アレチウリ ( 荒れ地瓜、学名:Sicyos angulatus )
ウリ科の大型のツル植物で1年生草本。
英名 ( burr cucumber ) は、トゲのあるキュウリの意北米原産で
日本では本州以南で帰化植物として知られ、特定外来生物に指定されている。
また、日本生態学会によって日本の 侵略的外来種 ワースト 100 に選定されている。
北アメリカを原産地とするが、南アメリカ・ヨーロッパ・アフリカ・アジア・オセアニアにも外来種として移入分布する。
雌雄異花。雌花は淡緑色で直径約6 mm、球状に集合する。雄花は黄白色で直径約1 cm、総状に咲く。花期は8月から9月で、花の後には白いトゲに覆われた実がなる。繁殖力は凄まじく、1株当たり25,000個以上の種子をつけていた例も報告されている。果実は長さ1センチほどで長くて鋭い棘が密生し、金平糖のような形にかたまって結実する。触ると痛く、棘は細くて硬くしなやかなので、ジーンズ程度の服ならば貫いて刺さったりする。実には苦さや渋みがあり、食用には適していない。
侵入と拡散
日本では1952年(昭和27年)に静岡県清水港でアメリカやカナダからの輸入大豆に種子が混入しているのが確認されたのが最初とされている。千曲川流域では1970年(昭和45年)に侵入が確認された。セイタカアワダチソウの様に土木作業機械や工事車両に付着、工事の残土、埋め戻し用土砂と共に拡散をした。旧千葉県農業試験場では、ウリ科野菜苗の台木としての利用が研究されたことがある。
豆腐豆の流通経路に沿って分布を広げ、近年では各地の河川敷などで群生して広い草ヤブを作っている。青森県以南の日本各地で広がりつつある。鋭い棘が有るため果実そのままを食べる鳥はいないが、地面にこぼれ落ちた種子は野鳥(種類は特定されていない)が食べ、その糞に混じり周辺部や山間部にも拡散している。河川敷では特に増水に伴い上流から下流に拡散している。
駆除または防除 [編集]長野県では県が主体となってアレチウリを駆除するため、「アレチウリ駆除全県統一行動日」を定め、2007年(平成19年)7月29日に駆除を行う民間団体、市町村、県等が連携して、県下各地で駆除作業を行った。
国土交通省千曲川河川事務所は抜き取り作業によるアレチウリ駆除のマニュアルを整理している。それによると
種を付ける前に抜き取る。
できるだけ小さいうちに抜き取る。
1年に数回抜き取る。
アレチウリが現れなくなるまで数年間続ける。
というのがその基本で、6月から9月に計三回の駆除作業を数年間継続しないと効果が出ない。 また、長野県林業総合センターによれば、『長野県では8月10日以降に発芽した個体は、開花結実しない』という結果が出ている。とか、Wikiには書かれているが、当ブログの家では、10月に開花した分でも、実がなった。屋敷内では陽だまりが多く、温かいのが原因なのだろうか。
ツルのように巻き付きながら高木をも覆い尽くして枯死させてしまう、成長・繁殖力が強いこと、根が残ると再生することから、「まわりの固有在来種が根こそぎ駆逐されてしまう恐れがある」として、2006年(平成18年)2月から駆除すべき「特定外来生物」に指定された。
( wikipedia なお画像は岩水にて添付した。)
開花すると、スズメバチ類などが蜜を吸いに飛来する。こうなると、この周辺は多数の蜂が乱舞するので、刺される危険があり、この雑草の駆除作業は出来なくなる。6月から、7月の梅雨の時期に、油断していると繁茂してしまう。この時期に徹底して抜きとることが、増やさないコツである。