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野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

代打・松井、追撃の犠牲フライ!(16日・ヤンキースタジアム)

2006-09-18 21:28:16 | New-York Yankees
 せっかく公共放送【NHK】が地上波で放送を予定していたのに、15日(日本時間16日)の試合は雨で中止。依って昨日(16日)そして今日(17日)と連続してダブルヘッダーが組まれたのだが、優勝を目前にしたニューヨーク・ヤンキースは一つしか勝てず、1勝3敗。前回(8月18日~21日)HOMEで「5-GAME」スウィープ(連敗)の屈辱を味わったボストン・レッドソックスが≪意地≫を見せた2日間、だった。

 ニューヨークが唯一、勝利した初日(16日)のGAME-2(第2試合)。スターター(先発)は左腕ランディー・ジョンソン。初回に4番アレックス・ロドリゲスのセンター前タイムリーヒットで1点を先制したが、【3回表】あっさり逆転される。これが今シーズンの“ビッグユニット”ジョンソン。
 8番ルーキーのダステイン・ペドロアにレフトフェンス直撃を打たれ、9番アレックス・ゴンザレスにもレフト線を破られ、同点。1-OUT後、2番「松井秀喜(の左手首)を壊した男」マーク・ロレッタがセカンドに内野安打。3番に入った「マネー・ボールの申し子」ケヴィン・ユーキリスもレフト線を破って、「1対2」。このユーキリスは(個人的には)今秋の日米野球で是非、見たい選手の一人だ。

【4回表】にも1-OUTから、6番「主将」ジェイソン・ヴァリテックがウォーク(四球)で出塁。7番「元読売ジャイアンツ」ゲープ・キャッチャープターがライトフライに倒れて、8番ペドロアが歩いて、2-OUT1,2塁。ここで9番ゴンザレスが詰まりながらもライト前に落として、ヴァリテックが還って「1対3」。かつての“ビッグユニット”の面影が感じられない、ジョンソン。普通のスターター(先発)左腕投手になっている。

 ニューヨークの反撃は【4回裏】先頭のジェイソン・ジアンビーがストレートの四球で歩いて、6番ホルヘ・ポサーダがライトへ大飛球! フェンスに直撃させて、0-OUT2,3塁。ここで38歳になったばかりの7番バーニー・ウィリアムスがレフトに流し打って、2者が還って、「3対3」同点!! ボストンのスターターは右腕ジュリアン・タヴァレス。帽子が白いロージンバックで真っ白。

 勝ち越したのはボストン【6回表】1-OUT後、スウィッチヒッターのヴァリテックがレフト前ヒットを放ち、7番キャプラーも「信じられないことに」センター前ヒットを放って、マウンド上で汗を拭うジョンソン。8番ペドロアを歩かせて、1-OUT満塁。9番ゴンザレスは空振り三振に討ち取って、「Let's Go Yankees!」コールが鳴り響く中、1番ココ・クリスプに「3-2」フルカウントからレフト線を破られ、ジョンソンも観客(55,167人)も落胆する……

 同点に追いつくニューヨーク【6回裏】先頭のポサーダが歩き、7番バーニーも“ヒット・バイ・ピッチ”(死球)。8番アーロン・ガイエルがドン詰まりのキャッチャーゴロで、1-OUT2,3塁に。ここでとっておきの代打・松井秀喜、登場! 場内アナウンスが告げられる前、オン・デック・サークルで素振りする松井に大歓声! スタンディング・オヴェーション、だ。
 ふう~と打席で息を吐く松井。期待感がヒシヒシと伝わってきて、責任の重さを感じているだろう。3球目まで見送って、「2-1」。4球目の甘いスライダーだったが、これを打ち損じて、ライトフライ。しかし、これが犠牲(サクリファイス)フライになって、1点差。仕留めていれば、逆転3ランだったのだが……まだ「完全」ではないか? この後、1番メルキー・カブレラがセンター前に弾き返して、「5対5」同点! 

 決勝点は【7回裏】ニューヨーク。1-OUT後、A-RODのウォーク(四球)、ジアンビーのレフトへの流し打ちのダブル(2塁打)で勝ち越し。ポサーダがライトフェンスに(今度は)ラインドライヴでぶつけて、「7対5」! これで決着。ダブルヘッダーの初日に1勝1敗。2日目の今日(17日)も1勝1敗で乗り切りたかったのだろうが、GAME-2(第2試合)で思わぬ敗戦(4対5)。先発マイク・ムッシーナで落としたのは計算外だったろう。

松井秀、代打で犠牲フライ=ダブルH第2戦 (スポーツナビ)

松井秀喜、弾丸ライナー!(14日・ヤンキースタジアム)

