これを買ったのは20年ほど前でしたっけ…ウが持ってる中ではかなり古いタイトルですが、絶版ではないのでまだ入手できます…とゆーかユーロ圏のゲームに強くない一般のおもちゃ屋でも売ってますね、多分。
「スコットランドヤード」のご紹介です。
原題: Scotland yard
日本語タイトル: スコットランドヤード
デザイナー: -
発売: 1983(独)
可能人数: 2~6人
プレイ時間: 60分程度
ボックスサイズ: 270×370×53(mm)
「非対象チーム戦」「ポイントムーブ」「泥警」
付記:
1983年ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres) 受賞

約1年前にカードゲーム版を紹介したんですが、その時に元のボドゲ版を紹介していないことは解っていたんですよね…紹介しようとは思ってたんですが伸びて伸びて…1年がたとうとしてますので、このタイトル…「スコットランドヤード」のご紹介となります。
ゲームの舞台はロンドン。市内に現れた怪盗Xを逮捕するべく5人のスコットランドヤードが追いかけるという設定。システム的には怪盗X役とスコットランドヤード5人チームの勝負となる。
勝利条件、敗北条件がいくつか存在し、基本的に怪盗Xは「ヤード側に捕まらず一定ラウンドを逃げ切る」、ヤード側は「怪盗Xを捕らえる」ということになります。

これがボード。観光地とかの名前も載ってます。
網のようにボードに広がっているルートは「タクシー」「バス」「地下鉄」の3種類が基本。怪盗Xだけが使える「船」もあるけど…ほっとこう(笑)
〇で数字を囲んでいるのがヤードや怪盗Xが存在するマスで、そこから伸びるラインがどの乗り物が移動のかを表すことになる。マスとしてはバスか停まるマスはマスの下半分が青く染まっていますし、地下鉄が停まるマスは数字の部分がオリンジに染まっています。タクシーはほとんどのマスで停まることが出来ますが…たまに「通ることの出来ない道」(バス、地下鉄専用)があるので注意しましょう。

プレイヤーに渡されるのはヤード駒と規定数のチケット。合計22枚。なお、参加プレイヤーが少ない場合は1人で駒2つとかを担当するプレイヤーが出てくるんですがその場合は駒(色で区別)毎に渡されたチケットは管理しなければいけません。チケットの共有は禁忌です。
あと、スタート位置を決めるタイルが18枚ありますので全員(ヤードも怪盗Xも)1枚ずつ引いて…

それぞれ駒を置きましょう。ただし…

怪盗Xはまだ駒を置きません…というかあまり置きません(笑)

スタート位置のタイルも本人だけが確認していれば良いです。要するに怪盗Xのスタート位置は秘匿されています。
とりあえずセットアップはこんなもの…あ、もう1つあった。
---
怪盗Xプレイヤーにはこれが渡されます。トラベルログというもので怪盗Xが移動したマスの数字を記録するものになります。
……逃亡してるはずになんだけど”トラベル”ログってなんでやねん(笑)
このゲームの流れですが
「怪盗Xの移動」→「ヤードの移動」→次のラウンドへ
という解り易いループを繰り返し、どちらかの勝利条件を満たした時点で終了となります。
まずはラウンドの最初に怪盗Xの移動が始まります。
これの基本の流れは「移動先と移動手段の選択」→「トラベルログへの記載」となります。
→ 
移動先は現在怪盗Xがいるマス…というか1ラウンド目なのでスタートタイルのマスにラインが1つでも繋がっている隣接したマスから1つを選びましょう。上の写真では現在の位置[117]の上にある(北かどうかは解らないので上とか右で表記)[88]への移動をしましょう。
同時に選択するのは移動手段の選択ですが、選択できるのは現在いるマス([117]のコト)から選択できる移動手段となります。使用可能かどうかはそのマスに色で示されてます。例えば[117]は左右に青いラインが通っていますが、[117]のマス自体にバス停留所が存在しない(マスの円下半分が青に染まっていない)のでバスのチケットは使えません…て―ことはタクシーしか使えないってことですね(笑)

