30代の独り言

趣味,仕事,その他思ったことを日記にしていきます。

戦国武将ブーム

2008-10-23 22:57:50 | Weblog
昨日は用事で一日休みました。
用事は午後、それも夕方だけだったので、
午後半休すればよかったのですが、
『ま、いっか』と一日年休にしてしまいました。

そこで昼間に情報番組を見ていたら、
何やら最近は、特に女性を中心に
戦国武将ブームなんだそうです。

先週末、岐阜県関ヶ原町に於いて
『関ヶ原合戦祭り』なるイベントが催されたそうで、
武者行列なんかに女性客が『キャー!』と群がり、
デジカメで記念撮影をしている映像が流れてました。

ちなみに武者行列で武将役をやってるのは
役者でも芸能人でもなく一般人だそうです。
だから彼女達はまさにその武将に対して
『キャー!』なのです。

関ヶ原ですから東軍・西軍に分かれての戦いですが、
女性客に人気は西軍、石田三成軍なんだそうです。
つまり敗軍です。勝者は?勿論、徳川家康ですね。

中でも人気は大谷吉継(大谷刑部)だそうで、
武者行列に並ぶ大谷吉継も顔を白い布で覆ってました。

この"白い布"が大谷吉継を語る上で最重要で、
大谷吉継は当時ハンセン病に掛かっており、
ハンセン病の代表的な症状に皮膚疾患が挙げられ、
その疾患を隠すために白い布を使っていたとのことです。

当時の宗教観からすると、身体の疾患というのは
何かの罪に対する罰のような受け止められ方をするそうで、
ハンセン病も忌み嫌われていたそうです。

当然武将達も当時の人達ですし、
まして勝負の世界で生きる武将達ですから、
縁起であったり、神の御加護ってやつには敏感なわけです。

その中で後に西軍の大将格になる石田三成は、
まったく気にせずに大谷吉継と付き合ったため、
その友誼に感動したと言われています。

事実、石田三成が大谷吉継に挙兵を持ちかけた際、
『無謀だ』として最初は止めたそうです。
ただし三成の意思が固く説得不可だとわかると、
『であれば』ということで敗色濃厚と知りつつも、
石田方西軍に馳せ参じたといわれています。

ちなみに吉継はこの戦いで自刃して死んでいます。

勿論、異説等あるようですが、
自分はこの話は好きなので、このまま信じることにしてます。

んで前述の、昨今の戦国武将ファンの女性たちは、
西軍の『義に熱い』というか、
そういう部分に魅かれているんだそうです。
最近の男が『友情を取って死を選ぶ』なんて
まず話ありませんもんね。

日テレの番組で、羽鳥アナが番組MCだったんですが、
大谷吉継については『全く知らない』と言ってましたね。
まぁ受験には全然関係ない人物ですから仕方ないかも。

信長の野望シリーズをやった経験のある人は
大谷吉継を知ってると思います。
知勇兼備の名将で『武将風雲録』では知力,武力とも
70前後(Max100)の"バランスのいい武将"というイメージです。

最近KOEIが力を入れてる無双シリーズの戦国版、
戦国無双1,2ではまだ大谷吉継は大きく扱われてませんが、
西方の石田三成,真田幸村,直江兼続,島左近なんかの
まさに"義に熱い"関係が強く描かれていて、
そこらへんも昨今の戦国武将ブーム、
とりわけ西軍人気に一役買ってるように思います。

なんせ最近の徳川家康の描かれ方は、
『勝者のロジックを振るう狸親父』のような感じが多く、
大阪冬の陣,夏の陣なんかの駆け引きなんかでもそうですが、
純粋な西軍(旧豊臣方)、老練な東軍(徳川方)という
印象が強くなってるように感じますね。

