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どうも
腐女子の ゆゆ
です(`・∀・´)

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たまーに投稿したりします。

京介「桐乃が太っちまった…」

2013-07-23 13:42:12 | 俺の妹がこんなに可愛いわけがない
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 00:39:47.08 ID:icGwIzzH0 [1/42]
―――高坂家リビング

京介「桐乃、おまえ最近ちょっとデブったんじゃねえ?」

桐乃「はあ!?どこが!」

京介「いや、腹の辺りとかさ……プヨンとしてんぞ」

桐乃「こ、これは……違うの」

京介「なにが?あきらかに腹出てきてんだろ」

桐乃「だから、違うって言ってんじゃん!」

京介「んじゃ、その腹はなんだ」

桐乃「えぇと……これは、その…」

京介「これは?」

桐乃「……あんたに関係ないっしょ」

京介「いや、そりゃそうだけどよ……モデルの仕事とか大丈夫なのか?」

桐乃「うっさいなー!ほっといてよ!」

スタスタスタ
ガチャ…バタンッ

京介「なんだ、あいつ?」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 00:44:13.00 ID:icGwIzzH0 [2/42]
――――

俺の名前は高坂京介。自分でいうのもなんだが、ごく平凡な男子高校生である。
平凡を愛し普通の人生を送るため、なるべく無難な選択肢を選んできたつもりだったのだが………
去年の夏、妹からされた人生相談をきっかけに俺の人生は大きく変化することになる―――

ところで最近、桐乃の様子がおかしい。
さっきの腹のこともそうなんだが、何か隠してるような………
あいつ……俺に隠さなきゃいけないことでもあるのか?

………よし。
桐乃のことなら、あいつに相談してみるか。

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 00:47:49.21 ID:icGwIzzH0 [3/42]
―――公園

京介「よう、あやせ久しぶりだな」

あや「お久しぶりです、お兄さん」

あや「わたしに聞きたいことがあるんですよね?」

京介「おう、そうなんだ。えと…桐乃のことなんだけどさ、」

あや「桐乃がどうかしたんですか!?」

京介「お、落ち着け!首が絞まって、る……グェッ」

あや「あっ、すみません……大丈夫ですか?」

京介「はぁはぁ………こ、殺す気か!?」

あや「謝ってるじゃないですか!」

京介「逆ギレ!?」

あや「で、どういうことなんです?」

京介「いや、桐乃の様子が最近おかしい気がしてさ」

あや「と、言いますと?」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 00:51:16.34 ID:icGwIzzH0 [4/42]
京介「あいつ…最近太ってきてる気がするんだよ」

あや「……なるほど。そのことですか」

京介「何か心当たりがあるのか?」

あや「心当たりというわけではないんですが………それと太ったというのは少し違うと思います」

京介「そうか?太ったわけじゃないんなら、モデルの仕事もちゃんとやってるってことなのか?」

あや「いいえ、休んでますよ。………部活も、モデルのお仕事も」

京介「部活も休んでるのか!?」

あや「はい……桐乃ってば太ったわけじゃなくてお腹だけ出てると思いませんか?」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 00:54:48.29 ID:icGwIzzH0 [5/42]
京介「そう言われてみると………たしかに」

あや「学校では元気なんですけど、あの娘何か隠してるんだと思うんです」

京介「隠してる……やっぱりおまえもそう思うか?」

あや「はい。わたしたちにも言えないようなことを隠してると思います………お兄さん」

京介「ああ、わかってる。……なんとか調べてみるよ」

あや「お願いします……お兄さんのご相談だったのに、逆にわたしがお願いすることになってすみません」

京介「なに、気にするな。桐乃のことは俺に任せてくれ」

京介「さくっと解決してみせるさ」

あや「はい、お願いします!」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 00:58:39.44 ID:icGwIzzH0 [6/42]
――――

俺に任せろ――なんて言ったものの、あやせからはこれといった情報が手に入らなかったな………
あやせの言うとおり、桐乃は太ったというより腹だけぽっこり出ているのも気になる。
さて、こうなったらやっぱり直接本人から聞くしかないか。

しかし、あいつが素直に教えてくれるとも思えない。
この前も逃げられちまったし、どうしたもんかな………
よし……まずは探りを入れてそこから聞き出してみよう。

そうして俺は妹の部屋に足を運ぶのだった――――

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 01:02:29.11 ID:icGwIzzH0 [7/42]
―――桐乃の部屋

コンコン

ガチャ…

桐乃「……なに?」

京介「よう、おまえ今なにしてんの?」

桐乃「エロゲー」

京介「相変わらずだな……あのさ、俺も一緒にやっていいか?」

桐乃「な、なに……?興味あんの………?」

京介「まあな」

桐乃「……ふうん。んじゃ、入れば」

京介「おう」


よし……ひとまずは作戦成功か。
あとはタイミングを見計らって切り出せばいいだろう。

それまではエロゲーに付き合うとしますかね。

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 01:05:54.74 ID:icGwIzzH0 [8/42]
京介「んで、今回はどんなゲームやってんだ?」

桐乃「にひひ~……これ!」

京介「えーと、なになに………【妹孕ませっくす】……」

桐乃「略していもはら!」

京介「ひでえタイトルだなぁ、おい!」

桐乃「これはね15日の限られた期間に新しい命を宿さないといけないの」

京介「……妹にか」

桐乃「うん!」

京介「はぁ……」

桐乃「なに?文句でもあるワケ?」

京介「いや、そんなことはないぞ?んじゃ始めてくれよ」

桐乃「オッケー!あんたも絶対ハマるよ、これは!」

京介「ハマりたくはねえな……」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 01:08:59.31 ID:icGwIzzH0 [9/42]
そこから3時間ほどぶっ続けでエロゲーをプレイする俺たち兄妹。
俺はもうすっかり慣れちまったが、はたから見れば異様な光景だろうな………。

そして、エロゲーに区切りが付いたところで俺は本題を切り出すことにした―――


桐乃「うんうん、やっぱこれは当たりゲームだったね~!」

京介「……そうかい」

桐乃「面白かったっしょ?」

京介「ま、まぁまぁかな……ところで桐乃」

桐乃「ん?」

京介「おまえ最近、モデルの仕事も部活も行ってないらしいじゃねえか。あやせが心配してたぞ」

桐乃「………ん、ちょっと忙しくてさ」


嘘吐け!
エロゲーやってたじゃねえか!!

