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野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

LAには斎藤隆がいる!(2日・ドジャースタジアム)

2007-05-03 22:09:03 | Los-Angeles Dodgers
 本拠地ドジャースタジアムにアリゾナ・ダイヤモンドバックスを迎えた3連戦の3戦目。ここまで1勝1敗。初戦は「1対9」で大敗して、2戦目は守護神(クローザー)斎藤隆に今シーズン初勝利が付いて「2対1」の辛勝! 3戦目も息詰まる投手戦で「2対0」。【9回表】のマウンドに上がったのは、やはり連投の背番号「44」だ。

 ここまで12試合に登板して、1勝0敗7セーヴ。防御率(ERA)1.32。ナショナル・リーグ西地区の首位を快走するロスアンジェルス・ドジャースの≪立役者≫の一人になっている。アメリカン・リーグではセットアッパーの左腕・岡島秀樹(ボストン・レッドソックス)が注目される中、ナ・リーグには、この斎藤が「いる」。対戦するのは「0.5」ゲーム差で追ってくる≪眼下の敵≫2位のDバックス。侮れない≪強敵≫であることは間違いない。

 先頭のコナー・ジャクソンが初球を打ち上げて、ライトフライだったが、ライトの前にポトリと落ちて、アンラッキーなヒットを許す。3番オルランド・ハドソンも初球をサクリファイス(犠牲)バントで1-OUT2塁。ここで迎えた4番エリック・バーンズにも初球(95MPH)を狙われ、センター前ヒットを許して、「2対1」1点差に詰め寄られる……
 
 続く5番カルロス・クエンテインに対する前には、1球、牽制球(ピックオフ)を(1塁に)投じて、リズムを変える。クエンテインへの初球もスライダーで入って、ストライク。真っ直ぐ(93MPH)を1球織り交ぜた後、再びスライダーで空振り! 最後もスライダーでバットに掠りもさせなかった。2-OUT! 
 最後のバッターは、J.D.ドリュー(ボストン・レッドソックス)の弟ステッペン・ドリュー。高めの真っ直ぐ(94MPH)でファウルを打たせて、スライダーで追い込んで、最後はやはり≪伝家の宝刀≫=スライダー。ドリューは見逃すしか手(策)はなく、三振でゲームセット! 斎藤は(左手の)グラヴを右手で握り締めて、額に付けて、この“たった一つ”の勝利を喜んだ。 

斎藤、3戦ぶり失点も8セーブ目 ドジャースは首位堅持 (MAJOR.jp)

斎藤隆、本拠地開幕戦で4セーヴ目!(10日・ドジャースタジアム)

2007-04-17 21:25:38 | Los-Angeles Dodgers
 開幕2連敗の後、4連勝して、本拠地に帰ってきたロサンジェルス・ドジャース。今シーズン初先発(スターター)右腕ブレット・トムコが好投して、6回無失点で降板。しかし【7回表】に先発から中継ぎ(ブルペン)に転向した2年目の2番手の右腕チャド・ビリングスリーが追いつかれて、「1対1」同点に。しかし【8回裏】ドジャースが1点を勝ち越して、【9回表】のマウンドにはお約束=守護神(クローザー)斎藤隆がマウンドに上がった。

 ここまで3試合に登板して、防御率(ERA)2.45で被打率(Opponent AVG).313。決して良くはないが、確実に3セーヴを挙げている。日本人のクローザーといえば(現・東京ヤクルトスワローズ)高津臣吾(シカゴ・ホワイトソックス)が2年目に失速して、無惨な形で日本に帰っているだけに、斎藤も心配されたのだが、今シーズンも≪健在≫ぶりを示している。
 前記のビリングスリーのブルペン転向も(実は)37歳のクローザー斎藤への≪保険≫だったのだろうが、グレイディ・リトル監督の深慮遠謀も≪杞憂≫に終わろうとしている。

 先頭の6番ブラッド・ホープを縦(に落ちる)スライダーで空振り三振! ブーイングが沸き起こる中、登場した代打スティーヴ・フィンリー(元ドジャース)をインハイの速球(91MPH)で詰まらせて、セカンドゴロ! 8番「同点打を放った」ヨーヴィット・トレアルバも早々に「1-2」に追い込んで、最後はスライダーを曲がらせて、見逃し三振! 斎藤の(力強い)ガッツポーズが、本拠地ドジャースタジアムで今シーズン初お目見え、した。