2006-09-16 21:10:36 | New-York Yankees
 初回にタンパベイ・デヴィルレイズに先制点を許して、【2回裏】2-OUTで7番DH松井秀喜(ニューヨーク・ヤンキース)。そろそろ松井にホームランが欲しいな、と誰もがそう思っていた。【NHK】のアナウンサー(福澤浩行)もそう話していた矢先、だった。ライトスタンド3階席に突き刺さる弾丸ライナーの(第6号)ソロホームラン! 1塁側ダッグアウトに還って、観客に“高速”カーテンコールで応える松井。そのあまりの早さに、苦笑いのコーリー・ライドル(スターター)が、松井のお尻をポンと叩いていた。

「1対1」の同点に追いついたものの、【3回表】に勝ち越され、【5回表】にも2点を失って、「1対4」。ニューヨークのスターター(先発)はルーキーのジェフ・カーステンズ。当初予定されていた王建民をスキップ(温存)して、若手にマウンドを託したが、クオリティー・スタートはならず。若者はこの回限りで降板。

【5回裏】先頭の松井が「0-2」に追い込まれながら、ウォーク(四球)を選んで、8番はアーロン・ガイエル(韓国映画の怪物に似ている名前)。シアトル・マリナーズのクリス・スネリングと同じような位置(ポジション)にいる若手だが、強い当りで、1,2塁間を破って、存在感をアピール! この時期は、こういう活きのいい若手が見られる、いい時期だ。
 9番「若い」ケヴィン・トンプソン、そして前日(13日)が誕生日だったにも拘らず、使ってもらえなくて、ブンむくれた1番バーニー・ウィリアムスが連続三振に倒れて、2-OUT1,2塁になったが、2番「主将」デレック・ジーターが詰まりながらもライト前に持っていって、激走の松井が生還「2対4」。さらにこの日3番に抜擢されたロビンソン・カノがレフトに流し打って、2者還って「4対4」同点!! 

「4対4」の同点で迎えた【7回裏】(5回裏の)連続三振コンビのトンプソンとバーニーが連続センター前ヒットを放って、1-OUT1,3塁。トンプソンは3塁にヘッド・ファースト(スライディング)! この若手もアピールに必死、だ。
「主将」は空振り(3球)三振に倒れたが、3番カノが三遊間を抜いて、「5対4」! 4番アレックス・ロドリゲスが渋く1,2塁間を抜いて、2者が還って「7対4」! ニューヨークの6連勝はこうして形成された。

松井秀、完全復活!復帰後初アーチ (スポーツナビ)

松井秀喜、復帰戦で4打数4安打!(12日・ヤンキースタジアム)

2006-09-13 21:30:14 | New-York Yankees
 松井秀喜(ニューヨーク・ヤンキース)の復帰戦。場所はヤンキースタジアム、最高の舞台。対戦相手はタンパベイ・デヴィルレイズ、これも最高の相手だったかもしれない。8番・指名打者。【1回表】から守備に就かなかっただけに、最初の打席で観客の声援が殺到するだろう、とは思っていたが、あれほどとは思わなかった。それは本人自身もそう思っていたようだ。

【1回裏】先頭のジョニー・デーモンが「3-2」からの6球目を打って、センター前ヒットで出塁。そういえば、デーモンの背番号は「18」。もし日本の松坂大輔(西武ライオンズ)をヤンキースが入札したとしても、松坂は「18」を付けられない、だろう。
 2番「MVP候補」デレック・ジーターの打席でデーモンが盗塁! これで益々、松坂の「18」は難しい!? ジーターがウォーク(四球)で0-OUT1,2塁。ここで3番「新戦力」ボビー・アブレイユが初球を打って、ライトスタンドへ(第11号)3ランホームラン! アメリカン・リーグのMVPはジーターで決まりだろうが、ヤンキースのチーム内のMVPは(シーズン途中、フィラデルフィア・フィリーズから獲得した)このアブレイユの存在だろう。「3対0」先制!

 4番「悩んでいた主砲」アレックス・ロドリゲスがウォーク(四球)で出塁して、すかさず盗塁! 5番「最近、悩んでいる」ジェイソン・ジオンビーがレフトフライに倒れた後、6番ホルヘ・ポサーダが左中間を破って、A-RODが還って、4点目。7番ロビンソン・カノがセンター前に弾き返して、1-OUT1,3塁。ここで8番・松井。
 得点が入ったわけでもないのに、ヤンキースタジアムの観客(52,265人)が総立ちになって、拍手。松井の復帰を祝福している。見ていて、こちらまで目頭が熱くなるほど、感動的な光景、だった。松井はヘルメットを脱いで、声援に応えた。試合後「忘れられない瞬間だった」と語った松井。4球目のカーヴを捉えて、センター前ヒット! これで「5対0」。

