SS在庫☆

どうも
腐女子の ゆゆ
です(`・∀・´)

主に他サイトssを貼るだけです。
たまーに投稿したりします。

八幡「変わってみるか」

2013-09-12 21:02:44 |  やはり俺の青春ラブコメはまちがっている
きゅん♡

2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/25(木) 22:52:49.61 ID:5aU798kv0
いつもの三人が集まり

ケータイを弄る、本を読む、紅茶を飲む。

いつもの平穏な部活

たまに俺と雪ノ下の言葉のドッチボールがあるが(一方的におれが殺られている)

これは俺の常識の範囲内だ問題ない。



3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/25(木) 23:01:03.27 ID:5aU798kv0
どうでもいいが最近雪ノ下の言弾(いいか決して言霊ではないぞ)は

威力を増してきている気がする。

会って間もない頃は俺の心の壁(以下ATフィールド)を中和・浸食後にダイレクトアタック

という流れだったのだが、今は俺のATフィールド無視で直接ダメージを与えてきている。

まさか、ロンギヌスの槍を保持しているのか?このままでは俺の生命活動に関わる

早く、孤独率400%の壁を超えて覚醒しなければ...と

どうでもいいことを考えていると

突然、部室の扉が開いた。

5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/25(木) 23:14:58.62 ID:5aU798kv0
平塚「すまないが、荷物を運ぶのを手伝ってくれないか?どうせ暇なんだろ?」

雪ノ下「先生、用件の前にノックを」

平塚「おぉ、すまない、すまない」

と言って教室の内側から扉をノックした。

雪ノ下「やっぱり結構です。それで用件のことなのですが。」

平塚「今度やる模試の問題を運んでほしいのだ。」

雪ノ下「分かりました。由比ヶ浜さん、あなたは大丈夫?」

由比ヶ浜「うん、いいよ!!!へへっ、ゆきのんに自然に頼ってもらえるって嬉しいなぁ。」

平塚「ほぅ、女子の士気は高くて結構.....」チラ

雪ノ下「そこで人のことを変なふうに妄想している人、あなたは?」

八幡「(こっこいつ、俺の思考を読んでいるだと...はっ、いかんいかんここは冷静に...)

別に俺は問題ないけど、あと俺は妄想はしていないぞ今の自分について、想像をしていたんだ。

英語で言うimagination ジョンレノンは「妄想」を作曲していた訳じゃないぞ

雪ノ下「あら、妄想ろ想像は紙一重よ、せいぜいこれから気を付けなさい。」

平塚「男子も士気は高いな、なら問題ない、行くぞ。」

6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/25(木) 23:31:23.94 ID:5aU798kv0
八幡(駄目だ、帰りてぇ。)

職員室前

平塚「では、これらを一階まで運んで欲しいのだ、後は頼む。」

目の前に出されたテストの入った段ボールは予想と比べるとかなりの数

予想3個→現実9個

雪ノ下「先生はどちらへ?」

平塚「へっ?!いや保健室の先生と見回り(合コン)へな」

「後日、何か奢ってやるから頑張りたまえ。」

八幡「とりあえず、さっさとやっちまおう」

雪ノ下「そうね、そうしましょう。」

由比ヶ浜「よーし、頑張ろーう!!」

八幡「じゃあ、1人3個で」ヒョイ
(一番小さいのを.......良し)

由比ヶ浜「ok、分かった。」ヒョイ

雪ノ下「......比企谷君」コソコソ

八幡「なんだよ(その、少し縮こまって、申し訳無さそうな顔やめて
荷物と一緒に俺の心も落ちるから。)」

9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/25(木) 23:49:50.96 ID:5aU798kv0
雪ノ下「....その...少し持ってくれると助かるのだけれど。」ボソボソ

八幡「何でだよ、俺がつらくなるだr....」

「もしかして、重くて無理とか?」

雪ノ下「.....」コク

由比ヶ浜「私、先いくね」トコトコ

八幡「おぉ、分かった」

八幡「流石にずっとはキツいから、途中からでいいか?」

雪ノ下「ありがとう.....まさか、あなたに頼ってしまってさらに感謝までしなければいけないなんて
世界は残酷ね。」

八幡「.........くそっ、ムカつく......!!!」

雪ノ下「あら、何か?」ニコッ

八幡「笑顔が眩しいくらいにウゼェ...」

「ほら、さっさと行くぞ。」

10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/25(木) 23:59:25.58 ID:5aU798kv0
雪ノ下「よいしょっと」ヨロリ

八幡「何で俺たちが。」

雪ノ下「仕方ないでしょ、平塚先生なのだから。」

八幡「都合よく現れろ、労働力達よ!!!」シーン

雪ノ下「バカなことをやっていないで早く階段を降りなさいよ。」

八幡「なぜだ、どうして職員室が4階にあるんだ....」

雪ノ下「黙って動きなさい。」ギロ

八幡「申し訳ございません、ただいますぐに作業を開始いたします。」



3階→2階

雪ノ下「はぁ.....はぁ........はぁ........」

八幡「おい、大丈夫か?」

雪ノ下「........2階に......ついたら....はぁ、はぁ....少し持ってくれない.....はぁ、はぁ.....」

八幡「おっおう、分かった」アセアセ

(こいつ、本当に大丈夫か?)

14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/26(金) 13:37:38.48 ID:7XqwRFc30
「ガッ」というイヤな音がして俺は振り返った。

しかし、その時にはもう遅かった。

2.5階とでも言うのだろうか、踊り場まであと3段というところで

雪ノ下がよろけて階段を踏み外して倒れてしまった。

雪ノ下「きゃっ! 」ドサッ

雪ノ下「いたたた」ヨロ

八幡「おっおい、大丈夫か?」(事後なのでフラグではないぞ良ーノック)

雪ノ下「あなたに、心配されるほどではないわ」

するとしたの方から

由比ヶ浜「なんか凄い音が聞こえたんだけど」

「って、どうしたのゆきのん!?」

先に下に行っていた由比ヶ浜が戻ってきた。

(こいつ早くね、俺より体力あるよ、完璧にヒーロースペック持ってかれてるよ。)

15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/26(金) 14:00:45.31 ID:7XqwRFc30
雪ノ下「大丈夫よ由比ヶ浜さん、重いものを持っていて、よろけて転んでしまっただけよ。」

八幡(あれれーおっかしぃぞー、俺の時よりも、反応が良いぞ...泣いていい?)

由比ヶ浜「ゆきのん、死なない?」

雪ノ下「気の程度では死なないと思うのだけれど...」

「足を少し捻っただけよ。」

由比ヶ浜「そっちは大丈夫なの?」

雪ノ下「大袈裟ね、少しすると良くなるわ。」

由比ヶ浜「私にできることがあったら何でもいってね。」

雪ノ下「そう、じゃあ、代わりに運んでもらえると助かるのだけれど。」

由比ヶ浜(.....何か、今のゆきのんのイメージ的には、小動物っぽくて可愛い...)

(陽乃さんがゆきのんをいじりたくなる理由がよくわかる...)

(滅多に無いことだし、少しいじってみようかな?何て...)

(ゴメンゆきのん、可愛いは正義だよ!!!)

由比ヶ浜「ok、わかった、その足だと無理だしね...あっ、ヒッキーの分の運ぼうか?」

八幡「えっ....お前こんなに持てるのか?」

由比ヶ浜「当たり前でしょ、代わりにゆきのんを保健室に連れてってあげて、じゃヨロシク」スタスタ

雪ノ下「あっ待って由比ヶ浜さん」(どういうつもりかしら?)

由比ヶ浜「大丈夫だよ、ヒッキー多分小町ちゃんでこういうのになれてると思うし。」

16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/26(金) 14:13:11.93 ID:7XqwRFc30
八幡「おい、確かに俺のsweet sisterは良く怪我をするが、ここまでは無いぞ。」

(あと、主人公交代おめでとうございます、由比ヶ浜イケメン過ぎる

こんなに優しくて、便りになるヒーローがいるだろうか、否いないだろう...)

雪ノ下「由比ヶ浜さんが言うと説得力があるのは何故かしら」チラッ

「由比ヶ浜さん、それ運び終えたら、もう帰ってもらっても構わないわ、

この様子だと依頼人も来ないだろうし、二人きりで部活をやらせると、あなたが心配だから」チラチラ

八幡「おい、俺にも理性はあるぞ。」

雪ノ下「あら、気がつかなかったわ。」

由比ヶ浜「ふふ、わかった、でも無理はしないでね、あとヒッキーしっかりゆきのんのサポートするんだよ。」

八幡「あぁ、考えとく」

由比ヶ浜「じゃあ、また明日ね。」スタスタ

八幡「じゃあ、こっちも動くか」

「ほら、行くぞ。」

17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/26(金) 14:23:15.17 ID:7XqwRFc30
雪ノ下「.....比企谷君......」スッ

八幡「何だよこの手は。」

雪ノ下「起き上がらせて」

八幡「はぁ?何でだよ。」

雪ノ下「あなたが少し荷物を持ってくれていれば....こんなことには...」

八幡「うっ....確かにそうだが...」

俺は罪悪感に呑まれたのだろうか、

雪ノ下「比企谷君、聞いているの?」

心配したように俺の顔を覗き込んでくる雪ノ下の顔に気づいたとき

俺はかなり落ち込んだ顔をしていたのだろう。

雪ノ下「ごめんなさい、言い過ぎたわね。」

雪ノ下は申し訳なさそうに言ってきた。

18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/26(金) 14:36:46.91 ID:7XqwRFc30
八幡「悪い、お前の体力の無さは知っていたのに手を出さなかった俺にも責任がある。」

俺は雪ノ下の細く白く弱々しくもしっかりとバランスのとれた手をつかみ引き起こした。

雪ノ下「そうじゃあ、私を傷物にした責任をしっかり取ってね。」ニコッ

八幡「誤解生むだろうが!!やめろその言い方」(こいつ殺してぇ)

雪ノ下「それじゃあ、私にことは放棄?」ニコ

八幡「いえ、後が怖いので全力で尽くさせて頂きます。」(前言撤回、殺される)

雪ノ下「なら、結構。」

八幡「じゃあ、肩貸すよ。」

雪ノ下「待って比企谷君...」

雪ノ下はそう言うと少し赤くなった気がする、しかし外は夕日で真っ赤だった

八幡「なっなんだよ、いきなり改まって。」

19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/26(金) 14:47:41.59 ID:7XqwRFc30
雪ノ下「...その....抱いて?//」

熟を迎えたリンゴのように赤い顔で言ってきた

八幡「おう.............えっ?//あ......はぁ?///」

(まてまてまて、おおおおお落ち着け俺、ととととと取り敢えず、深呼吸)

八幡「....スーハー」フゥ

(そうだ、落ち着いてきたぞ)

(危ないところだった、あと少しで俺の心を持っていかれるところだった

悪いけど俺の心は戸塚専用なんだ、だから悪いけど...)