まぁ昔は一方的に石田三成が悪役でしたから、
そういうのも悪くないかもしれません。

番組を見るにつけ『俺は先取りしてたな』と
勝手にいい気になってたのでした。

ま、自分の周りに
戦国通な女性は見つかってないんすけどね。

それゆけズッコケ三人組

2008-10-22 20:25:31 | Weblog
人間どうも気になり始めると
気になって仕方ないモンです。

先日本屋に行ったら『ズッコケ文庫』として
ズッコケシリーズの全50巻が
新たに出版され直してるのを発見しました。

第1作目の『それゆけズッコケ三人組』から
最後の『ズッコケ三人組の卒業式』まで。

あまりにも懐かしい名前を目の前して、
最早衝動は止められません。
『買ってしまえ』誰かが確かに囁きました。

とはいえ、いきなり50冊の大人買いは出来ません
(たぶん50冊全部は置いてなかったと思うし)。
630円×50冊=31,500円もかかるし、
まぁちょっとずつ買っていこうかとね。

んで買ったのが上の2冊。
『それゆけズッコケ三人組』
『ズッコケ三人組の卒業式』

やはり卒業式が気になる!ってんで思わず。
そして思い出す意味で第1作。

実は既に上の2冊は読み終わってまして、
更に『参上!ズッコケ忍者軍団』を購入。
そしてもう1冊『ズッコケ中年三人組age41』も。

ということで1冊ずつ感想をば。

①それゆけズッコケ三人組

記念すべき第1作目ですね。
これは短編集なのです。
短編なのでスラスラと読めてしまいました。

そのなかの『怪談ヤナギ池』くらいしか
自分は覚えていませんでした。
んが!いやー、いまだに色褪せませんね!

モーちゃんがクイズ番組に出たのを
すっかり忘れていましたよ。
読むにつれてドンドン思い出していきました。

これでズッコケシリーズを読むための
セットアップは充分完了です。

②ズッコケ三人組の卒業式

セットアップ完了と同時にいきなり最終回です。
んー、この選択は間違えていたかも。

今回は卒業をテーマにして、
タイムカプセルをキッカケにして、
今時話題の情報漏えい事件に巻き込まれます。

いつの間にかズッコケシリーズに
パソコンが登場するようになってました。
自分が小学生の頃、家庭にパソコンは
ホトンド無かったと思います。

CDをプレーヤーにかけて
『このCD壊れてる』とハチベエが言った際に
『まさか・・・』と思いましたが、
やはりパソコン用のデータでした。

そして最後、タクワン先生が職を辞しました。
うーん、これは悲しい。ハチベエが、
3人がタクワンと泣いてエンディングでした。

『あぁホントに最後なんだ』と
感慨深い思いが自分の胸に到来しました。

③参上!ズッコケ忍者軍団

"ズッコケ文庫・Z-28"とありますから、
恐らくは28作目の作品でしょう。
勿論読んだことはありません。

ホントは第2作目の"探偵団"を読みたかったんですが、
会社帰りに寄った本屋にはこれしかありませんでした。
久々に読んだ三人組の長編です。

BB弾を使用したガス銃やエアーガンを持った
隣の小学校グループとの抗争です。
思いっきりの戦いです。
ここら辺が普通の児童文学との違いですね。

でも読む人は『あぁこういうのやったなぁ』と
懐かしく思えると思います。
自分にも記憶あります、家の隣の路地グループとの抗争。
秘密基地もあり、それを守ったりもしました。

この話では敵側は普段コンバットゲームをしていて、
しかもリーダーがコンバットヲタクの中学生。
中学でイジメられているもんだから、
小学生を統率してお山の大将気取りです。