一方、松井稼頭央(コロラド・ロッキーズ)は2番セカンドでスタメン出場して、初回に先制点となる1,2塁間のゴロ(グラウンダー)を捕れずに、記録には表れない手痛いミス……バッティングの方は【8回表】にレフト線を割るダブル(2塁打)を放って、好調のようだが……斎藤との対戦は実現しなかったが、同じリーグ同じ地区だけに、これから何度も「ある」と思っていたのだが……この後(15日)15日間のDL(故障者リスト)入り。今年も怪我に悩まされるシーズンになるのか? 

斎藤が1回完ぺきで4セーブ目、松井稼はツーベース (MAJOR>jp)

斎藤隆、ドジャースに初勝利をもたらす!(4日・ミラーパーク)

2007-04-09 20:59:05 | Los-Angeles Dodgers
 ミルウォーキー・ブリュワーズの「敵地」ミラーパークに乗り込んで、開幕2連敗スタートのロサンジェルス・ドジャース。第3戦は、「ライヴァル」サンフランシスコ・ジャイアンツからFA移籍の豪腕ジェイソン・シュミットを先発(スターター)に立てたものの、5回0/3で降板……その為にブルペン陣の出番が総じて早まり、「5対1」4点リードの【8回裏】1-OUT満塁の局面でクローザー斎藤隆が指名された。

 打席には8番ながら、得点圏打率≪驚異の≫.397のベテラン、クレイグ・カウンセル。得意のスライダーで「1-2」に追い込んだが、同じ球を2球続けて、これを引っ張られ、1塁線を際どく抜かれて、ダブル(2塁打)!! 2者が還って「5対3」2点差に迫られる……尚1-OUT_2,3塁。今シーズン初登板で早くも修羅場のマウンド、斎藤。

 代打ゲーブ・グロスはスライダーを打ち上げさせ、ショートフライに打ち取り、格の違いを見せ付けるが、1番リッキー・ウィークスには意表を突いたハズのスローカーヴ(76MPH)を弾き返され、センターライナー! 一瞬ヒヤッとしたが、センター正面だった。逆転される最大のピンチを切り抜けた、斎藤。今シーズンも変わらず背番号「44」だ。

 しかし【9回裏】2番「伏兵」J.J.ハーディに「3-1」にして、ストライクを取りにいった速球(92MPH)がシュート回転して真ん中高めに上ずり、これを弾き返され、レフトスタンドへ……ソロホームランを打たれて、1点差に詰め寄られる……
 更に3番「元阪神タイガース」セシル・フィルダーの息子プリンスを「2-2」に追い込みながら、速球(88MPH)を流し打たれ、レフトフェンス直撃のダブル(2塁打)!! 地元ミラーパークの観客はサヨナラ(ウォークオフ)の期待に沸き返るが、ここから踏ん張った日本人・斎藤。
 4番ビル・ホールを速球2球、スライダー2球の組み立てで空振り三振に斬って取り、5番「開幕から8打数5安打」のジョニー・エストラーダは初球を打ち上げて、右中間にいい当たりのセンターフライ。6番「生え抜き」ジェフ・ジェンキンスにはレフトに大飛球を飛ばされるが、レフトフライで試合終了! (5対4

 その瞬間、斎藤は右拳を固く握って、ガッツポーズ! 首筋の血管が浮き出ている。気合入りまくり、だ。キャッチャーの「年下」ラッセル・マーティンに頭を叩かれ、笑顔が弾ける斎藤。ナインからもハイタッチで迎えられ、この笑顔が地元LAで(今シーズンも)ファンに愛されることだろう。しかし苦しい試合だった……2007年のドジャースに初勝利を齎(もたら)したのは、またしても斎藤の右腕だった。

斎藤、ひやひや初セーブ タイムリー&一発被弾 (MAJOR.jp)

