野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

松井稼頭央、同点タイムリー!(19日・シェイスタジアム)

2006-05-31 21:07:29 | New-York Mets
 松井秀喜(ニューヨーク・ヤンキース)のいない“サブウェイ(地下鉄)シリーズ”。第1戦(GAME-1)はヤンキースが初回にいきなり4点を先制して、先発(スターター)は、ランディー・ジョンソン。ヤンキースの楽勝か、と思われたが、その裏メッツも3番カルロス・ベルトランの3ラン(11号)で1点差に迫って、サブウェイ対決。地下鉄同士が激突している!?

 松井稼頭央は初回の守備で、0-OUT1,2塁、4番アレックス・ロドリゲスが3塁線を破ったが、急造レフトのホゼ・ヴァレンティンの2塁への送球が短かったにも拘らず、身体をダイヴさせて、A-RODにタッチして、OUT。微妙なタイミングだったが、松井の身体を投げ出すプレーが塁審の心を動かした。これでチャンスの芽を一つ摘んだのだが、4失点。

 初回に回ってきた第1打席では、初球を打って、レフトライナー。これはいい当たりだった。この日は7番に入った松井。左腕ジョンソンが相手だから、右打席に入って、メッツの対「左腕」用のシフトに入る。
 第3打席は【3回裏】に回ってきたが、ジョンソンのスライダー(85MPH)をセンターに打ち返して、これもいい当たりだったが、センターフライ。

 試合はヤンキースが【3回表】に1点を付け加えるが、その裏メッツも6番・ザビアー・ネイディの2ラン(9号)で「5対5」同点。典型的な“シーソーゲーム”の展開。しかし、一方のスターターが、268勝のジョンソンだけに彼の苦悩は深い……
【4回表】ヤンキースがすぐさま勝ち越すが、【5回裏】1-OUT1塁で、ホームランを打った6番ネイディがセカンドゴロに倒れて、本人ガッカリ。2-OUT2塁になるが、ここで『燃えろドラゴン!』のテーマ曲。「1-2」に追い込まれるが、粘って「3-2」にして、ジョンソンのスライダー(87MPH)を捉えて、三遊間を破るレフト前ヒット! 「6対6」価値ある同点タイムリー、だ。

 最終の第4打席は【8回裏】先頭打者でドラッグバントを試みたが、ピッチャー正面に転がってしまい、地元シェイスタジアムの観衆(56,289人)からは少々不満のブーイング。依然「5対5」の同点。均衡を破る為にも、何とか出塁しようという意欲。その試みは良かったのだが……こういうのを巧く決めて見せれば、地元ファンの信頼も得られるのだろうが……。

 試合は【9回裏】ヤンキースの守護神マリアーノ・リヴェラから、2番ポール・ロデューカがダブル(2塁打)を放ち出塁し、5番「勝負強い」デヴィット・ライトがセンター・オヴァーを放って、ウォークオフ(サヨナラ勝ち)! 究極のシーソーゲームをメッツがモノにした。実力伯仲の両チーム。ひょっとしたら、秋にこの対戦が見られるかもしれない。

松井稼、ジョンソンから値千金の同点打 (MAJOR.jp)

斎藤、ボンズと遂に初対決!(13日・AT&Tパーク)

2006-05-28 20:38:15 | Los-Angeles Dodgers
 バリー・ボンズ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)の714号ホームランのタイ記録が懸かった、名門対決GAME-2。この試合も「5対2」でロサンジェルス・ドジャースがリードして、【8回裏】のマウンドから「エース」セットアッパー、斎藤隆がマウンドに上がる。そして、この回、待望のボンズとの初対決が実現する!

