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野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

井川、8失点の内実…(4日・ヤンキースタジアム)

2007-05-06 21:18:59 | New-York Yankees
 井川慶(ニューヨーク・ヤンキース)が、昨日(4日)のシアトル・マリナーズ戦で4回(0/3)8失点……そんなに酷いピッチングだったのか? と思い、後でHDDで見てみたが、そんなに悪いピッチングではなかった。ただ要所(要所)で日本人の二人、イチロー城島健司に≪楔≫(くさび)を打ち込まれ、そこを起点に失点していた。

 初回はイチローを打ち取った後、2番エイドリアン・ベルトレにレフト線を破られたものの、難なく終了。【2回表】も2-OUTを取って、迎えたバッターが7番・城島。初球チェンジUpがお辞儀した後、2球目のストレート(88MPH)を狙われた。レフトスタンドへ(第3号)弾丸ライナーで叩き込まれて、1失点。しかし【1回裏】に味方が5点の援護をくれているから、ここまでは余裕のピッチングだった。

【3回表】1-OUT後、イチローを今度もファーストゴロに打ち取ったが、イチローの足が速く、1塁セーフ! 内野安打になって、2番ベルトレに「3-2」になって、苦し紛れに投げ込んだチェンジUpを捉えられ、レフトスタンドに叩き込まれた。(第4号)2ランホームランで「5対3」。一気に2点差に詰め寄られたが、その裏、松井秀喜の援護射撃(第2号)ソロホームラン(1,999安打)で3点差に拡げてもらった井川。

【4回表】は1-OUT後、6番ホゼ・ギーエンをチェンジUpで打ち上げさせたが、そのレフト松井とショート(ストップ)デレック・ジーターの真ん中にポトリと落ちて、これがダブル(2塁打)になって、1-OUT_2塁。≪不運≫な当たり、だった。
 7番・城島は三振に斬って取ったが、8番ユニエスキー・ベタンコートを速球(91~92MPH)で追い込んだ後、何故かチェンジUpを連投して、その球を狙われ、レフト線に巧く運ばれるダブル(2塁打)で再び2点差。キャッチャーのホルヘ・ポサダの不可解なリード(配球)だった。そして、その直後、今度は初球のストレート(89MPH)を狙われ、9番ホゼ・ロペスにレフトスタンドに叩き込まれた……「6対6」同点に追いつかれる。

【4回裏】井川の投げた試合には(にも)必ず「打つ」4番アレックス・ロドリゲスのダブル(2塁打)でヤンキースが「8対6」勝ち越し! 再び井川に勝利投手の権利が発生したが、【5回表】連打を浴びたところで降板……観衆(49,519人)からは(さほど)<ブーイング>が起きなかったので、井川に同情的なのだろう。ストライクも先行していたし、決して≪最悪≫のピッチングではなかった。
≪最悪≫だったのは、この後、2番手で出てきたリリーフ・ピッチャーだ。大柄な体(198cm/115kg)でサイドスローのコルター・ビーンが連続ストレートの四球(ウォーク)! 1球もストライクが入らない!! 押し出しで井川に1失点を付けた後、連続タイムリーを浴び、1-OUTも取れずに降板……観客からの<ブーイング>に価するピッチングだった。

イチローと城島が井川にメジャーの洗礼 (MAJOR.jp)

井川、スクランブル登板で6回零封! 2勝目!(28日・ヤンキースタジアム)

2007-04-30 14:19:55 | New-York Yankees
 背番号を「58」に戻したジェフ・カーステンズ(ニューヨーク・ヤンキース)。途中からローテーションに入って、いい番号=「17」を貰ったが、初登板(21日)の同じくボストン・レッドソックス戦で4回(3/1)KOされて、心機一転! 好調だったスプリング・トレーニング時の「58」に戻して、臨んだ、この一戦。その初球、だった。

 先頭のフリオ・ルーゴのピッチャーライナーをまともに右足に受けて、昏倒! この時点で右足に亀裂骨折が入っていたのだが、2番手の準備を整える為、本人の意地もあったのだろう、続投したが、2番ケヴィン・ユーキリスにもレフト前ヒットを浴びて、ここで降板……そしてレフト側のブルペンから走ってきたのは、井川慶! 本来、この試合の先発(スターター)の予定だったのだが、SKIPされて、屈辱のブルペン待機を命じられていた男……元阪神タイガースのエース、だ。