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 01:12:15.14 ID:icGwIzzH0 [10/42]
京介「ふうん…いつまで忙しいんだ?」

桐乃「……わかんない」

京介「なんだそりゃ?おまえ、このまま仕事も部活も辞めちまうつもりじゃねぇんだろ?」

桐乃「そうじゃないけど!………たぶん卒業するまではできないかな」

京介「おいおい、大事だな。何か悩みがあるなら言ってみ」

桐乃「悩みっていうか……その…」

京介「もしかして、その腹と何か関係があるのか?」

桐乃「………あんたには関係ない」

京介「あるんだな?相談があるなら乗るぞ」

桐乃「……あんたには話すつもりないから」

京介「はぁ……そうかよ」

桐乃「ふん……もう、いいから出てってよ」

京介「へいへい……」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 01:15:49.36 ID:icGwIzzH0 [11/42]
俺は桐乃に部屋を追い出され、夕飯までの時間を自分の部屋で過ごしていた。

桐乃からは結局なにも聞きだすことができなかったな。
あの様子だと何かあるのは間違いなさそうなんだが………やれやれ。

ウチの妹様は一度こうなると頑固だからな……聞き出すのは難しいだろう。
どうすっかな………

と、そこで俺は桐乃の様子に詳しそうな人物に思い当たった。
お袋なら桐乃のこと何か知ってるんじゃないか?
よし、聞いてみるか……

俺はさっそくリビングへと降りていった。

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 01:18:56.69 ID:icGwIzzH0 [12/42]
―――高坂家リビング

京介「お袋ちょっと聞きたいことがあるんだけど、いいか」

佳乃「なあに?夕ご飯ならカレーよ」

京介「またカレーかよ……って、そうじゃなくて!桐乃のことなんだけどさ……」

佳乃「桐乃がどうかしたの?」

京介「最近のあいつなんか様子がおかしい気がするんだよ。お袋なんか知らねえ?」

佳乃「うーん、そうねぇ……少しお腹が出てきたかしら」

京介「やっぱりお袋もそう思うか?」

佳乃「あんたが気付いてたことの方が意外だけどね」

京介「なんかストレスでもあんのかね」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 01:22:29.17 ID:icGwIzzH0 [13/42]
佳乃「年頃の女の子には色々あるのよ。今までが痩せ過ぎてたくらいなんだから別にいいんじゃないかしら」

京介「痩せ過ぎだったのはそうだけど、あいつ部活も仕事もしてないみたいなんだよ」

佳乃「うーん……忙しいって言ってたけど」

京介「なにが忙しいのか聞いてねえか?」

佳乃「聞いてないけど…うーん、そうね……恋人でもできたとか」

京介「はぁ!?あいつに恋人なんてありえねーよッ!」

佳乃「なんであんたが断言するのよ?」

京介「いや!それは……なんとなくだけど、さ」

佳乃「あんた、まさか本気で桐乃のこと……」

京介「ちげーって!!……じ、じゃあ飯できるまで部屋に戻ってるから!」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 01:26:03.72 ID:icGwIzzH0 [14/42]
――――

ふう、やべえやべえ……お袋にまたあやしまれると厄介だからな。
気をつけねえと………
実は俺と桐乃はお互いに恋人を作らないという約束をしているのだ。

まあ……ほとんど俺のエゴみたいなもんだけどな。
妹に彼氏ができるなんて考えたくもねえ………
それにしても、お袋も知らないみたいだし桐乃の件は暗礁に乗り上げちまった感じだな。
……しばらく様子を見てみるとするか。

そうして数ヶ月が過ぎたある日、俺たちは家族会議をしなければならなくなった―――

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 01:30:22.83 ID:icGwIzzH0 [15/42]
―――高坂家リビング

桐乃「…………」

佳乃「………はぁ」

大介「…………」

京介「………ゴクリ」


空気が重い………窒息しちまいそうだ……
そんな重苦しい空気が続く中、お袋が切り出した。


佳乃「桐乃……言いたいことは分かるわよね」

桐乃「……はい」

佳乃「誰の子なの?」

桐乃「………」

大介「……教えなさい」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 01:34:46.78 ID:icGwIzzH0 [16/42]
桐乃「……えっと、好きな人の……子」

京介「………ッ!」

大介「……そうか」

佳乃「はぁ……どうするつもりなの……って、そんな大きくなってからじゃ選択肢は一つしかないけど」

桐乃「産みたい……最初は一人じゃ無理かもしんないけど……ちゃんと育てる」

佳乃「………とにかく、誰の子かはっきり教えなさい」

桐乃「………」

京介「……桐乃」

桐乃「……言いたくない」

大介「言いなさい」

桐乃「やだ!あたしがちゃんと育てるからほっといて!!」

ガチャ…バタン!
ダンダンダンダンッ

京介「おい!」

大介「ふう……京介、後はおまえに任せる」

京介「………わかった」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 01:38:56.29 ID:icGwIzzH0 [17/42]
――――

はぁ……とんでもねーことになった。
あいつが妊娠してるなんて……考えただけで相手の男をぶち殺したくなる。
しかも、好きな男だと?
………約束が違うじゃねえかよ。

誰の子なのかはっきりと問いただしてやる。
俺は重い足取りで桐乃の部屋を訪ねた―――

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 01:42:17.99 ID:icGwIzzH0 [18/42]
―――桐乃の部屋

コンコン…

京介「桐乃……開けろ」

ガチャ…

桐乃「……なに」

京介「なにって……とりあえず中に入ってもいいか」

桐乃「……好きにすれば」

京介「おう」


桐乃の腹をよく見ると、かなりでかい……。
ここまで大きくなると出産するしかないんだろうということくらいは俺にも分かった。

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 01:46:20.53 ID:icGwIzzH0 [19/42]
京介「………で、俺がなにしに来たかわかってるな」

桐乃「フンッ……あんたには教えない」

京介「あのな……そんなことが通ると思ってんのか?」

桐乃「………」

京介「だいたい、おまえ俺との約束はどうなったんだよ?俺との約束やぶってまで付き合いたかったのか?」

桐乃「……それは!」

京介「子供まで作って、そんなにそいつのことが好きなのか!?」

桐乃「好きだけど……って、そうじゃなくて!!」

京介「………おまえが約束やぶるとは思ってなかったよ」

桐乃「だから、それは!」

京介「けっ!……色んなことに悩んでたのが馬鹿らしくなってきたぜ」

桐乃「だぁーーーー!違うっつってんじゃん!!このバカッ!!」

京介「はぁ!?馬鹿はてめえだろうが!付き合ったらすぐ股開きやがってこのクソビッチ!!」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 01:50:47.82 ID:icGwIzzH0 [20/42]
桐乃「ビ、ビッチ……!?あたしは誰とも付き合ってないっての!!」

