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『真田丸』43話「軍議」 その時歴史は動かなかった

2016-10-31 23:15:16 | 大河
2016年大河『真田丸』43話「軍議」のざっくりあらすじ&ネタバレ感想のようなものまとめ。



結局どちらが正しかったんだろう。




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■クレジットの破壊力



歌のお姉さん画伯とオフロスキーっていう並び。

 



■14年間この時を待っていた


さっそく主導権争いワッショイの大坂城。
ところで徳川軍の中の信吉&信政。
秀忠とサド守がやってきて、。


「真田左衛門佐が…大坂城に入ったそうな」

突然の重要事項!


この話を受けてすぐに動いたのはお兄ちゃん。
松姉ちゃんに信吉たちを追って京へ上ってくれと頼みました。



甥っ子相手なら源次郎だってそんなに本気にはならないだろうと諭すのですが、問題はそこ


「敵陣に身内がいれば源次郎の目が曇る。源次郎の好きにさせてやりたいのです。あれは14年間この時を待っていたのです。」

多分待っていたのは源次郎だけじゃない。
兄上ももう少し早く生まれてみたかった、大軍勢を率いて戦ってみたかった。
だから何よりも源次郎の決めた道を尊重するんでしょうね。




■徳川家康が怖い


家康は、二条城にいました。
秀忠の必死具合に「いつまで関ヶ原引きずってんのwww」とpgrしてるんですが。
あんたもたいがいに色々引きずってたでしょうが。

そんな家康のもとに本多正純が連れてきたのは、40回『幸村』で大変苦労された片桐さん。


「片桐殿。お会いしとうござった」
「そなたに罪はない。悔やむことなど何もありませんぞ」


いやおまえ、鬼畜なクレーム叩きつけたの誰……
「会いたかった」と出迎えて、自責の念を述べる片桐を励ますこの人たらし。



「それにしてもここまで豊臣に尽くした者をすげなく追放するとは大坂の者どもは何を考えておるのか。片桐殿これからはわしの下で働いてくれ。そなたのような家臣が欲しかった

「ベテラン社員のクビを切るブラック体質どうなのそれ」、「うちにくればもっと好待遇用意してるよ」とぐう畜引き抜き大作戦。
(信尹叔父さんや源次郎にもやってたアレ)


「もちろん今も豊臣に忠節を誓うというのであれば無理強いはせん」

とはいうものの片桐さん、ずっと豊臣一筋だったからその辺の胃も意も組んであげるっていう。

片桐さんが苦渋の決断で徳川への移籍を決意すると、大喜び。

こんのタヌキぃ。

で急ぎ手に入れたい豊臣の内部情報。
兵糧はあるのか、大坂城はどれくらい持つのか。
「あっもちろん今辞めたばっかりだし、元弊社への思い入れもあるだろうから!答えたくなかったら答えなくてもいいんだよ!」
と。

「もちろん豊臣に義理立てしたいのであれば答えんでもいい」
「……」
「いかがかな?片桐殿」
「…………」


片桐さん答えられない。

 
「……ようわかった。さすがは忠臣、片桐東市正!あっぱれじゃ!」

そうだよね簡単に教えられないよね、元とはいえ忠臣だものね。
プライドずたずたにされて追い出されたとはいえ、元弊社守りたいよねー。
うんうんわかるわかるー。
あっいいのいいの無理しないでー!


逡巡に逡巡を重ねた片桐さんの脳裏には、治部の桃や大坂城が過ってるんだろうな。
今自分は何をするべきか。

「……牢人たちの、数は…当初の見積もりをはるかに上回っております。今の兵糧ではとても10万は賄いきれませぬ。もって……半年……」
「あっざーす!!」


伊賀を走り抜けていた家康君が、いよいよ徳川家康になってきている。

家康がここにきて怖いのは、片桐殿にかけた労いの言葉も、家臣にしたいってのも、でも無理強いはしないってのも、片桐殿の忠義心にあっぱれするのも、ぜんぶ嘘をついていないように見えることよ。
「ぜんぶ嘘」より「ぜんぶ本当」っていうのが怖い。





■私の愛した人たち


そのころ大坂城。
幸村は淀殿に連れられて因縁の武器庫にいました。
第19回『恋路』

「ここに入るのはあの日以来。太閤殿下は私に見せようとしなかった者たち。皆もうすぐ出番ですよ」
刀剣系の方ですか(そういうこと言わない)

「勝てますか?」
「申し上げたはずです。私はそのために来たと」
「頼もしいこと」


淀殿、なんだそのいかにも他人事のような口調は……。
それに幸村もだけれども、勝つって何にだ?


