今年も巡礼の旅に行ってきました。
今年は少し前、祖母の法事の際に伯母から
「仏像好きなら湖北に行かないと」
と聞いておりました。
どうやら琵琶湖周辺には
通にはたまらない観音様がいらっしゃると。
ネットでその後調べたところあっさり出てきました。
どうやら湖北の観音様は有名のようです。
調べてみると住職はおらず村人が管理しているところが多いとの事。
その中でチョイスしたのが以下の2か所。
向源寺
己高閣・世代閣
向源寺の十一面観音は東京国立博物館で
展示もした位、有名な観音様のようです。
己高閣・世代閣は同じ場所に2つの宝物館があり、
各々の名前のようでした。
昨年のイベントは高野山でしたので、
今回はこの湖北の観音様ということにしました。
スケジュールの都合上、今回は1泊のみ。
毎年ご挨拶に伺う仏様もいるので、
初日の朝、2か所と決めました。
当日は朝3時半に神奈川の自宅を出発し、
東名厚木ICから一路名古屋方面へ。
途中、新東名に乗りましたので、
浜名湖SAなんかは通りませんでした。
新東名のSA,PAにも行きは寄らずに直行です。
新東名の走りやすさの効果か、
それとも年末に購入した新車G'sマークXの効果か、
今回の移動は実に楽チンでした。
向源寺には9時くらいに到着。
ただし拝観は10時からでしたので、
近くのコンビニまで戻り、トイレ休憩を兼ねて一休み。
10時になりまして、さっそく向かいました。
さぁ、この旅最初の拝観です。
駐車場は無料で、拝観料は300円(安!)でした。
観音堂に近づくと係のオジさんと思われる方が
「初めてですか?」と聞いてきたので、
「初めてです」と答えたところ、
「では」とテープを流してくれました。
観音堂に入ると中には左に約2mほどの十一面観音が、
右に大日如来の坐像が陳列されておりました。
オジさんが流してくれたテープは
観音様の由来や、仏像そのものの解説なんかが入ってまして、
テープが終わると更にオジさんが補足をしてくれたりしました。
勝手に行って、勝手に見たい人には「ウザい」と感じるかもしれません。
でも最近、そういう交流も苦手でなくなった自分には
面白く感じられました。なんせ、テープが流れている間、
自分のほかは一組の夫婦(?)が来ただけ。
マンツーマンで解説しても十分、余裕があるくらいの感じなのです。
そして己高閣・世代閣へ。
ここも駐車場は自分の1台のみ!
そのまま境内に入りますと、
おそらく雑草取りなどの作業を行っていると思わしき
やはり地元のオジさんが2人ほど座っています。
己高閣に近寄るとそのうちの1人が近寄ってきました。
おもむろに鍵を取り出し、己高閣の入り口を開錠するのです。
そして中に入ると、やはりテープがスイッチオン!
己高閣はいわゆる宝物殿的な建物になってまして、
かつて山の上にあった寺にあった仏像なんかを
ふもとの寺の宝物殿で保管しているようでした。
この付近の山はかつて、関ケ原に敗れた石田三成が
逃げて隠れていた洞穴なんかもあるそうです。
テープが終わり、やはり十一面観音のご尊顔を拝しまして、
「ありがとうございました」とオジさんに声を掛けると、
一緒についてきて己高閣の鍵を閉め、
「世代閣の前にあっちをどうぞ」と
オジさんがその他の建物の中に配置されている
仏像の見学を促し始めました。
!!!最後までマンツーマンで対応するのか!!!!
そうです、オジさんはその後も世代閣を開錠し、
やはりテープを流し、その他もひとしきり解説をしてくれ、
「何処からきてくれたんですか?」
なんて世間話すら始まって、「神奈川からなんですよー」なんて
会話をしてしまうのでした。
恐るべし湖北エリア!