京介「付き合ってないのに子供作ったってか!?てめーは誰にでも股開くような女だったんだな!」

桐乃「だから違う!」

京介「なにが違うってんだ!!」

桐乃「あ、あたしが好きなのはあんたなのっ!」

京介「ッ………じゃあ、なんで他の男と寝たりしたんだよ!?」

桐乃「だ、だから……それはね…」

京介「俺だっておまえが好きだ!おまえを誰にもやりたくないくらい好きだ!」

桐乃「……ほんと?」

京介「おう、だからムカついてんだよ……その男をぶっ飛ばしてやりたいくらいにな」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 01:54:47.54 ID:icGwIzzH0 [21/42]
桐乃「……そんなに知りたい?」

京介「ああ、教えろ」

桐乃「できれば、この子のお父さんをぶっ飛ばさないで欲しいんだけど……」

京介「悪いな桐乃、それは約束できん」

桐乃「……そっか」


正直言って殺さずにいられる自信がないぜ……!
俺の妹に手を出しといてただで済むと思ってんのか?

少なくともボコボコにしてやる……それで別れさせて………それから…


桐乃「あんた」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 01:58:52.86 ID:icGwIzzH0 [22/42]
京介「は……?な、なんだって……?」

桐乃「えと……この子のお父さんはね………あんたなの」

京介「………はい?」

桐乃「だからっ……あたしのお腹の子は、京介の子なの!」

京介「はぁ!?な、なんでそうなるんだ!………さすがにありえねえだろ!?」

桐乃「だって、ほんとのことだもん……」

京介「え……マジで俺の子?」

桐乃「……うん」

京介「ちょ、ちょっと待ってくれ……」


えええええええええええぇぇぇぇぇ―――――ッッッ!?!?
なにがどうなってるんだ……俺が桐乃の子供の父親……!?

お、落ち着け……円周率を、円周率を数えるんだ………ッ!!

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 02:03:10.81 ID:icGwIzzH0 [23/42]
桐乃「あの、大丈夫?顔色真っ青だけど……」

京介「真っ青にもなるわ!!お、俺はおまえと子作りした覚えはねーぞ!?」

桐乃「そっか、やっぱ覚えてないんだ……あたしのことは遊びだったんだ……」

京介「なにその俺がチャラ男みたいな言い方!?」

桐乃「まあ、半分冗談だけどさ――この子のお父さんが京介なのは本当だよ」

京介「すまんが……その時のことを詳しく教えてもらえるか?………まったく覚えてないんだ」

桐乃「しょーがない、あの日起きたことを教えてあげる」

京介「はぁ……お願いします」

桐乃「えっとね……あんたが寝てるときにあたしが部屋に忍び込んだ時にね、」

京介「ちょっと待て」

桐乃「なによ」

京介「なんだ、忍び込んだって…いったいどういう……」

桐乃「それは、まあいいじゃん?」

京介「よくねーよ!?」

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 02:08:14.74 ID:icGwIzzH0 [24/42]
桐乃「もう、細かいなぁ……あたしが京介とちゅーするために毎晩部屋に忍び込んでたのっ!これでいい!?」

京介「………俺、もうファーストキス終わってるの?」

桐乃「ま、まあ、そう……なるかな」

京介「相手はおまえってことか……?」

桐乃「そ、そう……」

京介「……はぁ」

桐乃「な、なによ……嫌だったわけ…?」

京介「いや、そういうんじゃなくて……なんで寝てる間にするんだよ」

桐乃「だって……起きてる時にしたら嫌われると思ったんだもん………」

京介「ビックリはするだろうけど、嫌いになったりしねえよ」

桐乃「ほんとに?」

京介「おう……てか、寝てる間にされてたことのほうがショックだ」

桐乃「………ゴメン」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 02:12:47.63 ID:icGwIzzH0 [25/42]
京介「いいけどよ……今度は起きてる時にしろ」

桐乃「いいの?」

京介「まあ、おまえがしたいんならな」

桐乃「わかった……にひひっ」

京介「……で、肝心な部分はどうなったんだ?」

桐乃「えっとね……あんたのスウェットを下ろそうとしたらね、ぱんつも一緒に脱げちゃったの」

京介「……それで?」

桐乃「でね………しちゃった」

京介「………」

桐乃「い、言っとくけど!あたしは先っぽ入れただけなんだからね!?」

京介「嘘吐け!」

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 02:15:57.22 ID:icGwIzzH0 [26/42]
桐乃「ウソじゃないっ!あ、あたしが抜こうとしたら……あんたがっ!」

京介「お、俺が?」

桐乃「桐乃ー、桐乃ーって腰を動かし始めたの!」

京介「マジかよ!?」

桐乃「マジ、マジ!あんた寝ぼけて、あたしの初めてを奪ったんだよ?」

京介「寝てる間に初体験を済ませただけじゃなく、俺は妹の初めてまでをも奪ってしまったというのか……ッ!」

桐乃「うんうん、チョー痛かったんだからね?」

京介「もしかして、おまえの歩き方がおかしかったのもそれが原因か?」

桐乃「そのとーり!妹の初めてを奪うなんて、とんだシスコンだよねー!」

京介「すまん、桐乃………って、ちょっと待て」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 02:19:58.76 ID:icGwIzzH0 [27/42]
桐乃「ん?」

京介「なんか俺が悪いみたいな流れになってねえか?」

桐乃「だって、あたしを妊娠させたのはあんたじゃん?」

京介「いやいや!夜ばいしようとしたのはおまえだろ!?」

桐乃「うッ……まあ、そうだけどさ」

京介「それにどうしてもっと早く言わないんだよ?そんな大きくなるまで秘密にして……」

桐乃「だって!………京介の子、産みたかったんだもん」

京介「………」

桐乃「……イヤだった?」

京介「……そんなわけない」

桐乃「ほんと?」

京介「ああ、本当だ」

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 02:27:04.05 ID:icGwIzzH0 [28/42]
桐乃「そっか……よかった」

京介「お腹、触ってみてもいいか?」

桐乃「ん……いいよ」

トクントクン…

京介「暖かい……生きてるんだな」

桐乃「うん」

京介「………これから親父たちに話してくるよ」

桐乃「それはダメだって!絶対反対されるに決まってるし!」

京介「だろうな」

桐乃「このまま秘密にしてた方がいいって……」

京介「桐乃、おまえとそのお腹の子は俺が必ず守ってやる………俺に任せろ」

桐乃「………うん」

桐乃「京介……大好き」

京介「俺もおまえが大好きだよ」

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 02:30:28.17 ID:icGwIzzH0 [29/42]
――――