幸村はこれからの軍議で秀頼に籠城しない策を伝えると話します。
淀殿が気にするのはこの1点のみ。


「秀頼殿が危ない目に遭うことはありませんか?」

第34回『挙兵』のときと同じ。
全ては秀頼のため。
それが淀殿の行動原理。


床に倒れていた槍を拾い上げる幸村。
淀殿はその背中にそっと触れました。


「ずっと待っていました」


「私の愛した人たちは皆この世に未練を残して死にました。父上も母上も兄上も柴田の父も。捨も。」
「太閤殿下は?」



「『私の愛した人たち』と言いました」


あああああ……
それは知りたくなかった……


淀殿は幸村の胸の方に手を回すのですが、幸村はその手をそっと退けます。
その瞬間、淀殿はハッとしたように。

あなたもそれを言うんですね。
あなたも手を振り払うんですね。

あなたも私より先に死んでしまうんですね。


思えば蔵の奥に入った時、幸村は倒れた槍を起こしていました。


もしかしてこのときから倒れていたんじゃないか。

ああそうだ。
この左衛門佐も自分より先に死んでしまう。

ああそうだ。
死は恐ろしいものだった。

ならば──

「待っていました」というのが何とも象徴的だなと。
冒頭の信之の言葉で「源次郎は14年間待っていた」とありました。
源次郎が待っていたように、淀殿も待っていた。

だとしたらここで『恋路』が終わるんだ。




■イニシアチブ


さて軍議。

やかましい大蔵卿局と有楽斎の「おまえわかってるよね?ここでイニシアチブとるのが大事だからね?」とはっぱかけられた大野修理がまずは議事進行。


先月の23日、家康が京に入った。
本軍である秀忠軍5万が出発したところ。
他にも徳川傘下の東国の大名たちが続々とこちらへ向かっている。
少なく見積もって敵方は20万。

「相手にとって不足なし!」と声をあげた後藤又兵衛に、有楽斎おじさんが「天下の豪傑・後藤又兵衛殿から頼もしいお言葉が出ましたぞ」とよいしょよいしょ。
で、木村重成が定石の籠城案を提案したところ。


明石全澄「承知」


長曾我部盛親「承知」


毛利勝永「承知」


後藤又兵衛「承知」


真田幸村「不承知にございます」


「そもそも籠城とは援軍が来るまでの時を稼ぐもの。此度の戦に援軍はございませぬ。ここは討って出るべきでしょう」
とひとり反対する幸村。
すると又兵衛ともめだす。


「まあまあご両人、我らは味方同士、敵は徳川でございますぞ」

うらくさい……
さっきからうさんくさい……



「京の町に攻め入ると申すか」
「京には家康がおります」
「由緒ある神社仏閣を左衛門佐殿は灰にするおつもりか」
「勝つためでござる」


おう、京の町炎上作戦……

引き延ばして戦力を分断させてぶっちぎる作戦。
過去にも何回かありました。


9回『駆引』

 
13回『決戦』

第一次上田合戦はこれでよかったものの。
いやこのお餅大作戦、確かに面白いんだけれども現実味が……
第一そんなことしたら上方全体が大混乱、寺社も焼けて大変なことに……

治長も他の一同も「それはないんじゃないか…」と籠城のほうに話が進みます。

「この城ならば2年でも3年でも籠ることはでき申す」
「それだけの兵糧はここにありますか」
「ござる」
「その先は」
「そうこうするうちに家康が死ぬ。それを待つ」


片桐さんは言っていた。
「兵糧はもって半年」と。


大きく見誤る大野修理はそのまま秀頼に裁断を迫るのですが。

「そういうことならば私は引き下がらせていただこう。考え抜いた策をろくに吟味もせず退けられたのではやる気も起きませぬ」

幸村 は ふてくされた !