ロサンゼルス・ドジャース【2007】戦力分析

2007-02-04 14:57:28 | Los-Angeles Dodgers
【スターター】ジェイソン・シュミット
デレック・ロウ ブラッド・ペニー 
チャド・ビリングズリー ランディー・ウルフ
ブレッド・トムコ マーク・ヘンドリクソン 
【セットアップ】ジョナサン・ブロクストン 
イエンシー・ブラゾバン (ジョー・ベイメル)
【クローザー】斎藤隆 

 2年目のジンクスに挑む、斎藤隆。かつて高津臣吾(シカゴ・ホワイトソックス)(現・東京ヤクルトスワローズ)は2年目に敗れた。果たして、斎藤はどうか? ロサンジェルス・ドジャースは“保険”(斎藤の代わり)を用意していないだけに、その期待の大きさ、信頼の厚さが窺える。その期待&信頼に応えることができるか? (2月14日で)37歳……年齢との闘いでもある。

1番センター ホアン・ピエール
2番ショート ラファエル・ファーカル
3番ファースト ノマー・ガルシアパーラ (ジェームス・ローニー)
4番セカンド ジェフ・ケント
5番レフト ルイス・ゴンザレス (マット・ケンプ)
6番ライト アンドレ・イーシア (ジェイソン・レプコ)
7番サード ウィルソン・ベテミット
8番キャッチャー ラッセル・マーティン (マイク・リーヴァサル)

 待望のリードオフ(1番)俊足ピエールを獲得したLA。ファーカルとの1,2番コンビは相当に「ウルサく」なりそうだ。ベテラン「ゴンゾー」ルイス・ゴンザレスを5番に配したが、若手のイーシアに取って代わられる可能性が高い。ベテランの≪意地≫を見せられるか? ゴンゾー、新天地での注目のシーズンになる。

フィリーズ、昨季勝ち頭と3年31億円で合意 (MAJOR.jp)

ナ・リーグの新人王はH.ラミレス(13日・フロリダ)

2006-11-20 20:04:25 | Los-Angeles Dodgers
 ナショナル・リーグの新人王(ルーキー・オブ・ザ・イヤー)は予想外の結果になった。フロリダ・マーリンズの核弾頭ヘンリー・ラミレス! フロリダのGAME(試合)を観るたびにいい選手だな、と思っていたが、この成績(打率.292/盗塁51)を見れば、納得。大家友和(ミルウォーキー・ブリュワーズ)も、この核弾頭に手を焼いていた。同じ「ラミレス」の姓を待つが故に(?)ボストン・レッドソックスから放出されてしまった男だが、いずれはボストンが呼び戻すことになるかもしれない。

 2位は最有力候補だったライアン・ジマーマン(ワシントン・ナショナルズ)。20本塁打、110打点でも≪新人王≫になれなかった。個人的に応援していたプリンス・フィルダー(ミルウォーキー・ブリュワーズ)も落選!! 斎藤隆(ロサンジェルス・ドジャース)も7位に終わった。6勝2敗24セーヴ(防御率2.04)のStats(成績)は誰にも予測できなかった。彼に2年目の<ジンクス>が過度に訪れませんように……。果たして、来シーズンはナショナル・リーグに日本人は入るのだろうか? 

「イチロー似」の1番打者、ナ・リーグ新人王に (MAJOR.jp)

斎藤、ドジャース6連勝の締め!(23日・ドジャースタジアム)

2006-06-10 20:52:45 | Los-Angeles Dodgers
 松井稼頭央が遂にニューヨーク・メッツを去ることになった。移籍先は、コロラド・ロッキーズ。5月23日(ドジャースタジアム)ロッキーズvs.ドジャース戦。クローザー斎藤隆の登板が見込まれる、この試合で、ここは一つ、松井のライヴァルとなるセカンド、あるいはショートストップの選手をチェックしておこう、と思う。

【2回表】コロラドの攻撃。先頭の6番セカンドのルイス・ゴンザレスが右中間を抜いて(ダブル)出塁。手強いのか? 7番はショートストップ、クリント・バームス。打率(AVG).208だから、この選手なら抜けそうか? しかし今さら(松井は)ショートストップに戻れるか? ドジャース先発(スターター)ブラッド・ペニーのカーヴを打って、セカンドゴロ。

【4回表】0-OUT1塁で打席には、6番ゴンザレス。現地放送局では、ゴンザレスが昨シーズン、ファースト、セカンド、サード、ショート、レフト、ライトを守ったことが伝えられている。典型的なユーティリティープレイヤーのようだ。昨シーズン末にようやくセカンドのポジションを掴んだ選手。離したくはないだろう? ショートゴロを打って、ダブルプレー!! バームスも空振り三振!