 1番『WBC』の“弱肩男”ランディー・ウィンを2球目の速球(91mph)でセカンドゴロに打ち取り、2番オマー・ヴィスケルも2球目の速球(91mph)でレフトフライに打ち取り、いよいよボンズとの対戦!
 この日は4番から3番に上がったボンズ。その為に、斎藤との初対決が実現した。初球(91mph)をファウル。2球目(91mph)もバックネットにファウル。3球目はスライダー(84MPH)が外れて、「1-2」。
 ここで打席を外すボンズ。何かと思ったら、マウンド上で斎藤がスパイクの紐を(入念に)結び直している。気合が入っているのだろう。特別な日なのだろう。4球目は速球(94MPH)が力が入りすぎて、ワンバウンド! 
 5球目はフォークが外れて、「3-2」フルカウントに。ここで観衆(42,864人)からはブーイング。ウォーク(四球)を警戒している。しかし、斎藤は「逃げ」のピッチングは一切していない。不本意なブーイング、だ。
 そして迎えたラストボールは渾身の94mph! これに詰まったボンズが平凡なファーストゴロ。見事にボンズに力勝負を挑み、打ち取った斎藤。こうして、夢見心地のマウンドは終わった。

【9回裏】には予定通り、クローザーのダニス・バエスが上がったが、この守護神が打たれて、一挙4点を失って、「5対6」サヨナラ(ウォークオフ)負け! 斎藤のクローザー昇格の日も近い……

悩めるボンズ、3年ぶりの打順3番も不発 (MAJOR.jp)

斎藤隆、ボンズとの初対決ならず!(12日・AT&Tパーク)

2006-05-27 18:47:05 | Los-Angeles Dodgers
 バリー・ボンズ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)の714号ホームランのタイ記録が懸かった、この試合。「5対1」でロサンジェルス・ドジャースのリードで迎えた【8回裏】ボンズの第4打席が回ってくる。本来なら、ここでセットアッパー・斎藤隆の出番なのだが、左バッターが続くために、2番手の左腕ジョー・ビイメルが続投。斎藤とボンズの初対決を見たかったのだが……

 そのビイメルは3番マーク・スウィニーをショートゴロに打ち取ったが、ショートストップのラファエル・ファーカルの送球が高く、1塁「セーフ」の判定。1塁手ノーマ・ガルシアパーラが抗議する。今シーズンは何故か、ファーストのガルシアパーラ。ここで迎えるのは、4番ボンズ。
 左腕ビイメルはボンズをセカンドフライに打ち取ったが、ここで何故か平凡なセカンドフライを落球! 誰かと思えば、セカンドはジェフ・ケント! ボンズと“犬猿の仲”のケント。これは「故意ではないか」と日米の放送席で囁き合っている。VTRで観れば、明らかに故意(嫌がらせ)。ケントの落球後に慌てて走り出したボンズ。凄いものを見てしまった。

 1-OUT1塁にボンズが残って、続く5番スティーヴ・フィンリーをセンターフライに打ち取ったところで、ビイメルはお役御免。いよいよLA版「勝利の方程式」斎藤がマウンドに上がる。
 斎藤は【6回裏】にソロホームランを放っている6番ペドロ・フェリスを「2-1」からのインハイ(91mph)を振らせ、最後はアウトサイド低めに逃げるスライダーでチェックスウィング=空振り三振に仕留め、計算通り。

 1点を追加したドジャース。【9回裏】もマウンドに上がった斎藤は7番レイ・ダーラムを速球(91mph)で詰まらせ、ショートゴロ。今度はファーカル、正確な送球。
 昨シーズンまで田口壮(セントルイス・カーディナルス)と同僚、8番マイク・マシーニを3球勝負のスライダーで空振り三振に仕留め、ボンズの後の守備固めでレフトに入った9番ジェイソン・エリソンも早々に「0-2」に追い込み、最後はアウトサイド低めに速球(91mph)をズバッと決めて、見逃し三振! 素晴らしいロケーション(コントロール)だった。

ボンズまたも足踏み 斎藤は4戦連続無失点 (MAJOR.jp)

松井稼頭央、一人蚊帳の外からの脱出!(10日・シチズンズ・バンクパーク)

