やってしまいました。。
体力があまり無い人なので、普段は 余程のこと が無い限り、
映画のオールナイト上映に足を運ぶのは自重しているのですが、
新文芸坐の "音響" で堪能できる! という魅力には抗えません。
という訳で、9月16日(日・祝)の新文芸坐オールナイト・プログラム
「 4作品でトムハが5人! トム・ハーディと一夜を共に 」で、
クリストファー・ノーラン監督「 ダンケルク 」(DCP)の、
通算18回目の劇場鑑賞をして参りました。
ノーラン監督が「ダンケルク」で描いたキャラクターの中で、
最も格好良いのは、やはり、RAFパイロットのファリアだと思っているので、
演じたトム・ハーディの特集で見るのも、乙なものです。
昨年、2017年9月9日(土)に日本で公開されてから、
都内では約半年ものあいだ、どこかの劇場で上映されている状況 が続き、
数か月の空白を経てから、またもや、大森 、京都 、新文芸坐で再映があり、
その都度、無事に「ダンケルク」を鑑賞できている私は、
この作品とは本当に幸運な出会いをしたものだと、つくづく感じます。
特に今回は、日本公開1周年の節目に重なるタイミングなこともあって、
いつも以上に、食い入るようにスクリーンに見入り、音響に耳を澄ませました。
「ダンケルク」は、目を背けたくなる描写を敢えて省いて撮られているせいか、
戦場が舞台の映画にも関わらず、鑑賞途中に視線を逸らしたくなる映像のタイミングが無くて、
それ故、画面には決して映し出されない、そこで起きている筈の事象を "そのまま" 、
見ている観客に、否応なく想像させてくる委ね方が、怖い作りだと思います。
そして、ダイナモ作戦で "Home" に帰還できた兵士も、彼らを救出した民間の人々も、
まだまだこの先、5年間も戦争の中で生きなければならない史実の重さが、
鑑賞回数を重ねるほど、自分の中で去来するのが何とも言えません。
美しい、端正な画作りだから余計に、しんどさが、静かに深く刺さるとあらためて思いました。
さて。
次に「ダンケルク」を劇場で見られるのは、いつになるでしょうか。
流石に、しばらくは無さそうではありますが。
作品ファンとしては、こちら のオープニング・イベントで是非とも上映してほしいと、
期待を込めて祈っています♪