 タンパベイはスターター(先発)のティム・コーコランに代えて、早くも2番手にブライアン・ストークスを送るが、9番「松井に代わってレフトを守る」メルキー・カブレラが三遊間を破って、1-OUT満塁。2塁ベース上で『WBC』メキシコ代表のホルヘ・カントゥに声を掛けられる松井。
 2-OUT後、この回2打席目のジーターが押し出しのウォーク(四球)を選んで、「6対0」。3番「先制3ランの」アブレイユが今度はレフト・オーヴァーのダブル(2塁打)を放って、3人が戻ってきて、「9対0」!! この広角に打てるところがアブレイユの持ち味。こんな3番バッターが欲しかった、ヤンキース。待望の3番を得て、死角(隙)は無くなった、ように思える。

 追加点は【3回裏】先頭の松井がライト前ヒット! 第1打席は詰まった「骨に悪そうな」打球だったが、この第2打席は会心のラインドライヴ! 誰もが松井の本格復帰を確信したことだろう。
 8番カブレラが歩いて、1-OUT後、2番ジーターも“ヒット・バイ・ピッチ”(死球)で1-OUT満塁。ここで3番アブレイユがセンターに犠牲フライを放って、この日7打点目。「10対0」にして、まだまだ続くヤンキースの攻撃。4番A-RODがレフト前! 5番ジオンビーが1塁線を破って、「12対0」。ヤンキース強し!! 

 DL(故障者リスト)から復帰2戦目のスターター、マイク・ムッシーナが【7回表】途中まで投げて、無失点の好投で久々の14勝目(6敗)。松井の復帰以上に、この「右のエース」ムッシーナの復活は大きいだろう。しかし【9回表】を投げたオクタビオ・ドテルが4失点!! 守護神マリアーノ・リヴェラ不在の今、プレーオフに向け、投手陣には「不安」が残るヤンキース、だ。

松井秀、メジャー復帰初戦で開幕戦以来の4安打 (MAJOR.jp)

イチローでRジョンソン攻略!(19日・ヤンキースタジアム)

2006-07-28 19:49:12 | New-York Yankees
 前夜、ではない、この日の早朝(?)に悔しい負け(ウォークオフ)を喫して迎えたデーゲームの第3戦。初回に先頭のイチロー(シアトル・マリナーズ)が、ニューヨーク・ヤンキース先発(スターター)ランディー・ジョンソンの2球目のスライダーを流し打って、レフト線にシングル! 2番エイドリアン・ベルトレも豪快なバッティングで左中間を破って、シアトルが先制!

【4回表】にも5番リッチー・セクソンのバットにボールが当って、右中間スタンドに飛び込む第19号ソロホームランで「2対0」。
 ヤンキースも反撃。シアトル先発(スターター)「背番号55」ギル・メッシュに5回までヒット1本6奪三振に抑えられていたが、【6回裏】先頭の(タンパベイ・デヴィルレイズから移籍)ニック・グリーンが粘って、フォアボール(ウォーク)で出塁して、9番ケリー・スティネットがショートの頭上を越して、0-OUT1,2塁。ここでメッシュは踏ん張って、(ファウルで)11球粘った1番ジョニー・デーモンをレフトフライに打ち取り、2番メルキー・カブレラをショートフライに打ち取り、2-OUT。後一人だったが、ここで登場するのが、“ミスターヤンキース”デレック・ジーター。「3-2」フルカウントからの6球目(155㎞)をセンターに打ち返されて、「2対1」1点差に遂に詰め寄られる!

【7回裏】先頭のアレックス・ロドリゲスがピッチャーゴロ、打ち取った当たりだったが、これをメッシュが頭上で弾いて、内野安打で出塁を許して、6番アンディー・フィリップスに右中間の真ん中を破られ、A-RODはホームに突入! クロスプレーになったが、判定は「セーフ」。キャッチャーの城島健司ではない、レネ・リヴェラが抗議していたが、これはVTRで見れば、A-RODの足の方が速く見せた。「2対2」遂に同点に追いつかれた。哀れ、メッシュはここで降板……

【8回表】シアトルの先頭はイチロー。キャッチャー前にボテボテのゴロ(グラウンダー)これが内野安打になって、0-OUT1塁。ヤンキースタジアムの観衆(54,121人)に大いに溜息を吐かせ、1-OUT後、3番ホゼ・ロペスの打席で狙っていた盗塁を遂に! そしてキャッチャーの悪送球で3塁へ。これに「帝王」ジョンソンが動揺(怒り心頭?)したのか、ロペスにデッドボール(ヒット・バイ・ピッチ)を与え、1-OUT1,3塁にして、4番ラウル・イバニェスが浅いレフトフライ。あまりの浅さにヤンキーファンから拍手が起きたが、レフトの送球は大きく逸れて、イチローは楽々生還。これがレフト松井秀喜ならば、クロスプレーになっていただろう……「3対2」シアトル勝ち越し!