雪ノ下「そっその.....比企谷君、聞いているの?//」マッカ

八幡「おっおう、で、何だっけ?」

(慌てるな俺、きっと聞き間違えだ。)

20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/26(金) 15:03:05.59 ID:7XqwRFc30
雪ノ下「....由比ヶ浜さんには心配させないように、あのように言ったけれど

両足とも捻ってしまって立つこともできなければ、歩くこともできないのよ...」

「...だから今回は特別に...私を//..抱くことを仕方なく許してあげるわ...//」ボソボソ

八幡「何でそこ上から目線何だよ。」

雪ノ下「そうでしょう、あなたが一生をかけても手の届かないところにある

華を抱けるのよ、少しは有り難く思いなさい。」

八幡「分かったよ....はぁ....ウゼェ。」

雪ノ下「言っておくけど、猫やウサギを抱くかのようにして、ゆっくりと優しくね。」

「私はガラスよりも綿毛よりも繊細な存在よ。」

八幡(落ち着け、俺ッ...終わったら戸塚をモフモフしていいからっっ...!!)

(良し!、何かやる気がでてきたし落ち着いた。戸塚、俺全力で頑張るよ!!!)

21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/26(金) 15:13:27.06 ID:7XqwRFc30
八幡「あぁ、わかった...」キリッ

雪ノ下「そっそう...」プイッ

(いっいきなり何なのよ、いつもの腐った目から、いつになく真剣な目は

まさか本当に私に尽くす気かしら?)

(まって、相手はある引きこもりシスコンの最底辺のクズ男よ、どこがいいのよ....)

(.......)

(自分で顔は良い方とか言っていたけど、目が変わると本当に印象が変わるのね...)

(あぁ、何だか彼の目に吸い込まれてしまいそう。)ポワン


22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/26(金) 15:29:01.23 ID:7XqwRFc30
八幡「いくぞ...」ボソッ

雪ノ下「ふぇっ......」ビクッ

(いきなり耳元で囁かれてびっくりして変な声で返事をしてしまったわ...恥ずかしい...//)カーッ

そうすると比企谷君は私の肩を右手で優しく抱くと

左手を膝の裏に手をまわして私を持ち上げた。

八幡「よっと...」ヒョイ

雪ノ下「比企谷君....重くない?...///」ソワソワ

八幡「いや全然、小町も軽いが、お前の方がもっと軽いよ」

雪ノ下「そっそう、ならよかった...//」

(この抱かれ方、横抱き、最近はお姫様だっこと言うだったかしら
生まれて初めてされたが、妙に恥ずかしい...///)

八幡「じゃあ...歩くからな。」

雪ノ下「比企谷君...その人目につかない道を通ってもらえないかしら...

少し恥ずかしいわ」上目遣い+真っ赤

25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/26(金) 15:50:21.20 ID:7XqwRFc30
八幡「おっおう」ドキドキ

(はいアウト、はいアウト、このままだと俺の理性が飛びそうだ...さっさと運んで楽になろう)

雪ノ下(彼の心臓の鼓動が聞こえる、性格はひねくれているくせに中身はしっかりリズムをとっているのね。)

(彼の体温が伝わってくる、この温もりは何だろう、やさしい感じがする

小さい頃、父も母も姉も私を抱いてくれたことがあったけど、彼のような温もりは感じられなかったわね)

(何だか、心が満たされていく感じがする。)トロン

もっと温もりを直に感じようと思ったのか

私は無意識うちに彼の首に手をまわしていたようだ。

八幡「おっおい、雪ノ下.....く、くすぐったい...」プルプル

雪ノ下「あっ、ごめんなさい」シュン

八幡「あぁ」

(気まずい、俺のせいか?俺のせいなんですかーーっ?)

八幡「....」

雪ノ下「....」

八幡「....」

雪ノ下「....あの」

八幡「ついたぞ」

雪ノ下「あ、そう、ありがとう」

26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/26(金) 16:03:05.62 ID:7XqwRFc30
ガラッ

保健室



八幡「失礼しまーす。って誰もいないのかよ。」

すると彼は私を近くのベットに運び寝かせた

八幡「じゃあ、手当てのできるもの取ってくるわ」

雪ノ下「ごめんなさいね、お願いするわね。」

彼から離れて私の中の熱が冷めてくると、捻っていた足の痛みがまたもどってきた

雪ノ下「...痛い...」ギュッ

その痛みは先程まで心の中にあったものが彼の温もりで押し出されて

足首に移動してきたような気がした。

心の痛み...私の過去

どうしてこんなに痛いのだろう

私は惨めになって、悲しくなって、寂しくなって

足首を両手で触れながら見ていると、目に靄がかかってきた。

27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/26(金) 16:18:10.75 ID:7XqwRFc30
すると

八幡「大丈夫か?そんなに痛いなら病院にいくか?」

そう言って彼は私の足首に触れた。

雪ノ下「いえ、大丈夫よ、それで道具はあったのかしら?」

私はできるだけ自然に涙を彼にわからないように拭き取り彼に接した。

八幡「あぁ、大量にあったぞ」ゴチャゴチャ

「それと、保健室の先生は今日はもうもどって来ないみたいだ、デスクに紙があった。」

雪ノ下「そう、ありがとう。」

受け取ろうと手を伸ばすと

八幡「怪我人は見てな、小さいときによく小町を手当てしていたから大丈夫だよ。」

雪ノ下「少し不安だけど、小町さんの例があると少し安心するわね。」

「あなたって、こういうときは見て見ぬふりをしそうだと思っていたけれど。」

八幡「おい、俺はそんなに外道では無いぞ、困っているやつがいれば自分のできる範囲で助けようとはする。」

29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/26(金) 16:29:46.18 ID:7XqwRFc30
八幡「悪いが、靴下脱いでもらってもいいか、手当てができない。」

私は靴下を脱いだ

傷は見ると痛くなる、というのは当たっている。

白く妖艶な足首は青くなっていて見るからに痛々しくなっていた。

八幡「これは酷いな、少し痛むと思うけど我慢してくれ。」

雪ノ下「......っ」
.
.
.
.
.
.
およそ20分ぐらいして手当てが終わった。

雪ノ下「比企谷君、今日は本当にありがとう。もう大丈夫だからかえってもらってもかまわないわ。」

八幡「いや、ここにいるよ、怪我をさせたのは俺のせいでもあるしな。」

雪ノ下「あれは私の不注意よどうしてあなたに責任はあるの。」

八幡「もう強がるなよ。」

雪ノ下「どういう意味?。」

30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/26(金) 16:43:23.37 ID:7XqwRFc30
八幡「お前本当はあのとき3階のときで限界きてたんだろ。」

「辛いときは辛い、痛いときは痛い、泣きたいときは泣いてくれよ。」

「お前が溜め込んでいると、俺が、ガラにも無いけど心配してしまうだろうが。」

その言葉を聞いて私は一人ではないとわかって嬉しくて涙が出てきてしまった。

そして同時にどうして彼から温もりを感じれたか理解ができた。

彼は人がキライ、一人が良いなどと言ってはいるが、本当に人に手を差しのべる優しさを持っているのだろう

私は涙を拭いて。

雪ノ下「比企谷君、私のワガママ聞いてくれる?」

八幡「こんなことを言った後だし、それに泣かせてしまったし、良いよ聞いてやる。」

31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/26(金) 17:06:06.36 ID:7XqwRFc30
雪ノ下「あなたに抱かれたとき、私はあなたの鼓動を聞いて、あなたの温もりを感じていたの。」

「その時、私の心の中が優しい温もりで満たされ始めたの

家族でもこんな感じにはなったことがないのに、何故かあなたから感じれたの。」

「そして、あなたの温もりを感じたあと、あなたが私から離れたとき

私は一人はいやだ、寂しいと感じた、今まで感じたことがなかったのに。」

「あなたは私の凍ってしまった心を溶かしてくれた。」

「あなたは初めて私に人を求めさせてくれた。」

「あなたには感謝しきれないわ、そんなあなたに私からの命令よ。」

八幡「命令かよ...」

雪ノ下「比企谷君、私の気がすむまで、生まれてから今まで私が感じれなかった分の心の穴が

あなたの温もりで満たされるまで私を抱いて。」

32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/26(金) 17:22:32.69 ID:7XqwRFc30
八幡「....」(こいつはもう以前の雪ノ下が持っていないものを思い出したんだな)

