「見慣れぬ遊戯」亭

ゲームが趣味のテキトー人間が綴る備忘録+駄文。
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紹介/ボードゲーム/「サムライ」

2017年06月06日 02時01分16秒 | アナログゲーム紹介
 埋もれていたゲームを発掘しようシリーズ。
 各地域にバラけているモニュメントの取り合い。「サムライ」のご紹介です。


 原題: サムライ
 日本語タイトル: Samurai
 デザイナー: Reiner Knizia
 発売: 1998(独)
 可能人数: 2~4人
 プレイ時間: 5分程度
 ボックスサイズ: 372×270×56(mm)

 付記:
 1998 Meeples Choice Award 3位

 「タイル配置」「マジョリティ」「幸せなハンス」


 

 最近ではファンタジーフライトゲームズ版が出ているらしいのですが、ウチが物ているのは昔のハンス・イナ・グリュック版…の日本語版。

 

 内箱には「幸せなハンス」が入ってます。(「幸せなハンス」=「ハンス・イン・グリュック」らしいと昔何処かで読んだことがあります)

 

 ゲームボード。日本地図を4分割していて人数によって使用するボードの数が違います。
 このボード、結構長いのでゲームをする時は斜めにするのがよさそう(笑)

 

 プレイヤーに配られるのは衝立とタイル一式。

 

 イラストとしてはちょっとアレですが、これらは左から「仏像」「田」「兜」のアイコンらしいです…右側は侍ですね。

 

 セットアップとして配られたタイルから5枚を選び衝立の内側に置き、残りは山札とします。

 

 山札は公平の為に衝立の外へ(笑)

 

 その他、ゲームボードに配置するコマがあります。
 タイルに描かれているものと同じなので、呼び方も同じです。

  →  → 

 3人用としてセットアップ。
 まずは江戸に3種類のコマを全て於いてから、交互に都市にルールに従いコマを配置。
 最後に全国に散らばる小都市に1個ずつコマを配置していけば準備完了です。

 ゲームの目的は勝つことです。当たり前ですね。
 勝つには単独最大のコマ所有を2種類のコマで決めるか、処理後のコマの獲得数が最も多い事になります。
 ゲームは手番制で回っていきます。
 
 

 手番でやることは簡単。自分の持つタイルを1つ以上配置するだけです。通常のタイルは1枚置いたら手番が終わるんですが、いくつかタイル配置回数に数えないタイルがありますので、運が良ければ手持ちの5枚全てを配置出来ます。…それが有利かどうかは解りませんけどね。

 

 配置した分のタイルは自分の山札から補充します。

 

 手番が進み、都市や小都市に隣接する陸地に全てタイルが配置された時、その都市に対する判定が発声します。
 判定はそれぞれのコマに対する影響力の大きさで決まります。兜のタイルを置いておけば兜のコマを奪い合う時にのみ影響力が発生します。ついでに言うと、「侍」「船」などは全てのコマの影響力に関与してくれます。

 

 それぞれのコマに対して単独で最大の影響力がある場合、プレイヤーはそのコマを獲得します。誰も影響力が無いコマ、もしくは影響力最大が2人以上いる場合、そのコマは誰も者にもならずにゲームから除外されます。

 

 獲得したコマは衝立の後ろに隠しておきます。これはゲーム終了時まで非公開情報になります。

 

 ついでに言えば「船」タイルは海にしか配置出来ませんが、周囲にある全ての都市に影響力があります。2つ以上の都市に影響を与える場所は少ないので配置したいときはお早めに。

 で、ゲーム終了のトリガーは2つ。
 〇ボード上のコマが1種類でも枯渇した場合。
 〇判定の時にゲームから除外されたコマが4つ以上になった場合。
 の2つのどちらか片方が満たされた場合、即座にゲーム終了です。

 勝者の決定方法ですが2段階に分かれています。

 

 例えば各プレイヤーの駒獲得数がこうだったとして。
 その1/マジョリティを見よう。
 各プレイヤーそれぞれのコマの獲得数を比べます。
 勝利プレイヤーはどれか単独最大獲得数を最低でも1種類のコマにおいて達成していなければなりません。
 右プレイヤーは「兜」で、左のプレイヤーは「仏像」で単独最大獲得数を採っているので勝者となる権利が発生します。
 中央プレイヤーを見ると「仏像」は左に負け、「兜」は右に負け、「田」は…右と同数の最大獲得数です。単独最大獲得数ではないためこれは認められず、結果として中央プレイヤーは勝者にはなれないということになります。

 勝者になる権利を確認した後、「単独最大獲得個数」となったコマは獲得数から除外します。

 

 するとこんな風になります。中央プレイヤーは勝者の権利が無いのでタイルを採っぱいました(笑)
 あとは各プレイヤーに残っているコマの合計数が多い方が勝ちとなります。

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 結構長い事積んでいたゲームですねぇ。ヨドバシで買ったはずだけど…2年くらいは積んでると思う。
 なんで積んでたか覚えてないんですけど…この間「with U」さんでルール確認させてもらった後に自分のを引っ張りだして箱を開けてみたらタイルを切り離しもしていなかったという…ホントほっといてたんだな、これ。

 ゲームとしては最後の勝者決定法以外はオーソドックスな影響力…まぁ支配力とも言えるの比べあいです。何か所かは1つのタイルで2つの街に影響力を行使することも出来ます…その為には侍タイルを置くか、そもそも両方の街に同じコマを置くかすることになります。なのでその辺りの戦略が絡み、コマの配置から中々に熱い阿鼻叫喚が響きます(多分)。

 …せっかくルールわかったんだし、どこかでやっておきたいところですね。


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