移動先と移動手段が決まったら、トラベルログの該当ラウンドに移動先マスの数字を書きんで…

使用するチケットで蓋をします。これでヤード側には使用したチケットしか見えません。
これで怪盗Xの移動は終了です。なお、ボードを見つめる視線で現在いる場所の見当をつけようとするヤードもいます。
---
一応視線を隠すためのバイザーが付属しているわけですが…グラサンでも付けとけって感じです(笑)
…えーと、怪盗Xの移動が終わったので今度はヤードたちが動きましょう。
移動のルールとしては怪盗Xとほほ同じです。トラベルログは書きませんが駒を実際にボードに配置し移動させることで自分の現在位置を示します。ただし、ヤードの各員のログを取っておくと感想戦をするのに物凄く役立ちます。
移動のルールを少し並べてみますと…
・ヤードも怪盗Xも1ラウンドに1回は必ず移動しなければならない。その場に留まるという選択肢は無い。
・ヤード側の移動の順番は任意。
・同じマスに2人以上のヤードが集合することは出来ない。また怪盗Xとヤードが同じマスに停まった場合は逮捕となりゲーム終了。
・ヤードが移動に使用したチケットは怪盗Xに渡すこと。怪盗Xは渡されたチケットを自分のチケットとして移動に使用してよい。
こんな感じのルールがあります。
あと、怪盗X側にはもう少しルールが追加。

トラベルログの窓には楕円形になっているものがいくつか空いています。この窓にログを書きこんでチケットで蓋をした後…

使ってなかった(笑)怪盗Xの駒を現在位置に置きましょう。ヤード側にとって最新であり最大の手がかりとなります。おそらくはこの後、ヤード側は地下鉄で移動できる隣の地下鉄駅を抑えたり、逃走経路を塞いだりと全員て相談するでしょう。
で、怪盗Xにはお助けアイテムが2種類あります。

1つはダブルムーブチケット。消費型のアイテムでこれを使うとそのラウンドだけ2回移動が出来ます。

もう1つはブラックチケット。これも消費型ですが、どの移動手段でも使用できるチケットであり、怪盗X専用の移動手段の「船」に使用することも出来ます…なんかこれはあまり認知されてないんですけどね。

また、これらは同時に使っても構いませんがダブルムーブは2枚同時に使っても3回移動とかは出来ません。ブラックチケットは2回3回と連続使用が出来ます。ただと数は少ないので注意しましょう。
最後にゲームの終了条件ですが次のどれかを達成したら、となります。

1/ヤードが怪盗Xと同じマスに停まった。もしくは怪盗Xがヤードのいるマスに移動した場合。
これに関しては地下鉄移動などで「通り抜けた」場合はセーフ判定にしてます。

2/怪盗Xの次回の移動先が全てヤードで塞がれた場合。
1の条件、後半部分の発展形ですね。何処に行こうとも逮捕となるのでゲームオーバーです。

3/怪盗Xが逃げ切った場合。
ヤードの各員に配られるチケットは22枚なので、基本的に22ラウンドとダブルチケットの使用回数(最大2回)でゲームは終了します。セットアップで振れたようにヤード各員でチケットの譲渡、交換、借入は出来ません。
4/ヤード全員が移動できなくなった場合。
条件3の発展形です。よくあるのが「バスと地下鉄のチケットは残っているけど現在いるマスからはタクシーのチケットしか使えない」といったパターンです。この場合、そこから動くことが出来ずにゲーム終了まで立ちんぼしててください。1人でも移動が可能の場合はラウンド続行です。
…と、4通りの終了条件があります。条件1か2ならばヤード側の勝利。条件3か4では怪盗Xの勝利となります。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
元々は東京オリンピック2020近くなったら紹介しようかな~と思ってたんですよね。

こんなのもあるから(笑)
…いや、元々のタイトルが「スコットランドヤード」なんで、別の場所を舞台にしたのってあまりないんですよね…あっても「N.Y.チェイス」とかって名前変わっちゃうし。

こちらが東京バージョンのボード。本家では川が真ん中を流れていましたが、東京バージョンでは右側に寄ってて、右下は東京湾になってますね。

東京駅近郊。国会議事堂や警視庁もイラストに入ってます。

プレイヤーに渡されるもの。チケットから文字が消えてアイコンのみとなりました。
……このバス……はとバスか?
あと、何気に欠点だった「自分の色を確認する為のプレイヤー用ボード」が追加されてます。
さて。
ウチはこのゲームは最近は数回ほどしかプレイしてないんですが…怪盗Xもヤードもかなり難しいです。怪盗としてヤード4人くらいの包囲を掻い潜って脱出出来た時は内心ガッツポーズしまくってますが…まぁ捕まるよね(笑)
それにしてもこのタイトル…1983年とほぼ40年前の発売という古いタイトですがいまだに絶版なっておらず定期的に版を重ねておりますし、さっきの東京バージョンのような変わり種も発売されています。もちろん以前紹介したカードゲーム版もですが。息の長い作品ですねぇ…
「スコットランドヤード」のご紹介です。
原題: Scotland yard
日本語タイトル: スコットランドヤード
デザイナー: -
発売: 1983(独)
可能人数: 2~6人
プレイ時間: 60分程度
ボックスサイズ: 270×370×53(mm)
「非対象チーム戦」「ポイントムーブ」「泥警」
付記:
1983年ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres) 受賞