ハチベエ達の小学校のカブトムシの穴場を
隣の小学校のコンバット軍団に勝手に占拠され、
あろうことかBB弾を打たれたり、
銃口を向けて脅されたり等の被害が出ます。

憤慨したハチベエ達が抗議するも話にならず、
『戦って獲ってみろ』と
皇帝ラインハルトのような事を言います。

初戦はハチベエ達の惨敗。
ハカセ,モーちゃんが辱めを受けます。

そしてリベンジが始まります。
その一環として『忍者になろう』となり、
ゲリラ作戦を決行し、痛快に勝利しました。

いやぁ、改めて『面白い!』と思いました。
34歳の自分がズッコケを読むのに
弱冠の抵抗がありましたが、
『そんなの関係ねぇ!(今さら・・・)』です。

④ズッコケ中年三人組age41

こちらは本日、先ほど読み終えました。
前回の40歳の話は怪盗Xとの再戦でした。

自分は怪盗Xの話は読んでませんので少々残念でした。
やっぱこういうのは少年時代の話を知ってるからこそ
『あぁこういう大人になったのねぇ』
と感じて悦に入るわけですからね。

んで今回、なんとマコでしたよ!
あのズッコケ(秘)大作戦で登場した美少女マコ!
ハチベエ,ハカセ,モーちゃんがスキー場で出会い、
その後転校生として再会したあの北里真智子です。

なんと今回はかつて『ハッキリ言うわよ』で
TVの視聴率を取りまくった細木数子さんみたいな
人気の占い師として登場しました。

マコはかつて小学校時代に
美人の転校生として人気者になり、
その後『嘘つき』として迫害されました。

恐らくモデルにしたであろう細木数子先生も、
大人気の後、マスコミにバッシングされました。

そして今回のマコも弟子の裏切りに会い、
『占いはインチキだ』とマスコミに告発され、
思いっきりバッシングされ、失踪します。

バッシングの前にマコは三人組に再会しており、
バッシング後、小学生時代と同様、
三人組に助けを求めます。特にハカセに。
なんか中年になって唯一独身のハカセが大活躍です。

そして小学時代同様、マコは何処か謎めいた
釈然としない去り方をして、
でもやはりマコにとってあの三人組は
どこか『特別な存在』の様に感じられ、
少し嬉しくなりました。

さ、次はage42ですね。絶対買いです。

湾岸ミッドナイト

2008-10-17 23:43:35 | Weblog
最近TSUTAYAから期間限定の
半額チケットが郵送されてきました。
10/26まで旧作半額で何度でも使い放題とのこと。

そこで以前から頭文字Dと並んで気になっていた
自動車系のアニメ『湾岸ミッドナイト』を
借りて見てみることにしました。

DVDは1枚で2話(だけ)ずつ入っていて、
現在のところvol.1~5,7~9までレンタルして見ました。
vol.6だけそこのTSUTAYAに1枚しか置いてなくて、
しかもレンタル中ということで飛ばしました。

最初に断っておくと、
自分は全くもって走り屋ではありませぬ。
ただ車を走らせるのは嫌いではなく、
例えば首都高を走るときは『楽しいなぁ』とは思います。

頭文字Dやら今回の湾岸ミッドナイトを見るにあたり
ネットでちょっと調べてみたのですが、
一言に『走り屋』と呼ばれる人達についても
色々種類があるようですね。

頭文字Dは峠を攻める『ローリング族』。
湾岸ミッドナイトは首都高湾岸線を舞台にした『最高速』。
このほかに首都高環状線を回る『ルーレット族』。
あとは『ドリフト族』『ゼロヨン』など。全部wiki調べです。

自分はよく湾岸線を使います。
実家が千葉の流山にあるため、帰省するのに使うのです。

座間の我が家からは最寄りのICといえば東名横浜町田IC。
でも東名乗っちゃうと首都高3号とセットになり、
必ず『渋谷付近~谷町JCT』の渋滞に巻き込まれ、
しかも一本道で逃げようが無いので敬遠してます。
3号が終ってもその後の環状線(C1)の
箱崎JCT付近でまた渋滞多発ですし。

そこで自分は普段、
東名横浜町田ICを通過してそのまま保土ヶ谷BPへ。
そして首都高狩場ICから首都高に入り、
湾岸線をひたすら葛西JCTまで走り、
そこから小菅方面へ中央環状線(C2)を通り、
6号三郷線から常磐自動車道の流山ICまで。
帰りはその逆ですね。