なんつうかホッとしたけど、あいつの腹の子供が俺の子だったなんてな。
嬉しいような、驚いたような……やっぱ、嬉しいかな。
俺が父親になるのか。実感ねえな。

つうか、初体験の記憶が寝ぼけててないとか……哀しすぎる。
………絶対に今度は起きてる時にしてやるからな。

よし、あいつと腹の子を守るためにその覚悟を親父たちに伝えに行くとしよう。

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 02:34:55.28 ID:icGwIzzH0 [30/42]
―――高坂家リビング

ガチャ

大介「京介か」

京介「親父、桐乃と話してきたぜ」

大介「そうか…」

京介「お袋は?」

大介「母さんなら夕飯の買い物だ。……で、どうだった」

京介「桐乃のお腹の子は、親父もよく知ってる奴の子だったよ」

大介「なに…!?教えろ、どこの馬の骨だ!?」


お、おっかねえ……!やばいぞ……下手したら、俺殺されるんじゃねぇか!?
一瞬ひるんだ俺だったが、桐乃のために親父を説得してみせる。

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 02:39:12.86 ID:icGwIzzH0 [31/42]
京介「親父……落ち着いて聞いてくれ」

大介「いいだろう」

京介「えっと、桐乃を妊娠させたのは………俺なんだ」

大介「………すまん京介よく聞こえなかった……もう一度言ってくれるか?」

京介「桐乃の子の父親は、俺なんだよ」

大介「………京介、貴様」

京介「俺は!桐乃と俺たちの子を守ってみせる!!」

大介「……言いたいことはそれだけか?」

京介「ああ」

大介「………」

京介「……親父」

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 02:44:55.34 ID:icGwIzzH0 [32/42]
大介「俺はおまえに桐乃を任せると言ったな」

京介「おう」

大介「……どうしてこうなった?」

京介「………俺が、桐乃を愛してるからだ」

大介「………」

大介「………はぁ…」

京介「すまん親父……でも俺は、」

大介「もういい……」

京介「……わりぃ」

大介「桐乃はもう腹の子を降ろすことはできん」

大介「………こうなってしまった以上、おまえが責任を取れ。一生をかけてな」

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 02:47:44.82 ID:icGwIzzH0 [33/42]
京介「ああ……かならず桐乃を幸せにする」

大介「……信じるぞ」

京介「任せてくれ………でも、親父いいのか?」

大介「なにがだ?」

京介「正直言うとさ、俺……殺されるんじゃないかなーと思ってたんだよね」

大介「そうしてほしいのか?」

京介「い、いやいや!そうじゃねえって!!ただ、やけにあっさりしてるなと……」


親父のことだからもっと修羅場が待ってると覚悟してきたんだが………
………ちょっと拍子抜けしたって感じだ。

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 02:51:45.04 ID:icGwIzzH0 [34/42]
大介「……おまえをどうにかして解決する問題ではあるまい」

大介「それに、父親となるおまえが居なくなっては桐乃が困るだろう」

京介「………そうだよな。桐乃も、産まれてくる子も絶対に俺が守ってみせる」

大介「口ではなんとでも言える。行動で結果を示してみせろ」

京介「……わかった」

大介「母さんには俺から話しておく……おまえはこれからできるだけ桐乃の側にいてやれ」

京介「親父……」

大介「早く行け」

京介「おう…!」

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 02:55:06.68 ID:icGwIzzH0 [35/42]
――――

こうして、親父との話し合いは意外にもあっけなく決着がついた。
腕の一本くらいは覚悟してたんだけど………
あれから親父がお袋に話をしてくれて、お袋も折れたようだ。

お袋からは強烈なビンタを一発喰らったけど、結局は応援してくれるってことらしい。

それにしても何か忘れてるような気が………あ。
………あやせのことをすっかり忘れてた。

このことを報告したら俺、死ぬかもしれない………。

130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 02:59:52.53 ID:icGwIzzH0 [36/42]
―――公園

京介「――――ということで、あいつの腹の原因は俺だったわけだ」

あや「………」

京介「あや、せ…さん?聞こえてましたか……?」

あや「……ふふふ、桐乃に手を出したんですね?」

京介「いやっ!これには海より深い事情がありまして!!」

あや「お兄さん……覚悟はできていますか?」

京介「ま、待て!早まるんじゃないっ!その鞄から出そうとしている銀色のモノをしまえ……!」

あや「お断りします!」

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 03:03:57.42 ID:icGwIzzH0 [37/42]
京介「お、落ち着け!俺を殺せば桐乃が一人で子供を育てなきゃいけなくなるぞ!いいのか!?」

あや「わたしが一緒に育てますから安心してください」

京介「俺が死んだら桐乃が哀しむぞ!?」

あや「……くっ、この卑怯者…!」

京介「たしかに俺は取り返しのつかないことをしてしまったのかもしれん………でもな、俺は桐乃を愛してるんだ」

あや「………知ってます」

京介「だから、俺がちゃんと桐乃を幸せにできるか見ててくれないか?」

あや「………」

京介「桐乃を哀しませることがあればその時には切腹でも何でもしてやる。……だからさ、あやせ信じてくれないか?」

あや「……いいでしょう。ずっと監視してますから」

京介「おう」

あや「お兄さん……桐乃のこと、お願いしますね」

京介「ああ、任せろ」

あや「ふふ……頼りにしてますよ」

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 03:08:44.24 ID:icGwIzzH0 [38/42]
――――

文字通り命がけであやせを説得することに成功し、俺はホッと胸をなでおろすのだった。
危うく桐乃をシングルマザーにしてしまうところだったぜ………

これからも大変なことが起こるだろうけど、桐乃と二人なら乗り越えていけると俺は確信している。
あやせと親父たちも力になってくれるってんだから尚更だ。
俺たち兄妹の未来にはきっと明るい物語が続いているはずだ。


そして、数年の歳月が流れた――――

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 03:12:44.92 ID:icGwIzzH0 [39/42]
―――寝室

京介「………寝たか?」

桐乃「うん……寝たみたい」

涼介「……すぅ、すぅ」

京介「お疲れさん、桐乃」

桐乃「ふぅ……子供を育てるのって大変だね」

京介「はは、そりゃ…な」

桐乃「でも可愛いよね?」

京介「ああ……おまえに似て自慢の息子だぜ」

桐乃「ええ~?どう見てもあんたに似てんじゃん?」

京介「いーや、絶対おまえに似てるね。よく言うだろ?息子は母親に似るってさ」

144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 03:16:17.50 ID:icGwIzzH0 [40/42]
桐乃「あたしは絶対に京介似だと思うケド……」