■はったりは真田の家風


ふてくされたのははったりでした。


「よう覚えておきなされ。はったりは真田の家風でござるぞ」

その家風どうなのwww

もといはったりでもなく策だと言う幸村。
時期に誰かが来ると言った矢先に、木村重成がきました。

ぶっちゃけどう思うのかを聞いてみる幸村。
重成は籠城が定石だと話すも、定石ならば相手も知っている、裏をかくことに意味があると諭すのですが……

幸村ぁ、パッパよりややこしいやつになってるな。



■京都へ


軍議に戻ってきて、詳しい説明を求められる幸村。

「今、家康は京にいます。これ以上の好機がありましょうか。まずは伏見城を攻略し、そこを出城にし二条城へ攻め込みます。そして秀忠が到着する前に家康の首を取る。同時に別の軍勢が大津を占拠し近江をわがものとします。さらに瀬田と宇治の箸を落とします。これによって徳川本軍の行く手を塞ぐ。ここまでくれば徳川についていた豊臣恩顧の大名たちの中にも、我らに味方するものが出てくる。さらに伊達や上杉と示しあわせ、秀忠勢を背後から襲わせる」
(堺さんさすがだよ長台詞)


「負ける気が致しません」

伊達や上杉が秀忠の本軍を襲ってくれれば、勝てる。


……あれ?これどこかで。


23回『攻略』

これだ。
同じこと言ってる。


幸村の説明を聞いて有楽斎は相変わらずの太鼓持ち。

「いやはやこれはお見事。さすがは戦上手の真田殿じゃ」

しかし又兵衛が
「一つの策であるな。しかしここはやはり籠城じゃ」
と言うと、長曾我部も明石も籠城案に続いて同意。
「やはり籠城のようですな」
有楽斎がまとめようとするのですが……


「待った!俺は左衛門佐の策に乗る。話が大きすぎて…俺はそこが気に入った!」

毛利勝永でした。




■ここにきた理由


軍議はしばしの休憩時間。
勝永は籠城だろうがそうではなかろうが正直どちらでもいい、と幸村に話します。

「あんたは何のためにここへやってきた。俺は己の力を試してみたかった。それだけだ。今の俺の腕が戦場でどれだけ通じるか。それを見極める。だからここに来た!」

幸村の策に乗ったのは幸村に恩を売るため。
家康の首を取るとき、京に攻め入る役をやらせてほしいというものでした。

しかし幸村が解せぬのは『なぜ自分以外の5牢人がそれほど籠城にこだわるのか』ということ。

幸村は明石に声をかけます。

「私にはわからないのです。あなたは戦上手で知られた宇喜多秀家さまのご家老。籠城が決して得策ではないこと、重々分かっておられるはず」

明石は自分が切支丹であることを前置きして、幸村に話しました。


「この国に信徒を増やすのが私の願いです」
「軍議が始まる前に言われたのです。此度の戦は籠城と決まっているゆえ、左衛門佐殿が他の策を出してもそれに乗るなと。さすれば今後切支丹の布教に関して便宜を図ると」


その話を大野修理に持ち出されたと話す明石。
一連の流れに納得する幸村。

ならばそこの花壇にいる可愛い髭の妖精さんはどうなんですか?と聞いてみると。


「あの男はわしに約束した。籠城に同意すれば願いを叶えると」
「あなたの願いは?」
「長曾我部の家を再興する事じゃ。多くの家臣の思いがわしの肩にかかっておる」



それぞれが別の目的をもって大坂城に集まった。
豊臣家のために戦うのではない。
己の力がどこまで通用するかを知るため、キリスト教布教のため、長曾我部家再興のため。
そのために徳川と戦う。


だというのに豊臣は裏で手を回している。
牢人たちを頼りにしているくせに、牛耳られるのを恐れている。


「何としてもあんたの策を潰す気だ」

ここでまた疑問を抱く幸村。
策を潰すにしてもそもそも修理がなぜ幸村の策を知っていたのか。







気が付きました。
淀殿。


ああそうか、淀殿が籠城を推し進めているのか。
裏で手を回す存在に気づいたうえで、幸村は籠城案があり得ないことを再度諭します。

 
「まずは勝つこと。籠城ではそれは敵いませぬ」
「この世に決して落ちぬ城などない。城は大きければ大きいほどどこかに綻びが生じる。この戦に勝つためには白から出るほかありませぬ」



18回『上洛』


1回『船出』

かつて父も兄も言っていたあの言葉。
源次郎を幸村たらしめてるのは昌幸と信之なんだなあと改めて実感。







■ティータイム


軍議の進捗を大蔵卿局に報告するのですが。


「城から出るなどもってのほか」

やっぱりな、そう来ると思ったわ。

あああもうほんとこの老害ぃ。
(いや、でも老害の裏で糸を引いているのはモンペ)