湾岸ミッドナイトに出てくる人たち、
朝倉アキオやブラックバード島達也達は
基本、首都高の湾岸線を、
葛西JCT⇒有明JCTまで走り、
海底トンネルの先で横羽線方面に戻り、
環状線(C1)を通ってまた湾岸線へ戻る。
この周回を繰り返しているようですね。

んで、例えばバトル的になると、
湾岸線をそのまま横浜方面まで走り、
鶴見つばさ橋くらいをゴールにする。

まぁ湾岸線ってのはホントに広くて、
スピードが出しやすいところですからね。
自分でも出しがちになってしまいますし、
他の車だって結構スピードを出しています。

時折桁違いに『アホか?』と思うくらいに
出している人がいますけど、それがその
『最高速』と呼ばれる人達だったんですかね?
んで大黒PAで一休みするみたいな。

この湾岸ミッドナイト。
初めて見てみた感想としては、
うん、面白いですよ。

頭文字Dと同じ車の走り屋系ながら、
まったくカブる事無く住み分けが出来ています。

頭文字Dと違う大きな点として、
舞台をスゴくリアルにイメージ出来る
という事が挙げられます。なにせ首都高ですから。

自分は走り屋でないですから、
赤城だ、碓氷だ、箱根だ、言われても、
まったくイメージ出来ないわけです。

あとは頭文字Dはマシンもさることながら、
主に運転技術についての掘り下げが多いですが、
湾岸はもっぱらチューニングに主眼が置かれてます。
アキオが悪魔のZを乗りこなした後は特に。

アニメのいいところは車のアクションを
そのまま映像で見れることですね。
マンガの場合は音も字だし何より静止画ですから。
動きと音は頭でイメージする必要があるわけです。

そういう意味でこの作品のアニメ化は
非常に意味があることだと思います。

コレ見てたら、自分も確実に
首都高を走りたくなりますもんね。
ただあんな暴走行為は絶対しませんけど。
もう、レーン変えまくりですから。

環状線(C1)をあんなペースで走れるもんなんですかね?
ルーレット族と呼ばれる人達がいるそうですが、
どのくらいのアベレージ速度なんでしょうね?

昨日、夜中、0時過ぎくらいから、
まぁヒマだったんで試しに首都高に行ってみました。
バカですねぇ・・・。

狩場ICから入って横羽線で環状線(C1)外回り。
箱崎経由の6号向島線で小菅JCT、
中央環状線(C2)を葛西JCTへ行き湾岸線。
そのまま狩場まで湾岸線をクルージングしてみました。

うん、クルージング程度で充分楽しかったですよ。
これはたまにならヒマつぶしにいいかもです。
これでまた湾岸ミッドナイトの楽しさ倍増ってわけです。

今はR200クラブのフラットレーシングの黒木のあたり。

この作品のよさは、決して登場人物たちの行為を
肯定しないってことでしょうね。

むしろ『救われない人』という描き方になっています。
子供と嫁を捨てて走るヤツが出てきたり。
んで憑き物が取れたように足を洗い、家族のもとへ。

チューニングや爆走行為が、
『身勝手な行為』と明言されているのがいいと思いますよ。

あくまで虚構の世界として自分は楽しんでまっす。

ズッコケ中年三人組

2008-10-14 22:21:47 | Weblog
先日、最寄の駅のそばに新しい古本屋が。
バスの時間とかあって15分くらいヒマだったので、
その古本屋を物色してみました。

その日の成果は、実は古本でなくてピンバッチ。
『なんでよ!』と突っ込みたくなるトコですが、
このピンバッチ、時代屋のピンバッチなのです。

時代屋というのは戦国武将をモチーフに
キャラクタを展開してストラップだったり、
マグカップだったりTシャツなんかを商品化してる
噂では京都の方のショップのようだ。

徳川家康だったり、豊臣秀吉はもちろん、
前田慶次、直江兼継、真田幸村、
本田忠勝、伊達政宗、加藤清正等など。

その中で自分が買ったのは加藤清正。
かなりデザインがイケていて即買い。
その古本屋、何故か時代屋の
グッズコーナーがあって、
本より先にそっちを購入してしまいました。