京介「そうかぁ?」

桐乃「うん!にひひ……可愛いよねぇ」

京介「………まあ、桐乃のほうが可愛いけどな」

桐乃「ば、ばかじゃん!?……ったく、これだからシスコンは…」

京介「へっ…シスコンで悪かったな」

桐乃「あんた開き直ってきてるよね?」

京介「おう、シスコンであることをむしろ誇らしく思ってるぜ?」

桐乃「……バカなんだから」

京介「ハハッ………えっと、涼介も寝たしさ……そろそろいいか?」

桐乃「……だめ」

京介「な、なんで!?」

桐乃「あのね……できたみたい」

151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/01/22(火) 03:21:17.73 ID:icGwIzzH0 [41/42]
京介「……マジで?」

桐乃「……うん、嬉しい?」

京介「おう……すっげぇ嬉しいよ。今度は女の子だといいな」

桐乃「絶対女の子だよ!ひひっ……実はもう名前考えてあるんだぁ~!」

京介「おいおい、気が早いな。男だったらどうするんだ?」

桐乃「大丈夫!絶対女の子に違いないから!」

京介「……なんか、おまえがそう言うと俺もそんな気がしてきたよ」

桐乃「でしょ?ねぇねぇ――それよりさ、名前聞きたい?」

京介「ああ、聞きたいね」

桐乃「にひひっ!しょーがない、特別に教えてあげる!えっとね―――」


数ヵ月後、俺たちには家族が増えたのだが……桐乃の予想通り可愛い女の子だったよ。
きっと、これからも俺と妹は騒がしく楽しくやっていくのだろう。

その先には幸せな未来が待っているに違いないのだから――――


              ~fin~

子供「お母さーん! 押し入れからモンスターボール出てきたー!」

2013-07-23 07:01:27 | ポケモン
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/21(日) 20:42:27.25 ID:L8nBSyms0

母「ヤダ! いつのだろう!?」

子供「わかんなーい。だけど、ホコリかぶってるよ」

母「ヤダヤダ! ちょっと、あなたー!」

父「んー? 何? 大掃除はかどってるか?」

母「それどころじゃないわよ! 押し入れの奥からモンスターボールが出てきたって!」

父「うわっ・・・・・・」

子供「開けてみるぅ?」

母「やめなさい!」

父「まいったなぁ、去年の大掃除ではここ、放置してたからなぁ」




 
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/21(日) 20:46:17.07 ID:L8nBSyms0

母「最後にここ開けたの、いつだろう」

父「さぁ、この押し入れは全然つかわないしなぁ」

子供「僕ずっと触ってないよー」

父「お前じゃないか? このモンスターボール」

母「私じゃないわよ! モンスターボールなんてここ数年、触れてもいないわ」

父「うーん。まったく記憶にないしなぁ・・・・・・」

子供「じゃあ、空なんじゃない?」

父「かもな」

母「嫌よ、それで腐った死体が出てきたりしたら」





10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/21(日) 20:50:08.86 ID:L8nBSyms0

父「業者でも呼ぶか?」

母「うーん・・・・・・でも、この前聞いた話だけど、○○さんちでも似たようなことがあって、業者に頼んだんだって」

子供「○○さんちってー?」

母「ほら、草むらの近くの、よく木ノ実をくれるおじさんのうちだよ」

子供「あー! あのおじさんかー」

母「モンスターボールの中からキャタピーの死体が出てきたらしいんだけど」

父「うわっ」

母「なんでも、子供が捕まえて、そのままだったらしくて、ポケモン愛護法に基づいて、罰金を払わされたそうよ」

父「罰金!? 嫌だなー・・・・・・業者の作業料もかかるんだろ? ちょっとなぁ・・・・・・」

母「むしポケモンだったから罰金も少なかったらしいけど、種類によっては有期の禁固刑もありえるって・・・・・・」

子供「お父さん、逮捕されちゃうのー!?」

父「さ、されないよ・・・・・・ハハハ」





16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/21(日) 20:54:11.16 ID:L8nBSyms0

父「や、やっぱり、自分たちで確認しよう」

母「それでもし中身が入ってて、警察に知られたら・・・・・・死体遺棄なんてことに、ならないわよね」

父「まさか、ポケモンだぞ? 法律上は、器物扱いだし・・・・・・」

母「そう、ね。バレなきゃ大丈夫よね。わざわざ、業者に金とられるのも嫌だし」

父「よし、じゃあ、中身を確認するか」

母「外でやってね」

子供「僕もいく~」





19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/21(日) 20:55:40.56 ID:6Im5yF0x0

実際入れっぱなしだとどうなるか設定とかあるの?





21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/21(日) 20:56:20.91 ID:jwWs/PgE0

>>19
ボール中に入れとけばカビゴンでも腹は減らないらしい

けど限度はあるだろうな





22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/21(日) 20:56:52.95 ID:rLQM5H9S0

ポケモンセンターに持ってけよ





26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/21(日) 20:58:26.39 ID:7oFCEVR40

>>22
それが業者なんだろう





25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/21(日) 20:58:17.82 ID:L8nBSyms0

父「よし、こんだけ山奥にくれば大丈夫だろう」

子供「じゃあ、中身を確認しよ!」

父「う、うん」

父「・・・・・・離れてろよ」

子供「はーい」

父「そら」

ヒューン ポワン

死体「」

父「ぬおわ!」

子供「わー! 死体だー!」





29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/21(日) 20:59:30.12 ID:SR3TfSt6i

>>25
トラウマになるな





27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/21(日) 20:58:37.16 ID:jwWs/PgE0

問題は何の死体かだ





33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/21(日) 21:03:01.94 ID:L8nBSyms0

子供「死体だ死体だー!」キャッキャ

父「コラ! ばっちいから触るんじゃない!」

父「しかし、ひどいな・・・・・・すっかりミイラ化してる・・・・・・これ、なんだ?」

死体「」

父「なんか、猫っぽいけど・・・・・・」

子供「あー!」

父「ん? なんだ、どうした」

子供「これ、エネコだー!」

父「エネコ? なんでエネコが・・・・・・うちに?」





36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/21(日) 21:04:16.30 ID:zKd75/dw0

喜ぶなよw





39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/21(日) 21:06:05.95 ID:FLLiSw5D0

子供が無邪気で怖い





43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/21(日) 21:09:39.29 ID:L8nBSyms0

