【半休中】Beyond talk to oneself

子どもや日常、スポーツ回顧、時事の疑問に世の声の1人として触れていきます。競馬予想はあくまで履歴と仲間向けです。

死んでしまった昭和

2011年10月21日 23時17分16秒 | Nostalgie
これはあまりにも若すぎる人は見たことすらないかもしれないもの。
昭和の終盤期には誰もが持っていて、どこの家にもあっただろう
ラジカセという代物だ。

古くは大金持ちが持っていただろう何かはあるかもしれないが、
メディアだけで考えれば・・・
オープンリール(映画のフィルムのような体裁)
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カセットテープ
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MD
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CD-R/RW(拡張子WAVE)
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メモリーカード類(拡張子mp3など)や携帯DL版(3GPなど)
このような感じで変化して、今はM4Aなんかもある。

カセットテープまでは磁気テープで、
何も録音して無くてもテープ自体が持っている雑音。
専門用語でテープヒスというものを持っていたので、
そもそもクリアな音質など保存できなかった。
それも媒体が塩化ビニールにダイヤモンドでカッティングして
音を刻み込むレコードが主流だったので、
そもそもそれもそんなにクリアではない。
針がレコード盤を走って音を出すので、物同士が擦れれば
それはノイズが出る。それを音がかき消している感じ。
でもそれはレコードが廃れ、CDにシフトチェンジして革新的に変わる。
擦れるノイズが全く無いCDのクリアな音源を活かす、
メディアもクリアなものが出てきた。

それはフロッピーディスクが小さく進化した程度のMDだった。
それはデジタル保存するので音が凄く綺麗で飛びついた人も多い。
でも私はそんなものに飛びつかなかった。
長くない。すぐに廃れると感じていたからだ。
それはものの見事に的中。
MDに移行することなくカセットで保存。
もちろん先のメディアが出た場合を考えてCD購入し、
音源は確保しつつ、MDにシフトする人が多い中、
まだカセットなんか使ってんの!?と小ばかにされつつも
お前が馬鹿を見るのだと心で思って過ごしていて、
PCを自宅で購入後は会社でこっそり作っていた
WAVEで保存したCDを焼くことにして、
カセットのそれをデジタルとしてCDにコピーして聴きだした。

するとCDウォークマンのようなものも出てきて、
焼きが甘くなければ自作のCDも立派に聴けたので、
MDは小さいだけで汎用性が無く、CDならコンポでもPCでも
CDウォークマンでも聴けるので、サイズもMD以上なりにも
市販の音楽CDとそろえて収納するのに違和感無いところに意味があり
一気にMDは姿を消したのだった。
そこで初めて私は勝ったことを確信し、
いまだにカセット使ってんの?と言ったやつに
MDなんてすぐ廃れるのが判ってたからしのいでいただけで、
そんな廃れるもんに飛びついているお前らを馬鹿にしてみてたよ。
と、グーの音もでねぇぜ!とまゆゆが言うようなほど
ガツンとカウンター食らわせたことも思い出す。

結局その後CDも廃れるほどまでではないが、
WAVEで保存するのは、自作のランダムではなく
市販のそれのバックアップとして行う程度で、
同じCDでもmp3保存したものを聴くことができるウォークマンも出た。
その後まもなくフラッシュメモリや各種カードの普及により、
そのMP3は当然それらに保存したほうが早いし書いては消しも容易く、
CDでのmp3を聴くことは一瞬で消え去り、iPodの登場で加速した
現在の形式での市販CDはコンポやPCで、
PCでは取り込んだmp3で、ウォークマンやiPodなどのポータブルもmp3で、
携帯で聴きたい人は着うたとしてDLして3GPなどでとなった。

こんな音楽を聴く背景の変化があったわけだが、
アナログの時代は長かったし、アナログだけに進化は緩やかなので
同じようなものを長いこと使ってきた。
その典型的な変化を追うと…

オープンリールデッキ(オープンリールテープ)
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カセットテープレコーダー(カセットテープ)
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ラジオカセットテープレコーダー(同上)
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ステレオラジオカセットテープレコーダー(同上)
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ステレオラジオカセットWテープレコーダー(同上)
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ステレオラジオカセットWテープレコーダー3WAYスピーカー(同上)

こんな風に変化した。
もっとも簡易的なものではなくコンポの場合は
それそれがセパレートだったので、チューナーは別だから
カセットデッキがWカセットデッキとなり、
その1台でダビングができるようになっただけの進化だったが。

また、メディアはカセットテープだけだったが、
カセットテープレコーダーの時代は日立の60分ノーマルが400円で
マクセルと言うブランドすら存在してなかった。
大きいエルとか、汎用されたのは留守電やボイスレコーダーだけの
マイクロカセットも後に出たが、いわゆるカセットテープは
正式にはコンパクトカセットテープというものだった。
エルと比べてコンパクトだと言う意味だと思う。