そのころ茶々は、お初さんとティータイム。

「今この城に牢人たちが10万人いるのですよ」
「10万人も?」
「真田左衛門佐も戻ってきてくれましたし」
「姉上の元気なお声を聞いて安心致しました」
「この戦必ず勝ちます」
「……」


何やら意味深なうたのおねえさん画伯。






■籠城はしない


幸村の言葉で形勢は大きく逆転しました。
明石、長曾我部が籠城策から一転、幸村に同意を示します。

しかし大蔵卿局と有楽斎に念を押された木村重成もなかなかどうして。

「まとまりのない牢人たちが最も力を発揮するのはこの大坂城で一丸となって敵とぶつかるときではないでしょうか」

対して幸村。
大坂城が最強の砦であることは確かだけれども、今の自分たちにとってみれば同時に最後の砦でもある。
ならば籠城策は最後に取っておくべきだ。

重成殿も幸村も一理ある。
確かにどちらの可能性も考えられる。
けれど、やはり定石どおりに考えていては戦は勝てない。

「今の言葉、腑に落ちました。籠城は最後の一手に取っておきましょう。それまでは少しでも敵の力を奪うことを考えるべきです。」

話がまとまろうとしていた時。

それにしても不思議なものですね。
豊臣軍は大坂城に籠城して滅亡してしまう。
変わらないのに、ドラマを見ていると「今年はもしかして豊臣が勝つのでは?」と思ってしまう。




■武士らしく生きたかった



「不承知!」

又兵衛でした。




いつまでつまらない意地を張っているんだ、と勝永が諭すも。
幸村はその意図に気づいていました。



又兵衛は何のためにここにきたんだ?と問われると、又兵衛は堪えようとはしません。
その代わりに幸村が自身の予想を話しました。

「死に場所を求めにやってきた。違いますか?」

黒田家を出奔したのち、手を回されてどこに志願することもできなかった。
それは又兵衛自身、存在価値を見失いかけたということ。


「武士らしく生きることが出来なくなったあなたは、あとは武士らしく死ぬしかない」

幸村は又兵衛の向こうに昌幸がよぎってるんだ。
幸村の中では向こうの昌幸が見えているんだ。




「俺は天下の後藤又兵衛だ。天下一の城を枕に討ち死にするしかねえと思った。俺の死に場所はここしかねえ。籠城だ!誰が何と言おうとな!」

幸村の言葉が図星だった様子。
この城で討ち死にする覚悟がある、と言うのですが。

いや、そもそも。

 
「私は勝つためにここにやってきた。死にたがっている者に用はありません」

「勝つ気がないならこの城を出ていってもらおう」


おおそうだそうだ。
なんか負け戦前提になってるじゃないか。

しかし落ち着いて考えてみろ、勝てるわけがない。
相手は徳川の大軍勢。
日の本中を敵にまわしているようなものだ。




しかし──


「我等は別々の思いを持ってここに集まってきました。しかし一つだけ通じ合っているものがあります。」
「皆それぞれ望みを持っている。生きる望みを。」
「だからこそ我らは強い。私は本当に負ける気がしないのです」




「その言葉、忘れねえぞ」と笑いだす又兵衛。
「実はな、俺も籠城はまだ早いと思っていたんだ」
と又兵衛は幸村の策に賛成を示します。

いや……

勝つって、何に勝つんだ幸村。
目的語に霞がかかって見えるぞ。






■社畜につらい


よし籠城案がなくなった。
これで歴史が変わる。
これで今年の大坂の陣は豊臣が勝てるかもしれない。

と思いきや。


「さて、なかなか良いものを拝見いたした。ではこの辺でお開きに致しませぬか」
「はじめから申し上げておる。籠城以外にはない」


ずっとあっち太鼓持ちこっち太鼓持ちで、なんだかうさんくさかった有楽斎。

「おぬしらはしょせん金で雇われた牢人たちじゃ。身の程をわきまえよ」
「我らの指図に従い、敵と戦っておればいいのだ」


あああああ、いるよいるいるこういうの。








■大野修理の株爆上げ


おいおいおっさんふざけるな、と5牢人もおこ。
と思ったら、おこなのはもう一人いました。


「有楽様…今の言葉は聞き捨てなりませぬ。」
「ここにいるのは豊臣を守るために集った者たちでございます。我らにとってあくまでも客人。非礼は許されません。」



「決めるのは右大臣秀頼公でございます!あなたではござらん!」


一旦預からない大野修理。
一旦超かっこよかった。


大野治長、根っからの善人でもなければ悪人でもないのでしょう。
大蔵卿局や淀殿に言われるがままに籠城案を押し通してきたけれど、幸村の話を聞いてみればなんだそっちのほうがいいじゃないか。
もしかしたらここは真田幸村を信じてみてもいいのでは──。
それが豊臣のためなのでは──。