子供「思い出した! おじさんから貰ったんだ!」

父「おじさん? ホウエンのおじさんか?」

子供「うん! 去年うちにきたときに、くれたんだ。前、僕が『エネコほしい』って言ったから、つかまえてきてくれて」

父「で、そのまま押し入れに入れっぱなしか?」

子供「うん。忘れちゃってた。ボールのまま押し入れの中にしまわなければよかった」

父「ったく、いつも言ってるだろ、見た目はボールでも、中には命が入ってるんだって」

子供「ごめんなさーい」

父(まあ、無理もないな。こんな球に命が詰まってるなんて、俺でさえ実感しにくい)

父「さ、エネコに『ごめんなさい』して、お墓つくってやろうな」

子供「うん!」





45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/21(日) 21:13:02.65 ID:L8nBSyms0

父「ただいまー」

母「おかえり。どうだった」

父「入ってたよ」

母「うへぇ、何が?」

父「エネコ。ほとんど皮と骨だよ。モンスターボールに入ってなかったら、とっくに風化してたな。ありゃあ」

母「あー嫌だ嫌だ。なんでそんなのがうちにあったの?」

父「お義兄さんがくれたんだってよ。それを忘れて放置してたって」

子供「ごめんなさーい」

母「もう!」





49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/21(日) 21:18:11.46 ID:L8nBSyms0

子供「あー、テレビでおんなじことやってるよー」

父「ん? おんなじこと?」

アナウンサー『さあ、年末の大掃除シーズン。近年急増しているのが、これ、「モンスターボールの放置」』

コメンテーター『最近増えてますねー。よく聞きます』

アナウンサー『モンスターボールが開発されて以来、ポケモンの持ち運びに便利と評判だったわけですが』

アナウンサー『ポケモンを小さなボールの中にしまった結果、そこにポケモンがいるのだという意識が薄くなってしまう』

アナウンサー『そういった傾向が強まり、今、ポケモン愛護団体からボール使用に対する反論が出ているんですねー』

コメンテーター『この無機質な球が置かれているだけでは、そこに生き物がいるのだと、思えない』

コメンテーター『ポケモンが入っているのは理解しているんですよ。だけど、ダイレクトに命を感じることはできないんです』

アナウンサー『わかります。だから、ウチではポケモンはみな、放し飼いなんですよ』

コメンテーター『ですけど、都会に住む人はスペースがありませんから。そういった人々の間でも、ボールは普及してるわけです』

父「実際、無理だよな。モンスターボールの廃止なんて、いまさらさ。こんだけ普及してるんだもん」

母「ねぇ。便利だし」

子供「だよねー」





53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/21(日) 21:23:08.67 ID:L8nBSyms0

~ゴミ収集所~

後輩「せ、先輩。今年もすごいっすよ。モンスターボールの山」

先輩「うは、すげえな。何個あるんだよ」

後輩「さぁ・・・・・・。これ、何個かは中身入ってるんですかね?」

先輩「どうだかな。だが、うちの方針は、『モンスターボールは不燃ゴミ』だから」

後輩「中身は確認しないんすよね?」

先輩「そう。確認作業なんていちいちやってられねえし」

先輩「もし、中身が入ってたら、役所に報告しねえとなんねーの」

先輩「面倒だろ? でもさ、ほら」

ギギギギギギ ズズゥン

先輩「中身を確認しないまま、プレスにかけちまえばさ、真相は闇の中よ」

後輩「そうっすね。俺たちはただ、ボールをプレスにかけてるだけっすもんね」





59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/21(日) 21:29:05.52 ID:L8nBSyms0

先輩「っそ、俺たちが処理してるのは、モンスターボールだ」

先輩「ポケモンじゃない」

後輩「なんとも、割り切るのが大変でしたけど、慣れましたね」

先輩「ハハハ。だって、見た目はただのボールだしな」

後輩「そういう風に考えると、なんかいいっすね。あの玩具みたいなデザインは」

先輩「遊び飽きられた玩具か。あながち間違ってねえな」

後輩「あっ、また次のモンスターボールが運ばれてきましたよ」

先輩「大掃除シーズンはひでえな。楽できねえわ」





60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/21(日) 21:32:22.53 ID:L8nBSyms0

先輩「・・・・・・」

後輩「先輩、プレスしたモンスターボールが埋め立て処分場に運ばれるとき、いつも手を合わせますよね」

先輩「ん。なんとなくな」

後輩「割り切るとか言って、全然割り切れてないじゃないっすか」

先輩「ばーか。なんとなくって言ってるだろ」

後輩「そっすか。じゃあ俺も」

先輩「・・・・・・ふぅ、まだまだ仕事は終わらねえぞ」

後輩「はい。はやく次のやつらをプレス機に放り込んじまいましょう」

先輩「そうだな」

その後も、モンスターボールが潰される音が止むことはなかった。

~完~





62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/21(日) 21:33:47.26 ID:0IHKYlDK0

だいぶ重い話しだな



美琴「黒子、ちょっと部屋から出てってくれる?」

2013-07-23 07:00:43 | とある
マヂキチ



1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 17:31:56.00 ID:AShnGRA80

黒子「……またですの、お姉さま」

美琴「いいじゃない! いっつもアンタの変態行動に悩まされてるんだから」

黒子「寮監様の巡回はしばらくありませんが……声は抑えてくださいまし」

美琴「アタシ、声出さないとイケナイ体質なのよねぇ」

黒子「はぁ……。分かりました、ご存分に自慰をなさって下さいませ」

美琴「覗いたり、声を聞いたりしたら殺すからね♪」

黒子「はいはい……」

 キィ バタン

美琴「……よっし」




3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 17:34:59.57 ID:AShnGRA80

『当麻!当麻!当麻!当麻ぁぁぅううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!当麻当麻当麻ぁあうぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだわぁ…くんくん
んはぁっ!上条当麻きゅんのツンツンウニ型の髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!チクチクしたいお!チクチク!チクチク!髪髪チクチク!マンマンチクチク…きゅんきゅんきゅい!!
小説何巻だったかの当麻きゅんかっこよかったわぁ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
アニメ2期放送決定されて良かったね当麻きゅん!あぁあああああ!かっこいい!当麻たん!かっこいい!あっああぁああ!
コミック6巻も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!コミックなんて現実じゃない!!!!あ…小説もアニメもよく考えたら…
と う ま たん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!学園都市ぃぃぃぅぁああああ!!
この!ちきしょー!やめてやるわよ!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?表紙絵の当麻がアタシを見てる?
表紙絵の当麻きゅんがアタシを見てるわ!当麻きゅんがアタシを見てるわ!挿絵の当麻きゅんがアタシを見てるぞ!!
アニメの当麻きゅんがアタシに話しかけてるわ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないのよねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!アタシには当麻きゅんがいる!!やったよ黒子!!ひとりでできるもん!!!
あ、コミックの当麻きゅううううううううううううううん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあ当麻ぁあ!!ゲ、ゲコ太ー!!初春さんぅぅぅぁああああああ!!!佐天さんぁあああ!!
ううっうぅうう!!アタシの想いよ当麻へ届け!!学園都市の当麻へ届け! 』