約1年前にカードゲーム版を紹介したんですが、その時に元のボドゲ版を紹介していないことは解っていたんですよね…紹介しようとは思ってたんですが伸びて伸びて…1年がたとうとしてますので、このタイトル…「スコットランドヤード」のご紹介となります。
ゲームの舞台はロンドン。市内に現れた怪盗Xを逮捕するべく5人のスコットランドヤードが追いかけるという設定。システム的には怪盗X役とスコットランドヤード5人チームの勝負となる。
勝利条件、敗北条件がいくつか存在し、基本的に怪盗Xは「ヤード側に捕まらず一定ラウンドを逃げ切る」、ヤード側は「怪盗Xを捕らえる」ということになります。

これがボード。観光地とかの名前も載ってます。
網のようにボードに広がっているルートは「タクシー」「バス」「地下鉄」の3種類が基本。怪盗Xだけが使える「船」もあるけど…ほっとこう(笑)
〇で数字を囲んでいるのがヤードや怪盗Xが存在するマスで、そこから伸びるラインがどの乗り物が移動のかを表すことになる。マスとしてはバスか停まるマスはマスの下半分が青く染まっていますし、地下鉄が停まるマスは数字の部分がオリンジに染まっています。タクシーはほとんどのマスで停まることが出来ますが…たまに「通ることの出来ない道」(バス、地下鉄専用)があるので注意しましょう。

プレイヤーに渡されるのはヤード駒と規定数のチケット。合計22枚。なお、参加プレイヤーが少ない場合は1人で駒2つとかを担当するプレイヤーが出てくるんですがその場合は駒(色で区別)毎に渡されたチケットは管理しなければいけません。チケットの共有は禁忌です。
あと、スタート位置を決めるタイルが18枚ありますので全員(ヤードも怪盗Xも)1枚ずつ引いて…




それぞれ駒を置きましょう。ただし…

怪盗Xはまだ駒を置きません…というかあまり置きません(笑)

スタート位置のタイルも本人だけが確認していれば良いです。要するに怪盗Xのスタート位置は秘匿されています。
とりあえずセットアップはこんなもの…あ、もう1つあった。
---
怪盗Xプレイヤーにはこれが渡されます。トラベルログというもので怪盗Xが移動したマスの数字を記録するものになります。
……逃亡してるはずになんだけど”トラベル”ログってなんでやねん(笑)
このゲームの流れですが
「怪盗Xの移動」→「ヤードの移動」→次のラウンドへ
という解り易いループを繰り返し、どちらかの勝利条件を満たした時点で終了となります。
まずはラウンドの最初に怪盗Xの移動が始まります。
これの基本の流れは「移動先と移動手段の選択」→「トラベルログへの記載」となります。


移動先は現在怪盗Xがいるマス…というか1ラウンド目なのでスタートタイルのマスにラインが1つでも繋がっている隣接したマスから1つを選びましょう。上の写真では現在の位置[117]の上にある(北かどうかは解らないので上とか右で表記)[88]への移動をしましょう。
同時に選択するのは移動手段の選択ですが、選択できるのは現在いるマス([117]のコト)から選択できる移動手段となります。使用可能かどうかはそのマスに色で示されてます。例えば[117]は左右に青いラインが通っていますが、[117]のマス自体にバス停留所が存在しない(マスの円下半分が青に染まっていない)のでバスのチケットは使えません…て―ことはタクシーしか使えないってことですね(笑)