【9回裏】シアトルの“守護神”クローザーのJ.J.プッツが前夜の借りを返すべく、登板。先頭のA-RODを145㎞のフォークでショートゴロ、ユニエスキー・ベタンコートの堅い守備で1-OUTを取り、6番フィリップスをライトフライ。ミゲル・カイロも144㎞のフォークで(ボテボテの)サードゴロ。カイロの全力疾走で1塁セーフになるが、最後はバーニー・ウィリアムスをセンターフライに打ち取って、試合終了! シアトルがこの3連戦、一矢報いた。本当なら敵地ニューヨークで2勝1敗、勝ち越せていたかもしれないが……この実力がフロックではないことは、次のボストン・レッドソックス3連戦でも証明される。

イチロー「猛打賞」、マリナーズは連敗止める (MAJOR.jp)

マリナーズ、雨中に沈む…(18日・ヤンキースタジアム)

2006-07-26 21:02:16 | New-York Yankees
 ニューヨーク・ヤンキースのスターター(先発)は、セントルイス・カーディナルスをリリース(解雇)されたシドニー・ポンソン。1番イチローをフォアボール(ウォーク)で歩かせ、マウンド上で緊張感が窺える。1-OUT後、3番ホゼ・ロペスも歩かせ、息をフウ~と吐くポンソン。移籍「初登板」初先発がヤンキースタジアムのマウンド、というのは相当なプレッシャー、だろう。ボルチモア・オリオールズ時代はマウンド上で「王」の如く君臨していた男だったが……
 4番「最も怖い」ラウル・イバニェスを155㎞のファストボールでファーストファウルフライに打ち取り、ホッとしたのか、5番リッチー・セクソンへの初球=スライダーが(滅多に当らない)セクソンのバットに当たってしまい、レフトスタンドへ(第18号)3ランホームラン! 

 その裏ヤンキースも1点を返す。1-OUT1,2塁でシアトルの先発ジョエル・ピニェイロがワイルドピッチ! 【NHK】解説の長谷川滋利氏はキャッチャーの城島健司が体で止めにいこうとしなかったミスを指摘していた。この辺がキャッチャー城島への評価が意外に低い所以だろう。1-OUT2,3塁になって、4番ジェイソン・ジアンビーのセカンドゴロで「3対1」。

【2回裏】には先頭のアンディー・フィリップスへの初球、先発ピニェイロがすう~とストライクを取りにきた148㎞が真ん中高めに来て、これをレフトスタンドに放り込まれた。キャッチャーの城島はアウトサイドに構えていたのだが……この1球に関してはピニェイロのミス。「3対2」1点差に詰め寄る、4連勝中のヤンキース。

【5回表】先頭のユニエスキー・ベタンコートが三遊間を破って出塁。あまつさえ盗塁して、9番アダム・ジョーンズの進塁打(セカンドゴロ)で1-OUT3塁。ここで今シーズン得点圏打率の低い1番イチロー。前日(17日)も【9回表】1-OUT1,3塁でタイムリーが打てなかったイチローだが、ここは「1-2」に追い込まれながら、ボール2球を見極めて、難しい球をファウル2球で逃げて、8球目のインサイド高目の速球(151㎞)に詰まりながらも、センターの前に落として、貴重な追加点「4対2」とリードを2点差に拡げたのだが……

【9回裏】シアトルは予定通り“守護神”クローザーのJ.J.プッツを投入したが、先頭のフィリップスにライト線にダブル(2塁打)を浴びる。それにしても、若いフィリップスはよくやっている。ジアンビーをDHに専念させているのは見事な貢献、だ。
 8番メルキー・カブレラは145㎞のフォーク(スプリッター)で空振り三振に仕留めたが、代打アーロン・ガイエルが150㎞をライト前に弾き返して、「4対3」1点差! 
 激しい雨が降り続く中、ホルヘ・ポサダの打席で(雨で滑ったか?)プッツがワイルドピッチ! ポサダは1,2塁間へヒット性の打球、セカンドのロペスが追いついて、雨で滑りながら、1塁へ送球! タイミングは「OUT」に見えたが、1塁塁審の判定は「セーフ」。VTRで見れば明らかな「OUT」だった。完全な誤審。これで抗議したマイク・ハーグローヴ監督は退場になり、1-OUT1,3塁で試合再開。ここで1番ジョニー・デーモンがセンターに犠牲フライを打ち上げて、「4対4」同点!! 塁審の誤審さえ無ければ、1点差でシアトルが逃げ切れていた試合だったのに……!!

