Church of the Dunes

映画を見て調べたことの備忘録。更新は、のんびりペースの予定です。

ダンケルク[IMAX®レーザー/GTテクノロジー 字幕版]at グランドシネマサンシャイン

2019-07-26 08:31:25 | Christopher Nolan:Dunkirk

既に1週間が経ちますが、覚書きとして。

7月18日(木)の グランドシネマサンシャイン前夜祭 で、
ダンケルク[IMAX®レーザー/GTテクノロジー 字幕版]」を見てきました。

「ダンケルク」自体の鑑賞は 昨年の11月以来 で、約8ヶ月振りの「20回目」、
'1.43:1' の映像アスペクト比で鑑賞するのは、昨年2月以来 の「2回目」です。

前回の鑑賞から半年以上間が空いたにもかかわらず、意外にも細部まで覚えているような、
やはり、程好く忘れてもいるような、そんな塩梅での鑑賞となりました。
フルサイズで見る '字幕下の映像面積の広さ' に、再びの衝撃(苦笑)を味わいつつ、
この画角でしか拝めない「ファリアの胸元の時計」と「見切れないムーンストーン号」を確認。
また、貴重なアスペクト比での鑑賞機会だからこそ、通常のスクリーンサイズで見るとき以上に、
映し出される '画' 全体を極力視野に入れるよう意識したことで、浜辺に追い詰められた兵士たちと、
ほとんど見えるのに辿り着けない故郷との間を阻む、眼前の海と空の広さへの絶望感が、いや増します。

敵に包囲され、仲間とは死別し、どうすれば、いつになれば、救出が叶うのか。
そうして、帰還できた人たちと、戦地から戻ることの無かった人たち ―― 陸も、海も、空も、―― 。

この作品は、特定の誰かにスポットを当てた物語ではなく、あの日、ダンケルクの地にいた人々が、
あの場で見たこと、体験したことを映し撮った映画なのだと、本作の特長をあらためて強く感じました。

本編ラストカットの後に、ノーラン監督をはじめとする主要スタッフと、
主要キャストたちの名前が表示され、作品名に続き、画面には献辞が映し出されますが、
'This film is dedicated to all those whose lives were impacted by the events at Dunkirk.'
この言葉に寸分違わずに作り上げられた、見事な映画だと思います。

 *~*~*~*

さて、グランドシネマサンシャインがオープンしたことで、関東圏にもようやく、
待望の IMAX®レーザー/GTテクノロジー で鑑賞できる環境が整った訳ですが、
今回の前夜祭での良し悪しを、以下にメモ。
【悪かった点】
 ★オンラインチケット販売の システム仕様設計
   鑑賞作品の内容で喩えれば、乗船拒否された仏軍兵士の立場に強制的に追いやられる仕様。
   この状況 で、よく粘ったし、よく席を確保できたと、自分の幸運に感謝。
 ★動線プラン(前夜祭当日よりも、正式オープン後の混雑時に対する不安)
【良かった点】
 ☆素敵な内装(特に、新旧の名作ポスターの数々をはじめとする展示物)
 ☆ハキハキしていたスタッフの皆さん

完成を楽しみにしていた映画館なので、改善策にぜひ取り組んでほしいと思っています。
あわせて、充実したシアター設備をフルに有効活用するためにも、旧作のリバイバルも含め、
特集上映を定期的に開催できるような、企画力で勝負してくる劇場になってほしいと願っています。



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