雪ノ下「....」

八幡「....」(でも俺は彼女の相手をする価値のあるニンゲンなのだろうか)

(俺なんかより葉山の方が適任だと思うあいつは雪ノ下のことを誰よりも心配してくれている。)

八幡「俺にお前を抱く資格は無いよ、俺よりm」

雪ノ下「いい加減になさい、あなたは自分のことを価値のない人間だ考えているのだと思うけれど」

「あなたは誰よりも人間らしい優しい人でしょ。」

八幡「....」(心を覆っていたトラウマという壁が崩れていく気がした)

雪ノ下「私が救われたのよ、自信を持ちなさい。」

八幡「....俺も....君みたいに変わっても良いのかな?...今までの自分を捨てても良いのかな?」

雪ノ下「人は変化して生きていくものよ、あなたも変わりなさい。」

34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/26(金) 17:44:50.57 ID:7XqwRFc30
私は、彼の胸に耳をあて両手を彼の背中にまわし適度に力を込めた。

彼はいやがりもせず私を抱き締め受け入れてくれた

八幡(ありがとう雪ノ下、俺、今すぐは変われないけど段々と変わっていくよ。)

(それにしてもこいつ、小さいときの小町みたいに甘えん坊だな

ってか一応妹何だよなこいつも...こうしていないと実感がわかないんだよな。)

雪ノ下「比企谷君、嫌じゃない?」

八幡「全然、それに約束したし最後まで付き合ってやるよ。」

そうして彼は私の頭を撫でてくれた

その目は腐った瞳ではなく、やさしさと温もりに満ちた兄のような瞳をしていた。

雪ノ下「あなたのいつもの腐った瞳は嫌いだけど、今のあなたの瞳は好きよ。」

八幡「俺も今の素直で妹みたいなお前が好きだな。」

36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/26(金) 18:31:18.15 ID:7XqwRFc30
結局私はそれから2時間彼に抱きついたままだった。

彼はその間何も言わずに私の頭を撫でてくれた。

雪ノ下「もう大丈夫。」

八幡「分かった。」
.
.
.
.
.

雪ノ下「今日は本当にありがとう」

八幡「別に良いよ」

雪ノ下「じゃあここでいいわ。」

彼は私を近くのタクシー乗り場まで抱き抱えて運んでくれたのだ。

雪ノ下「では、また明日逢いましょう。」
.
.
.
.
.
.
八幡「ただいま。」

小町「お帰りお兄ちゃん♪」

俺は、明日からの生活に希望を持っていた、雪ノ下が変えてくれた俺を

きっとみんなは否定したり、驚いたりするだろう、しかし、俺は俺であるのに変わりはない



人類にとっては小さすぎる変化でも俺にとっては大きすぎる進歩だ。








由比ヶ浜「ヒッキー浮気なんてしてないよね?」

2013-09-12 07:42:00 |  やはり俺の青春ラブコメはまちがっている


1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/15 23:15:54 ID:3+CD1nmV0
八幡「……あ、ああ。そんなことないぞ」

由比ヶ浜「そ、そうだよね!ヒッキー、教室じゃいつも一人だしね!」

八幡「……こいつが天然って知らなかったらうっかり自殺しちゃうとこだった、……あのな、由比ヶ浜。俺にだって奉仕部以外に知り合いくらいいるぞ?友達はいないが」

由比ヶ浜「へ? ちょっとヒッキー?それ女の子じゃないよね?違うよね?信じてるからね?ねぇヒッキー!」

八幡「え、ええ、そう……」

由比ヶ浜「? ……あっ!それって城廻先輩のこと?あの人お礼とかいってしつこくヒッキーにまとわりついてるでしょ?」

八幡「別にしつこくまとわりつかれてはいないが ……その、いい人だなとは思う」

由比ヶ浜「ちょ、ちょっとヒッキー!浮気なんて絶対ぜーったい許さないから。もし……ヒッキーが取られちゃうなら私 …」

八幡「まてまて由比ヶ浜……落ちついて考えてみろ?あんなかわいい先輩が俺なんかの事を好きなワケないだろ?ただ恩を感じてるだけだ。そのうち飽きる」

由比ヶ浜「! ……今かわいいって……かわいいって言ったァァ!」

由比ヶ浜「……ヒッキーはやっぱり私なんか好きじゃないの?私じゃダメなの?可愛くない?私ヒッキーのためならなんでもするよ?お金も稼ぐし、え……えっちな事だって全然イヤじゃないよ?ヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキー」

八幡「」

由比ヶ浜「…………」



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/15 23:26:40 ID:3+CD1nmV0
ガラガラ スイマセーン

由比ヶ浜「………ジロッ…」

城廻「比企谷くーん、今日も遊びに来ちゃいました~昨日は楽しかったねー」

由比ヶ浜「……ヒッキー昨日は用事あるって早く帰ったよね?先輩と遊んでたの?

八幡「…………」

由比ヶ浜「……ひ、ヒッキー、嘘だよね?先輩が嘘言ってるだけでしょ?だ、だってヒッキーは私の……」

城廻「あれれ、なんかまずい事言っちゃったかな?」

由比ヶ浜「やめて!!嘘だよ!!絶対嘘!!!」

由比ヶ浜「私のヒッキーはそんな事しないもん!ヒッキーは私だけを見ててくれるの!ヒッキーの本当は優しい眼差しもヒッキーの可愛い寝顔もヒッキーの初めても全部ぜーんぶ私のなの!!」
八幡「由比ヶ浜……ゴメンな…」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/15 23:36:01 ID:3+CD1nmV0
由比ヶ浜「ううん……ヒッキー全部許してあげるよ!私優しいでしょ?だから……」

城廻「なんかごめんね …」

由比ヶ浜「…………」ダッ

八幡「お、おい由比ヶ浜!」

城廻「あ、あれー?もしかして私やらかしちゃいました?」

八幡「先輩 …昨日のは秘密って言ったじゃないすか …」

城廻「へへへーちょっと意地悪したくなっちゃっただけなんだよ~ごめんね」テヘペロ

八幡「……由比ヶ浜探して来ます …」

雪乃「」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/15 23:42:59 ID:3+CD1nmV0
放課後の教室

あーし「あれ?結衣じゃん、部活どうした?」

由比ヶ「グスッ …ヒッキーが …ヒッキーが取られちゃうよぉぉぉ」ガチナキ

あーし「ちょ、まじどした?アイツとなんかあったん?」


由比ヶ浜「あのね、ヒッキーがね、先輩とね、グスッ、それでね、」

あーし「よくわかんないけど、よーするにあいつのせいで結衣が泣いてるって事だろ?だったらその幻想を」

由比ヶ浜「……ヒッキーはやっぱり私なんか好きじゃないのかな?私じゃダメなのかな?可愛くないかな?私ヒッキーのためならなんでも出来るのに、ヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキーヒッキー」

あーし「」

由比ヶ浜「…………そっか」

由比ヶ浜「そーだよね … 簡単な事だったんだよ …」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/15 23:52:38 ID:3+CD1nmV0
ガラガラ!

八幡「ハアハア、やっと見つけたぞ、由比ヶ浜!」

由比ヶ浜「!! ヒッキー?ダメ今こっち来ちゃ!」

八幡「探したんだぞ、由比ヶ浜!」

由比ヶ浜「ダメ!今私泣いて顔グチャグチャだから!ヒッキーに余計きらわれちゃう!」

八幡「は?俺がいつお前を嫌いになったんだよ?」

由比ヶ浜「だ、だってヒッキー、浮気して、だから、私を嫌いになったから、えっと …」

八幡「あのなぁ …先輩と昨日出かけたのはこれを買いに行くのに付き合ってもらってただけだっつーの」

由比ヶ浜「へ?なにこれ?」

八幡「その …俺ら付き合い始めて一ヶ月だからさ …小町のヤツg
由比ヶ浜「ヒッキー!ありがと!愛してるぅ!!!」抱きつき

八幡「」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/15 23:56:30 ID:3+CD1nmV0
由比ヶ浜「これ?指輪?また犬用なのかな …」

八幡「あほか、指輪してる犬がいるわけねーだろ」

由比ヶ浜「それじゃこれほんとに私が付けていいの?すっごい可愛い!」

八幡「指輪なんて全然わからんから城廻先輩に色々相談してもらってたんだよ。サプライズで渡したかったから黙ってたんだ、悪いな。」

由比ヶ浜「そーゆー事だったんだ …でも先輩と二人きりで買い物行ったのは許せないかも!」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/15 23:59:30 ID:3+CD1nmV0
あーし「もしもーし、なんだこれ?惚気見せられただけかよ …」

由比ヶ「へへ、ヒッキーの事信じてたもん!」

あーし「隼人に早く会いに行こうっと(´・ω・`)」


由比ヶ浜「あのね、ヒッキーがね、先輩と浮気してるかも って思った時本当に悲しかったんだからね!絶対ぜーったい!浮気は駄目だよ!」

八幡「俺に浮気出来るほど仲がいいヤツなんていねーよ …」

八幡「お前だけだよ …」

由比ヶ浜「……ヒッキーがデレたー!」

八幡「ばっかお前、俺はお前と付き合い始めてからずっとデレデレだよ?デレ幡だわ、なんかエロい響きだけど」

由比ヶ浜「…………そっか、これからもよろしくね!ヒッキー、」

雪乃「やはり私の青春ラブコメは間違っている様なのだけれど」






梓「うぅ…嫌ですあずにゃんって呼んでくれなきゃ」グスッ 唯「へ?」

2013-09-12 07:40:45 | けいおん

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/09(金) 11:22:12.68 :i3PEfkD30
ってシチュエーションにするにはどうしたらいいの?(´・ω・`)



10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/09(金) 12:49:36.10 :0zThieSa0

それはある日の放課後のことでした。

私はいつものように部室のドアを開けました。

梓「こんにちはー」

部室の中には唯先輩しかおらず、反射的に私はあぁ、また抱きつかれるんだろうな、と思い唯先輩を受け入れる姿勢を作ろうとしました。

しかし私の予想とは裏腹に唯先輩は席から立とうともせず、それどころか私の予想だにしない言葉を発してきました。

唯「あ、梓ちゃん。おはよう」


梓「・・・え?」

え? 梓ちゃん・・・?

