CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

21-076「ブレイブ 群青戦記」(日本)

2021年05月27日 23時54分21秒 | 日本映画
一所懸命って、知ってるか?
 全国屈指のスポーツ強豪校“星徳学院高校”で弓道部に所属する西野蒼は、才能はありながらも消極的な性格から成績には恵まれていなかった。彼の幼なじみで、それぞれ弓道部と剣道部で活躍する瀬野遥と松本考太は、そんな蒼のことをいつも気にかけていた。
 そんなある日、突然の落雷の後、学校の周囲が見慣れない風景に変わり、野武士の格好をした男たちが現れる。
 生徒たちが刀を持った彼らに次々と襲われパニックになる中、歴史オタクでもある蒼は、自分たちが“桶狭間の戦い”直前の戦国時代にタイムスリップしたことを悟るのだったが。(「allcinema」より)


 戦国時代にタイムスリップしてしまった高校生たちが、戦国武士たちと一戦を交えることになるSF青春アクション。

 学校の中庭に謎の石像があり、それに落雷が起こると、学校ごとタイムスリップしてしまう。

 そこに現れるは、落武者のような者たちで、彼らが高校生たちに襲い来る様は、ちょっとホラー映画かなと見紛うくらい。

 その後、立派な甲冑を着た武士たちが現れ、何人かの高校生を連れ去ってしまう。

 こうして、弓道部の蒼たちは、仲間を救い出すこと、そのため織田信長の軍勢と戦わなければならない状況となる。

 果たして、蒼たちは無事に元の世界に戻れるのか。

 蒼たちの学校は全国屈指のスポーツ強豪校ということで、全国レベルの高校生アスリートがいる。

 彼らが、それぞれのスポーツを活かして戦国武士たちと戦っていく。

 荒唐無稽な話ではあるが、通常の荒唐無稽な話では、そんな高校生たちが勝つ、あるいは生き残っていく展開が多いのだが、本作ではどんどん仲間たちが命を落としていく。

 リーダーになる蒼は、才能はあるが、どこか冷めた感じで過ごしていたのだが、戦国時代で仲間たちがやられていき、更に後に徳川家康となる男と話をしていくうち、気持ちが変わっていく。

 この徳川家康となる男を演じていたのが、三浦春馬だったな。
 ちょっとした感慨があった。

 クライマックスは、いよいよ蒼たちが敵の砦に攻め入るという展開。
 正に命を賭けた戦いが繰り広げられるが、そこでまさかの展開となっていく。

 タイムスリップものだと、歴史を変えてはいけないという制約、〝祖父殺し〟があるのだが、蒼が歴史を変えないために最後にある決断をする。

 奇想天外な設定で、かなり激しい展開でもあり、アクションと一人の青年の成長を描いた物語。

 エンターテインメントとして楽しめる一本であった。

/5

監督:本広克行
出演:新田真剣佑、山崎紘菜、鈴木伸之、渡邊圭祐、濱田龍臣、鈴木仁、飯島寛騎
   福山翔大、水谷果穂、宮下かな子、市川知宏、高橋光臣、三浦春馬、松山ケンイチ
於:池袋HUMAX CINEMAS

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