 最初に迎えるバッターは「主砲」デヴィット・オルティーズだ。しかも0-OUT_1,2塁。開き直るしかない、何も考えずに投げ込むしか、なかったのだろう。オルティーズを渾身のストレートでセカンドゴロ併殺に打ち取り、4番「大砲」マニー・ラミレスは歩かせたものの、5番「左」のJ.D.ドリューを同じく<イン・ロー>で空振り三振に斬って取り、ピンチ脱出! 

【2回表】は2-OUTから“安全牌”の8番ダグ・ミラベリを歩かせるが、9番ダスティン・ペドロイアを(これも)渾身のストレートで空振り三振! 
【3回表】先頭のルーゴを<アウト・ロー>で3球(空振り)三振! ストレートが走っている!! 2番ユーキリスを歩かせたものの、3番オルティーズを初回と同じくセカンドゴロ併殺に打ち取って、これは新“オルティーズ・キラー”の≪誕生≫かもしれない。

【4回表】は4番、5番を連続三振! いずれも<スライダー>がキレ味抜群だった。6番マイク・ローウェルにも3者連続三振を狙ったのか、外角に速球(149km)を投げ込んだが、これを捉えられ、左中間突破のダブル(2塁打)!! 初めてヒットを許すが、7番(スウィッチヒッター)ココ・クリスプを速球(149km)で詰まらせて、セカンドフライ! ……こんな井川を見たかった!!

【5回表】先頭の“安全牌”から順当に3球三振(空振り)を取り、新人ペドロイアをセンターフライ。1番ルーゴには「3-0」にするが、持ち直して、セカンドライナー! 
【6回表】は2-OUTから4番ラミレスを歩かせるが、5番「カモにしている」ドリューを速球で詰まらせて、ファーストゴロ。危なげないピッチング! エースの風格すら漂う(!?)ピッチング。

【7回表】先頭のローウェルのグラウンダー(ゴロ)をA-RODがエラー! クリスプにも3塁線を痛烈に破られて、ここで降板……ヤンキース・ファンからは盛大な“スタンディング・オヴェーション”! 井川がようやく、この試合で≪認知≫された瞬間なのかもしれない。……もうブルペンから走ってくることはないだろう。苦しいヤンキース投手陣の中で「オレがエース」の気構えを持て!! 「3対1」辛勝! チームの連敗を「7」で止める≪救世≫のピッチングで2勝目! 

井川2勝目、緊急登板で6回零封! 松井秀は1安打 (MAJOR.jp)

井川、メジャー初勝利!(18日・ヤンキースタジアム)

2007-04-20 14:06:51 | New-York Yankees
 これがメジャーリーグ3度目の登板(スターター)ともなれば、少しは安心して見ていられる。先頭のグレディ・サイズモア(クリーヴランド・インディアンス)を低目の速球でサードへのファウルフライ。2番ジェイソン・マイケルズも(同じ球で)セカンドフライ。3番「主砲」トラヴィス・ハフナーも(同じ球で)詰まらせたが、センターの前にポトリと落ちるan Lucky!! しかし4番ライアン・ガーコを得意のチェンジUpで空振り三振! 上々の立ち上がり、井川慶ニューヨーク・ヤンキース)! 

【2回表】も3者凡退に打ち取ったが、【3回表】に1-OUT後、9番ケリー・ショパックに決め球チェンジUpをライト線に巧く運ばれ、1番サイズモアには「0-2」に追い込みながら、3球目を背中(腰)に当てる“ヒット・バイ・ピッチ”(死球)!! 余りの棒球に球審に指を差されて、注意される始末。
 この後、2番「左に強い」マイケルズ、3番「左の」ハフナーに連打を浴びて、「1対2」逆転を許す井川。この【3回表】だけが崩れた。ここが陥穽だった。しかし昨日(18日)はここだけ、だった。

