17-179「トモダチゲーム 劇場版」（日本）

誰かが友情を壊そうとしている
　高校の修学旅行費としてクラス全員から集めた200万円が盗まれた。そしてクラスメイトの片切友一、沢良宜志法、美笠天智、四部誠、心木ゆとりの５人は、突然“トモダチゲーム”に参加するハメに。
　５人の中の誰かが2000万円を借金し、その返済のために彼らを巻き込んでゲームにエントリーしたのだった。友一たちは仲間を助けるために、危険を覚悟でゲームに挑戦することを決意する。
　こうして５人の友情が試される究極の頭脳ゲームが始まるのだったが。（「allcinema」より）


　気を失っていた５人の高校生が目覚めると、見知らぬ屋上にいる。

　「人狼ゲーム」のような始まりで、不条理にゲームに参加させられる似たような話なんだろうなと想像する。

　しかし、この屋上で行われるのが第２ゲームだという〝陰口スゴロク〟
　そして、このゲームを監視している水瀬マリアなる人物がこれまでの成り行きを解説してくれる。

　なるほど「劇場版」とあるので、ＴＶドラマが放映されており、その続きなんだということが判る。

　ゲームに参加させられているのは、何故か２，０００万円の借金を背負うことになった５人の高校生。

　第１ゲームをクリアして第２ゲームに挑むことになる片切友一たち。
　陰口スゴロクは、友人の秘密を暴露して、スゴロクの駒を進めていくというもの。

　このゲームを観ている客が、その陰口を採点し、その結果によって駒の進み具合が決まる。
　しかし、トップで通過したものは、次の過酷な第３ゲームに一人で挑まなければならない。

　友一たちは全て白紙で提出し、全員で第３ゲームに進もうと考えるが、誰かが友達の秘密を暴露したことから、修羅場と化していき、お互いがお互いを疑い、疑心暗鬼となっていく。

　誰かが、この友情を壊し、誰かをはめようと考えているようで、その裏切り者が誰かというところが気になる。

　しかし、投票をするたびに、それぞれが感情を表したり、その秘密の言い訳などをしたりと、第３ゲームがあるというのに、このゲームにやたらと時間をかける。

　果たしてこのゲームの行く末がどうなり、友情を壊そうとしている人物が誰かというところが気になるが、最後にこのゲームに仕掛けられていたものが明かされ、ちょっと「ライアーゲーム」っぽいなと思わされる。

　仕掛けが明かされると、全てがスッキリするわけではなかったが、なかなか面白くはあったな。

　そして、途中から心配したとおり、第３ゲームに進んだと思ったら、ｔｏ　ｂｅ　ｃｏｎｔｉｎｙｕｅｄ。
　
　どうやら映画としては２部作だったんだな。

　第３ゲームの行方、そして仲間の一人が語ろうとした真実など、続編も気になるところではある。


　５人の高校生を演じた俳優たちは、名前を聞いたり、知っている者ばかりだったな。

　吉沢亮は「ラストコップ　ＴＨＥ　ＭＯＶＩＥ」に出ていたし、内田理央は「血まみれスケバンチェーンソー」に出ていたが、全く雰囲気は違っている。
　大倉士門は「イタズラなＫｉｓｓ　ＴＨＥ　ＭＯＶＩＥ」に出ており、根本凪は虹のコンキスタドールのメンバーで「聖ゾンビ女学院」に出ていたようである。

　山田裕貴は「闇金ドッグス」シリーズの主役で、「破裏拳ポリマー」にも出ており、この中では一番見る俳優だったな。

　一応期待の若手俳優たちばかりということなのかな。

/５

監督：永江二朗
出演：吉沢亮、内田理央、山田裕貴、大倉士門、根本凪、上野優華、天月‐あまつき‐、久保田悠来
於：シネ・リーブル池袋