その時に実は1冊気になる本を発見。
それが『ズッコケ中年三人組』という本。

知ってる人いますかね?
かつてズッコケシリーズと呼ばれた
子供向けの小学生3人組を主人公にした作品。
自分が夢中で読んだのは小学生の頃でしたけど。

その後中学生になってすっかり買わなくなり、
その後どうなったか知りませんでしたけど、
風の噂ではアニメになったりドラマになったりで
何気に人気があったみたいなんですよね。

そしたらその3人組が40歳になってからの作品を
その古本屋で発見してしまったのです。
挿絵で一発でわかってしまいました。
この作品の存在は全く知りませんでしたから
結構嬉しい驚きでしたね。

発見したその日は
『でも中年の三人組ってどうよ?』
という不安に負けて買いませんでしたが、
やはり気になるので後になって購入しました。

そこでズッコケシリーズについて調べました。
1978年に『それいけズッコケ三人組』が出てから、
毎年、ヘタすりゃ年に2冊の時もある勢いで、
2004年に50冊目の『ズッコケ三人組の卒業式』で
一応の完結となったみたいです。

そしてその翌年の2005年に
『ズッコケ中年三人組』が刊行され、
あとは年1冊のペースで1歳ずつ年をとる形で
『ズッコケ中年三人組age41』
『ズッコケ中年三人組age42』
と今のところ3冊が出ているみたいです。
今年2008年はまだ出てないみたいですね。

このズッコケシリーズを少し紹介しますと、
作者は那須正幹先生で、挿絵が前川かずお先生。
この作品、挿絵も超重要です。

ちなみに前川先生は既にお亡くなりになってるそうで、
自分がもう読むのをやめた後の話だそうで、
その後は高橋信也先生という方が書かれたそうです。
ただこの高橋先生が素晴らしいですね。
まったく同じ画風のように見えます。

主人公は小学生の三人組。
チビで素早い行動派で非頭脳派のハチベエ。
非肉体派で理屈屋(倒れの傾向)のハカセ。
デカく太くおっとりで大食い派のモーちゃん。

この三人が毎回違った形で騒動を起こし
活躍までしてしまうという本ですね。

探偵として事件を解決したり、
恋に落ちたり、無人島を探検したり、
山賊になったり、事件記者になったり、
時間漂流したり、児童会長の選挙に出たり。

読んでる当時は自分も同じ小学生ですから、
当然自分と置き換えて(置き換えるのはハチベエ)、
スゴク楽しい妄想をしながら読んでいました。

自分のズッコケ歴はというと、

1978年 - それいけズッコケ三人組
1979年 - ぼくらはズッコケ探偵団
1980年 - ズッコケ(秘)大作戦
1980年 - あやうしズッコケ探検隊
1981年 - ズッコケ心霊学入門
1982年 - ズッコケ時間漂流記
1983年 - とびだせズッコケ事件記者
1983年 - こちらズッコケ探偵事務所
1984年 - ズッコケ財宝調査隊
1984年 - ズッコケ山賊修行中
1985年 - 花のズッコケ児童会長
1985年 - ズッコケ宇宙大旅行
1986年 - うわさのズッコケ株式会社