聞き間違いかな・・・?だって唯先輩は私のこといつもはあずにゃんって・・・

唯「?どうしたの梓ちゃん。そんな扉の前で突っ立っちゃって」

ま、また梓ちゃんって・・・

どうやら聞き間違いではなく、唯先輩は私のことを梓ちゃんと呼んでいることに間違いはなさそうだった


12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/09(金) 12:53:54.72 :0zThieSa0

梓「え・・・?えっ!?」

そのことを理解した途端、私は思わず大声をあげてしまった

唯「?どうしたの梓ちゃん?」

それに対し唯先輩は何事もないかのように不思議そうな顔をする


なんで唯先輩は私のことを梓ちゃん、って・・・


私は動揺を隠し切れず、足は不安から震え、額からは脂汗がにじみででいた


梓「な、なんで・・・」

そう。なぜなのだろう。

確か昨日までは普通に唯先輩は私のことをあずにゃんって呼んでいたはずだ

なのにどうして・・・

もしかして、この前唯先輩の干してあったタイツをちょっとだけクンカクンカしたことがバレたからだろうか?

それとも、携帯の待ちうけに唯先輩の写真を使ってることがバレたから・・・?


・・・いくら考えても私が梓ちゃんとよそよそしく呼ばれるような原因は(私の中では)思い浮かばなかった


15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/09(金) 12:57:45.21 :0zThieSa0

唯「?梓ちゃん?どうしたの?汗ダラダラかいて・・・具合悪いの?」

にもかかわらず唯先輩は私のことを相変わらず梓ちゃんと呼んでくる

なんで・・・どうして・・・


しだいに私の視界に写っていた唯先輩の姿は霞んでいき、いつの間にか私は声を発していた

梓「うぅ…嫌ですあずにゃんって呼んでくれなきゃ」グスッ 

唯「へ?」

梓「嫌ですよ・・・嫌です!唯先輩があずにゃんって呼んでくれないなんて!!」ジタバタ

梓「なんで梓ちゃんって呼ぶんですか!!私が何かしましたか!?」

梓「確かに、私は唯先輩の干してあったタイツをちょっとだけクンカクンカしたり、携帯の待ちうけに唯先輩の写真を使ってますよ!!」

梓「でもだからといってこんな急によそよそしくならなくたって・・・」グスッ

唯「梓ちゃん、あのn」

梓「唯センパーイ・・・私のことあずにゃんって呼んでよぉ・・・」ウルウル


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/09(金) 13:02:34.05 :0zThieSa0

唯「あの、すごく言いづらいんだけどね・・・」

梓「そんな・・・言いづらいだなんて・・・ 今まで無理してあずにゃんって言ってたっていうんですか?」ウワーン

唯「そ、そうじゃなくって!」

梓「・・・わかりましたよ もういいです!!もう私はあずにゃんって呼ばれなくても気にしませんよ!!!ちょっとトイレ行ってくるです!!」ガチャ


私が涙と鼻水をいっぱい垂らしたままの顔で廊下に出ようとすると、廊下には唯先輩の姿があった


梓「ちょっとすみません!そこどいてください唯せn・・・」

梓「・・・えっ?」

唯「や、やっほーあずにゃん・・・」

え・・・?なんで・・・?唯先輩が廊下に・・・?

頭の処理が追いつかず私が立ち尽くしていると部室からもう一人の唯先輩?がでできた


19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/09(金) 13:05:59.58 :0zThieSa0

憂「あ、あの梓ちゃん・・・ごめんね?」

梓「・・・憂?」

部室から出てきた人物の姿は、紛れもなく憂の姿であった




梓「!!!///」カァー

何が行われていたかやっと理解することができた

さっき部室で会話を交わしたのは唯先輩に変装した憂であったのだった

梓「・・・いたずらしてたんですね?」

唯「ごめんね、あずにゃん。ちょっとあずにゃんのこと驚かせようと思って・・・」

梓「まったく、本当に・・・驚かせないでくださいよ・・・」

唯「でも嬉しかったなー」

梓「え?」

唯「その・・・あずにゃんって呼んでくれなきゃ嫌ですー、ってあずにゃんが言ってくれてさ」

梓「!!!///」カァー


20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/09(金) 13:10:07.69 :0zThieSa0

梓「そ、そのことはもう忘れてください!!れ、練習しますよ!!」
唯「あーずにゃん」ギュー

梓「!!ゆ、唯先輩!?」

唯「・・・私、これからもあずにゃんのこと、あずにゃんって呼び続けるからね?心配しなくて大丈夫だからね?」ギュー

梓「ひゃ、ひゃい・・・(ふにゃあああ///)」


憂「イイハナシダナー」


憂「・・・でも梓ちゃん、その、お姉ちゃんのタイツクンカクンカしたとかいうのは本当なの?」

梓「・・・えっ?」

憂「明日、その辺のことは詳ーしく聞かせてね?」ニコニコ

梓「は、はい・・・」



純「その後、梓は憂に教室で『めっ!』を100回はどされたそうです」

終われ


22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/09(金) 13:12:15.31 :pw0Fd0Eb0
クンカクンカ


八幡「やはり俺達は雪ノ下さんに踊らされている」

2013-09-12 07:23:25 |  やはり俺の青春ラブコメはまちがっている
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 21:16:31 ID:+521jioO0
八幡「…」ペラッ

雪乃「…」ペラッ

八幡「…ふぅ」チラッ

八幡「(…材木座が書いたラノベ読んでたらもうこんな時間かよ…)」

雪乃「…もう19時ね。今日はここまでにしましょう。」ガタッ

八幡「ああ…(相変わらずひどい設定だったが何故最後まで読んでしまったのか。)」

八幡「(ぼっち設定の癖に完璧美少女と処女ビッチ女にせまられる主人公ってなんだよぼっちなめんな)」

八幡「(べ、別に何かの参考にしようと思ったんじゃないんだからね!)」

雪乃「…忌避谷君。早く出てくれないかしら…戸締りできないのだけれど」



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 21:22:52 ID:+521jioO0
八幡「…なんでお前漢検の時期にはやる俺のあだ名知ってんの?漢検協会の人なの?いや直接言われたことないけど」

雪乃「知らないわよそんなの…いいから出なさい」

八幡「…」ガタッ

八幡「…お前がこんな文章を読みふけるなんてな」スタスタ

雪乃「…奉仕部に来た依頼だからよ。別に…参考にしようなんて…」ボソッ

八幡「え?何だって?」

雪乃「…なんでもないわ。じゃあ…その……さよなら」フリ

八幡「…お、おう」フリ

奉仕部の部室の前で雪乃下と別れる。文化祭が終わり数日、秋という事もあり19時にもなると日は落ち辺りは暗くなってきている。

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 21:28:17 ID:+521jioO0
今日はいない由比ヶ浜はというと、奉仕部に自筆の小説を持ち込みに来てドアの前でうろうろしていた材木座を見て三浦達とカラオケに行く約束を思い出したらしい。

挙動不審の材木座を見れば誰だって約束を思い出す。俺だって思い出す。今日はたまたま友達と約束がなかったので仕方なく奉仕部に行くしかなかった。友達いないけど

生徒昇降口で上履きから外履きに履き替えながらそんな事を思い出していると、正門の前に止まっている一台のリムジンが見えた

八幡「(雪ノ下の迎えだろうな。そうに違いない。車の前で手を振ってる知ってる人影なんてない。きっとない)」

???「ひゃっはろー!比企谷君!」

八幡「(やっはろーとひゃっはろーでどうしてこう違うんだろな。小町が言うと天使なのにあの人が言うと消毒されそう。ヒャッハー!)」

陽乃「おや~?テンション低いねぇ比企谷君。雪乃ちゃんにちょっかい出し損ねた?」

八幡「…ども」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 21:32:59 ID:+521jioO0
陽乃「ノリ悪いな~。まぁいいや」

陽乃「比企谷君にちょーっと頼みたいことあるんだけど。お姉さんの頼み、聞いてくれない?」ニコッ

八幡「(いやな予感しかしねぇ…)」



―――――――3分後―――――――――

???「…そこでなにをしているのかしら…姉さん」スタスタ

陽乃「お!奇遇だねぇ雪乃ちゃ~ん」

雪乃「…しらじらしい」

雪乃「そこで、彼と、何をしているのと聞いているのだけれど」キッ

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 21:38:13 ID:+521jioO0
陽乃「所有物宣言入りましたー!雪乃ちゃんの彼、比企谷君!今の気持ちをどうぞ!」サッ