秀頼も気持ちは同じでした。

「決めた。籠城はせぬ。討って出よう」

豊臣は籠城しない。
大坂城から討って出る。


歴史が変わるか。




■真田の理由


5牢人それぞれの理由が明かされて、意気投合できそうな空気。
幸村もまた勝永から理由を尋ねられます。

 
「あんたはなぜここにきた」
「私…」
「まだ聞いてなかったぜ」
「実は…私にもよくわからないのです」


布教のため、お家再興のため、己の力を試すため、死に場所のため。
いろんな目的があるけれど、幸村の目的はラストのラストで明かされるんじゃないかって思い始めた。

幸村自身もよくわかってないここにきた理由。
何に勝つために戦うのか。


幸村が「勝つ」と言うたびに、「何に?」と思わされる台詞回しでした。
もちろん相手は徳川なのですが、「徳川家を滅ぼす、潰す」とは決して言わない。
言うのは「家康の首を取る」これだけ。
じゃあ幸村は何に勝とうとしているのか。
何のためにここにきて何のために戦うのか。

豊臣家のため?秀吉のため?真田家のため?三成のため?
なんだかどれもしっくりきません。
それはきっと40回『幸村』での、あのベルの音があるからなのでしょう。

少しメタ的なのですが。
歴史に呼ばれたからここにきて、史実に勝つために戦うんじゃないかなと。




■茶々の理由


忘れてはいけないのが、裏で糸を引いていたのはこの人だということ。
籠城はしないこと、毛利勝永が早速あすにも京へ攻め入ることを伝えると、淀殿は静かに言いました。

「なりませぬ」


「牢人たちの中で信じられるのは真田だけ。他は金目当てで集まってきた者たちです。城にとどめ目を光らせておかなければ何をしでかすか分かったものではありませんよ。この城にいれば徳川は手出しできません。」
「籠城です。それしかありません。よいですね」


ああそうだ。
淀殿は知っているんだ。
三成が土壇場で小早川秀秋に裏切られたこと。
その関ヶ原で敗北したことから今につながること。

ああそうだ。
淀殿は知っているんだ。
血の匂いを。
死の恐怖を。
残される恐怖を。


大蔵卿局や有楽斎が言うのとはまた意味合いが違ってくる。
もう愛する誰かが死ぬのはみたくない。
ならばここで死ぬ。
そのための籠城なのかな。



大野修理から籠城決行の話を告げられて、落胆する幸村。
ラスト、幸村が見たものはあの日と同じ笑顔でした。
死神。

軍議は終わる。
いや、そもそもはじまっていなかったのでは。








■第44回『築城』




受信料の使い方すばらしい。

次回予告でも「真田またかよもうふざけんなよ」とか「だって真田嘘つくじゃん」って言われてて。
あーこれ源次郎の右肩にパッパ乗ってるなあーと。






■おまけ






■テレ東がややこしいことを。


テレビ東京系列・金曜8時のドラマ『石川五右衛門』。(現在3話まで放送中)
戦国時代、豊臣の治世が舞台のドラマで、お馴染の秀吉(國村準)や茶々(比嘉愛未)、石田三成(丸山智巳)などが登場するのですが。









2 コメント

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Unknown (ボルサラアローラ)
2016-11-02 01:07:36
石川五右衛門にべっぴんさんに出てる高良健吾そっくりの真田幸村が出てきてくれないかな?と思います(笑)
てか比嘉愛未と高良健吾、共演してほしいな…
関係ない話してスイマセン
真田丸の毛利殿がナ○トの日向ネジかと思ったら野望?がうちはのサスケみたいなこと言っててビックリしました(笑)長曽我部殿マジ妖精ですよね。あと明石オフロスキー殿も好きです。あ、小山田茂誠、松のアホ夫婦が一番好きですね(笑)長文になって申し訳ありませんスイマセンでした
返信する
Unknown (Unknown)
2016-11-02 18:11:18
いつも楽しく拝見しています。
明石さんがピンク色の着物を着ているので、本当にお風呂スキーにしか見えません。
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