 雨による中断(2時間!)を挟み再開された試合は延長【11回裏】伏兵カブレラの第4号ウォークオフ(サヨナラ)ホームランでヤンキースの勝利。シアトルにとっては盗まれた勝利。ヤンキースにとっても思いがけず塁審からプレゼントされた勝利。これで5連勝! シアトルは4連敗! 2001年に116勝もして、勝ち過ぎたチームはその後、些細な「運」からも見放されてしまうものなのか? 

イチロー適時打、マリナーズ雨中の激戦落とす (MAJOR.jp)

イチローと松井秀喜、笑顔で再会(17日・ヤンキースタジアム)

2006-07-23 13:28:04 | New-York Yankees
 試合前に笑顔で握手して再会を果たしたイチロー(シアトル・マリナーズ)と松井秀喜(ニューヨーク・ヤンキース)。しかし、松井の試合出場はもっと先。8月22日からのシアトル遠征で松井の復帰はあるか? そのイチロー。初回にヤンキース先発(スターター)王建民(台湾)の初球(155㎞)を打って、センター前ヒット! 4番ラウル・イバニェスのセンター犠牲(サクリファイス)フライで先制のホームを踏んだ。

 せっかく先制点を挙げたシアトルだが、【2回裏】あっさりヤンキースに逆転される。2-OUT「1-2」に追い込みながら、アウトサイドの148㎞を7番アンディー・フィリップスにライト前に流し打たれる。シアトルのスターター(先発)は左腕ジャレット・ウォッシュバーン。まさか、ここから崩れるとは思わなかったが……
 8番メルキー・カブレラのファースト強襲(記録はエラー)で2,3塁。9番ミゲル・カイロが三遊間の真ん中を破って、2者が還って逆転!! 得点圏打率.344の1番ジョニー・デーモンがレフト前に流し打ちのヒットを見せて、「3対1」。

【5回裏】には、3番ジェイソン・ジアンビーがライトスタンド3階席(アッパーデッキ)に飛び込む特大の(第28号)ソロホームラン! その打球を追う観客の中に「背番号55」のレプリカTシャツを着たファンが……「4対1」ヤンキース追加点。

【6回表】先頭のイバニェスが1,2塁間を抜いて出塁し、5番「三振王」リッチー・セクソンが珍しく右打ちを見せて、ライトフェンス直撃のダブル(2塁打)!! 0-OUT2,3塁になるが、例によって、6番カール・エヴェレットが倒れ(ド浅いレフトフライ)1-OUT。ここで7番・城島健司が2球目の151㎞を捉えて、三遊間を抜くタイムリーヒット! その瞬間ヤンキースタジアムの観客(53,444人)から「おおっ!!」。「4対2」2点差に追い縋るが……

 ヤンキースは【9回表】から満を持して、守護神(クローザー)マリアーノ・リヴェラを投入。先頭は城島。2球目のカットファストボール(153㎞)を捉えて、打球は左中間を抜いて、0-OUT2塁。静まり返る、ヤンキースタジアム。8番ユニエスキー・ベタンコートも三遊間を抜いて、1,3塁。
 シアトルが絶好のチャンスを迎えたが、代打・移籍(クリーヴランド・インディアンス)のエドワルド・ペレス(元阪神タイガース)が見逃し三振に倒れて、1番イチローも「弱点」のインサイド高めを“カッター”(151㎞)で突かれ、ドン詰まりのショートフライ。静寂から一転、ヤンキースタジアムが拍手と歓声に包まれる。最後は、2番ウィリー・ブルームクイストが155㎞のカッターで仕留められ、シアトルは3連敗!!

イチロー1安打、城島マルチもマリナーズ3連敗 (MAJOR.JP)

リヴェラ400Sの勲章!(16日・ヤンキースタジアム)

2006-07-20 14:44:12 | New-York Yankees
 背番号「34」同士の対決。ジャレット・ライト(ニューヨーク・ヤンキース)とフレディ・ガルシア(シカゴ・ホワイトソックス)。両投手とも立ち上がりに不安があるのだが、その通りになった。初回に3番ジム・トーメのライト線ダブル(2塁打)で先制! その裏ヤンキースも2番デレック・ジーターのソロ(第6号)と4番アレックス・ロドリゲスの2ラン(第20号)で「3対1」忽ち逆転! 打撃戦の様相……