八幡「これ重いんでおろしていいっすか」

陽乃「は~い、雪乃ちゃん重い発言きましたー!彼と彼女の今後に注目ですね!」

雪乃「…からかわないで頂戴。…比企谷くん、あなたの持っているその小包はなにかしら」

八幡「…k陽乃「あ、それお姉ちゃんが比企谷くんに宅配頼んだんだよー。…雪乃ちゃんの家までね」ニヤッ」

八幡「(この姉妹の会話入り込む余地がないんだけど。余地は俺の味方だったはずだ。字面的に)」

雪乃「…姉さんが何を考えているのか知らないけど何故比企谷くんに頼んだの?」

陽乃「だーって雪乃ちゃん私が直接お家に来ても絶対出てくれないじゃない?」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 21:42:49 ID:+521jioO0
陽乃「お姉ちゃんからのプレゼントだって送っても受け取ってくれた試しないじゃない?」

雪乃「…」

陽乃「だ・か・ら、そこに偶然通りかかった比企谷くんに頼んだのでしたー☆」

雪乃「しらじらしい…」

八幡「(ハチマンもそーもう)」

雪乃「…」ハァ

雪乃「比企谷くん、その小包渡してちょうだい」

八幡「ン…」チラッ

陽乃「ん?いいよー渡しちゃって、もともと雪乃ちゃんへの荷物だし」

八幡「…ホラよ」スッ

雪乃「どうも」スッ

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 21:47:23 ID:+521jioO0
ピトッ

八雪「「!」」バッ

陽乃「(…思ってた以上にに初々しいわーこの二人)」

陽乃「おや~?どうしちゃったのかな二人ともぉ」ニヤニヤ

雪乃「ッ・・・な、なんでもないわ」

雪乃「…って、これ…結構重いわね」ズシッ

陽乃「…そぉーいえば雪乃ちゃん。その荷物、どうやって持って帰る?」

雪乃「それは車で……ッ!」

陽乃「車で?よし!お姉ちゃんと姉妹仲良くお喋りしながら帰っちゃう?ちゃう?」

八幡「(…リムジンは雪ノ下さんが乗ってきたものだろう)」

八幡「(雪ノ下の性格を考えるとここで雪ノ下さんの提案には意地を張って応じない)」

八幡「(この展開…まさか)」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 21:53:39 ID:+521jioO0
雪乃「そ、それは嫌よ…」

陽乃「嫌かー。嫌われちゃってるなー」

陽乃「じゃあ歩いて帰るの?それでもいいんだろうけど女の子の一人夜道は危ないわよー」

陽乃「それに…雪乃ちゃんの体力で、その重い荷物を家まで運べるかなぁ?」ニヤ

八幡「(…やっぱりか)」ハァ

雪乃「それは…」

雪乃「……………」

雪乃「………」

雪乃「…ひ、比企谷くん、お願いしたいことがあるのだけれど…」

八幡「…なんだ?」


―――――――――――――――

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 21:57:49 ID:+521jioO0
シャー

八幡「…」

雪乃「…」

八幡「…なぁ」

雪乃「…なにかしら」

八幡「包の中、なんだろな」

雪乃「…なんでしょうね」

八幡「…」

雪乃「…」

件の小包は今、俺のママチャリの籠の中におさまっている。

そしてそのママチャリには二人の男女が搭乗し…つまり俺と雪ノ下が二人乗りしている

…あの人はわざわざこの展開に誘導したんだろうな。

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 22:02:30 ID:+521jioO0
あの後行き場を失った雪ノ下がしたお願いは、荷物と一緒に自分を送ってくれという旨のもの。

もちろん雪ノ下さんが仕組んだ事と気づいた以上あそこでそのお願いを断る選択肢は俺にはない

断ったらもっと悪い展開に持ち込まれたに違いない

八幡「…雪ノ下」

雪乃「…なにかしら」

八幡「…どこでもいいから俺に掴まってくれ。お前のバランス感覚が規格外だろうが不安でしかたない」

雪乃「…わかったわ」キュッ

そういって雪ノ下は俺のブレザーの裾をつまむ。いつもならここで罵詈雑言のバーゲンセールになるところだが今回は雪ノ下も負い目があるようで素直に従った

っていうか結局掴んでる感触しねぇよ。腕を前まで回して抱きついてくれれば確かな感触が…いや多分感じないわ。主に背中

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 22:09:24 ID:+521jioO0
雪乃「…なにか邪なことを考えているように感じるのだけれど」ゴゴゴ

八幡「…気のせいだ」

ホントなんでこの姉妹は人の思考を勝手に読むの?日本政府は早く読心ライセンスを発行して制限すべき。独身ライセンスは勘弁してあげてください

雪乃「…そう」ギュッ

ビクン

八幡「…いきなり肩を掴むなよ」

雪乃「…あなたが掴めと言ったんじゃない」ギュッ

八幡「…」

雪乃「…」

八幡「…そろそろ着くぞ」

雪乃「そうね・・・」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 22:15:52 ID:+521jioO0
ポタ・・・ポタ・・・

八幡「(雨…おい・・・まさかこれ)」

雪乃「ッ!?」バッ スタッ

ポタ・・・ザ―――――――――――!!!

八幡「」ザー

八幡「っなんだよこれ!バケツひっくり返したってレベルじゃねぇぞ!」ザー…

八幡「(エロゲ展開きた!これで勝つる!このまま雪ノ下の家で一緒にお風呂ですね分かります!)」シーン

八幡「…は?」

八幡「(もうやんでる…のか?)」

雪乃「…比企谷君、上を見てみなさい」タッタッタッ 

八幡「は?」

雪ノ下はいつの間にか後部座席から降りていてこちらにむかって走ってきている。…上?

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 22:21:26 ID:+521jioO0
八幡「…なにしてんだあの人」

いい笑顔で手を振ってる雪の下さんが雪ノ下のマンションの隣の建物の屋上にいた。…手にホースを持って

そりゃバケツひっくり返したレベルじゃないなホースだもん。何?やっぱり消毒しに来たの?

雪乃「…比企谷くん、お疲れ様、助かったわ。」

雪乃「また明日会いましょう」ニコッ

雪ノ下のマンションの前まで着いたことだし、雪ノ下がどこか急かすように別れを告げてくる

八幡「おう、また明日な!」

雪ノ下の言わんとすることを察した俺は普段の爽やかさを5倍にして別れの挨拶を交わす

雪乃「…普段の爽やかさが-なのだから-5倍じゃないかしら」

だからナチュラルに思考読むなよ。お前の意図組んでやってんのにそこそんなに言及したかったの?

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 22:29:24 ID:+521jioO0
そんなことより今はここから早く離れなければならない。

帰りたいんだ…誰よりも速く…誰よりも速く…小町の元に駆けつけて!!文字通り―疾風のごとく!!

陽乃「ごっめーん!比企谷くん、屋上の植物に水やってたら下から雪乃ちゃんの声が聞こえて気になっちゃってついウッカリ☆」テヘペロ

何よりも自爆を得意とする俺が自爆技を披露する前にいつの間にか屋上から降りてきた雪ノ下さんにごめんなさいされた。

あの必殺技ってドMいいんちょのスカートめくって以来使ってないよね。サンキュースパッツ!

ていうかあんたんちじゃないのになんで水やってんの?

八幡「…別にいいっすよ。」

陽乃「やっさしーなー比企谷君は」

陽乃「それに比べて駄目だよぉ雪乃ちゃん」

陽乃「こんな寒い中送ってくれた子をずぶぬれのままかえそうだなんて」

八幡「(あんたが言うな)」

雪乃「…姉さんに言われたくないのだけれど」

あまりの怒りに頬をヒクヒクさせていらっしゃる。

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 22:35:23 ID:+521jioO0
…恐らく雪ノ下さんに踊らされていた事についてだろう

陽乃「まぁそれはそうなんだけどね。でも比企谷くんこのまま帰っちゃうと風邪ひいちゃうかもしれないし」

この人が地上に降りてくる前に俺が帰るべきだった。

陽乃「雪乃ちゃん」

陽乃「比企谷くんにシャワー貸してあげたら?」ニコッ

これでチェック

雪ノ下さんが俺をずぶ濡れにしたわけだし俺が都筑さんの運転する車で送ってもらう手もある。というかそうすべきだが

雪ノ下さんが答えを待っている相手は雪ノ下であり、あの雪ノ下が少しの責任でも放棄するわけもない。ましてや姉相手に。

つまり俺達にはチェックを防ぐ手がないわけで、これで

雪乃「…はぁ」

チェックメイトである。



―――――――――――――――――

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 22:42:04 ID:+521jioO0
ガチャッ

雪乃「いま拭くものを持ってくるから。少し玄関で待っていて頂戴」

八幡「…お邪魔します」

久しぶりの雪ノ下の家である。久しぶりと言っても文化祭の前に一度来ているからそうでもないのだが久しく感じるのはなんでだろうね

雪ノ下の家にいるという事実がある事を思い出させた。

元凶である小包を受け取った時、一緒に渡された手作り感あふれる小袋(注:袋。歌を歌わないものだけを指す)である

金持ちも裁縫とかするのね。八幡ちょっと驚いちゃった。

陽乃『あ、ついでにこれも渡しておくねー。比企谷君にはいつか渡そうと思ってたものだけど』

陽乃『今開けちゃ駄目だよ。雪乃ちゃんちに行ったときにでも開けてね☆』

貰った時は開けるタイミングもうねぇじゃんとか思ってた俺が馬鹿でした。いつか渡そうとか絶対ダウトじゃん

絶対今日のために用意したよね

今これを開けるべきじゃないのは誰にでもわかる

だがこれを開けるべきであることは俺には分かる。だって後が怖いし

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 22:47:12 ID:+521jioO0
八幡「…」スッ

というわけで開けて見た。

八幡「…」スッ

見なかったことにしよう

年上の美人から貰ったブレゼントがピンク色のゴムとかそんなサプライズはいらない

あとパッケージごとゴムに穴があいているのが見える。こんなに命中率を上げる防具はどこのRPGを探してもない

なに?あの人自分の妹をどうしたいわけ?