なんという受け入れ体制。
京都奈良と異なり、大量の拝観者を全く考慮していない、
少数が前提のサポートシステムでした。
聞けばオジさんたちは全部、地元のボランティアだそうです。
お寺の関係者でもないのです。
渋すぎる。素晴らしい。
さ、これで滋賀県の旅は終了です。
一路京都に向かいます。実はまだ50km弱くらい離れています。
この後回ったのは例年と同じです。
東寺、三十三間堂、広隆寺のフルセットです。
ここは例年伺う場所ですので、特にレポート無しです。
■東寺
■三十三間堂
ただやっぱ、今年の夏は暑すぎです。
エアコン無しの環境での拝観になりますので、
いつもよりゆっくり見てられません。
その後、ホテルにチェックインをし、
四条通りを八坂神社方面に歩きました。
目的は夕食と観光です。
今回、八坂神社からさらに上に上がり、
大谷祖廟という親鸞上人の御廟(墳墓)に行ってきました。
お盆ですので、万灯会という浄土真宗の行事が行われていました。
境内は約1万個(Wiki調べ)の提灯が飾られ、
また御廟の横の墓地も同様で、それはそれは幻想的な様相でした。
また訪れる人も実に多く、真宗の根強い信仰の強さと、
また京都の人の伝統行事に対する親近感みたいなものを強く感じました。
なんかですね、「普通のこと」って感じで、
このイベントに当り前に参加している感じなのです。
若い人も当り前に参加しています。
出店なんて無いですからね、いわゆる神社のお祭りとは違うのに、です。
京都の長い歴史の一端が見えた気がしました。
ホテルで一泊した後、翌日は奈良に向かいました。
今回は1泊しかできませんから、
あとは奈良に行って、興福寺の阿修羅像と、東大寺に向かうのみです。
やはりもう1泊はしないと、ゆっくりは見れませんね。
ここももう、お決まりのコースになってきました。
興福寺東金堂
↓
興福寺国宝館(阿修羅像 他)
↓
なら仏像館(特別展示:降三世明王坐像 他)
↓
東大寺南大門
↓
東大寺ミュージアム
さ、ここまでで、一ついいニュースがありました。
昨年ここ東大寺ミュージアムで拝観した
東大寺法華堂の不空羂索観音が居なかったのです!
法華堂からは日光・月光菩薩と不動明王なんかはありましたが、
不空羂索観音様は法華堂に戻られたとのことでした!
おお!これはいいニュースです。
自分の大好きな法華堂が復活している!
まぁ一部の仏像はミュージアムに来ているけど、
まぁ須弥壇(立体曼荼羅)が復活しているとのこと。
3年ぶりに見れるぜぇい!てなもんです。
ただ不空羂索観音がいないとミュージアムの内容が若干弱かったですね。
さぁ再開です。
東大寺大仏殿
↓
東大寺法華堂(三月堂)
↓
東大寺二月堂
↓
東大寺戒壇堂
これでゴールです。
大仏殿では寄進を行いました。
1000円で瓦を1枚購入するのです。
瓦には祈りを筆で書きまして、あとは祈願してくれるというシステムです。
「家内安全」
これにつきますね。
左側は名前を書きましたので念のためです。
そして法華堂!行きましたよ。
以前より仏像が減った分、若干密度が薄くなった感がありましたが、
それでもここには何か特別な空気が流れます。
気のせいか、その特別な空気の密度も減った様な気もしましたが。。。
まぁこれはまた時間が経てば変わってくるものでしょう。
ここは須弥壇の前に畳敷きに座れるようになっていまして、
ゆっくりと眺めることが出来ました。
最後に戒壇堂で国宝の四天王を見て終了です。
ここも観光客はほとんど来ません。
なかで係のオジさんと話してしまいました。
オジさん曰く、
「大仏殿は外国人ばっかりで日本人はいない。
それ以外は観光客がそもそも居ない」
だそうです。
まさにその通りでしたね。
今回の旅では中国人をよく目にしました。
iPADみたいなタブレット端末を持ち歩いている中国人が多かったですね。
帰りは伊勢湾岸道から新東名コースでした。
東名大井松田から沼津まで20kmとか渋滞していましたので、