【3回裏】に味方打線が爆発して一挙5点! 「6対2」になって、井川に勝ち投手の目途が立った。この辺りが打線の援護がなくて、「1対2」で敗退した(17日)松坂大輔ボストン・レッドソックス)とは好対照だが、しかし相手(トロント・ブルージェイズ)が違う。松坂はそのヤンキース打線と22日(日本時間23日)に相対する……

 井川は6イニングスを投げ切って、5安打5奪三振2失点に纏めて、先発投手の役割(クオリティー・スタート)を初めて果たして、そのご褒美に初勝利! 試合後にメディアからの型通りの質問「今から祝杯?」と問われて、「ぐっすり寝るだけ」と(真顔で)答えた井川。このマイペースな性格が幸いして、(メディアとファンからの)プレッシャーが厳しいニューヨークでも耐えてやっていけるかもしれない。

井川がメジャー初勝利! 6回2失点の好投 (MAJOR.jp)

井川、ナイスP! これが真の実力だっぺ!! (13日・マカフィーコロシアム)

2007-04-15 13:31:10 | New-York Yankees
 井川慶(ニューヨーク・ヤンキース)の2度目の先発(スターター)試合は≪不運≫だった。初回は四球(ウォーク)2つを出し、【3回裏】には初ヒットを許したものの、得意のチェンジUpで凌ぎ切り、味方が【3回表】に先制点を挙げて、「1対0」順調な滑り出しだった。前回(7日)の乱調が「フェイク」だったことを証明し、ようやく真の実力を見せていたのだが……

【4回裏】先頭の4番「あの」マイク・ピアッツア(オークランド・アスレティックス)の放った打球はライトへ大飛球! しかしフェンス際、追いついたライトのボビー・アブレイユ。タダのライトフライに収束するかと思われたが、何とこれをグラヴに当てて落球! ピアッツアは3塁に進んで、いきなり0-OUT_3塁のピンチ!! 
≪不運≫な井川……次打者エリック・チャヴェスのファーストゴロの間にピアッツアが還って「1対1」同点に追いつかれた。

 そして味方が【6回表】に3点を挙げて勝ち越してくれて、迎えた【6回裏】1-OUT後、またしても4番ピアッツアに左中間を抜かれ、1-OUT_2塁。ここで5番チャヴェスを「1-2」に追い込んで、得意のチェンジUpでチェックスウィング! しかし判定は「セーフ」。VTR(@YES)で見れば明らかに「振っていた」が、この≪不運≫……この直後に高めに浮いた速球(88MPH)を叩かれ、ライトスタンドへ2ランホームランを浴びる! 

 キャッチャーのホルヘ・ポサーダはOUTサイド低目を要求していたから、井川の制球ミス。一概に≪不運≫とは呼べないが、あのチェックスウィングを採ってくれていれば……しかし、これも<ベースボール>。井川はここで降板……5回(3/1)3安打3奪三振3失点(自責点2)。次回に繋がるピッチング、だった。「次」こそは、と期待させる、オークランドの夜だった。

井川、またも初勝利ならず ヤンキースはサヨナラ負け (MAJOR.jp)

A-ROD、逆転満塁サヨナラ弾!(7日・ヤンキースタジアム)

2007-04-11 14:08:20 | New-York Yankees
 井川慶(ニューヨーク・ヤンキース)のメジャーリーグ初(登板)先発の日……4日の試合が雨で流れて、井川の先発もスライドになって、7日のデーゲーム。本来なら6日のナイトゲームでデビューするハズだったのだが……日本(阪神タイガース)時代から≪苦手≫なデーゲーム。しかも相手は≪強打≫ボルティモア・オリオールズ。心配していたのだが、不安は現実のものになった。

 しかし井川が降板した以降、自慢のブルペン陣が追加点を許さずに「3対7」4点ビハインドで迎えた【8回裏】1-OUT_1,2塁で5番ジェイソン・ジアンビがライトスタンドへ高々と舞い上がる(第1号)3ランホームラン! 打った瞬間、舌なめずりしていたジアンビ。手応えがあったのだろう。打たれたのは、昨シーズン、斎藤隆(ロサンジェルス・ドジャース)にクローザーの座を奪われた(3番手)デニス・バイエス。これで1点差に詰め寄ったヤンキース。