黒子「盗み聞きもなにも、駄々漏れですの……
黒子「わたくしが寮の皆さんに言い訳するのにどれほど気を使ってるか、考えて頂きたいのですの」

『もう、いいわよー入ってきてもー』

黒子「はいはいっと……」



6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 17:39:56.31 ID:AShnGRA80

美琴「あーすっきりした!」

黒子「シーツがぐっちょぐちょですの……」

美琴「クリーニングに出さないとねー」

黒子「一度、お風呂で洗ってからにいたしましょう。よっと」

美琴「待て。アンタが洗うの?」

黒子「お姉さまのシーツくらい洗いますわよ?」

美琴「……そのシーツで変なことしないでしょうね」

黒子「お姉さま以上の変なことは致しませんわ」

美琴「何よ! それじゃアタシが変態みたいじゃない!」

黒子「近頃のお姉さまは、わたくしを越えた変態さんかと思われますの」

美琴「なななっ! なんですってー!」
美琴「こっ、こんな寮、出てってやるー!」

 ガッ ダダダ……

黒子「あ……まったく。気が済んだら帰ってこられるでしょうけど」



7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 17:46:51.12 ID:AShnGRA80

美琴「……そりゃあ、アタシだって、最近オナ○ーの回数が多いかなって思うけど」
美琴「しょうがないじゃない! したくなるんだから……」
美琴「アイツの事、思い浮かべてすると、ものっすごく良い感じにイケるのよねー」
美琴「……ん?」

『犯人に告ぐ! 人質を解放して、出てきなさい!』

『うるさいいだにゃー! 逃走用にかわいい女の子を十人、用意するんだにゃー!』

美琴「コンビに強盗、か……」
美琴「いっつもこの街は治安が悪いわよね」
美琴「強盗……人質……」
美琴「アタシが人質……アイツが助けに……」

美琴「はあはあ……やばい……股間から溢れてきた……」
美琴「ど、どこか、だれにも見えない路地裏は……」

美琴「あ、あった!」

 クチュクチュ……

 ダダダッ



8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 17:51:06.32 ID:AShnGRA80

「当麻!当麻!当麻!当麻ぁぁぅうわわわぁぁぁぁぁああああああああああん!!!!!!
ううっ!上条当麻きゅんのツンツンウニ型の髪をクンカクンカしたいお!おっおっおっお!!!
頭を掻き始めたわ!チャンス!クンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!いい匂いねぇ…くんくん
あああ!当麻きゅんと会話したいお!アタシ「ねぇ当麻…」当麻「今日は芋が半額セールなんだよ」いも?やっべ!妹よ!ソイヤ!!
当麻が兄!兄が当麻!当麻兄!兄よ!やっべ!土御門は同い年なのなの?やっべ!アタシの年まじやっべ!!
アタシの髪もツンツンウニ型!クンカクンカ!クンクン!スーハースーハー!いい匂いよねぇ…くんくん…くすん
いやぁぁああああああああああ!!!現実いやだぁあああああああああ!!!にゃああああああああああん!!!
現実はマトリックス!!まだ誰も気がついていないだけ!本当のアタシは学園都市第三位の美琴!!目を覚ませアタシ!
でた!学園都市!!アタシは学園都市にいるわ!見える!当麻が見える!!いやっほおおおおおお!!
アタシは吸ったわ!アタシは当麻と同じ空気を吸ったわよ!!!うめぇ!!空気がうめぇんだよ初春さん!!!黒子!
ちょ!やめろ!さささ佐天さんっ!!くぅ!カハッ!あああ!いけない!女の子同士はいけないわ!!ああんあんあん!!
ああっんああっ一方通行ぁぁあ!!!シ?シリシリ?シリアルナンバー!シ!シシ!ナンバーっ!二万!ラストオーダーぁああああっ!!
当麻!当麻!アタシはアンタだけよ!当麻!アタシの想いよ届け!ゲコ太へ届け!!こう見えてもアタシは一途よ!! 」


美琴「ふうううう……」
美琴「結局、人質設定使わなかったけど」
美琴「アレよね。兄と妹って設定も萌えるのよね」
美琴「だって同じ屋根の下で暮らすわけだし」
美琴「間違いがあったって……ねえ?」

 ニャー

美琴「猫……」
美琴「ちょっと毛皮で指、拭かせてね」

 ニャー ニャー

美琴「……べっちゃべちゃにしちゃった。可哀想なことしたかな」



14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 17:57:10.36 ID:AShnGRA80

美琴「ふんふっふふんふっっふふっふっふー」
美琴「ケーキ屋かあ……」
美琴「そういや、アイツの誕生日っていつなんだろ?」
美琴「知りたいなあ……でも、なんて言って切り出せばいいのよ……」
美琴「誕生パーティとかに、呼んでくれないかなぁ……」

美琴「そ、その時は、ふっ二人っきりで!」


「誕生日よね当麻きゅん
ケーキ買ってきたから一緒に食べよ^^
ほらロウソクふーして、ふーふー。え?はずかしい?仕方ないな一緒にやろうか
ふーふーふー、フヒヒ、ふーふ、ふーふーふー、ひっひっふー、ひっひっふー、、ひっひっふー、ひっひっふー。
え?当麻きゅんおなか痛い?おなか痛いの?産まれちゃう?アタシとの子供産まれちゃう?それアタシの役割だよ?
ああああああああああどうしよう。お父様にも挨拶してないのに、いやああああああ殺されるううううう
え?チガウ?空気沢山吸ったからおならが出そう?
当麻きゅんのおなら・・・?当麻きゅんのおなら・・・?おなら?くんか?クンカクンカクンカクンカ
スーハースーハースーハースーハーああああああだめえええええええアタシも出ちゃううううううう
一緒に消そう当麻きゅん!アタシたちのおならで一緒に消そうろうそくを、愛のおならで一緒に消そうろうそくを
当麻きゅん!いっくよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおブリブチブリムチッ
愛してるよ当麻きゅん^^」