移動先と移動手段が決まったら、トラベルログの該当ラウンドに移動先マスの数字を書きんで…

使用するチケットで蓋をします。これでヤード側には使用したチケットしか見えません。
これで怪盗Xの移動は終了です。なお、ボードを見つめる視線で現在いる場所の見当をつけようとするヤードもいます。
---
一応視線を隠すためのバイザーが付属しているわけですが…グラサンでも付けとけって感じです(笑)
…えーと、怪盗Xの移動が終わったので今度はヤードたちが動きましょう。
移動のルールとしては怪盗Xとほほ同じです。トラベルログは書きませんが駒を実際にボードに配置し移動させることで自分の現在位置を示します。ただし、ヤードの各員のログを取っておくと感想戦をするのに物凄く役立ちます。
移動のルールを少し並べてみますと…
・ヤードも怪盗Xも1ラウンドに1回は必ず移動しなければならない。その場に留まるという選択肢は無い。
・ヤード側の移動の順番は任意。
・同じマスに2人以上のヤードが集合することは出来ない。また怪盗Xとヤードが同じマスに停まった場合は逮捕となりゲーム終了。
・ヤードが移動に使用したチケットは怪盗Xに渡すこと。怪盗Xは渡されたチケットを自分のチケットとして移動に使用してよい。
こんな感じのルールがあります。
あと、怪盗X側にはもう少しルールが追加。

トラベルログの窓には楕円形になっているものがいくつか空いています。この窓にログを書きこんでチケットで蓋をした後…

使ってなかった(笑)怪盗Xの駒を現在位置に置きましょう。ヤード側にとって最新であり最大の手がかりとなります。おそらくはこの後、ヤード側は地下鉄で移動できる隣の地下鉄駅を抑えたり、逃走経路を塞いだりと全員て相談するでしょう。
で、怪盗Xにはお助けアイテムが2種類あります。

1つはダブルムーブチケット。消費型のアイテムでこれを使うとそのラウンドだけ2回移動が出来ます。

もう1つはブラックチケット。これも消費型ですが、どの移動手段でも使用できるチケットであり、怪盗X専用の移動手段の「船」に使用することも出来ます…なんかこれはあまり認知されてないんですけどね。

また、これらは同時に使っても構いませんがダブルムーブは2枚同時に使っても3回移動とかは出来ません。ブラックチケットは2回3回と連続使用が出来ます。ただと数は少ないので注意しましょう。
最後にゲームの終了条件ですが次のどれかを達成したら、となります。

1/ヤードが怪盗Xと同じマスに停まった。もしくは怪盗Xがヤードのいるマスに移動した場合。
これに関しては地下鉄移動などで「通り抜けた」場合はセーフ判定にしてます。

2/怪盗Xの次回の移動先が全てヤードで塞がれた場合。
1の条件、後半部分の発展形ですね。何処に行こうとも逮捕となるのでゲームオーバーです。

3/怪盗Xが逃げ切った場合。
ヤードの各員に配られるチケットは22枚なので、基本的に22ラウンドとダブルチケットの使用回数(最大2回)でゲームは終了します。セットアップで振れたようにヤード各員でチケットの譲渡、交換、借入は出来ません。
4/ヤード全員が移動できなくなった場合。
条件3の発展形です。よくあるのが「バスと地下鉄のチケットは残っているけど現在いるマスからはタクシーのチケットしか使えない」といったパターンです。この場合、そこから動くことが出来ずにゲーム終了まで立ちんぼしててください。1人でも移動が可能の場合はラウンド続行です。
…と、4通りの終了条件があります。条件1か2ならばヤード側の勝利。条件3か4では怪盗Xの勝利となります。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
元々は東京オリンピック2020近くなったら紹介しようかな~と思ってたんですよね。

こんなのもあるから(笑)
…いや、元々のタイトルが「スコットランドヤード」なんで、別の場所を舞台にしたのってあまりないんですよね…あっても「N.Y.チェイス」とかって名前変わっちゃうし。

こちらが東京バージョンのボード。本家では川が真ん中を流れていましたが、東京バージョンでは右側に寄ってて、右下は東京湾になってますね。

東京駅近郊。国会議事堂や警視庁もイラストに入ってます。

プレイヤーに渡されるもの。チケットから文字が消えてアイコンのみとなりました。
……このバス……はとバスか?
あと、何気に欠点だった「自分の色を確認する為のプレイヤー用ボード」が追加されてます。
さて。
ウチはこのゲームは最近は数回ほどしかプレイしてないんですが…怪盗Xもヤードもかなり難しいです。怪盗としてヤード4人くらいの包囲を掻い潜って脱出出来た時は内心ガッツポーズしまくってますが…まぁ捕まるよね(笑)
それにしてもこのタイトル…1983年とほぼ40年前の発売という古いタイトですがいまだに絶版なっておらず定期的に版を重ねておりますし、さっきの東京バージョンのような変わり種も発売されています。もちろん以前紹介したカードゲーム版もですが。息の長い作品ですねぇ…
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