CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-268「サイレント・ナイト」(イギリス)

2022年12月04日 21時13分28秒 | イギリス映画
電池より先に死ぬ
 イギリス人夫婦ネルとサイモンと3人の子どもたちは、田舎の屋敷でクリスマスのディナーパーティを開くことに。屋敷には夫婦の学生時代の友人たちとその家族が集まり、子どもを含む12人の男女は久々の再会を喜びあう。
 しかし、今年のクリスマスは例年とは全く異なるものだった。あらゆる生物を死滅させる謎の毒ガスが地球全土に拡がり、明日にもイギリスに到達するのだ。
 毒ガスの恐怖が迫る中、パーティには次第に不穏なムードが漂い始める。(「作品資料」より)


 ごく普通に友人たちを招いてクリスマス・パーティを開こうとする、ネルとサイモンの夫妻。

 学生時代の友人たちがパートナーを連れてネルたちの屋敷を訪れる。

 しかし、今年のパーティはいつもと違った雰囲気。

 それは、やがて明らかになる、謎の毒ガスの発生と拡散で、人類が死滅しようとしている時に催されるパーティであった。

 最終的には、彼らは政府が推進する〝EXITピル〟と呼ばれる自殺薬を皆で飲むことにしている様子。

 最後の時間を楽しもうとするネルたちであったが、正に最期の時が近づく中で、その話題は思わぬ方向へと向かっていく。

 昔の秘密を暴露し合う学生時代の友人たち。

 ネルとサイモンの息子のアートは、ピルを飲むことを恐れ、一縷の望みを捕まえようと抗う。

 このアートの主張が、非常に気になるもので、ピルによってガスの苦しみを逃れ、尊厳死に至るという行為が正しいものいなのか考えさせられる。

 何か、よくあるようなドラマと、人類最期の日を迎えるという設定を混ぜ合わせた作品で、ブラックなユーモアとディザスターを掛け合わせ、面白い作品であった。

 果たして、彼らの最後の選択は。

 ラスト・シーンは、かくあるなんという感じであったな。

/5
監督:カミラ・グリフィン
出演:キーラ・ナイトレイ、マシュー・グード、ローマン・グリフィス・デイヴィス、アナベル・ウォーリス
   リリー=ローズ・デップ、ショペ・ディリス、カービー・ハウエル=バプティスト、ルーシー・パンチ、ルーファス・ジョーンズ
於:グランドシネマサンシャイン池袋

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