平成30年3月26日(月)
(1)まず、国際情勢を見よ
・朝鮮半島においては、
南北首脳会談と、米韓合同軍事演習後の米朝首脳会談が控えている。
・東シナ海および南シナ海においては、
任期制を廃止して任期なしの皇帝となった習近平の中共は、
尖閣周辺の我が国領海に、
定期的に侵入を繰り返している中共の「巡視船」を
最高軍事機関である中央軍事委員会の指揮下にある人民武装警察(武警)に編入し、
南シナ海の南沙諸島に
複数の一万フィートの滑走路をもつ軍事基地を造成して
国際法上の「航行の自由」を確保する為に周辺海域を航行するアメリカ軍のフリゲート艦に露骨な敵対行動をとりつつ、空母を参加させた海空軍の軍事演習を挙行する。
・北方領域においては、
プーチンのロシアが、
軍事力強化を宣言して、国後・択捉にミサイル基地を建設している。
この、我が国周辺の北朝鮮、中共そしてロシア、
これ全て、独裁者の支配する国である。
ロシアのプーチンは、
大統領選挙で選ばれた、と言うなかれ。
あれが、我が国と同じ選挙だと思うのは、ナイーブ過ぎる。
ロシアの民衆は、皇帝への信任投票をさせられていたのだ。
独裁者なきロシアなどあろうか。
さらに、
北朝鮮との南北首脳会談と、続く、米朝首脳会談によって
東アジアに「対話ムード」が主流となると理解してはならない。
反対の結果が出現する。
独裁者との会談が最も危険な分岐点だからである。
米朝首脳会談で
独裁者に宥和すれば、戦争への道を拓く。
独裁者と決裂すれば、戦争への緊張を高める。
しかし、断じて、金正恩に検証可能な完全なる核放棄を実施させねばならない。
戦争に至った歴史は、
決裂を恐れず独裁者と宥和してはならない、という教訓を伝えている。
1938年9月30日、ミュンヘン会談においてイギリスは、
オーストリーを併合したナチスのヒトラーにチェコのズデーデン地方を割譲した。
ミュンヘンからロンドンのヒースロー空港に降り立ったイギリス首相チェンバレンは、
ヒトラーとの合意書を振りかざし、
「私は、平和をもって帰ってきた」
と帰国の挨拶をした。
しかし、彼が持ち帰ったのは「戦争」であった。
翌年1939年9月1日、ドイツ軍、ポーランド侵攻、第二次世界大戦勃発
そして、最も深刻な危機は、
中華民族の世界制覇の野望を掲げて支配体制を固めた中共の習近平である。
尖閣諸島周辺の我が領海に侵入している中共の「巡視船」は
制度改革により、既に、中央軍事委員会隷下の「軍艦」に変容しているのだ。
便衣兵が、気がつくと軍服に着替えているのと同じである。
これ、今まさに、
中共軍による尖閣への軍事侵攻が、現に開始されているではないか。
最高指揮官、安倍内閣総理大臣!
防衛大学校卒業式で、最高指揮官として将校になる卒業生に祝意を述べたならば、
まさに今、自衛隊に対して、最高指揮官として、
尖閣諸島防衛を発令する事態ではないか。
以上が、現在の我が国を取り巻く、まことに厳しい情勢である。
(2)森友に熱中しているバカども
この厳しい国際情勢を前提にして、
我が国家の国会の情況、あれは、何か!
はっきり言って、
森友関係の公文書「改竄」はけしからん、民主主義の破壊、国家体制の崩壊、
と騒いでいる野党の連中は、
言葉の真の意味で、アホ、である。
何故なら、
彼らは、
国家と民族のために職務を尽くすべき身であるにも拘わらず、
日夜、全力を挙げて無能であろうとしており、
断固として国家と民族の危機と運命を考えない売国奴になろうとしているからだ。
この野党に対して、
与党と内閣も、
マスコミが煽る文書の改竄・改竄の合唱に怯むように見える。
喝!怯んではならん!
