30代の独り言

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仮面ライダー555

2008-09-30 00:30:11 | Weblog
ここんとこ、仮面ライダー電王のDVDを
知り合いから借りてちょいちょい見ていて、
今はDVDの6巻まで(白いイマジンのトコ)見ました。

以前、それはブログにも書いたんですが、
555を引き合いに出してたらまた見たくなりまして、
近所のTSUTAYAにて週末に固め借りを敢行し、
DVD全13巻を見てしまいました。

そこで今回は仮面ライダー555の紹介をば。
この作品で重要なキーワードは
まず『オルフェノク』です。

物語は主要メンバの一人である木場勇治が
両親とともに交通事故にあい、
2年間の植物人間化、そして死亡するところから
始まります(両親は事故で即死)。

ところが木場勇治は、
死亡診断後に何故か生き返ります。

ところが退院してみると、
両親の会社(社長一家だったらしい)や自宅は
叔父さんに勝手に売り飛ばされ、
婚約者も従兄弟に取られてしまっており、
自分が周囲に裏切られていたことに絶望します。

従兄弟に『俺が何をした?』と詰め寄ると、
『生き返ったのが悪い』とか言われてしまいます。

『俺は悪くない・・・』

怒りに満ちながら、
木場の顔は銀色の馬の顔に変わり、
全身が銀色の怪人になって
従兄弟を襲ってしまいます・・・(続く)。

この一度死亡したが何故か生き返り、
銀色の怪人に変身出来るようになった人達を
『オルフェノク』と呼びます。

木場のような自然発生的なオルフェノクと、
オルフェノクに殺されることでなる
二次発生的なオルフェノクがいます。

勿論、誰でもなれるわけでなく、
オルフェノクになる素質が必要になりますが。

オルフェノクにも能力(強さ)に上下があり、
自然発生の方が優秀なオルフェノクになります。

オルフェノクは皆、
何か動植物の特性を取り込んで(?)おり、
その動植物の姿がデザインの基本になります。
木場は馬の特性を持つホースオルフェノク。
他にも狼,鶴,エビ,蜘蛛,蛇,ムカデ,薔薇,
龍なんてのもいます。

後の方になるとわかるのですが、
オルフェノクというのは
人類の進化形という設定です。

つまり555は
『旧人類 vs 新人類(オルフェノク)』
という構図が基本になります。

そこで旧人類側の味方であるはずの
仮面ライダーですが、
555では3種類のライダーが出てきます。
※量産型を除きます。

今回のライダーでは、
ある素質がある人間であれば、
変身ベルトを使って誰でも変身することが出来ます。

話の中では敵にベルトを奪われて、
敵が仮面ライダーになって
仮面ライダーを襲ったりするシーンもあります。

『ベルトの争奪戦』と『ベルトの秘密』が
物語の核を為しているとも言えます。

そこで主人公の乾巧です。
演じているのはタモリ倶楽部で
御馴染みの半田健人クンです。

九州をバイクで一人旅してる巧は、
同じくバイクで一人旅中の園田真理と
偶然出会います。

そしたらその真理が突如、
オルフェノクに襲われます。
『ベルトをよこせ~』ってな具合に。

金属性のケースを開け、
中にあるゴツいベルトを腰に巻く真理。
『変身!』と叫んだは宜しいが、
『Error!』の電子音と共に
真理は弾かれて変身出来ません。

そのベルトこそ仮面ライダー555(ファイズ)に
変身するための555ギアと呼ばれる変身ベルトで、
偶然居合わせた巧は真理に無理矢理ベルトを付けられ、
しかも『Complete!』の電子音と共に
見事に変身してしまうのです。
そしてとりあえずオルフェノクを撃破します。

こうして済し崩し的に仮面ライダーに
なってしまった巧もある秘密を抱えており、
それは『何故変身出来たか?』という
疑問に繋がっていきます。

まぁネタばれで書いてしまいますが、
元々ライダーベルトの3本は、
オルフェノクによる巨大企業
『スマートブレイン』で作られたもので、
実はライダーに変身出来る素質とは、
『オルフェノクか、オルフェノクに近い身体を持つ者』
ということになります。

つまり・・・
主人公の巧もオルフェノクなのですね。

ということで、
主人公の巧はオルフェノクでありながら、
人間のためにオルフェノクと戦うオルフェノクであり、
前述の木場も、能力の発現当初は人間を襲ったものの、
人間のためにオルフェノクの力を使うことを決意します。
そしてそのことで『裏切り者』として
スマートブレインから狙われます。

スマートブレインは企業の体をとっている、
悪の秘密結社
『ショッカー』に相当する集団なわけです。
人間を襲わないオルフェノクは
スマートブレインにとって裏切り者なわけですな。

四天王的な存在である強力なオルフェノク、
『ラッキークローバー』なんかもいて、
物語の中盤は『空席を誰にするか?』が
ポイントになったりもします。

木場の他にも、
人間として生きることを選ぶオルフェノクがいて、
単純に『オルフェノク=悪の怪人』ではない、
しかも主人公もオルフェノクという
皮肉で哀しい構図が555の特徴になります。

しかも木場は後半、人間に絶望してしまい、
『オルフェノクのために人間を滅ぼす』
つってスマートブレインの社長に
就任しちゃうし大変です。

しかも終盤に於いて、オルフェノクは
あまりに急激に進化したことにより
身体が対応しきれておらず
『このままだと滅びる運命』
にあることがわかります。

そこへ『オルフェノクの王』が登場します。
オルフェノクの王の力により、
滅びの運命から逃れられることが判るのです。

ところがまだ覚醒しきっていない
オルフェノクの王が覚醒するためには、
餌としてオルフェノクの生贄が必要になります。
うーむ、なんという皮肉。

終盤にスマートブレイン社長になった木場は
滅びの運命を知る前、
オルフェノクを餌にする王を倒そうとしますが、
その運命を知るとストップを掛けてみたり、
でも最期は王を倒すために巧に協力したりと、
人間でありたい自分と、
オルフェノクである自分の狭間で苦悩します。

555は、本来敵であるはずのオルフェノク側の
苦悩をしっかりと掘り下げているのが
大きな特徴の作品です。だからこそ
『大人向けの作品』であると言えます。

長くなりましたが、
まぁ、それだけの思い入れということですな。

特にオルフェノクの王はいいですよ。
バッタのデザインなのですが、
『石ノ森!』って感じのデザインです。
昔のライダーファンでもこの作品は
イケるんじゃないですかね?