この13作までですね。年はWiki調べです。
ズッコケ世代のまさに初期世代に当ります。

最初の作品は短編集でした。
柳が池の幽霊騒ぎくらいしか覚えてませんが。

その次の探偵団からは長編作品になりました。
探偵団はトリックすら覚えています。
これね、全部が全部面白いですから。

自分が特に好きだったのは時間漂流記かなぁ。
3人が平賀源内にお世話になっちゃうんですよ。

平賀源内は誰か?エレキテルの人ですよ。
蘭学者で発明家。天才です、天才。
日本発のコピーライターとも言われています。
『本日土用丑の日』ってやつですね。

あとは(秘)大作戦(マルヒ)。
3人が恋に落ち、嘘とわかっていつつも、
その嘘に乗っかり愛するマコの手助けを
3人が全力でやるあの話も大好きです。

いやもうね、全部面白いですから。
全部何回も何回も読みました。
今あれば今だって読むと思いますよ。

んで今回の『ズッコケ中年三人組』ですよ。
ココまでは前振りだからスゴイですね。

いやー、40歳のハチベエは結婚し、
しかも相手は美人と言われた同級生の安藤圭子。
そしてスナック通いをして、
そこのママを口説いています。リアルです。

ハカセは中学の先生ですが、
担任をしてるクラスの生徒から舐められてます。

モーちゃんは結婚してましたが失業し、
大阪から稲穂県(広島がモデルの架空の県)に戻り
レンタルビデオ屋でバイトしてます。

さすがに子供の読者を意識してか、
あまりグロく、リアルにならずに、
話は相変わらずの読みやすさと面白さ、
テイストはまさにズッコケシリーズなので、
充分面白い作品になっています。

そしてその中に、
島田淡海(株式会社で登場)画伯の名前や、
ケーキ屋のメルシー(事件記者で登場)といった
往年の読者にも嬉しいワードが出てきます。

ただ今回出てきた怪盗Xに関しては、
自分は知らない話に出てきた宿敵らしいので、
先にそちらを読んでおきたかったですが、
どうやら過去に三人組が追い詰めた世紀の怪盗が
再び三人組に挑戦してくるのが今回の話でした。

読みやすかったので2日くらいで読み終えてしまい、
すっかり41,42歳のやつも買う気になっています。
どうやら『ゆず』もこの作品に噛んでるようですよ。
あの歌を唄う2人組のゆずね。

なんなら小学生の方の作品を1個ずつキチンと
紹介していきたい勢いがありますが、
さすがに買い集めるのもなんなんで、
この辺で終りにしときたいと思います。

自分と同じズッコケのファンだった方、
ノスタルジックな気持ちに浸れる作品です。
オススメですよ。

容疑者Xの献身(原作)

2008-10-10 23:47:08 | Weblog
昨晩、原作の方を読み終えました。

自分は『映画→原作』の順でこの作品を拝見しました。
それを踏まえまして感想を述べたいと思います。

まず石神の容姿!
おそらく原作を先に読んだ人は
堤真一さんと聞いて『違う』と思ったことでしょう。

なんせ小説の冒頭に、
石神の容姿について結構細かく記載してますから。
柔道をやっていて、短髪で弱冠ハゲ気味、
丸顔で目が線のように細い、確かこんな感じ。

読んでいてイメージしたのは、
北京五輪で金を取った男子柔道の石井選手。

ところが映画版を見ればわかると思いますが、
あの石神は、あれはあれで良いです。
まして映画版から入った自分としては、
極めてスンナリと石神を受け入れられました。
野暮ったさは充分です。

ただ柔道家ってわけには行きませんので、
登山が趣味だという要素を映画では加えたのでしょう。
少なくとも石神には『力強さ』がないといけませんから。

ホワイトアウト(合ってる?)の中、
ガリレオを救出したあたりに、
石神の秘められた力強さを演出したんだと思います。

映画と原作の大きな違いの一つとして、
原作では石神の心情が結構書かれていて読者にわかること。
映画版はほぼ最期まで何を考えているかわかりません。

工藤(ダンカン)を尾行し靖子とお茶をしてる光景を
デジカメで撮るシーンに於いても、
原作は石神に考えがあっての行動のように描かれていますが、
映画は思いっきりストーカー化した石神の行動の様に描かれ、
しかも最期の切り札の手紙の文面をつぶやくのですが、
まさにストーカーの心情の様に描かれます。

勿論最期には
『あぁ手紙の文面を考えていたのね!』とわかりますが。
つまり映画の方がラストの驚きを大きくしてくれています。

原作では湯川や草薙の言動について、
あれこれ問題ないか心の中で動揺したりして、
かなり石神もヒヤヒヤやってる部分もあったように
描かれますが映画では最期まで冷静沈着に行動します。
そこに不気味さと、天才ぶりを感じさせます。