2006-05-25 21:08:08 | New-York Mets
 再びROADに出たニューヨーク・メッツは「2位」フィラデルフィア・フィリーズと「首位攻防」3連戦(5月9日~11日)。緒戦を「4対5」で落とした「首位」メッツは左腕エース、トム・グラヴィンを立てて、必勝を期す。
 初回2点を先行した後、その裏1-OUT後、2番チェイス・アトリーを歩かせるが、3番アーロン・ロワンドをショートゴロ。(ショート・ストップの)ホゼ・レイエスのトスを素手(ベア・ハンド)で受け取った(セカンド)松井稼頭央がチャージ(スライディング)を巧みに避けながら1塁へ送球して、ゲッツー! 見事なプレーだった。

 その松井。【2回表】0-OUT1塁で第1打席が回ってきて、ここはウォーク(四球)を選んで、9番グラヴィンのサクリファイス(犠牲)バントで2,3塁。1番レイエスは倒れたものの、2番ポール・ロデューカがライト線にダブル(2塁打)を放って、2者還って「4対0」。メッツは「2番」ロデューカが効いている。マイク・ピアッツア(サンディエゴ・パドレス)がいなくなった代わりに「いい」キャッチャーを手に入れた。

【3回表】メッツはさらに2点を追加して、松井の第2打席。0-OUT2,3塁のチャンスだったが、ここで浅いセンターフライに倒れて、犠牲フライも打てない稼頭央! この後、9番ピッチャーのグラヴィンが、左「対」左をモノともせずに、左中間を深々と破るダブルを放って、2点追加。さらに1番レイエスがレフトスタンドに2ランホームランを放って、「10対0」。圧倒的なメッツ!

【4回表】早くも第3打席が回ってきたが、あえなく平凡なセカンドゴロ。ここまで「0-2」。スターティング(先発)メンバーの中で唯一人ヒットがない。
【5回表】先頭のグラヴィンがピッチャー強襲、ゴロで抜けるセンター前ヒット! このバッティングが松井に欲しい。打率(AVG).320。これも松井に分けてあげて欲しいが……この後、3番カルロス・ベルトランがセンターオーヴァーの快打(ダブル)を放って、「12対2」。

【6回表】1-OUT1塁で第4打席。初対面のピッチャーにヘルメットを脱いで、律儀にお辞儀していたが、その甲斐なく(?)あえなくボテボテのセカンドゴロに倒れて、ゲッツーこそ防いだが、未だ唯一人ノーヒットが続く松井。律儀な性格はいいが、その性格が禍して、生存競争の激しいメジャーリーグでは適応し切れていないのかもしれない(?)。

 そして巡ってきた第5打席【9回表】フィラデルフィアの“モップアップ”(敗戦処理要員)のフリオ・サンタナからライト前へクリーンヒット! 松井独特の撫ぜるようなスウィングだったが、これでようやく、一人蚊帳の外からの脱出。蚊帳の内に分け入って、2番ロデューカの浅いセンターフライで還って来て、13点目のHOMEを踏んだ。「13対4」メッツ快勝の日。

松井稼、6試合連続ヒット メッツ17安打で圧勝 (MAJOR.jp)

松井稼頭央、好守で貢献!(5日・シェイスタジアム)

2006-05-23 21:56:20 | New-York Mets
 ニューヨーク・メッツが「宿敵」アトランタ・ブレーヴスをHOMEに迎えた3-GAME SeriesのGAME-1。初回に先制を許すものの、その裏3番カルロス・ベルトランがライトスタンドにソロホームラン(6号)! 久々にベルトランの気持ちのいい一撃を見た。
 ダッグアウトに戻って、祝福される彼を見ながら、2004年オフシーズンの争奪戦で、もしニューヨーク・ヤンキースがベルトラン獲得に成功していれば、ジョニー・デーモンは長髪を切ることなく、あのままボストンに残留したかもしれない。人の縁は奇なり、と思った。