ていうかあの人がこれを渡したということは…

雪乃「比企谷くん、このタオルを使って頂戴。体も冷えているでしょうからシャワーを使って」

雪乃「制服は浴室の前においていて頂戴。洗濯して乾燥機にかけるから」

雪乃「…下着は女の一人暮らしを隠すために外に干している男ものがあるのだけれど、それでいいかしら?」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 22:52:11 ID:+521jioO0
雪ノ下はしっかりとした貞操観念を持っているようであのゴムが入り用になることはないだろう。心配ゴム無用である。

ていうかあれはゴムの役割果たせないよね

八幡「…ああ」

いざ雪ノ下家、浴室へ…!



―――――――――――――――――――――


カポーン

やはり俺の青春は間違っている 第22話「カポーンって擬音は誰が考えたんだろう?スゲーよね」

すげーよね。

俺は今雪ノ下家の浴室の椅子に腰かけている

その雪ノ下家の浴室はすごかった。

ホテルにあるような浴室である。アメニティグッズも高級ホテルでも使われてるものだろう。何故分かるかというと文字が読めないから

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 23:00:46 ID:+521jioO0
文字が読めないくらい複雑なものは大体高級品であるというのは定説である

何これ俺みたいな庶民が使ってもいいの?

コンコン

八幡「…おう」

雪乃「ここに着替えを置いておくから。あとご家族には連絡したかしら?」

八幡「…忘れてた。後で連絡するわ」

雪乃「なるべく早い方がいいでしょう。ご家族も心配されるわ」

あの家族に限ってそれはないだろう。どうせ夜中に腐った目をしていて補導でもされたと考えているだろう

でもラブリーマイエンジェル小町には心配されたい。超されたい。八幡的にポイント高い。八万点くらい

やべっちょっと息子が反応してきた。裸の状態で女子と会話しているというこの状況に興奮している自分の変態さが怖い。

しかも愛する妹の事を考えてしまったのだ。これはちかたないね。

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 23:11:19 ID:+521jioO0
雪乃「私から事情を説明しておきます。あなたの家の電話番号を教えて頂戴」

浴室には明かりが灯っており、すりガラス一枚隔てた雪ノ下がいる洗面所に明かりはついていない。

つまり軽く影絵ができる状態である。そして今比企谷八幡が横を向いている影絵は通常の人体側面影絵にでっぱりが一つ増えている状態である。

これに気付いた俺は前かがみになるなどという愚行には走らない。雪ノ下レベルになるとそれだけで察してしまう可能性がある。

ここで俺はあえて雪ノ下に堂々と向かい合って自分の家電の番号を伝えた。…なおも息子の成長は止まらない。裸で正面向いて会話してるんだもん

雪乃「…わかったわ。連絡しておくわね」

歩いて去ろうとする雪ノ下だが一つ気になる事を思い出し呼びとめる

八幡「…雪ノ下」

雪乃「なにかしら?」

八幡「あの小包の中身、なんだった?」

雪乃「…まだ開けていないわ。気になるけどあなたがいない時に開けるのもなんでしょう?」

八幡「別に開けていいぞ。お前宛てなんだし俺を気にする必要はない」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 23:19:55 ID:+521jioO0
雪乃「…そうね。じゃあ開けてみるわ」

今度こそ雪ノ下は浴室の前から去る。ここで体の向きを戻すのは馬鹿かエロゲー主人公だ。次に雪ノ下が来るまでこの状態で待つのが正解である

一度かたくなるをしたポケットモンスターの防御力は一戦終えるまでもとに戻らないものであり俺のポケモンも例外ではない。

…ここで一戦一人相撲をしてもいいのだが背徳的すぎる。いや興奮するけど




キャー――!!! キャンキャン!

八幡「(っ!雪ノ下か!?)」

一人の少女と何か動物の鳴き声がリビングの方から響いてくる。ってなんでanimal?what?

あの雪ノ下が悲鳴を上げるのは異常すぎる。助けにいこうと立ち上がるが

八幡「(早く行かねぇと…って無理だわ)」

すでにたってたの忘れてた。おとなしく座る。

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 23:25:12 ID:+521jioO0
ダッダッダッ ガラッ

雪ノ下「ひ、比企谷くん!」

八幡「ちょっおまっ」

浴室のドアが開かれる

雪ノ下「!?ひ、比企谷くん!?」

そして雪ノ下雪乃、裸比企谷八幡、向かい合って邂逅である。

もちろん雪ノ下には俺の息子が見えているわけでして…

キャー!ノシタさんのえっちー!などと被害者のセリフを叫ぼうとした瞬間

タッタッタッ キャンキャン!

雪ノ下の後ろに小さな影が見えた。

雪乃「ひっ…こっ来ないで・・・!」

雪ノ下が俺の背中に隠れようと浴室に足を踏み入れる。

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 23:30:35 ID:+521jioO0
雪乃「きゃっ!」

こんな時のド定番としてこける。もちろんあの雪ノ下でさえもこける。だって風呂場だし濡れてるじゃん

八幡「あぶっ…!」

間一髪、抱きとめる。

が、第2波

犬「キャンキャンキャンキャン!」バッ

どっかで見たような犬が俺の顔に飛びかかってくる。

ここで避けるのは3流。避けた先でバランスを崩し雪ノ下を押し倒している未来しか見えない

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 23:36:03 ID:+521jioO0
顔で受け止めるのは2流。痛そう

1流のぼっちであるところの俺が出した解、それは

八幡「あー…」

突然の事に呆然とし顔にワンパン食らってひっくり返り浴槽に頭をぶつけた。犬だけに。足だけど



―――――――――――――――



ここで気絶するのは3流。ってもうさっきこれやったね

とりあえず気絶はしなかったものの状況は最悪。

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 23:44:54 ID:+521jioO0
俺の胸の中で震えている雪ノ下。の腹を押し上げるそそりたつ肉の棒。

雪ノ下は俺の息子など気にも留めず一心不乱に震えている。ちょっと気持ちいい

最後に俺の顔に張り付き尻尾を振るどっかで見た犬。この程度では防御力は下がらない

まず状況を打開すべく顔の犬をひっぺがす。

犬「キャンキャンキャン!」

目と目が合うー

しゅーんかんいーぬだと気付ーいたー

いや犬は分かってた。問題はこの犬に見覚えがあること。

この人懐っこさには覚えがある。名前は…サブ・・・サブ・・・サブちゃんか!

だがこの犬はそばかすも礼儀もない。顔に張り付く配達員なんて聞いたことない。

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 23:51:56 ID:+521jioO0
この犬とは衝撃的な出会いをした気がする。物理的な意味で

しかもすぐに記憶から消えてしまう点については同じクラスの川島を思わせる

川島?

そういやこいつ…

八幡「…由比ヶ浜んとこの…サブレ、か?」

犬「キャンキャンキャン!」ペロペロ

サブレが俺の顔中を舐めまわす。そして雪ノ下が震えて俺の息子を刺激する。

何これどこのサービス?

このままじゃ話が進まないので犬を浴槽の中に放りいれる。水をはっていないのでサブレは浴槽の底で脱出しようともがくだけである。

俺と雪ノ下は依然向かい合わせで折り重なり倒れている

八幡「…おい雪ノ下。犬はもう戦闘不能にしといたから離れてくれ…」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/12 23:58:39 ID:+521jioO0
雪乃「…本当?」

雪ノ下が胸元から半泣きの目で見上げてくる。泣くほど怖かったのかよ…

八幡「本当だから。…そろそろやばいからどいてくれ」

雪ノ下が安心したように体をすこし浮かせる

自分の息子と久しぶりのご対面。戦い抜いた自分の息子に羨望のまなざしを注いだ。

だが理性の方はいまにも爆発しそうである。

雪乃「…?何をみているの?」

雪ノ下が俺の視線に気付き不思議そうに自分の腹部…つまり俺の息子に手を伸ばす。

八幡「お、おいお前」

さっき俺の見ただろ!どうなってるか分かってるだろ!忘れるほどの衝撃だったのかサブレ。

そのまま雪ノ下の手は進み俺の息子に…

触れた。

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/13 00:05:02 ID:JUMuD51N0
雪乃「!!」

触れた瞬間雪ノ下を思い出したように目を見開いた。おせぇよ…

ついに俺の理性

ではなく俺の懐の二世が今まで溜めてきたものを爆発させ雪ノ下のアゴを目にも止まらぬ速さで打ち抜いた。

…この一行だけ見ると親子二代で仇敵と対峙したガルーラが戦いの中で成長しメガ進化して

息子が自分の懐から飛び出し相手に一発をお見舞いしたようにも見受けるが

実際はただの高校生が同級生の家の風呂場で股間を膨らませたのち顔射しただけである。

メガ進化ガルーラはずるいよね。ずっと身代わり状態じゃんあれ。しかもかわいそうで攻撃できない

雪乃「…」

八幡「…」

雪ノ下は顔から白い液を滴らせながら何とも言えない表情でこちらを見つめていた。



――――――――――――――――――

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/13 00:14:51 ID:JUMuD51N0
カポーン


やはりこのカポーンは浴槽に湯を張っているほうが似合う

俺と雪ノ下は浴槽の中背中を向かい合わせて湯につかっていた。

どうしてこうなった…

俺の精液で顔を汚した雪ノ下に風呂を勧めたのだが

雪乃『あなたも…その、自分ので汚れているでしょう。その状態で居間にいられても困るわ』

雪乃『…あと、あなたが私の後に入ったら、私は居間で由比ヶ浜さんの犬と二人きりになってしまうから…』

雪ノ下は文化祭準備の一件以来人に甘えられるようになった。そのことはいいと思うがこの甘えかたはおかしい。

えっちなのはいけないと思います!