 そして【9回裏】2-OUTから、1番ロビンソン・カノがセンター前ヒットで出塁し、2番デレック・ジーターが際どく四球(ウォーク)を選び、3番ボビー・アブレイユが“ヒット・バイ・ピッチ”を被弾(死球)。2-OUT満塁になって、バッターは4番アレックス・ロドリゲス。50,510人の満員の観客の期待に応えて、センターバックスクリーンに「信じられないような」一撃!! 逆転満塁サヨナラ(ウォーク・オフ)ホームランで「10対7」! ……井川の「負け」を消して見せた。

 その井川。メジャーリーグ初登板を「気持ち良かった」と言い、変化球(スライダーとチェンジUp)が決まらず、「辛かった」とも告白した。しかし「負け」は付かなかった。日本のタイガース時代も(不思議と)打線の援護には恵まれていた。この試合も初回に3番ニック・マーカーケスにソロホームランを打たれた後、【1回裏】A-RODの(2号)逆転2ランホームランが飛び出している。打線の援護を呼び込む、不思議な「何か」を持っている井川、だ。

井川、メジャーデビューも7失点 松井秀は負傷交代 (MAJOR.jp)

井川、5回1失点で乗り切る!(26日・タンパ)

2007-04-01 20:28:50 | New-York Yankees
 井川慶(ニューヨーク・ヤンキース)スプリング・トレーニング5試合目の先発は、2度目のフィラデルフィア・フィリーズ(ナショナル・リーグ)戦。あの「58本塁打」のライアン・ハワードとの再対決、だ。
 初回に先頭のジミー・ロリンズを「1-2」に追い込んで、チェンジUpで仕留めに掛かったが、これを捉えられ、いい当たりのセンターライナー! 2番ジェイソン・ワースには「3-2」になるが、チェンジUpを外角一杯に決めて、見逃し三振! 3番「32本塁打」チェース・アトリーにはスッポ抜けを振らせて、2者連続三振! 

【2回表】先頭の「58本塁打」に速球(90MPH)勝負でセカンドゴロ! 5番パット・バレルをサードゴロ、6番ウェス・ヘルムスには球審の微妙な判定が続出して、四球(ウォーク)。意外そうな井川。この試合はデーゲーム、サングラス姿で怪しい、井川だ。7番“撫肩”のアーロン・ロワンドには詰まらせて、ショートゴロ。

【3回表】先頭のシェーン・ヴィクトリーノをキャッチャーへのファウル・フライ。9番ロッド・バラハスはレフトフライ。レフト(同じく)サングラス姿の松井秀喜が眩しそうにキャッチ! 順調に2-OUTに漕ぎ着けたが、1番のロリンズに不用意に投げた初球(89MPH)を叩かれ、レフト松井の頭上を超えるダブル(2塁打)!! 2番ワースにセンター前に弾き返され、忽ち失点を喫する井川。

【4回表】先頭の「58本塁打」をチェンジUpで見逃し三振! “キラー”ぶりを見せ付け、5番バレルも初球を打たせて、センターフライに打ち取るが、6番ヘルムスにレフト線にダブル(2塁打)を浴びる。7番ロワンドを「1-2」に追い込んで、インサイドにズバッと速球(90MPH)を投げ込むが、この試合の球審は悉くインサイドを採らない。ならば、とチェンジUpで空振りを狙うが、チェック・スウィングの判定は「セーフ」。
 この一連の判定に地元タンパの観客からブーイング。やはり目の肥えたファンが多い、と感心させられる。日本には居ない、そんな観客の声援に応えたかった井川だが、ラストボールを叩きつけてしまって、四球(ウォーク)。2-OUT1,3塁のピンチを招くが、8番ヴィクトリーノをショートゴロに打ち取り、危機脱出! 