 その後「2対2」の同点。【6回表】アトランタが1-OUT1塁でジェフ・フランコーアが盗塁! キャッチャー「弱肩」ポール・ロデューカの送球は3塁側に大きく逸れるが、素早く捕球して左腕でタッチするセカンド松井稼頭央。間一髪「OUT」の判定。松井を指差して、賞賛するロデューカ。
 微妙なタイミングで、「OUT」を宣告されたフランコーアも苦笑いしていたが、とにかく松井のプレーが良かった。タッチしたグラブを高々と掲げて、あの大きな目で自信たっぷりに球審を見た松井。VTRで見れば、フランコーアのタッチの方が速く見える。これは松井の『演技賞』モノ。日本での10年のキャリアは伊達ではない、ことを証明した。

【6回表】に2点を勝ち越したアトランタが【7回表】にも2点を追加して「6対2」。尚も1-OUT2,3塁でブライアン・ジョーダンの放った打球は前進守備のセカンドの横! 松井が横っ飛びで追いついて、いい判断で2塁ランナーを追いつめ、3塁手に送球。3塁手がホームに送球して、3塁ランナーを封殺。これもいいプレーだった。素晴らしい、松井稼頭央

【7回裏】ニューヨークもベルトラン、4番カルロス・デルガドのタイムリー、6番クリフ・フロイドのタイムリーで「6対5」1点差。さらに7番ザビアー・ネイディーが敬遠された後、1-OUT満塁で打席には8番・松井。痺れる場面、だ。
 プレッシャーの掛かる場面だ。しかし松井は地元ファン(47,720人)の期待に応えて、センター前ヒット! 「6対6」同点に追いついて、試合は延長戦へ突入。もし、松井の一本が無ければ、ニューヨークは敗退していたかもしれない。

【延長11回表】アトランタは伏兵ウィルソン・ベテミットのソロホームランで1点を勝ち越すが、その裏ニューヨークも6番フロイドの一撃(HR)で再度追いつき、【延長14回裏】5番デヴィット・ライトのウォーク・オフ(サヨナラ)ダブル(2塁打)で「8対7」の勝利。
 時計は12時を回り、スタジアムの電光掲示板には「GOOD MORNING FUNS!」。【延長14回】4時間47分の死闘を制したニューヨークは、着々とチャンピオンチームの覇道を歩もうとしている。その中で好守にチームに貢献している松井。素晴らしい! の一語だ。

松井稼が貴重な同点打、メッツ14回の激闘制す (MAJOR.jp)

松井稼頭央へのブーイングが止む日(2日・シェイスタジアム)

2006-05-22 00:13:55 | New-York Mets
 メジャーリーグに復帰して、10試合。幸運なことに(?)AWAYゲームが続いていたが、5月1日のワシントン・ナショナルズ戦からHOMEシェイ・スタジアムへ。3年目の松井稼頭央(ニューヨーク・メッツ)の真価が問われ、試練が始まる。1日の緒戦を「2打数1安打」2塁打(ダブル)1本を放ち、いい流れで迎えた2日のGAME-2。

【3回裏】の第1打席で初球を打って、ファーストライナー。【5回裏】の第2打席では空振り三振。ここで耳を澄ますと、軽くブーイングが聴こえたような……【6回表】の守備でも平凡なセカンドゴロを1塁への送球がホーム側へ逸れて、あわやの場面も……一瞬、顔が凍りつく松井のUPが現地放送局【SNY】に撮られる。

【7回裏】の第3打席でも、2-OUT1塁で平凡なセカンドフライに倒れ、印象が良くない松井。その直前に「ボールorストライク」の判定を巡り、ウィリー・ランドルフ監督が退場になっているだけに、スタンドにもダッグアウトにも失望感が拡がった。
 しかし【8回表】の守備でピッチャー強襲のセンター前に抜けようか、という当たりに(逆シングルで)追いつき、ジャンピングスローで1塁に刺したプレーは見事だった。現地【SNY】も「トラフィック・プレー!」と絶賛していた。こういうプレーを積み重ねて、徐々に松井は地元ニューヨークの観客の信頼を勝ち得ていけるだろう。

