八面山だより

八面山 神護寺からのお知らせ&日常

特別な百箇日

2010-12-20 00:09:45 | インポート
水子さんの百箇日の法事をさせていただきました。


やはり様々な事情により生まれて来れなかった水子供養は今までもさせていただいてましたが。


普通の方が亡くなった時と同じようにお葬式から7日7日の供養、四十九日と月命日の供養そして、今日が百箇日の供養でした。

水子さんの場合は、人にわからないように、こっそりと供養をされる方が殆どです。

でも子供を産めない悲しみを乗り越えるには節目節目に供養しにお寺に足を運び、その度に『生まれてたらコレを買ってあげたのにとお供え物を買い供える』みてると忍びないですが…。


それが供養なんだなあ。と思います。


『水子が腰に憑いてると言われてきました』とよく来られる方がいますが…。

自分は今まで水子さんを供養しよう!と言う気持ちは無かったくせに自分や子供に災いが続くと水子さんのせいにするって何なの?と思うことがあります。

で『水子さんが悪さをするんじゃないですよ。でも生まれてきた、お子さんと同じように可愛がるように忘れないで供養をしてあげて下さい』と伝えます。

水子地蔵サンに水をかけてお参りしたりと方法をお教えしますが…。

続けない方が多いなか続けて覚えていてあげる。


一緒に過ごした記憶がないから。

でもお腹に居たことは忘れないでいてあげて欲しいなあとおもいます。


水子供養は故人さんの供養と違うと言われますが…。

同じだと思います。

やはり今年は水子さんの13回忌法要をされた方も居ますし。


供養は佛法僧の三宝が揃ってこそだと思う。

お寺で仏様に手を合わせお坊さんにお経をあげてもらい。お経のあとにお話を聞き亡き人を忍ぶ。


家では仏壇に手を合わせる。


『こんどは月参りと初盆やね~』

『はい。また来月ですね』と帰られる姿とお参り後に話していて少しずつ前向きに変わられてきたなあ。と感じました。

やはり悲しいや辛さは時が解決してくれる分と家族の支えと信仰心も大切な要素だと感じました。


家族の理解や支えなしに一人で乗り越えるのは厳しいですよね。


特別なとタイトルにつけたのは母親だけが悲しみ供養をしてきたのではなく家族や兄弟が出来るだけ法事に参列し一緒に悲しみを乗り越えてきたように思えたので書かせて貰いました。