 最終【5回表】先頭のバラハスを「3-2」から打ち上げさせて、セカンドフライ。1番ロリンズを「3-1」からチェック・スウィングでファーストゴロ。2番ワースをセンターフライ。井川の打たせて取るピッチングが奏功して、メジャーリーグでも成功する手応えを感じさせてくれた、スプリング・トレーニング終盤戦。
 一時(最初)はどうなることか? と思ったが、こうしてハラハラさせてくれるのも、阪神タイガース時代からの井川の特徴。開幕してからも、決して順調には行かないだろうが、何とか「やれる」手応えは掴んだだろう。

井川が5回1失点、松井秀は連続試合安打ストップ (MAJOR.jp)

井川、5回(3四球)無失点の怪投!(20日・タンパ)

2007-03-22 14:26:58 | New-York Yankees
 スプリング・トレーニング4度目の先発(スターター)井川慶(ニューヨーク・ヤンキース)。ナショナル・リーグのフィラデルフィア・フィリーズ戦のマウンドに立つ。3塁側ダッグアウトに陣取るのは、日本のプロ野球(ヤクルト・スワローズ&近鉄バファローズ)で“赤鬼”と渾名され、恐れられた「あの」チャーリー・マニュエル監督、だ。

【1回表】先頭のシェーン・ヴィクトリーノに2球目を叩きつけられ、ショートの横を抜かれ、いきなり出塁を許す。またしても「不安」な立ち上がり……
 2番“撫肩”のアーロン・ロワンドにはチェンジUpでタイミングを狂わせ、ボテボテのセカンドゴロ。3番ウェス・ヘルムスも(得意の)チェンジUpで見逃し三振! 4番「本塁打王」昨年の日米野球でも対戦した「あの」ライアン・ハワードには一転ファストボール(速球)勝負を挑み、空振りさせた後、センターフライに打ち取り、事なきを得た井川。上々の立ち上がりに転換。

【2回表】先頭のパット・バレルには速球(90MPH)をセンター前に運ばれるが、6番ジェイソン・ワースにも「3-1」から四球(ウォーク)。マウンドにすかさず、キャッチャーのホルへ・ポサダが駆け寄り、TVカメラは1塁側ダッグアウトのロン・ギドリー投手コーチ(往年の名左腕)を映し、その次にはレフトで心配そうに(!?)見守る松井秀喜の姿が……
 7番ロッド・バラハスにも「2-0」にして、「不安」にさせるが、セカンドライナーで1-OUT。8番エイブラハム・ヌニョスにも「2-0」にするが、チェンジUpを打たせて、センターフライ。飛び出していた1塁ランナーも封殺して、3-OUTチェンジ! 

【3回表】先頭のブレント・アバナシー、1番ヴィクトリーノをサードゴロ、ショートゴロ。いずれもチェンジUpを打たせたもの。2番ローワンドも初球を打たせてショートゴロに打ち取るが、この正面のゴロ(グラウンダー)を「名手」デレック・ジーターが弾いて、エラー!! まさか2度も続けて来るとは「名手」も思わなかったのだろうか? 
 井川は打たせて取るピッチャーだけに、内野の守備にはしっかりしてもらわなくては「困る」。その点ウチ=阪神タイガースの内野の守備は≪鉄壁≫だった。それだけは自慢できる。ヤンキースよりも≪上≫である(?)。井川も(今後)≪実感≫することになるだろう。
 せっかく、いいテンポできたピッチングのリズムが崩れて、3番ヘルムスにストレートの四球(ウォーク)。ここで迎えるは4番「58本塁打」ハワード。こんなときに迎えたくない打者だが、昨年の日米野球で抑えたように、ファーストゴロに打ち取って、2度目のピンチを切り抜けた。

【4回表】先頭のバールが初球を打って、センターフライ。6番ワースには何故か「3-0」にするが、最後はチェンジUpで空振らせて、キャッチャーゴロ。7番バラハスも同じくチェンジUpで空振り三振! 
【5回表】先頭のヌニョスを「3-1」から四球(ウォーク)。9番アバナシーにも「2-1」にして、今度は(3塁側の)ジョー・トーリ監督に頬杖をつかせるが、高めに浮いた甘い速球(88MPH)を打ってくれて、レフトフライ。松井がガッチリキャッチ! 1番ヴィクトリーノはチェンジUpを打たせて、サードゴロ併殺! 