あ、映画版で不満があるとしたら、
それは工藤(ダンカン)のキャスティングです。

あれは会社社長で家庭持ちながら、
元々家庭と両立してスマートに遊べる男で、
しかも妻がガンになった際は真摯に対応しつつ、
息抜きに夜の街に繰り出し、
且つ辛さを誰にも感じさせずにいられるような
スゴイ魅力ある男でなければいけないんです!

ま、映画は尺が限られているので、
工藤について掘り下げる部分を割愛したのでしょうし、
それは妥当な判断とも思われますが。
映画ではただの人の良い、でも靖子が好きな、
飲み屋の元常連という描かれ方でしたね。

本来ならその容姿に
石神が嫉妬しなきゃいけないんですが。

で原作も映画もこれからという方のために、
『映画→原作』の順は有りか無しか?
と聞かれれば『有りです』と答えます。

映画の方が石神に凄みを感じますし、
そのあとで原作を読むとそのときの石神の心情が
補完できますので結構よいです。

『原作→映画』だと
かえって不満が出るんじゃないですかね?
『あぁ原作と違う!』と映画見ながら
いちいち不満に思うかも。

でもまぁそもそも、
原作には柴崎コウさんの役はないんだしね、
そういう見方をするのは不健康だと思うわけですよ。
映画が先なら、まず映画をすんなり受け入れられて、
その後で『あぁ原作はこうなってるんだ』で済みます。

ま、自分はもう『原作→映画』を体験出来ませんから、
ホントのところはわかりませんし、
他の人が自分と同じ順になったとしても
感想は変わるのでしょう。

ただ自分は『有りです』ということですな。

東野圭吾さんの作品は初めて読んだんですが、
なるほど読みやすいですね。
しかも内容に驚かされますね。

『アリバイ工作ではなく摩り替え』
こんなクオリティの話を毎回書いてるんだとしたら、
この人はやはり天才なのでしょうか?
ホントどんな人なんだろ?

容疑者xの献身

2008-10-06 22:36:03 | Weblog
早速見ました。

原作があるものが映画になった場合、
自分は大抵原作を見てから映画に備えるんですが、
さすがに謎が大事な作品のはずなので、
今回は初見で挑むことにしました。

週末TV特番もやっていましたね。
もちろん見ました。
以前、TVシリーズを一気に見てますし、
まぁ準備は万端のはずです。

まず感想ですが、
『堤真一大先生、素晴らしかったです!』
この一言に尽きます。

最後の泣きのシーン、
この作品の主役はガリレオではありませんでした。

自分は正直、姿を消した浮浪者の意味に
最後に説明されるまで気付きませんでした。
つまり『献身』の意味は湯川が明かすまで
全く気付いてませんでした。

中盤はアリバイ工作を湯川が解いて
『チャンチャン!』を想像しました。

その後、石神がホントにストーカーめいてきて、
『あれ?そっちの流れ?』と思った矢先、
『連絡を取るのはこれが最後です』って。

・・・そしてあの展開。

あの自首には正直、最初落胆しました。
『守るために身代わりに』
これではチープ過ぎると思いました。

ただ流石ですね、今時の売れっ子の大先生は、
そんなチープな展開の作品は書きません。
単なる身代わりでは済みませんでしたね。

このあとは原作を読もうと思います。
恐らくは映画では描ききれていない部分が
あったはずだと思いますので。

・石神は何に絶望していたのか?

・ダンカンが演じた男の素性は?

・原作の結末も同じなのか?

そう!あの結末!何故、あのまま、
石神の思いは成就させてもらえなかったのか?

あれでよかったのか!湯川!!!
何故、花岡靖子に石神が支払った
大きな代償を教えてしまったんだぁ!!!

うーむ、今のところ、書けるのはここまで!