松井稼、新人左腕に苦戦 無安打で途中交代 (MAJOR.jp)

斎藤、3試合連続無失点!(29日・ペトコパーク)

2006-05-19 21:30:14 | Los-Angeles Dodgers
 メジャーリーグ・デビュー以来、8試合連続無失点。1試合被弾して、無失点は途切れたが、ここ2試合無失点が続いている、斎藤隆(ロサンジェルス・ドジャース)。防御率(ERA)は「0.75」。誰も予想だにしなかった好成績が続いている。今や「名門」ドジャースの押しも圧されぬセットアッパー。クローザーに昇格する日も近い……

 4月29日、サンディエゴのペトコパークで行われた、サンディエゴ・パドレスとの一戦。ドジャースが「4対2」でリードの【8回裏】のマウンドに斎藤は上がった。背中に背番号(だけ)「44」。
 先頭の代打「E.Y」エリック・ヤングに初球=91MPHでストライク。2球目のスライダーは曲がり過ぎて、3球目の93MPHは際どくアウトサイドに外れて「ボール」。微妙な判定だ。納得がいかないのか間を置く斎藤。3塁側ダッグアウトのグレイディ・リトル監督も顔を掻いて、球審を冷ややかに見つめている。
 4球目の92MPHは逆球になって、シュート回転するが、これが「ストライク」の判定。今度は打席のヤングが白い歯を剥き出しにして笑っている。斎藤が帽子を取って、汗を拭って、投げた最後の球は91MPH! これをヤングが振って空振り三振! 

 1番デーヴ・ロバーツには初球、真ん中高めに93MPHを決めて、打席のロバーツが驚きの表情でマウンド上の斎藤を見つめる。2球目(93MPH)でファウルを打たせ、3球目(93MPH)で詰まらせ、平凡なレフトフライ。
 2番ブライアン・ジャイルズにはアウトサイド低めでストライクを先取し、2球目も同じくアウトサイドに今度はスライダー(現地ではブレーキングボール)を配して、早くも「0-2」に追い込む。3球目、大きく深呼吸して、93MPHでファウル。4球目のスライダーがアウトサイドに際どく外れて、どよめく観衆(44,337人)……
 さすがにメジャーリーグの観客の1球1球に対する集中力は凄い……こんな観客の中で投げられる斎藤。無上の幸せを噛み締めつつ、ラストボールもスライダー、今度は「ストライク」がコールされて、その瞬間、斎藤は小さくガッツポーズ! 一声吠えて、肩を怒らせながら、3塁側ダッグアウトへ戻って行った。この気迫、凄まじい……

【9回裏】はクローザーのキューバからの亡命者=ダニス・バエスが3人で抑えて、ゲームセット! ドジャースは本来のセットアッパーのイエンシー・ブラゾバンと、クローザーのエリック・ガニエをDL(故障者リスト)で欠き、ブルペンが崩壊「危機」だったが、開幕前に獲得したバエスと日本からやってきた「救世主」斎藤の二人の活躍でチームの体裁を保っている。“ドジャー・ブルー”が再び、日本人の「馴染み」になりつつある。

斎藤、3戦連続の無失点リリーフ 5割復帰に貢献 (MAJOR.jp)

松井稼頭央、初盗塁!(28日・ターナーフィールド)

2006-05-17 22:03:59 | New-York Mets
 ペドロ・マルティネス(ニューヨーク・メッツ)とジョン・スモルツ(アトランタ・ブレーヴス)のメジャーリーグを代表する右腕の投げ合いは、初回から「好調」「首位」メッツが攻勢に立って、「3対0」でリード。【6回裏】アトランタの「主砲」チッパー・ジョーンズの2ランで1点差に詰め寄られるものの、【9回表】に追加点を挙げて、「5対2」最後はクローザー、ビリー・ワグナーが締め括った。