ちなみにサブレは陽乃さんから預かった小包を開けたら飛び出してきたようだ。なのでもとに戻しておいた

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/13 00:20:57 ID:JUMuD51N0
一緒に同封されていた陽乃さんからのメッセージカードには

【近所でなんとかヶ浜ちゃんの犬を見かけたから保護しておきました☆彡
 
 あんまり元気でうるさいからちょーっと調教して暗いとこでは静かになるようにしておいたよ!

明日にでも返しておいてあげてね☆ byお姉ちゃん】
 
ちょーっと調教ってなんだよ。サーカスレベルの調教の間違いだろ

どおりで小包の中でおとなしいわけだ

雪乃「…湯加減はどうかしら」

八幡「ちょうどいいぞ」

雪乃「…そう」

八幡「ああ」

雪乃「…」

八幡「…」

気まずい。俺の知り合いと…気まずすぎる。某ラノベをパロろうと思ったけど登場人物少なすぎた

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/13 00:27:39 ID:JUMuD51N0
雪乃「…そ、その…ありがとう」

八幡「俺は何もしてねぇよ」

雪乃「したのよ。…でも何故あの犬は私を追ってきたのかしら…」

八幡「…あれはお前を追ってきたんじゃないと思うぞ」

雪乃「…?」

どういうこと?といわんばかりに小首をかしげる。その動作やめろ。かわいいから

八幡「由比ヶ浜んちの犬は俺の匂いを嗅ぎつけて風呂場に走ってきたんだろ」

八幡「…その軌道上にお前がいただけだ」

雪乃「…随分なつかれているのね」

八幡「…お前のおかげでな」

雪乃「…ふふっ」

こんな皮肉を言っても笑いあえる仲になっている

今の関係を俺は心地よいとまで思えるようになった。ていうか顔射の後にこんな雰囲気になれる関係ってなに?

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/13 00:33:03 ID:JUMuD51N0
雪乃「話はかわるのだけれど、比企谷くん」

八幡「な、なんだ雪ノ下?」

目が笑っているし口元も笑っている。完璧な笑顔なのだが何か寒々しいものを感じる。

雪乃「あなたの制服のポケットにこんなものがはいっていたのだけれど?」

雪ノ下が持ってきたタオルから取り出される子袋、青ざめる俺

もちろんその中には陽乃さんがなぜか俺にプレゼントしたゴムが入っている。

八幡「…違うぞ雪ノ下」

雪乃「何が?」

八幡「別に由比ヶ浜とどうこうとかじゃなくてだな」

雪ノ下が言い出しそうな事を先回りして言い訳する。

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/13 00:40:22 ID:JUMuD51N0
雪乃「…そんな事毛ほども疑っていないわ」

その信頼が逆に悲しい

雪乃「…これは姉さんから貰ったものでしょう?」

八幡「…よく分かったな」

雪乃「姉さんが作る小物なら分かるわ。…姉妹だから」

実はこいつ陽乃さんの事大好きなんじゃないかと思う。

雪乃「…比企谷くん、あなたはこれを今日使うつもりだったのかしら」

八幡「…」

どうこたえるべきだ。俺は使うつもりなんて毛頭もなくむしろ封印するつもりだった。

だが答えによってはこのまま、雪ノ下と次のステージに進むことができるかもしれない

雪ノ下も満更じゃない。…と思う

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/13 00:46:06 ID:JUMuD51N0
だがそうでないとき、この関係はなかったことになる。

俺が心地よく思っている場所がなくなる。

八幡「…いや」

だから俺は自分の居場所を守ることを選択した

雪乃「…そう」

雪ノ下は分かっていたと言わんばかりにうなずいた。

雪乃「私は使うつもりよ」



八幡「…は?」

は?

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/13 00:51:53 ID:JUMuD51N0
雪乃「…比企谷くんは学生の身分でいながら避妊もせず性交渉しようと言うのかしら?」

いやいやいやいや

八幡「雪ノ下…お前」

雪乃「全部あの人が仕組んだことでしょう。でもあの人は私たちがこれを使うことになるとは予想していないはずよ」

雪乃「単なるからかい。だから…手のひらで踊らされるなんて癪だから…一矢報いてあげましょう」

雪乃「…でも、そんなのはただの建前でそういうことをしたいのは…本当は…その」

雪乃「…意地でもなんでもないわ。純粋な好意よ」

行為だけにってか。やかましいわ!

八幡「…お、おう」

雪乃「…それだけ?」

八幡「い、いや。違うぞ…うん」

八幡「…俺も雪ノ下が好きだ。できればそういうことだってやりたいと思う」

雪乃「…そ、そう」

113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/13 00:56:43 ID:JUMuD51N0
八幡「…」

雪乃「…」

八幡「し、しっかり体洗っとかないとな」

雪乃「え、ええ」

八幡「…俺たち、もう付き合ってるってことでいいのか?」

雪乃「…ええ」


――――――――――――――――――――


雪乃「んっ・・・あっ」

風呂をでた俺たちはどちらから言うともなくベッドの上でまぐわい始めた。

雪ノ下は俺に顔射されてからずっとそういう気分だったらしい。えっちな優等生っていいよね!

119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/13 01:02:44 ID:JUMuD51N0
ちなみに行為の序盤かと思いきやすでに終盤も終盤、陽乃さんから貰ったゴムをつけ破瓜により赤く染まったシーツの上で雪ノ下に腰を打ちつけているところである

時をすり替えておいたのさ!

ちなみに行為途中の雪ノ下がかわいすぎて俺がいじわるしすぎたため行為が著しく停滞しすでに日をまたぎ朝の6時である。

初挿入は丁度24時、そこから何度も愛撫を繰り返し雪ノ下が感じるようになってきた。

まだ一発も射精はしていない。最後の一発に全てを託すのである。いや別に孕ませるわけじゃないけど

昨日の時点で金曜日で今日は土曜。今日はなぜか補習もない。完璧すぎる後付け設定である

八幡「…雪ノ下、そろそろ出そうだ」

雪乃「…ええ…んっ…私もそろそろっ…」

体位はというとみんな大好き対面座位である。みんなが嫌いでも雪ノ下が好きなら喜んでやるんだけどね。

雪乃「んっ・・・!あっ・・・」

127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/13 01:07:35 ID:JUMuD51N0
雪乃「こ、このまま!お願い…八幡!」ギュー

みんな大好きだいしゅきホールドである。多分雪ノ下が…いや雪乃が好きだから喜んで受け入れる

八幡「雪乃!膣内(なか)で出すぞ!」

もちろんはるのんゴムをつけているから実際になかで出すわけではない。ただそんな雰囲気だった。

…なんか忘れている気がする。ゴムに作為的な何かがあった気がするがそんな事は気にしてられない

今は目いっぱい雪乃を愛するだけだ。

雪乃「来て・・・!八幡…!」ギュー

雪乃が足を締めると同時に雪乃の膣内も締まり一番奥で突き上げた瞬間顔射の時とは比べ物にならない勢いで射精する。

130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/13 01:12:35 ID:JUMuD51N0
俺の精液が雪乃のなかを満たす。…ん?満たしちゃ駄目じゃね。

雪乃「八幡の…なかにいっぱい………なかに?」

雪乃も我にかえったようだ。

雪乃「…比企谷くん。これはどういうことかしら」

八幡「…お前の姉ちゃんに聞け」

思い出した。あのゴム穴開いてた。恋は盲目ってほんとなんだね。雪乃以外の事考えてなかったテヘペロ

八幡「雪乃以外の事考えてなかった」テヘペロ

正直に言った。つまり俺はこのことを知っていたのを正直に告白した。

雪乃「…」

あ、ちょっと赤くなってるかわいい。

雪乃「…やっぱり姉さんの手のひらの上、なのね」

136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/13 01:22:32 ID:JUMuD51N0
雪乃「…あの人には敵わないわ」ギュー

体力のない雪乃には約8時間の激闘は応えたのだろう。俺に体重を預けてくる。ていうかやりすぎィ!

八幡「…すまん」

雪乃「いいわ。今日は安全日だし、私たちを後押ししてくれた姉さんに免じて許しましょう」ニコッ

八幡「…おう。…それで雪乃、順序が逆になってるが…その…」

雪乃「…私も丁度したかった頃よ、八幡」

雪乃が目をつぶる。今までこれ以上のことを散々やってきたはずなのに緊張するのは当然だろう。

八幡「・・・」スッ

雪乃に顔を近づける。そして二つの影は重なり

―――二人は幸せなキスをして終了

140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/13 01:27:00 ID:JUMuD51N0
陽乃「なんて終わると思った?残念!陽乃ちゃんです!」バーン

…すごい勢いで元凶が玄関を開け放った

雪乃「ね、姉さん?これは…その!」

流石の雪乃でも家族に性行為+キスシーンを見られるのは恥ずかしいのだろう。あわてふためくゆきのんかわいいのん

雪乃と繋がったままキスを見られるなんて頭がフットーしそうだよおっっ

陽乃「よーし、雪乃ちゃん終わったみたいだしお姉ちゃんも混ぜてー♪」ヌギッ

ハ?

