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仏保守 不祥事揺れる 17年大統領選影響も
2014年 7月13日 朝刊【パリ=野村悦芳】サルコジ前大統領をめぐる汚職疑惑でフランスの保守陣営が揺れている。サルコジ氏の支持母体、保守系野党「 国民運動連合」で新たに巨額債務が判明するなど、不祥事が相次ぎ、混乱に拍車が掛かっている。政権奪回を目指す二〇一七年次期大統領選に影響が及ぶのは必至で、極右勢力の伸長への懸念も膨らみ始めた。
「国民運動連合は危機にある。われわれの勢力は弱体化している」。スキャンダルが次々に浮上する中、国民運動連合幹部のフィヨン元首相は十日、支持者に緊急事態を訴えた。
党の監査で債務総額が八千万ユーロ(約百十億円)近くに膨らんだことが八日、明らかになった。破綻こそ免れたものの、ずさんな経営に内部からも批判が起きるなど党は大揺れだ。今後、厳しい緊縮は避けられなくなった。
党の財務をめぐっては、裏金が一二年の前回大統領選に使われた疑惑が浮上し、責任を問われたコペ党首が辞任したばかり。サルコジ氏の関与も疑われている。フランスのメディアはさらに、他の幹部らが党資金を不正流用していた疑惑を相次いで報じている。オランド大統領の支持率が20%前後と低迷する中、保守陣営は政権奪回の好機をつかむどころか、自滅のかたちで支持者の信頼を失っている。
閉塞(へいそく)感を大きくしているのが国民運動連合の人材難だ。党支持者に次期大統領選に適任な候補者を尋ねた今月の世論調査では、サルコジ氏が、歴代大統領として初めて身柄を拘束された後にもかかわらず、78%の支持を集め、有力候補とされるフィヨン氏やジュペ元首相を20ポイント以上引き離した。
サルコジ氏は大統領返り咲きに意欲を持っているとみられ、国民運動連合の新党首を選ぶ年内実施の党首選への出馬も否定していない。ただ、今後、起訴されれば、政界復帰の道はきわめて困難となる。
五月の欧州連合(EU)欧州議会選では、極右政党、国民戦線が仏国内で第一党の座を占めた。左右二大政党への不信を追い風に、大統領選で支持を拡大する可能性が高まっている。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014071302000126.html
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■ 2009年7月9日
「我が郷は足日木の垂水のほとり」 はじめました。
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■ 2010年3月2日
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