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「見慣れぬ遊戯」亭

ゲームが趣味のテキトー人間が綴る備忘録+駄文。
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紹介/カードゲーム/「キャベツ鑑定」

2017年09月29日 02時01分16秒 | アナログゲーム紹介
 結構珍しいカテゴリ「イラストレーター買い」(笑)今回はモンコレでイラストほ描かれていたこいでたく 氏です。
 「キャベツ鑑定」のご紹介です。


 原題: キャベツ鑑定
 日本語タイトル: 同上
 デザイナー: 宮川リョウタ
 発売: 2016(日)
 可能人数: 2~5人
 プレイ時間: 40分程度
 ボックスサイズ: 264×190×33(mm)
 カードサイズ: 88×63(mm)

 「競り」「ブラフ」


 

 ある日にフラッと潜水艦に寄った時に「どっかで見たような感じのイラストだなぁ」とか思ったのでぐぐってみたらこいでたく氏だったのでとりあえず衝動買い。
 内容は箱裏に書いてあったくらいの事しか調べてないや…タイトルぐぐったのんだからその辺も一応調べろよって話ですね(笑)
 ゲーム内容はキャベツ農家をやっているプレイヤー諸氏が自分のキャベツを順番に検査場に持っていくってことですな。
 もちろんキャベツには当りハズレがあるわけで…ハズレのキャベツを検査に引っかからないように神に…じゃない、誰かのプレイヤーが獲得する地位「検査官」が見逃してくれることを祈りましょう。

 

 コンポーネントは大量のコイントークン、カードは1人5枚ずつで内容は一緒、それに衝立です。
 カードは+のキャベツカードが2枚、マイナスのキャベツカードが3枚。全5種各1枚ずつ、レアやシークレットはなし。

 

 セットアップでは200点分のコインとカードセット1つ、そして衝立1つを受けとります。コインは衝立の後ろに隠します。

 

 で、各自がカードセットをシャッフルして横に裏向きで並べます。
 この時、自分で並べる順番を決めることは出来ません。出来るんだったら「シャッフルしてから横に並べる」必要はないですからね。
 ただ、並べた後で自分のカードの並びを確認することは出来ます。というかしてください。重要です。
 ゲームは全10ラウンド。勝者になるのは最もポイントの高いプレイヤーが勝者となります。

 

 ラウンド開始時に各プレイヤーは自分が並べたカードのうち、一番左のカードを少し前にズラします…これがこのラウンドで検査に送られるキャベツということになります。
 なお、一番左なのは1ラウンド目と6ラウンド目だけです。2ラウンド目と7ラウンド目は左から2番目、3と8のラウンドは真ん中…という風に検査に出すキャベツカードはズレていきます。
 …あ、6ラウンド目が始まる前にキャベツカードはシャッフルと配置をもう1回行いますよ。

 

 ラウンドの最初にやることは「検査官」を決める競りです。
 ……裏から金を払って検査官の地位を融通し合うという、極めて閉鎖的なムラ社会の構図が見えます(笑)
 まぁそれはともかく、競りのやり方はビッド方式、上限は各自の上限までビッド出来ます。やると多分ゲームに負けるけど。前のビッドと同値のポイント提示はナシなので必ず上回ってください。降りた場合はその競りにはもう参加できません。
 
 

 で、検査官の地位を落札したプレイヤーはビッドしたポイントを銀行に支払ってください。
 ……一応言っておきますと…このゲームにおいてポイントは勝利点そのものですが、プレイヤー間のやり取りで増減することがあっても銀行とのやり取りは「支払う」一択です。銀行からお金がもらえることはありません。
 ということは、全員の資産総計が段々と減っていく訳ですね。毎ラウンド競りによって少なかろうとポイントは減っていく訳です。

 

 検査官となったプレイヤーはそのラウンドに検査するはずだった自分のキャベツを横に倒します。簡単に言うと、検査官役は自分のキャベツを鑑定することはありません。

 

 で、ラウンドのメインである「検査」に進みます。
 「検査官」は他のプレイヤーが検査に出したキャベツを公開させることが出来ます。
 必ず1回以上検査する事…となっていますが、写真のように2人対戦の時は1回も検査せずに終了することも出来るようです。
 検査官がプレイヤーを指定し検査する事を宣言したら、指名されたプレイヤーは検査キャベツを公開します。

 

 この時、「+」のキャベツだった場合は、検査官は「良品を疑った無能」として生産者に「+X」のX分のポイントを支払うことになります。

 

 「-」だった場合は「変なキャベツを持ってきたヤツ」として生産者が検査官に-XのX分を支払うことになります。 
 ラウンド…というか検査の終了条件は3つ。
 
 ・全員を検査し終わった。
 ・検査官が検査の終了を宣言する。
 ・「+20」のキャベツの検査した。

 の3つのうちのどれかを満たした時にラウンドが終了します。
 大事な事ですが、「検査を受けなかった」キャベツは表返って公開されません。このキャベツカード情報の秘匿と競りの動きがこのゲームのキモとなります。

 ……自分のカードの順番はコントロールできないわけですが、どのカードが何番目に来るかはすべてのプレイヤーが各自知っています。そして「-30」のキャベツの検査されれば大損害確定。
 で、少し考えれば解るでしょう…「検査官って、自分のキャベツを鑑定しなくていい」という事実に。
 そして、その気づきを逆手に取ったブラフもまた存在することに。

 ゲームは全部で10ラウンド。ポイントを最も稼ぐのは誰なんでしょうね?

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 「イラストレーター買い」+「衝動買い」というダメな大人の典型ともいうべき買い方ですね(笑)
 まぁウチはゲームの面白さとしては直感を信じる方なのですよ。たまに外すけど。

 で、このゲームですがシンプルな競りゲームと、検査官へのブラフゲームの2つの柱から出来ております。
 …ただ、ブラフの方は競りの時から始まっているので気が抜けません(笑)
 「競りで殆どビッドしていない」→「見られても良い」→「+のキャベツ」というストレートすぎるピュアな思考の坊ちゃんを翻弄する場面も発生することでしょう…ウチは…やりたい(笑)

 インストもそこまで苦労はしないでしょうし、競りとブラフの練習用として遊ぶのも良いですね。 


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