新東名の沼津SAに寄って時間をつぶしたりして、
ゆっくり帰ったのでした。
以前、TVで紹介されていたSAでしたが、
フードが充実しており、きれいで、
何よりトイレがウォシュレットで、最高でした。
来年はまた来れるかどうか、わかりませんが、
夏以外で行きたい気もしますね。
今年は少し前、祖母の法事の際に伯母から
「仏像好きなら湖北に行かないと」
と聞いておりました。
どうやら琵琶湖周辺には
通にはたまらない観音様がいらっしゃると。
ネットでその後調べたところあっさり出てきました。
どうやら湖北の観音様は有名のようです。
調べてみると住職はおらず村人が管理しているところが多いとの事。
その中でチョイスしたのが以下の2か所。
向源寺
己高閣・世代閣
向源寺の十一面観音は東京国立博物館で
展示もした位、有名な観音様のようです。
己高閣・世代閣は同じ場所に2つの宝物館があり、
各々の名前のようでした。
昨年のイベントは高野山でしたので、
今回はこの湖北の観音様ということにしました。
スケジュールの都合上、今回は1泊のみ。
毎年ご挨拶に伺う仏様もいるので、
初日の朝、2か所と決めました。
当日は朝3時半に神奈川の自宅を出発し、
東名厚木ICから一路名古屋方面へ。
途中、新東名に乗りましたので、
浜名湖SAなんかは通りませんでした。
新東名のSA,PAにも行きは寄らずに直行です。
新東名の走りやすさの効果か、
それとも年末に購入した新車G'sマークXの効果か、
今回の移動は実に楽チンでした。
向源寺には9時くらいに到着。
ただし拝観は10時からでしたので、
近くのコンビニまで戻り、トイレ休憩を兼ねて一休み。
10時になりまして、さっそく向かいました。
さぁ、この旅最初の拝観です。
駐車場は無料で、拝観料は300円(安!)でした。
観音堂に近づくと係のオジさんと思われる方が
「初めてですか?」と聞いてきたので、
「初めてです」と答えたところ、
「では」とテープを流してくれました。
観音堂に入ると中には左に約2mほどの十一面観音が、
右に大日如来の坐像が陳列されておりました。
オジさんが流してくれたテープは
観音様の由来や、仏像そのものの解説なんかが入ってまして、
テープが終わると更にオジさんが補足をしてくれたりしました。
勝手に行って、勝手に見たい人には「ウザい」と感じるかもしれません。
でも最近、そういう交流も苦手でなくなった自分には
面白く感じられました。なんせ、テープが流れている間、
自分のほかは一組の夫婦(?)が来ただけ。
マンツーマンで解説しても十分、余裕があるくらいの感じなのです。
そして己高閣・世代閣へ。
ここも駐車場は自分の1台のみ!
そのまま境内に入りますと、
おそらく雑草取りなどの作業を行っていると思わしき
やはり地元のオジさんが2人ほど座っています。
己高閣に近寄るとそのうちの1人が近寄ってきました。
おもむろに鍵を取り出し、己高閣の入り口を開錠するのです。
そして中に入ると、やはりテープがスイッチオン!
己高閣はいわゆる宝物殿的な建物になってまして、
かつて山の上にあった寺にあった仏像なんかを
ふもとの寺の宝物殿で保管しているようでした。
この付近の山はかつて、関ケ原に敗れた石田三成が
逃げて隠れていた洞穴なんかもあるそうです。
テープが終わり、やはり十一面観音のご尊顔を拝しまして、
「ありがとうございました」とオジさんに声を掛けると、
一緒についてきて己高閣の鍵を閉め、
「世代閣の前にあっちをどうぞ」と
オジさんがその他の建物の中に配置されている
仏像の見学を促し始めました。
!!!最後までマンツーマンで対応するのか!!!!
そうです、オジさんはその後も世代閣を開錠し、
やはりテープを流し、その他もひとしきり解説をしてくれ、
「何処からきてくれたんですか?」
なんて世間話すら始まって、「神奈川からなんですよー」なんて
会話をしてしまうのでした。
恐るべし湖北エリア!