そのカセット自体もノーマルが一般だが、主に語学用などの
音楽に適さないものが黄土色のテープで、
ちょっと重ねて何回か撮ると確実に音がこもって汚かった。
その分ノーマルでも多少音楽向きに開発されたものが
音楽用としてやや黒っぽい茶色になって後に出現した。
それ以降語学用の安物に音楽をとる人は基本的にいなくなった。
さらにはその上のグレードでクロームがあった。
その後ノーマルとクロームのいいとこ取りをして作られた
フェリクロームというものも出たのだが、車でターボ全盛の時代に
メタルも出て、金属の使用があるためなのか重たいのだった。
なんでフェリクロームは??というと、特性によって強みがあった。
ダイナミックレンジとか、ノイズとか、低音域とか。
それらは1番優れているのがノーマル、クローム、メタルと
バラバラなのだった。それでフェリクロームが生まれたのだ。
まぁ高いからあまり買わなかったが。所詮ヒスがあるテープだし、
ノイズは避けられないのだから、いいもの使っても…。
…そう思いつつも。音楽好きは少しでもいい音が聴きたいと
好みのテープを高額でも買っていたのだよな。
なので当時のクロームとか580円とかしたと思ったので、
金のない中高生とかは万引きしてたと思うぞ。
当時日本で万引きされる商品の第1位はカセットテープでは?と思う。
それだけ学生には高価…というよりも沢山使うので、
昔のように消して上書きもしたくなく、保存したいので
曲が出れば出るほどラジオを録音したりレコードやCDを買ったり
友人から借りたりなどでカセットを増やしていたのだから
それは500円とかのカセットは数が要るので高額になるのだ。
もっともシングルレコードが700円なので、
それも買わないと撮るものもないので、音楽にはことさら金がかかった。

カセットテープレコーダーも、小1のときに、
オヤジが突然LLを買って帰ってきて、
従姉妹らとそれに歌を入れたり、ギャグを入れたりして楽しんだ。
小学4年ぐらいまでそれを使って、そのマイクからテレビの歌番組
(主に紅白歌のベストテン)などから歌を録音した。
それがフルで歌わないし、曲以外の雑音がスタジオや
自分の家族の声などもあるので嫌だと言って、
モノラルのラジカセを買ってもらった。
それはFMのノイズが無いクリアな放送に乗る歌が素晴らしく、
全部流すか途中で終わるかの勝負だった。
・・・実際録音は勝負だった。目的が達成できたときは
勝ったと(何にかは不明)思ったほどだったから。
でもそれも長くは満足しない。
音楽はステレオだからだ。FMもステレオで流れている。
そうして親に頼んで頼んで拝み倒して中学2年で買ってもらったのが
ズバリこのラジカセだった。
この時代シャープの天下。
頭出し機能は凄まじく革新的だった。
それまでは聞きたい部分など適当に送ったり戻したりするか、
デッキやテープを痛めると言われる半接触の早回し再生を
無理やりしてそこを見つけて聴いていたのだから。
なので一定時間の無音域を持たせた録音済みテープを
次の曲の頭で進めたり戻したりを自動で終わらせ、
再生させるそれは神のシステムだとしか思わなかった。
それほどまでにアナログの世界だから奇跡に思った。
なのでイマイチの印象のシャープがアクオスで一斉風靡したのも
モバイルの魁としてザウルスを出していたときも
シャープが?!とはまるで思わず、当然のように感じていた。
それだけこの時代のこれは誰もが欲しい機能で、
高額だったが手に入れる人は多かった。
この505はその中盤期の商品で頭出しを7曲先まで出来る。
1曲ずつだったものを、指定した曲数までスルーすることも
開発されていたのだ。

ついでに言うと操作のボタン類がリンク先の画像を見ても
現物が無いので思い出せないのだが、上部左端の手前のものは、
手前に引いている間だけ、無音にするものだった。
要は当時はFMのOAで音楽をとることは当たり前。
それが終わりそうなときに、一時停止で止めるのが普通だった。
でも頭出しをしたければ、無音部分を3秒とか作らないとならない。
それまでは一旦ラジオをオフにしてもう一度録音をして
3秒の無音を作っていた。
そしてラジオをつけなおしてみたら、次の曲も始まっていて
それも録音したいヤツだったなんてことも多々あった。
それをラジオを聴きっぱなしのままで、そのレバーを下げている間は
全てがかき消された無音で録音できるのだ。
だからここで終わりだと言うところで、そのレバーを下げて、
3秒経ったと思えば一時停止をすれば、そのまま次の録音体制が
完了できていると言う優れものだったのだ。
そんな結構な機能がある代物だったのだよね。
それにしても定価84800円!?ラジカセで!?!?
・・・随分高い買い物をさせてしまったのだな…。
今更だけどありがとうな、親父にお袋よ・・・。
でもこんなに忘れてるかな?
あ!持ってたのこれの下のGF303だったな!確かそうだ!