 日本のタイガース時代も、オープン戦では余り調子が上がらなかった。昨年のこの時期も球速が130km台に留まり、これで大丈夫か? これでメジャーリーグに行く気か? と訝ったものだが、レギュラーシーズンに入ったら、キッチリ145㎞前後の球速を爆発させ、期待に応えてくれた井川だ。ただし、そんな井川への予備知識、免疫がある我々はいいが、そんな井川を知らない地元ニューヨークのメディアや首脳陣(監督、コーチ等)は困惑を深めるばかり、だろう。

井川、4度目先発は5回零封で初白星 松井秀は2安打 (MAJOR.jp)

井川の初登板に松井の援護弾!(5日・タンパ)

2007-03-08 20:23:22 | New-York Yankees
 井川慶(ニューヨーク・ヤンキース)の初登板は、大学生相手でもフロリダ・マーリンズ(ナショナル・リーグ)でもなく、昨シーズンのアメリカン・リーグの≪覇者≫デトロイト・タイガース(中地区)。
 しかも最初の打者はメジャーリーグを代表する強打のキャッチャー、“パッチ”ことイヴァン・ロドリゲス。その初球、内角(In-Side)高めに速球(86MPH)が浮いて「ボール」。グラヴには『ZETT』の刻印。日本の阪神タイガース時代と同じだが、しかし、その顔にはデーゲームにも拘らず(何故か)サングラスを装着していない。
 2球目は真ん中に87MPHをファウル。3球目(87MPH)は外角(Out-Side)高めに浮き、4球目はIn-Sideに外れて、「3-1」。勝負球の5球目、これが真ん中に入って、これをジャストミートされて、レフト前クリーンヒット! 先頭打者を出した井川。
 
 2番『CHAMPION-SHIP SERIES』の≪MVP≫プラシド・ポランコにも「2-0」。2球目はOut-Side低めに制球されたが際どい判定。3球目も同じ球で今度は「ストライク」にコールされて、「2-1」。4球目はスライダーが高めに浮いて、5球目は速球(88MPH)がお辞儀して、WALK(四球)。昨年の日米野球を見ているようだ……
 3番ゲーリー・シェフィールドの初球もお辞儀して、2球目もチェンジUpが決まらず、「2-0」。エイヤッで投げ込んだ3球目(89MPH)はド真ん中。これを強振されて、レフトへ大飛球=ファウル。4球目は3塁線にもう1球ファウルの後、5球目はチェンジUp。これが右バッターの懐に決まったが、判定は「ボール」。微妙な判定だ。シェフィールドも手が出なかったのだろう。球審も咄嗟に手を挙げることを忘れてしまったのだろう。結局6球目はスライダーを地面に叩きつけて、またしてもWALK(四球)。0-OUT満塁!! 

 開き直って投げた(であろう)4番カルロス・ギーエンへの初球(90MPH)は空振り! 2球目はチェンジUpで空振り! やはり開き直れているのだろう。3球目もチェンジUpを配して、見事に空振り三振! ピンチを脱することが出来るか? 
 5番のマイナーリーガー(ライアン・ラバン)にも「3-1」にして、苦しいピッチング。5球目をレフトに大飛球(ファウル)を飛ばされて、勝負球の6球目はIn-SIdeに低く外れて、押し出し!! 6番のマイナーリーガー(ブレント・クリーヴレン)にも「3-2」にするが、高目のボール球(89MPH)を振ってくれて、空振り三振! 2-OUT。
 7番「27本塁打」ブランドン・インジには「2-2」からチェンジUpが高めに浮いたが、これを球審が採ってくれて、見逃し三振! 長い攻撃になって、球審も早く終わらせたかったのだろう。

【2回表】の井川。まさか、この回途中で降板になるとは思いもしなかったが、しかし球数は予定の40球を既に超えていた。先頭のショーン・ケーシーに2球目(87MPH)を叩かれ、センター前にヒット! 井川はここで降板……この後、後続の2番手が打たれて、2失点目が記録された。
 日本のタイガース時代も、井川は「こんなもの」。飛び抜けて速いストレートがあるわけでもないし、2種類の変化球(チェンジUpとスライダー)を駆使して、打者を打ち取っていくピッチャー。見ていて(決して)爽快感を感じさせてくれるピッチャーではない。その辺りがニューヨークのファン(観客)に受け入れられるか否か……難しいところだと思う。