雪乃「はぁ?」

八幡「はぁぁぁぁぁぁ!?」

どこぞの3兄弟もびっくりである。これ後半全然やんなかったよね

143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/13 01:33:04 ID:JUMuD51N0
陽乃「今回雪乃ちゃんがお姉ちゃんに対抗しようとした結果がこれなんだよね?」ヌギヌギ

陽乃「いやー雪乃ちゃんも成長したなーって思って」バサッ

陽乃「それ見てたらお姉ちゃんも成長しなくちゃなーって」スルッ

監視してたのかよこの人…

陽乃「今のとこ私お母さんの操り人形じゃない?」パサッ

陽乃「だからお母さんの予想外の行動で反抗してみよっかなーって☆」

陽乃「私が雪乃ちゃんと同じ男に手篭めにされたらお母さんどう思うだろうね」

陽乃「それにお母さんがどんな手を打っても、私たち三人ならどうにかできると思わない?」

陽乃「だ・か・ら、抱いて?比企谷くん」

負けず嫌いなとこは姉妹で同じようである

149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/13 01:39:25 ID:JUMuD51N0
雪乃「駄目に決まっているでしょう!」

陽乃「雪乃ちゃん、私はいま比企谷くんに聞いてるんだよ」

雪乃「でも、八幡は私の彼氏で…」

陽乃「いいから、雪乃ちゃんはほんとにわたしが嫌い?一緒に比企谷くんを愛したくない?」

雪乃「それは…」

陽乃「ふふっ、雪乃ちゃんかーわい。ねぇ比企谷くん、心配しなくても私処女だから…ね☆」

陽乃「それに…そんな建前関係なしに君の事が気になるからって言うのもあるし…」ボソッ

八幡「…聞こえてますよ。陽乃さん」

やはりこの姉妹はつくづくにている

陽乃「ありゃー聞こえちゃってた?恥ずかしーなー」

150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/13 01:44:07 ID:JUMuD51N0
この人には珍しく本気で恥じらっている。そんなところを見せられると愛おしくなり

八幡「…雪乃。お前、いいのか?」

雪乃「…嫌よ。…でも一度だけなら私も我慢できるかもしれない。」
 
雪乃「…姉さん」

陽乃「何かな?もしかして比企谷くんくれるの?」

雪乃「あなた…私に先を越されて悔しいんでしょう」ニヤ

陽乃「…!い、いやー別にそんなことないよ?年上の余裕?みたいな?」

151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/13 01:47:42 ID:JUMuD51N0
雪乃「ふふっ、いいのよ強がらなくて…」

雪乃「八幡、二人で一緒に可愛がってあげましょう」

…我が彼女ながら女、しかも姉すらいけるとは感服する。

いや俺だって小町いけるし、後で義妹設定が(俺の中で)追加される予定だし

八幡「…陽乃さん、その仮面はずして上げますよ」

八幡「あなたに貰ったゴムもまだ沢山ありますから…ね?」

陽乃「あ、あれー…こんなハズじゃ」



―――二人は幸せに姉を躍らせて終了

154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/13 01:51:30 ID:JUMuD51N0
陽乃「なーんて終わると…あっ!ちょぉ雪乃ちゃんそこ駄目ぇ!」

―――終了

八幡「やはり俺の性癖は間違っている」

2013-09-12 07:22:31 |  やはり俺の青春ラブコメはまちがっている
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/26 22:08:13 ID:3jF17uD60
八幡「戸塚……戸塚……」シコシコ

八幡「うっ……」

八幡「ふう……」

八幡「……」

八幡(まずい。最近、戸塚のオカズ比率がもの凄いことになってる……)

八幡(いくら戸塚が可愛いからって相手は男だぞ? なんなのホモなの?)

八幡「いや、違う。俺は断じてホモではない。しかしこのままでは……」

八幡(これは一度、検証する必要があるな)



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/26 22:17:06 ID:3jF17uD60
教室

八幡(いつも通りのぼっちライフ。だが、今日は目的がある……)

八幡(俺がホモでない事の証明。その為には俺が戸塚以外に男子の発情しないかどうか、だ)

八幡(戸塚はあの見た目だ。発情しても致し方ない)

八幡(だが、他の男子なら?)

八幡(俺が戸塚以外の男子に発情しなければ、俺はホモでない)

八幡(その為に葉山、お前に協力しえもらうぜ)

海老名「……!!」

三浦「どうかした?」

海老名「ううん、いま、濃厚な電波を受信したような……」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/26 22:21:15 ID:3jF17uD60
自室

八幡「……あて、始めるか」ヌギヌギ

八幡(今日は一日中、葉山の姿を観察し、あらゆる情報を脳内に保存した。本来ならこんな事、戸塚以外にはしたくなかったが……)

八幡(俺がホモでないと証明するためだ。そうだ、これは必要なことなんだ)ボロン

八幡「……ふっ」

八幡(やはりな、いつもなら戸塚ニーを始める前からギンギンなマイサンだが、ぐったりしている。やはり俺はホモではない)

八幡「だが、念のためだ。一応、検証はしてみるか」シコシコ

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/26 22:24:59 ID:3jF17uD60
――――
――

八幡「葉山……葉山……」シコシコシコシコ

八幡「くっ、葉山! 葉山!」シコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコ

八幡「ぐううおおおおおおおおおお!!!」ドッパアアアアアアアアアアアアン!!

八幡「はあ、はあ……」

八幡「ふう……」

八幡「…………」

八幡「なん……だと……?」

八幡(そ、そんな馬鹿な……た、勃った? そ、それどころか、ぬ、抜いたのか? 俺が? 葉山で?)

八幡「……なんだ、この精液の量は」グチョ

八幡「俺は……俺は、ほ、ホモ、なのか?」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/26 22:30:30 ID:3jF17uD60
翌日

八幡(違う、断じて違う。俺はホモでない。そうだ、性欲盛んな男子高校生なんだ。適当にいじってたら出てしまうなんて、よくある話だ)

材木座「ぬあはっはっは!八幡よ!おぬしから我を呼ぶなんて珍しいな!」

八幡(今日は対象を変える。超絶イケメンリア充の葉山を思いながらいじってたら万が一に出てしまうこともありえるが、こいつならない)

材木座「して、我に何の用だ?」

八幡「……」ジー

八幡(うん、ないな。絶対ない)

材木座「は、八幡?」

八幡(昨日のは事故、そうだ。事故だ。それを今日、こいつで証明してみせる)

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/26 22:35:10 ID:3jF17uD60
自室

八幡「……正直、あいつを学校外で想像するのも御免なんだがな……」ヌグヌギ

ボロン

八幡「まっ、分かってたことだがな……」

八幡「さっさと終わらせるか。これで俺がホモでないと証明できるだろう」シコシコシコ

10分後

八幡「材木座!材木座ぁあああああああああああああ!!!!!!」シコシコシコシコ

八幡「はひいいいいいいいいいい」ドパアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

八幡「……ふう」

八幡「……」

八幡「」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/26 22:38:05 ID:3jF17uD60
翌日 奉仕部

八幡「」

由比ヶ浜「ね、ねえ、ゆきのん」

雪ノ下「なにかしら」

由比ヶ浜「なんだか今日のヒッキー、いつも以上に目が死んでない?」

雪ノ下「あの男の目が腐敗してるのはいちもの事だけど……今日はいつにも増して酷いわね」

八幡「」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/26 22:42:45 ID:3jF17uD60
由比ヶ浜「ねえ、ヒッキー」

雪ノ下「止めなさい、由比ヶ浜さん。その男に近づくとあなたまで腐るわ」

由比ヶ浜「大丈夫だよ!多分……」

八幡「」

雪ノ下「……本当に重症ね。いつもならここで何か言い返してくるのに」

由比ヶ浜「ねえ、ヒッキー。何かあったの?」

八幡「……いや、何も」

雪ノ下「嘘は止めなさい。今日のあなたは異常よ」

八幡「……!!」

八幡「異常……?」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/26 22:45:38 ID:3jF17uD60
由比ヶ浜「ひ、ヒッキー?」

八幡「異常……」

雪ノ下「ど、どうしたのかしら……?」

由比ヶ浜「さ、さあ……」

八幡(そうか……)

八幡(異常、だったのか……俺)

八幡「……」ガタ

由比ヶ浜「ど、どうしたの? 急に立ち上がって」

八幡「今日は……帰るわ」

由比ヶ浜「えっ……?」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/26 22:50:40 ID:3jF17uD60
由比ヶ浜「具合でも悪いの?」

八幡「いや……」

由比ヶ浜「じゃあ、なんで……」

雪ノ下「分かったわ。引企谷くん。平塚先生には私の方から言っておくわ」

由比ヶ浜「ゆ、ゆきのん?」

八幡「悪い。んじゃな……」

バタン

由比ヶ浜「やっぱり、今日のヒッキー、おかしかったよね」

雪ノ下「……」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/26 22:53:55 ID:3jF17uD60
自室

八幡「……異常、か」

八幡「そう、だよな……異常だ」

八幡「……」

かまくら「にゃーん」

八幡「かまくら?」

かまくら「にゃーん」スリスリ

八幡「お前から擦り寄ってくるなんて珍しいな……明日は槍でも振るんじゃーか?」ナデナデ

かまくら「にゃーん」

八幡「……慰めてるつまりかよ、ったく」ナデナデ

ムクムク

八幡「えっ……?」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/08/26 23:20:57 ID:3jF17uD60
八幡(俺、なんでいま勃って……)

雪ノ下『あなたは異常よ』

八幡「……!!」

八幡「……なんだ」

かまくら「にゃ?」

八幡「そういう事だったのか……」ヌギヌギ

八幡「……」ギン!

かまくら「!!」

八幡「俺の性癖は間違っていたのか」

ズブリ



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