それがこれで結構十分で長年使うこととなった。
ダビングは?というと、以前のモノラルやLLなんかも残してある。
それを繋いでやっていたのだ。
でもそれも問題が。
そう、再生側がステレオでないのだ。
我が家にコンポは無く、昔のステレオにデッキとしては
このラジカセが代役を果たしていたのだった。
なのでラジカセだけに友人宅に持ち込んでは、
友人のステレオと繋いで互いにダビングをし合ったのだった。
そんな不都合に嫌気が差さないわけがない。

ということで、環境がそういうことなので、
この後には同じくシャープのこのシリーズの909を買うのだった。
それはこれのグレードアップ版で、凄まじくでかくて重い!
もちろんダブルカセットだ。ダビングし放題だった。
さすがに20歳以降になってバイトして買ったのだ。
いくらだったんだろう?12万ぐらいしたはず。

それで昔のタダでかいだけのステレオを捨てて
レーザーディスクが出たばかりのとき、
松田聖子のライブのそれをおまけでつけると言われ、
当時大して綺麗に撮れないビデオデッキしか
誰しもが持っていない時代に、テレビの映像並みに見える
レーザーディスクの美しさに魅了されて、
パイオニアのLD付きコンポWAVEを30数万も出して買ったのだった。
それで909のメインとしての役割は終了し、
ただでかいだけのものとして、追われる格好になっていったのだった。

それでもステレオはステレオとして聴き込むときだけに使用し、
普段スリープにして寝しなも音楽を聴いていたので
そのために小さいラジカセは再生用として必要だった。
それの最後に買ったものが、ようやく出てきた冒頭画像の
ソニーのWラジカセだ。WAVEがCD・LD部分が壊れて捨ててからは
AIWAのミニコンポを買ったのだが(LDは速攻廃れたし)
気軽に使うのはこのラジカセだった。コンポはCD聴くときのみ。

それが先にミニコンポのカセット部分が壊れた。
実質このソニーのマレーシア製で回転速度が速いこれしかない。
そのミニコンポは今もあるのだが、ついにCD部分も壊れてきた。
そっちも近日ご臨終だと思うのだが、
この前接骨院で昔のラジオの話題が出た。
院長は私より7歳も若いのに、私のタイムリーな番組も良く知ってる。
それでレコードで話題になったスネークマンショーの話になり、
あれはそれいけスネークマンという夜はともだちのコーナーで
もっとえげつないエロイ話などをしてたんだよねと話し、
↑のほうで触れた、音楽の録音に適さないノーマル中のノーマル。
最初の頃に買ったテープをそういうものを録音して保存してあるのだ。
それが物持ちがいいのでカセットテープも1本も処分してなく、
500本程度まだ持っているので、それを久々に聴いてみようと思ったのだ。
それでこのカセットが全然使ってなく、もう20年選手でもあり、
前回使ってから10年程度たつのでご臨終してて当然なのだった。
もともと音楽が聞ける環境に無い、会社の営業車に積み込んでいて、
毎日これで音楽を聴いていたんだよね。
ヤルマンとか聴きたいラジオのとき以外に。

まぁ良く頑張ってくれたなぁと思って、
さすがに使えないものをノスタルジックな思いで取って置くほど
家は広くも無いので処分をしたのだが、
その直前にこれを撮影して捨てたのだ。
なんか昭和が死んだ気がした
まぁ部品をアキバとかで買って修理してみようとも思ったけど
技術屋でもないししたこともないので無理だよな。
(ラジカセ売ってるのかどうか判らないので)
やっぱカセットテープがある限り必要なんだよな。
転校して行った友人の惜別のメッセージなんかもあるんだよね。



そうだ、無音録音部分ってミュートっていうんだった。
しかもこれにも付いてるじゃん。
後発としてはスタンダードな機能になっていたんだな。
ならば大勢が知っていることだったか…。
でもこのソニーのラジカセは安物だったけど優れていたのが
3つだがイコライザーがあったこと。
さすがにテープは古くなると音がこもりがちだが、
これによって低音を下げたり、高音をあげたりして、
随分と回転は速いけど聴きやすくしてくれていたんだっけ。
まぁ私はそれを気に入って買ったんだろうけど。
汚れも染み付いて、アンテナも折れちゃってるのが歴戦を思わせるね。

ということで、ラジオのそれいけスネークマンが聴けないまま、
いつ聴くことができるのか?
もし許されるのなら、聴いたときはデジタル化してようつべなどに
UPして残したいと思うほどの傑作なんだよね。
そこまでできる日はいつ来るのか???

「らた、まいしゅう。らたまいしゅう。はっはっは…」(伊武雅刀風)
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