【3回表/裏】にも1点づつ取りあって、「4対2」。次の1点を取った方が勝ちだな、と思ったが、【4回裏】2-OUTから7番「若い」アンディー・フィリップスが3塁線を破って、8番「ロビンソン・カノの代役」ベテランのミゲル・カイロが(ガルシアの)150㎞のファストボール(球が高い!!)をライト前に弾き返して、1点追加。
 さらに9番「若い」ババ・クロスビーもライト線を破って、その瞬間「よっしゃー!」と聴こえたのは気のせいか? 松井秀喜「不在」にも拘らず、日本人のヤンキースファンが来ていたようだ。「6対2」決定的。

【6回表】に1点、【8回表】に1点を返した「王者」Wソックスだったが、及ばず、「6対4」ヤンキースが3連勝! Wソックスは後半戦スタートで「痛い」3連敗(スウィープ)!!
【9回表】は先頭の井口資仁が、ヤンキースの守護神(クローザー)マリアーノ・リヴェラから153㎞のカットボールを叩いて、ライトフェンス最上段に当る(惜しい!!)ダブル(2塁打)を放って、チャンスメークしたが、3番トーメを歩かせ、当っていない(?)4番ポール・コナーコ、5番ジャーメン・ダイと勝負した、リヴェラの「勝ち」。リヴェラはこれで通算400セーヴ(史上4人目)達成!

井口、今季2度目の4安打もWソックス3連敗 (MAJOR.jp)

バーリー崩落!(15日・ヤンキースタジアム)

2006-07-18 21:12:27 | New-York Yankees
 何故、マーク・バーリー(シカゴ・ホワイトソックス)がオールスターゲームに選出されたのか分からない。9勝6敗、防御率4.02。Wソックスの左腕エースでありながら、今シーズンはずっと不調が続いている。9勝は打線の援護の賜物。防御率(ERA)を見れば、一目瞭然。結局、当日(11日)の試合には登板しなかった。名誉だけを与えた、オジー・ギーエン監督。

 案の定【1回裏】早々にヤンキースに先制を許す。先頭のジョニー・デーモンを歩かせ、2番デレック・ジーターの2球目にパスボール。普段ロケーション(コントロール)の良いバーリーからは考えられないピッチングが続く。そして打率(AVG).345のジーターにセンターの頭上を越され、「1対0」。こんな不調のバーリーを選ぶくらいなら、井口資仁を選べっ、と思う。

【3回裏】先頭のデーモンがセーフティーバントで出塁。2番ジーターもセーフティー気味のサクリファイス(犠牲)バントで送って、3番ジェイソン・ジアンビーにヒット・バイ・ピッチ(死球)。この辺り「乱調」を感じさせるバーリー。今シーズン何度も見た光景だ。
 そして4番アレックス・ロドリゲスに初球を狙われ、レフト線にヒット! デーモンが還って「2対0」。5番ホルヘ・ポサーダはライトフライに打ち取ったものの、依然としてチェンジアップが高い。6番バーニー・ウィリアムスには右中間を深々と破られ、2者が還って「4対0」。

【4回裏】「乱調」のバーリー。先頭のメルキー・カブレラにライト前ヒットを浴びる。依然としてチェンジアップが何の変哲もない球。打者のタイミングを狂わせる球が、打者に見事にタイミングを合わされている。9番ミゲル・カイロにもセーフティーバントを決められ、0-OUT1,2塁。これはセカンド井口のファースト(1塁)ベースカヴァーが遅れた。
 1番デーモンもバントしてきて、これをファーストがサードへ悪送球!! 0-OUT満塁になって、それにしても、ヤンキースのこの小技を絡めた野球。松井秀喜、ゲーリー・シェフィールドの「主軸」二人を欠いたことが、“スモール・ボール”への転換を図るきっかけになったか? ここで2番ジーターが右中間を抜いて、「6対0」。さらに3番ジアンビーが「左対左」をものともせずに、セカンドの頭上を越して、「8対0」! バーリーはここで降板(KO)。またしても、試合を壊してしまった。

 Wソックスの反撃は【5回表】2-OUT3塁で打席に2番・井口。マウンド上にはヤンキースの右腕エース、マイク・ムッシーナ。初球(142㎞)2球目のナックルカーヴ(138㎞)を見送った後の3球目。狙っていたのか143㎞のシュートを弾き返して、ライト線ぎりぎりに落ちるダブル(2塁打)!! これで一矢報いたWソックス。
 さらにムッシーナが最も警戒していた3番ジム・トーミが初球(147㎞)を狙い打って、ライトスタンド3階席に飛び込む特大の(第31号)2ランホームラン! これで「8対3」。いいところのなかった「王者」Wソックスだったが、このイニングだけは爽快感を与えてくれた。