【7回表】は先頭でゴンザレス。ドジャースのセットアッパー、ダニス・バエスから空振り三振! 7番バームスもセンターフライに倒れた。これなら、松井にもチャンスがありそうだ。チャンスがありそう、だからこそ、コロラドは補強したのだろうから。このチャンスを生かせるか? しかし、3Aコロラド・スプリングスからのスタート、というところに松井の現状の厳しさがある。

 そして【9回表】のマウンドには先日(6月6日)その松井とも対戦した斎藤隆。「8対1」の点差で調整登板の色合いが濃いが、先頭の4番マット・ホリデーに2球目のスライダーを狙われ、右中間を抜かれる。やはり、7点差では気合が抜けてしまうか?
 しかし5番ブラッド・ホープはシュート(89MPH)で空振り三振に仕留め、(例の)6番ゴンザレスはセカンドフライ。そして最後のバッターは7番バームス。スライダーで平凡なライトフライに討ち取って、ゲームセット! エリック・ガニエが戻ってきても、クローザーはタカシ・サイトウ、だ。

斎藤、ピンチ招くも1回零封 ドジャース6連勝 (MAJOR.jp)

斎藤、ボンズと遂に初対決!(13日・AT&Tパーク)

2006-05-28 20:38:15 | Los-Angeles Dodgers
 バリー・ボンズ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)の714号ホームランのタイ記録が懸かった、名門対決GAME-2。この試合も「5対2」でロサンジェルス・ドジャースがリードして、【8回裏】のマウンドから「エース」セットアッパー、斎藤隆がマウンドに上がる。そして、この回、待望のボンズとの初対決が実現する!

 1番『WBC』の“弱肩男”ランディー・ウィンを2球目の速球(91mph)でセカンドゴロに打ち取り、2番オマー・ヴィスケルも2球目の速球(91mph)でレフトフライに打ち取り、いよいよボンズとの対戦!
 この日は4番から3番に上がったボンズ。その為に、斎藤との初対決が実現した。初球(91mph)をファウル。2球目(91mph)もバックネットにファウル。3球目はスライダー(84MPH)が外れて、「1-2」。
 ここで打席を外すボンズ。何かと思ったら、マウンド上で斎藤がスパイクの紐を(入念に)結び直している。気合が入っているのだろう。特別な日なのだろう。4球目は速球(94MPH)が力が入りすぎて、ワンバウンド! 
 5球目はフォークが外れて、「3-2」フルカウントに。ここで観衆(42,864人)からはブーイング。ウォーク(四球)を警戒している。しかし、斎藤は「逃げ」のピッチングは一切していない。不本意なブーイング、だ。
 そして迎えたラストボールは渾身の94mph! これに詰まったボンズが平凡なファーストゴロ。見事にボンズに力勝負を挑み、打ち取った斎藤。こうして、夢見心地のマウンドは終わった。

【9回裏】には予定通り、クローザーのダニス・バエスが上がったが、この守護神が打たれて、一挙4点を失って、「5対6」サヨナラ(ウォークオフ)負け! 斎藤のクローザー昇格の日も近い……

悩めるボンズ、3年ぶりの打順3番も不発 (MAJOR.jp)

斎藤隆、ボンズとの初対決ならず!(12日・AT&Tパーク)

2006-05-27 18:47:05 | Los-Angeles Dodgers
 バリー・ボンズ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)の714号ホームランのタイ記録が懸かった、この試合。「5対1」でロサンジェルス・ドジャースのリードで迎えた【8回裏】ボンズの第4打席が回ってくる。本来なら、ここでセットアッパー・斎藤隆の出番なのだが、左バッターが続くために、2番手の左腕ジョー・ビイメルが続投。斎藤とボンズの初対決を見たかったのだが……