なんという受け入れ体制。
京都奈良と異なり、大量の拝観者を全く考慮していない、
少数が前提のサポートシステムでした。
聞けばオジさんたちは全部、地元のボランティアだそうです。
お寺の関係者でもないのです。
渋すぎる。素晴らしい。
さ、これで滋賀県の旅は終了です。
一路京都に向かいます。実はまだ50km弱くらい離れています。
この後回ったのは例年と同じです。
東寺、三十三間堂、広隆寺のフルセットです。
ここは例年伺う場所ですので、特にレポート無しです。
■東寺
■三十三間堂
ただやっぱ、今年の夏は暑すぎです。
エアコン無しの環境での拝観になりますので、
いつもよりゆっくり見てられません。
その後、ホテルにチェックインをし、
四条通りを八坂神社方面に歩きました。
目的は夕食と観光です。
今回、八坂神社からさらに上に上がり、
大谷祖廟という親鸞上人の御廟(墳墓)に行ってきました。
お盆ですので、万灯会という浄土真宗の行事が行われていました。
境内は約1万個(Wiki調べ)の提灯が飾られ、
また御廟の横の墓地も同様で、それはそれは幻想的な様相でした。
また訪れる人も実に多く、真宗の根強い信仰の強さと、
また京都の人の伝統行事に対する親近感みたいなものを強く感じました。
なんかですね、「普通のこと」って感じで、
このイベントに当り前に参加している感じなのです。
若い人も当り前に参加しています。
出店なんて無いですからね、いわゆる神社のお祭りとは違うのに、です。
京都の長い歴史の一端が見えた気がしました。
ホテルで一泊した後、翌日は奈良に向かいました。
今回は1泊しかできませんから、
あとは奈良に行って、興福寺の阿修羅像と、東大寺に向かうのみです。
やはりもう1泊はしないと、ゆっくりは見れませんね。
ここももう、お決まりのコースになってきました。
興福寺東金堂
↓
興福寺国宝館(阿修羅像 他)
↓
なら仏像館(特別展示:降三世明王坐像 他)
↓
東大寺南大門
↓
東大寺ミュージアム
さ、ここまでで、一ついいニュースがありました。
昨年ここ東大寺ミュージアムで拝観した
東大寺法華堂の不空羂索観音が居なかったのです!
法華堂からは日光・月光菩薩と不動明王なんかはありましたが、
不空羂索観音様は法華堂に戻られたとのことでした!
おお!これはいいニュースです。
自分の大好きな法華堂が復活している!
まぁ一部の仏像はミュージアムに来ているけど、
まぁ須弥壇(立体曼荼羅)が復活しているとのこと。
3年ぶりに見れるぜぇい!てなもんです。
ただ不空羂索観音がいないとミュージアムの内容が若干弱かったですね。
さぁ再開です。
東大寺大仏殿
↓
東大寺法華堂(三月堂)
↓
東大寺二月堂
↓
東大寺戒壇堂
これでゴールです。
大仏殿では寄進を行いました。
1000円で瓦を1枚購入するのです。
瓦には祈りを筆で書きまして、あとは祈願してくれるというシステムです。
「家内安全」
これにつきますね。
左側は名前を書きましたので念のためです。
そして法華堂!行きましたよ。
以前より仏像が減った分、若干密度が薄くなった感がありましたが、
それでもここには何か特別な空気が流れます。
気のせいか、その特別な空気の密度も減った様な気もしましたが。。。
まぁこれはまた時間が経てば変わってくるものでしょう。
ここは須弥壇の前に畳敷きに座れるようになっていまして、
ゆっくりと眺めることが出来ました。
最後に戒壇堂で国宝の四天王を見て終了です。
ここも観光客はほとんど来ません。
なかで係のオジさんと話してしまいました。
オジさん曰く、
「大仏殿は外国人ばっかりで日本人はいない。
それ以外は観光客がそもそも居ない」
だそうです。
まさにその通りでしたね。
今回の旅では中国人をよく目にしました。
iPADみたいなタブレット端末を持ち歩いている中国人が多かったですね。
帰りは伊勢湾岸道から新東名コースでした。
東名大井松田から沼津まで20kmとか渋滞していましたので、
新東名の沼津SAに寄って時間をつぶしたりして、
ゆっくり帰ったのでした。
以前、TVで紹介されていたSAでしたが、
フードが充実しており、きれいで、
何よりトイレがウォシュレットで、最高でした。
来年はまた来れるかどうか、わかりませんが、
夏以外で行きたい気もしますね。