 ヤンキースは更に【6回裏】6番バーニー、7番アンディー・フィリップスの連続ダブル(2塁打)で3点。【7回裏】には高津臣吾(現ヤクルトスワローズ)からメジャーリーグ初ホームランを放った男、ババ・クロスビーのソロホームランで1点。【8回裏】には守護神(クローザー)のボビー・ジェンクスを調整登板させたが、そのボビーも7番フィリップスに2ランを浴びて、計「14対3」。「王者」Wソックス惨敗の日……。

井口が後半戦初ヒット、ムシーナ11勝目 (MAJOR.jp)

激突! ヤンキースvs.Wソックス(14日・ヤンキースタジアム)

2006-07-17 23:25:45 | New-York Yankees
 共にアメリカン・リーグの2位同士。東地区のニューヨーク・ヤンキースは「首位」ボストン・レッドソックスに2.5差。故障者が続出しながら、首位を快走するボストンに良く付いて行っている、と言えるが、ボストンを倒さない限り、ポストシーズンには進めない。一方、中地区のシカゴ・ホワイトソックスも同じく「首位」を行くデトロイト・タイガースを追走するが、こちらは現時点で<ワイルドカード>でのプレイオフ出場が濃厚。後半戦の初戦、そのモチヴェーションの差が出たか? 

 先制したのは、Wソックス。【2回表】井口資仁を左足首捻挫に追い込んだ男、5番ジャーメン・ダイがピッチャーの足元を抜くセンター前ヒットで出塁。足元を抜かれたのは、先発(スターター)ランディー・ジョンソン。ここで6番「勝負強い」ジョー・クリーディーがスライダー(137㎞)をレフトスタンドに放り込んで、「2対0」。マウンド上で溜息を吐くジョンソン。こういうシーンを今シーズン、何度見たことか……今日もやられる(打たれる)のか? 

 しかし【4回裏】ヤンキースも1-OUT後、2番デレック・ジーターがライト線にグランドルール・ダブル(2塁打)で出塁。打たれたのは、ニューヨークに帰ってきたキューバ人、ホゼ・コントレラス。(コントレラスがよくやる)サイドハンドからのピッチングだった。因みにフェンス越しに打球をキャッチして、得意げだった赤い横縞のポロシャツを着たおっさん(観客)は退場(哀れ…!!)。

 続く3番「恐い」ジェイソン・ジアンビーはストレートで歩かせて、4番アレックス・ロドリゲスと勝負。ここで(日本時間AM9:00)【NHK】の総合放送も始まり、A-RODはボテボテのサードゴロが内野安打になって、1-OUT満塁。ここで松井秀喜に代わって、5番の重責を担うホルヘ・ポサーダが、コントレラスの150㎞の浮き球を捉えて、ライト前ヒット! 6番バーニー・ウィリアムスも左中間に打ち上げて、犠牲(サクリファイス)フライ。これで「2対2」同点!! 公共放送【NHK】的にもOK! な展開だろう。

【6回裏】にヤンキースが勝ち越し。こちらはライトのゲーリー・シェフィールドの代役、7番「新鋭」アーロン・ガイエルがライトスタンドへ高々と上がったソロホームラン! これが第4号。しかし、いつの間にこんな若い選手が出てきたのだろう。背番号「46」。このままメジャーリーグに定着できるか? それとも故障者が復帰後、放出要員になるか? 

【7回表】同点に追いつくWソックス。先頭のポール・コナーコがピッチャーの足元(股間)を抜いて、5番ダイの初球に150㎞がワイルドピッチ!! ダイがピッチャーの頭上を越えるセカンドゴロで1-OUT3塁。6番クリーディーには右バッターの右足の裏に当たるヒット・バイ・ピッチ(死球)で、マウンド上に輪ができる。
 ロン・ギドリー(ピッチング)コーチにジョー・トーリ監督まで輪に加わって、一際背の高いジョンソンは右肩に違和感があるようだ。この直後、7番ホアン・ウリーベにレフトへ犠牲フライを打たれて、「3対3」同点! ジョンソンはこの時点で勝ち投手の権利を失い、この回限りで降板。

 試合を決めたのはヤンキース。【8回裏】先頭のA-RODがレフト前ヒットで出塁。コントレラスがまたしても、サイドハンドから投じた2球目のシュートだったが、【NHK】の球速表示は「166㎞」を表示(!)。ここでコントレラスはお役御免、降板。2番手に左腕マット・ソーントンを送るが、スイッチヒッターのポサーダとバーニーに其々レフト前ヒットとストレートのフォアボール(ウォーク)を許し、0-OUT満塁! 
 3番手の右腕ブランドン・マッカーシーが1-OUTを取るが、4番手の左腕ネイル・コッツが「松井の代役」8番メルキー・カブレラにセンター前に運ばれ、「4対3」。9番ミゲル・カイロにもライトに打ち上げられ、「5対3」。1番ジョニー・デーモンが3塁線を破って、「6対3」。これで勝負あった、かに見えたが……