【2回裏】ヤンキースの攻撃。先頭のアレックス・ロドリゲスがライト前ヒットでお膳立てして、5番・松井秀喜がライトスタンドへ弾丸ライナーを突き刺して、「2対2」同点!! 先発(スターター)井川の「負け」を一瞬で消して見せた。
 考えてみれば今まで、メジャーリーグで投手と野手に日本人が同時に存在するケースは稀だった。唯一2004年に高津臣吾(現・東京ヤクルトスワローズ)と井口資仁(シカゴ・ホワイトソックス)が同時存在しているが、その高津も前半戦の途中で解雇された。
 昨シーズン、大家友和(ミルウォーキー・ブリュワーズ)が投げ、日本(阪神タイガース)で活躍したセシル・フィルダーの息子プリンスが打つ、間接的(?)な競演は実現したが、この井川と松井が殆ど最初のケース。井川が投げた試合には「必ず」松井が「打つ」。そんなジンクスが今シーズン、ニューヨークに生まれそうだ。

井川ほろ苦デビュー 押し出し含む3四球で2失点 (MAJOR.jp)

ニューヨーク・ヤンキース【2007】戦力分析

2007-01-23 23:55:12 | New-York Yankees
【スターター】王建民 マイク・ムッシーナ
アンディー・ペティット 井川慶 カール・パヴァーノ
【セットアップ】スコット・プロクター ルイス・ヴィスカイーノ
カイル・ファーンズワース マイク・マイヤーズ
【クローザー】マリアーノ・リヴェラ

 左腕ランディー・ジョンソンを放出して、懸かる井川への期待……井川のストレート(ファストボール)が通用するか? チェンジアップに往年(2002~2003年)のキレが甦るか? もし井川に烙印を押された場合は、“ロケット”ロジャー・クレメンス(前ヒューストン・アストロズ)を全力で確保しに行くだろう。クレメンスは、井川の≪保険≫か? 

1番センター ジョニー・デーモン
2番ショート デレック・ジーター
3番ライト ボビー・アブレイユ
4番サード アレックス・ロドリゲス
5番DH(指名打者)ジェイソン・ジアンビー
6番レフト 松井秀喜
7番セカンド ロビンソン・カノ
8番キャッチャー ホルヘ・ポサダ
9番ファースト ダグ・ミントケイヴィッチ(アンディー・フィリップス)

 松井は今シーズンも「6番目」からのスタートになりそうだ。カノの進境著しいだけに、これ以上、打順は下がりたくないが、7番目スタートもありうる。日本の阪神タイガースが獲りに来るかもしれないと噂された(ファーストの)フィリップスはやはり残留して、ミントケイビッチとの併用で9番ファーストに起用されることになりそうだ。

ヤンキース、功労者ウィリアムズとマイナー契約か(MAJOR.jp)

やっぱり、R.ジョンソンには「51」が似合う(9日)

2007-01-13 12:50:27 | New-York Yankees
 やっぱりランディー・ジョンソン(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)には、背番号「51」が似合う。3年ぶりの古巣復帰……ニューヨーク・ヤンキース時代の昨シーズンは「17勝11敗・防御率5.00」。途中で打ち込まれて、大きな背中を丸めて、肩を落としてダッグアウトに戻る背番号「41」が小さく見えた。オフには椎間板ヘルニアの手術も受けて、心機一転、ナショナル・リーグで再起を目指す、43歳。

 そういえば日本球界の43歳の左腕も、今シーズンは心機一転、「老舗」読売ジャイアンツから出されて、横浜ベイスターズで再起を図る。二人は同い年。二人はライヴァル? (日本の)工藤公康の方は勝手にライヴァル視しているかもしれない。どちらが先にユニフォームを脱ぐか? あるいは工藤の40歳過ぎて、メジャーリーガーの≪夢≫は叶うのだろうか? 

ランディ、栄光の背番号「51」で心機一転 (MAJOR.jp)