 7番セカンドでスタメン出場した松井稼頭央は【2回表】の第1打席でスモルツのスライダー(88MPH)に詰まりながらも、ライト前に落として、【4回表】の第2打席でもスモルツのスプリットフィンガーファストボール(89MPH)を掬い上げて、センター前ヒット!
 現地のTV(SNY)の解説者も「今日のスモルツのスプリッターは非常に厄介だろう」とコメントしていた。そのスプリッターを打った松井。しかも「1-2」と追い込まれていた。さすが! と唸らされるバッティング。この後、今シーズン初盗塁も決めて、乗りに乗っている。

【6回表】の第3打席ではサードゴロ、ボテボテの当たり、サードが捕れば1塁は微妙なタイミングだったが、これをピッチャーのスモルツが捕って、半身になりながら、1塁へ矢のような送球! 間一髪でOUTになって、松井はヒットを1本(内野安打)損した。さすがはメジャーの一流投手!

 メジャーリーグに復帰して1週間……松井は「首位」を行くチームのセカンドのレギュラーに定着して、安定したプレーを続けている。これでライヴァルの若手アンダーソン・ヘルナンデスが(DLから)戻ってきても、ポジションを渡すことはない、だろう。
 そして、またしても噂されているトレード話(ロスアンジェルス・エンジェルス?)も進展することはないだろう。メジャーでもなかなかセカンド・ベースマンは「人材難」。松井が現状でも可能性でも「群」を抜いているだろう。もう直ぐニューヨーク・ヤンキースとのサブウェイ対決だが……今年は「一人マツイ」。

松井稼、7戦連続安打に初盗塁 メッツ3連勝 (MAJOR.jp)

リヴィングストンのデビュー戦(24日・セーフコ・フィールド)

2006-05-14 21:03:25 | Seattle Mairners
 日本人3人が顔を揃える、シカゴ・ホワイトソックスvs.シアトル・マリナーズの今シーズン初対決は、4月23日からシアトルのセーフコ・フィールドで3連戦が行われたが、初戦(GAME-1)は“空気の読めない”マイク・ハーグローヴ監督が、キャッチャー城島健司を欠場させて、井口資仁も「苦手」ジェイミー・モイヤーの前に沈黙し、トータル5打数ノーヒット。

 イチローはタイムリーヒットを含む「5打数2安打」で「4対3」チームのサヨナラ(ウォークオフ)勝利に貢献。【7回裏】に同点タイムリーを放ち、【8回裏】3番ラウル・イバニェスのソロホームランで勝ち越し。そのまま逃げ切りたかったが、【9回表】に守護神エディー・グアダードが2-OUTから(ファストボールしか打てない!!)若手のブライアン・アンダーソンにソロを浴びて、同点。しかし延長【11回裏】に2-OUT-1,2塁で、8番ユニスキー・ベタンコートが三遊間を抜いて!

 翌25日の第2戦(GAME-2)は「世界一」シカゴが地力を発揮して、「13対3」で圧勝! シアトルのスターター(先発)ジョエル・ピニェイロが(またしても!!)崩れて、4番ポール・コナーコに2ラン、7番ジョー・クリーディーにソロを浴びるなどして、4イニングス5失点でKO! 
【5回表】から2番手で、これがメジャーリーグ・デビューとなる、23歳の期待の左腕ボビー・リヴィングストンがマウンドに上がったが、5番ジャーメン・ダイに洗礼のソロホームランを浴び、さらに5失点して、「9対0」。
【7回表】には2番・井口が、代わった3番手の左腕ジェイク・ウッズからセンターバックスクリーンへ第2号2ランホームラン! この日はスタメン・マスクの城島の「囁き戦術」も功を奏さなかった。返って、笑みが零れて、リラックして打席に立てたか?