 Wソックスも「王者の意地」を見せ、【9回表】ヤンキースのクローザー、マリアーノ・リヴェラから、クリンナップ(3番~5番)の3連打で0-OUT満塁のチャンスを作って、ヤンキースタジアムの観客を震撼させる。
 しかし、6番「勝負強い」クリーディーが【7回表】の死球で途中交代していたのが痛かった。代わりに入ったスコット・ポドセドニックがボテボテのファーストゴロ。その間に1点が入るが、1-OUT2,3塁。7番ウリーベのファウルフライをライトの途中出場のババ・クロスビーがフェンス際で好捕して、これが犠牲フライになって「6対5」。
 1点差に詰め寄って、Wソックスは“とっておき”の代打A.J.ピアジンスキーを送るが、9球粘った末にライトフライ。辛くも逃げ切ったリヴェラとヤンキース。Wソックスはほぼゲームプラン通りだったが、やはりクリーディーの退場が痛かった。【9回表】のあの場面(0-OUT満塁)で、クリーディーなら何とかしてくれただろう。勝負を分けた【7回表】のヒット・バイ・ピッチ、だった。

井口4タコ、コントレラス17連勝でストップ(MAJOR.jp)

ジョンソン8失点で轟沈!(1日・ヤンキースタジアム)

2006-07-10 21:23:44 | New-York Yankees
 先発(スターター)がランディー・ジョンソン(ニューヨーク・ヤンキース)とスティーヴ・トラックセル(ニューヨーク・メッツ)。一昔前なら、ジョンソンの圧勝になるだろう、マッチアップ(対決)なのだが、その通りにならないのが、今シーズンのジョンソン。ピンストライプの背番号「41」の苦悩の男、だ。

 初回に1番ホゼ・レイエスに148㎞をライト前に弾き返され、2番ポール・ロデューカにも150㎞で3塁線を破られる。3番(右打席の)カルロス・ベルトランは150㎞でセカンドフライに打ち取り、束の間「貫禄」を見せるが、4番(に入った)デヴィット・ライトに真ん中に入ったスライダーを叩かれ、左中間を破るダブル(2塁打)!! メッツが「2対0」先制。

 ヤンキースも【3回裏】先頭のジョニー・デーモンがレフト前へ流し打ちのヒットを放ち、2番デレック・ジーターも詰まりながらもライト前に持っていき、「恐い」3番ジェイソン・ジアンビーは歩かされ、0-OUT満塁。ここで4番アレックス・ロドリゲスが<ブーイング>を回避するレフト前ヒットを放ち、「2対1」、さらに0-OUT満塁のチャンスが続いたが、5番(に入っている)ホルヘ・ポサーダがセカンドゴロ併殺(ダブルプレー)!! 1点が入って、「2対2」の同点になったが……ここに松井秀喜がいれば、絶対にグランドスラム(満塁弾)を打ってくれていただろう。絶対に、だ。

 ジョンソンが投げた試合にはよく打っていた松井。その松井の援護をもらえないジョンソンは【4回表】に「破局」を迎える。先頭のライトをストレートで歩かせ、5番フリオ・フランコに三遊間を抜かれ、マウンド上で首を振るジョンソン。1-OUT後、7番「伏兵」クリス・ウッドワードに8球粘られ、歩かせることに……これが命取りになった。1-OUT満塁になって、8番ラモン・カストロに初球(153㎞)を狙われ、レフト前ヒットを浴びて、2者生還「4対2」。
 2-OUT後、1番レイエスにもレフト前ヒットを浴び、レフトのメルキー・カブレラがホームへ悪送球! 松井秀喜がいれば……我を忘れたジョンソンはカヴァーも怠っている。あそこには「ヒデキがいる」ハズだと盲信していたのか……? 2-OUT2,3塁になって、2番ロデューカにも三遊間を抜かれて、「7対2」。破局

 続投のジョンソンは【6回表】にも、この日2三振の9番「松井稼頭央と入れ替わりでメッツにやってきた」イライ・マレーロにレフトスタンドにソロホームラン(第6号)を浴び、「8対2」。ジョンソンはこの回限りで降板(KO)。
【8回裏】にA-RODのソロ(第17号)で1点は返したものの、「8対3」。最後はこの得点差で“守護神”ビリー・ワグナーを投入して、メッツは磐石の勝利。先のボストン・レッドソックス戦から続いていた連敗を「4」で止め、ナショナル・リーグ東地区の首位を快走する「力」を見せ付けた。

8失点のランディ、立ち上がりに難あり (MAJOR.jp)