 そのビイメルは3番マーク・スウィニーをショートゴロに打ち取ったが、ショートストップのラファエル・ファーカルの送球が高く、1塁「セーフ」の判定。1塁手ノーマ・ガルシアパーラが抗議する。今シーズンは何故か、ファーストのガルシアパーラ。ここで迎えるのは、4番ボンズ。
 左腕ビイメルはボンズをセカンドフライに打ち取ったが、ここで何故か平凡なセカンドフライを落球! 誰かと思えば、セカンドはジェフ・ケント! ボンズと“犬猿の仲”のケント。これは「故意ではないか」と日米の放送席で囁き合っている。VTRで観れば、明らかに故意(嫌がらせ)。ケントの落球後に慌てて走り出したボンズ。凄いものを見てしまった。

 1-OUT1塁にボンズが残って、続く5番スティーヴ・フィンリーをセンターフライに打ち取ったところで、ビイメルはお役御免。いよいよLA版「勝利の方程式」斎藤がマウンドに上がる。
 斎藤は【6回裏】にソロホームランを放っている6番ペドロ・フェリスを「2-1」からのインハイ(91mph)を振らせ、最後はアウトサイド低めに逃げるスライダーでチェックスウィング=空振り三振に仕留め、計算通り。

 1点を追加したドジャース。【9回裏】もマウンドに上がった斎藤は7番レイ・ダーラムを速球(91mph)で詰まらせ、ショートゴロ。今度はファーカル、正確な送球。
 昨シーズンまで田口壮(セントルイス・カーディナルス)と同僚、8番マイク・マシーニを3球勝負のスライダーで空振り三振に仕留め、ボンズの後の守備固めでレフトに入った9番ジェイソン・エリソンも早々に「0-2」に追い込み、最後はアウトサイド低めに速球(91mph)をズバッと決めて、見逃し三振! 素晴らしいロケーション(コントロール)だった。

ボンズまたも足踏み 斎藤は4戦連続無失点 (MAJOR.jp)

斎藤、3試合連続無失点!(29日・ペトコパーク)

2006-05-19 21:30:14 | Los-Angeles Dodgers
 メジャーリーグ・デビュー以来、8試合連続無失点。1試合被弾して、無失点は途切れたが、ここ2試合無失点が続いている、斎藤隆(ロサンジェルス・ドジャース)。防御率(ERA)は「0.75」。誰も予想だにしなかった好成績が続いている。今や「名門」ドジャースの押しも圧されぬセットアッパー。クローザーに昇格する日も近い……

 4月29日、サンディエゴのペトコパークで行われた、サンディエゴ・パドレスとの一戦。ドジャースが「4対2」でリードの【8回裏】のマウンドに斎藤は上がった。背中に背番号(だけ)「44」。
 先頭の代打「E.Y」エリック・ヤングに初球=91MPHでストライク。2球目のスライダーは曲がり過ぎて、3球目の93MPHは際どくアウトサイドに外れて「ボール」。微妙な判定だ。納得がいかないのか間を置く斎藤。3塁側ダッグアウトのグレイディ・リトル監督も顔を掻いて、球審を冷ややかに見つめている。
 4球目の92MPHは逆球になって、シュート回転するが、これが「ストライク」の判定。今度は打席のヤングが白い歯を剥き出しにして笑っている。斎藤が帽子を取って、汗を拭って、投げた最後の球は91MPH! これをヤングが振って空振り三振! 