と言っておく。
もはや、既に、有事ではないか。
与党と内閣の本来の国家と国民を守るという使命に戻れ。
野党の作る国会運営の流れに呆然と身を委ねてどうする。
今、必要なことは、
ことの実態を見抜き、堂々と主張することだ。
そして平常に戻れば、今、騒いでいる連中も含めて、
後日、何故、騒いでいたのか、誰も説明することができなくなる。
連想する事例があるので、記しておく。
意外に思われるかもしれないが、
昭和19年10月12日~19日の台湾沖航空戦だ。
ここには、現場での早とちりが、
現場から離れたところで、重大な誤認に発展するという警告がある。
この台湾沖航空戦における戦闘での戦果を、
大本営海軍部は、次の通り発表した。
轟撃沈空母11隻、撃破空母8隻、轟撃沈戦艦1隻、撃破戦艦2隻
つまり、日本海軍航空隊は、
敵空母19隻を轟沈撃破して、アメリカ軍の全空母群が消滅したことになる。
これは、日露戦争の日本海海戦によるバルチック艦隊撃滅を上回る大戦果だ。
しかし、現実には、
撃沈されたアメリカ軍空母は一隻もなく全て健在で、
我が国は航空機312機を失い、
アメリカ軍は重巡洋艦2隻と戦闘機89機を失ったに過ぎない。
以後、我が軍は、
この大本営海軍部発表の虚構の戦果である、
全敵空母撃滅、を前提にして、
フィリピン戦線の主戦場を急遽ルソンからレイテに変更して悲惨な大敗北を喫した。
問題は、
何故、この架空戦果を公式発表してしまったのか、
何故、後に直ちに訂正できなかったのか、
の二点である。
アメリカ軍の空母群が消滅しているのであるから、
台湾・フィリピン海域に飛んでるアメリカ軍機は一機もないはずなのに、
現実には、相変わらず飛んでいた。それは、敵空母が健在である証拠ではないか。
だから、大本営の戦果訂正はすぐにできると思うし、大本営は訂正すべきであった。
架空戦果公表の原因は、
戦域から帰還したパイロットの報告を盲信してそのまま合計し、
敵空母19隻轟撃沈撃破の誇大発表になったのだ。
そこで、ただ一人、その現場でパイロットの報告の曖昧さを見抜いた堀栄三大本営参謀の手記によると、情況は次の通りである(同氏著、「大本営参謀の情報戦記」)。
堀参謀は、鹿屋基地で、司令官に報告を終えたパイロットに次々と質問した。
「どうして撃沈だとわかったか?」
「どうしてアリゾナとわかったか?」
「暗い海の上だ、どうして自分の爆弾でやったと確信して言えるのか?」
「雲量は?」
返事はなかった。
その時、陸軍航空隊の戦地から帰ってきたパイロットの少佐が言った。
「参謀、買いかぶってはいけないぜ、俺の部下は誰も帰ってきてないよ。
・・・参謀、あの弾幕は見たものでないと分からんよ、
あれをくぐり抜けるのは10機に1機もないはずだ」
次に何故大本営は訂正しなかったのか。
それは、今の森友の情況を見れば分かるだろう。
一度、公表されたものを訂正するのが怖いのである。
周りが、訂正した者を、よってたかって非難するからだ。
独断専行だとか。改竄だとか。
フィリピンで五十万人が死んでも、国が潰れても、保身のために訂正しなかった。
次に、私が体験した現場からの嘘の報告を訂正した事例を挙げる。
平成14年9月17日、
平壌に行って金正日と会談した小泉総理一行は、
拉致被害者のうち、五名は生存しているが八名は死亡したと金正日から言われ、
それを信じ、
直ちに東京に連絡して東京で待機している被害者の家族に、
厳かに、「あなたの娘さんは、既に死亡されています」、と死亡宣告した。
しかし、荒木和博氏や西岡力氏は、
金正日が言った八名死亡は嘘だと見抜く。
その翌日、
首相官邸で拉致被害者家族に平壌での情況を説明する小泉総理が、
「死亡した八人の方については・・・」
と話し始めたので、
私は、「違う、死亡していない、北朝鮮が死亡したと言った八名だ」というと、
小泉総理は、「北朝鮮が死亡したと言った八名については」と訂正した。
生きている人が、公的に死んだことにされかけていたのだ。重大な訂正であった。
さて、肝心の森友問題に戻り、その「現場」を考えてみよう。
問題の土地は、
地下に産廃が埋められている地区にある。
つまり、売買価格の減額必至の土地、
提示した金額から必ず値引きを要求される土地だ。
そもそも、
この土地の隣地も産廃が埋まっており、大幅な減額の末に売却されたことは
野党の某々も、はじめから知っている公知の事実である。
そして、
売り手の財務省の大阪の役人の前に現れたその買い主は、
あの籠池氏である。
彼は、新しく設立する学園のパンフレットに載せている総理大臣夫人や色々な政治家の写真を、その担当者の役人に見せて
自分の背景の広さや素晴らしさを蕩々と役人に説明したはずだ。
この現場で籠池氏に直面して長々と説明を聞かされた役人からの報告書には、
籠池氏の最も強調した人脈つまり首相夫人の名が記されていたのも無理はない。
しかし、その記述が、誤解を生みかねず、
悪意の者から揚げ足をとられる内容なら訂正するのは当然ではないか。
これは、改竄ではなく、訂正である。
これは、野党が言う民主主義の破壊とかの問題ではない。
正確な文書が残されることこそ、国益にかなう。
この度の訂正箇所とは、そういう箇所であろうが。
以上、これから、佐川前局長の証人尋問が行われるらしいが、
その前に、本件の本質を述べておく次第だ。
教育勅語を園児に教え諳んじさせていた大人が、
教育勅語の精神に反することをしている。
教育勅語を学んだ心の純粋な園児達が裏切られて可哀想だ。
総理夫人も、教育勅語を暗唱する園児達の純粋な姿に接して感激したのだ。
それ故、この子達の学ぶ学園の名誉校長と言われることを承諾する。
つまり、籠池氏は、
学園名誉校長として総理夫人の名を使わせてもらって、
大いに信用され支援の輪を広げ、
学園建設の為の寄付金を広範囲な人々から集めることができたはずだ。
籠池氏にとって総理夫人は恩人ではないか。
その恩人の総理夫人が、罠に嵌まるように、いわれなき批判を受けている。
さらに、マスコミと野党は、
ハイエナのように、そこに食い入って倒閣運動にもっていこうとしている。
これ、同じことを繰り返す亡国の輩である。
西村眞悟の時事通信より。