 そして迎えた第3戦(GAME-3)。GAME-2を見る限り、「弱者」シアトルの圧倒的不利は否めなかったが、何故かセーフコ・フィールドを「苦手」にしているシカゴのスターター、左腕マーク・バーリーが【2回裏】に3失点して、シアトルのペースで試合は進む。
【6回裏】またしても3番イバニェスがソロホームランを打って、貴重な追加点を挙げて、【8回裏】にも「不調」の5番DHカール・エヴェレットの犠牲フライで「5対1」。投げてもスターターの左腕ジャロット・ウォッシュバーンがGAMEを作って、2番手ラファエル・ソリアーノに繋いで、【9回表】は右腕J.J.プッツ。この試合からシアトルの新「勝利の方程式」は出来たようだ。

 この3連戦、シアトルが地元とはいえ、「世界一」シカゴに勝ち越して、何とかいいムードにはなりかけるのだが……その後もシアトルの一進一退は続く。
 この状況を打破するには、やはり、4番リッチー・セクソンと現状は6番に身を窶しているエイドリアン・ベルトレーだろう。そしてリードオフ、1番イチローの「(打率)3割」到達も待たれるが……城島も奮闘しているが、決して強くない「肩」の弱点を露呈して、地元ファンからブーイングが起きる事態も……厳しい世界だ。

マリナーズの起爆剤となるか? 23歳左腕が初昇格(MAJOR.jp)

大塚、3試合連続無失点!(22日・アメリクエストフィールド)

2006-05-12 20:21:49 | Texas Rangers
 テキサス・レンジャーズが「5対2」でリードした【8回表】マウンドには、セットアッパー大塚晶則が上がった。ここまで8試合に登板して、防御率3.86。しかしここ2試合、無失点に抑えて、調子を上げてきているようだ。現地の放送局では、ブルペンでのピッチングの前にキャッチャーに帽子を取って、お辞儀をする大塚の姿が映し出されていた。

 先頭のデーモン・ホリンズに「2-2」からのスライダー(85MPH)を捉えられ、レフト前ヒット。6番トラヴィス・リーにも「1-0」からのスライダー(83MPH)を捉えられ、打球はライトスタンドへ!? いい角度で上がったが、失速して、フェンス手前で落下。7番トビー・ホールにも「1-0」からのファストボール(89MPH)をライトに噛まされるが、これは平凡なライトフライ。8番ジョイ・ガスライトは「1-2」に追い込んで、得意のスライダー(82MPH)で空振り三振に斬って取り、今宵も出た「ヨッシャー!」

 大塚がいつも通りに、いつも通りの仕事をしたのだが、【9回表】守護神のフランシスコ・コルデロが、2-OUT1,2塁で4番タイ・ウィギントンに同点3ランをライトスタンドに打ち込まれ、「5対5」。右腕を振って、悔しがるコルデロ。まるでシアトル・マリナーズの同じくクローザーのエディ・グアダードを見ているようだ。守護神、受難の今シーズン。

 それにしても、タイ・ウィギントンか、懐かしい……ニューヨーク・メッツで松井稼頭央の同僚だった。若手のデヴィット・ライトの台頭でピッツバーグ・パイレーツにトレードされ、そこでは監督とソリが合わず、マイナーリーグに降格されるハメになり、今シーズンからタンパベイ・デヴィルレイズに移籍してきて、4番を張る。これが今シーズン20打点目だ。

 しかし【9回裏】テキサスも1-OUT1,2塁のチャンスを作って、バッターはこの日は4打数ノーヒットの2番マイケル・ヤングだったが、初球を打って、センター前ヒット! 2塁ランナーが還って、テキサスのサヨナラ(ウォーク・オフ)勝ち! タンパベイもクローザー不在が深刻のようだ。森慎二がいれば……

大塚、3戦連続の無失点 チームは今季初の3連勝 (MAJOR.jp)