 1番デーヴ・ロバーツには初球、真ん中高めに93MPHを決めて、打席のロバーツが驚きの表情でマウンド上の斎藤を見つめる。2球目(93MPH)でファウルを打たせ、3球目(93MPH)で詰まらせ、平凡なレフトフライ。
 2番ブライアン・ジャイルズにはアウトサイド低めでストライクを先取し、2球目も同じくアウトサイドに今度はスライダー(現地ではブレーキングボール)を配して、早くも「0-2」に追い込む。3球目、大きく深呼吸して、93MPHでファウル。4球目のスライダーがアウトサイドに際どく外れて、どよめく観衆(44,337人)……
 さすがにメジャーリーグの観客の1球1球に対する集中力は凄い……こんな観客の中で投げられる斎藤。無上の幸せを噛み締めつつ、ラストボールもスライダー、今度は「ストライク」がコールされて、その瞬間、斎藤は小さくガッツポーズ! 一声吠えて、肩を怒らせながら、3塁側ダッグアウトへ戻って行った。この気迫、凄まじい……

【9回裏】はクローザーのキューバからの亡命者=ダニス・バエスが3人で抑えて、ゲームセット! ドジャースは本来のセットアッパーのイエンシー・ブラゾバンと、クローザーのエリック・ガニエをDL(故障者リスト)で欠き、ブルペンが崩壊「危機」だったが、開幕前に獲得したバエスと日本からやってきた「救世主」斎藤の二人の活躍でチームの体裁を保っている。“ドジャー・ブルー”が再び、日本人の「馴染み」になりつつある。

斎藤、3戦連続の無失点リリーフ 5割復帰に貢献 (MAJOR.jp)

斎藤隆、TV初登場!(15日・ドジャースタジアム)

2006-04-25 21:23:26 | Los-Angeles Dodgers
 なかなか中継ぎ投手(セットアッパー)の登板試合をTVの生中継で観ることは難しいが、日本時間16日の「サンフランシスコ・ジャイアンツvs.ロサンジェルス・ドジャース」。ドジャースが「2対1」1点リードの【8回表】マウンドには、2番手で斎藤隆が上がった。メジャーリーグ昇格以来、これが5試合目。待望のTV(csスカパー!ch.186)初登場だ!

 ここまで防御率(ERA)0.00。立派な「名門」ドジャースのセットアッパーだ。専属アナウンサーのビン・スカリー氏は「フロム・ミヤギ」とアナウンス。背番号「44」のドジャー・ブルーのユニフォームも見事に似合っている。
 先頭の代打ベテラン、マーク・スウィニーに初球からフォーク(86MPH)を噛まし、2球目シュート(90MPH)で「1-1」。3球目の外に曲がるスライダー(78MPH)でハーフスウィング。「1-2」に追い込んで、4球目はインハイ(90MPH)で仰け反らせ、5球目はキャッチャーが外に構えたが、スライダー(81MPH)が逆球になって、「3-2」フルカウント。ラストボールはシュート(90MPH)を選択したが、これを痛打され、ピッチャー強襲! しかし“スウィニー・シフト”のショートストップがカヴァーして、1-OUT。

 続く日本でもお馴染み『WBC』の“弱肩”男ランディー・ウィンが「2-0」からの3球目のシュート(87MPH)を綺麗にレフト線に流し打って、ダブル(2塁打)! 1点差で得点圏にランナーを許して、窮地に陥る斎藤。
 しかし2番オマー・ヴィスケルを早々に「0-2」に追い込んで、3球目の91MPHはアウトサイド低めに絶妙のロケーション。微妙な判定で「ボール」になり、「格」はベテランのヴィスケルが「上」と思わせる。4球目(91MPH)ファウルの後、5球目の外角スライダー(79MPH)も微妙な判定……「2-2」になって、6球目の今度は内角のスライダー(79MPH)を打たせて、ファーストゴロ。(2-OUT)

 3番“ナックルボーラーの息子”ランス・ニークロには初球スライダー(79MPH)で入って、2球目3球目も続けて、「2-1」。4球目も続けたのか? 外に落ちる球を打たせて、“カムバッカー”ピッチャーゴロ! その瞬間、キャッチャーが思わずガッツポーズ!!
 NEXTバッターズ(オン・デック)サークルには、4番バリー・ボンズが控えていたが……ボンズと斎藤の初対決を観たい気持ちはあったが、ここは勝負所。見事に責任を果して、【8回裏】味方が1点を追加して、【9回裏】はエリック・ガニエに代わるNEWクローザー、ダニス・バイエスが締め括って、「3対1」で勝利。斎藤は大きく貢献した。

3連投の斎藤、ピンチ耐えて5戦連続の無失点(MAJOR.jp)