美琴「えへ、えへへ、えへ……」
美琴「えっあっ! しまった! 道の真ん中で!」
美琴「は、恥ずかしい~~~っっっ!」

通行人A「……えらいもん見ちまったな」

通行人B「動画で撮っておいたけど……ネットに流す?」



16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 18:03:21.82 ID:AShnGRA80

美琴「いつもの公園……」
美琴「せいやっ!」

 ガコンッ

美琴「んくっんくっ……水分補給しないと」
美琴「……アイツに出会わないかな……」
美琴「ま、出会っても何か言い合いになっちゃうだけなんだけど」
美琴「……それでも、アタシは……」

美琴(ここにアイツがいたとして……今日は風か強いから)

「んかふわっひょぉぉぉいいいいい!111!!!いたづらな風が当麻きゅんのシャツをめくっちゃってるお!!!1
はずかしがる顔が本当にキュートだねっ!!!11!!!!きっとこんなふうにツンツンしてるに違いないわ!!!
「ちょっとサビリビリ!お前な今見ただろ!!女の子の癖に俺なんかをいやらしい目で見てどうすんだよ・・・!!」ってね!
はふわぁぁぁあああああああああ!!!!そんなツンツンしたとこも全部含めてかわいいおぉぉぉお!!!!
そのツンの裏には果てしないデレが隠されているの!!!アタシはそれを知っているよ♪
そうなんだ、いつも照れて「ビリビリ中学生っ!!」って言っちゃうんだよね!!!!!
・・・アレ、待てよ!!!落ち着いて考えろ・・・! アタシ は 美 琴 じ ゃ な い !!!!!!
そんなあああああああぁぁぁっぁあああ!!!!こんなに愛しているのに!!!!!
当麻きゅんはアタシのことなんて眼中にないの?そんなのって、そんなのってないよぉぉおおおお!!!!!
美琴なんて、「リアルゲコ太萌え!」とか「周囲の電化製品全部ぶっ壊した」とか、まるでキチガイみたいな奴なのに!!!
え、アレ、そういえば アタシ も キ チ ガ イ だ!!!ということは以下の式が成り立つはず!!!
「 美 琴 = キ チ ガ イ = ア タ シ 」!!!!!そうか、アタシは美琴だったのよね!!
三段論法万歳!!!三位一体説ってやつかな?かな?アタシって天才?オウフwwwwwwww
さあ、この想いよ!!!!今夜学園都市の当麻きゅんに届け!!!! 」

 プッシャアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!



23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 18:15:51.79 ID:AShnGRA80

美琴「ふう、ふう……やっぱり野外オナ○ー最高よね……」
美琴「そぉれ、もういっちょやっちゃおうぞー! なんてね♪」

上条「ビリビリ……」

美琴「お」

上条「あの……な」

美琴「……見た……わね……」

上条「ま、まあ見たっていうか、聞こえたっていうか」

美琴「悪いけど……死んでくれる?」

 バチッ! バチバチッ!

上条「いや、まて! 早まるな! 俺も同じなんだ!」

美琴「へっ?」

上条「野外での、声出しオナ○ー……俺もやってる」

美琴「うそ……」

上条「嘘なもんか! 見てろよ!」



27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 18:23:12.72 ID:AShnGRA80

「美琴!美琴!美琴!美琴ぉぉぉぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!美琴美琴美琴ぉぉぉぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!美琴たんの栗色の髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
小説何巻だったかの美琴たんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
アニメ2期放送決定やったね!美琴たん!あぁあああああ!かわいい!美琴たん!かわいい!あっああぁああ!
コミック6巻も発売して嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!コミックなんて現実じゃない!!!!あ…小説もアニメもよく考えたら…
 美 琴 ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!学園都市ぃいいぃぁああああ!!
この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?表紙絵の美琴ちゃんが俺を見てる?
表紙絵の美琴ちゃんが俺を見てるぞ!美琴ちゃんが俺を見てるぞ!挿絵の美琴ちゃんが俺を見てるぞ!!
アニメの美琴ちゃんが俺に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!俺には美琴ちゃんがいる!!やったよ小萌先生!!ひとりでできるもん!!!
あ、コミックの美琴ちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあ美琴ぁあ!!シ、シスターズ!!姫神ぃいいいいいい!!!白井ィィいいい!!
ううっうぅうう!!俺の想いよインデックスへ届け!!学園都市の美琴へ届け!」

 ドッピュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウンドピュドピュドピュウウウウウウンッッ!!

美琴「凄い……これがアンタのオナ○ー……?」

上条「伊達に少しばかり年はくってねえさ。ビリビリ……御坂も、このオナ○ー道を歩むんだったら」
上条「見られたくらいで動揺してんじゃねえよ! 見てもらって喜べよ! もし、お前が中途半端なオナ○ー道で良いなんて戯言をほざくなら!」
上条「俺が! その幻想をぶち殺す!」

美琴「……分かったわ。アタシは、アタシのオナ○ーを貫いてみせる!」

上条「よく言った。俺がついててやるから、街中でオナ○ーしまくれ! ファイトだ!」



32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 18:27:53.62 ID:AShnGRA80

上条「クレープ屋の前! ここだ!」

美琴「うん!」

「あ、当麻きゅんほっぺにご飯粒付いてるよ
取ってあげるね
チュッ
チュチュッズズッレロレロハムハムベロベロヌチャヌチャハアハアチュルチュル
チュパチュパレロレロハフハフチューチューベロンベロンナメナメアムアム
ヌチャヌチャチュパチュパスキスキダイスキレロレロチュパチュパナメナメ
はい。取れたよ
ふふっ。当麻きゅん落ち着いて食べなきゃだめよ」

美琴「あああああああああああひあひあひあひあひぃ!」

上条「甘い!(クレープ屋だけに) もっと潮を噴かせられるはずだ、お前なら!」

美琴「はい! 先生!」

上条「次はもっとギリギリなところでやるぞ!」

美琴「ギリギリ?」

上条「ジャッジメントの支部だ!」

美琴「くっ……やってのける!」

上条「その意気だ! 流石は第三位、超電磁砲!」



36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 18:33:11.94 ID:AShnGRA80

固法「御坂さん……?」

黒子「お姉さま?」

初春「御坂さんと……誰ですか?」

佐天「えへへー今日の初春のパンツは……穿いてない、だと……!」

上条「今からここで! 学園都市第三位のオナ○ーショーが始まる!」

固法「なっ何を言ってるの!」

美琴「御坂美琴、行っきまーす!」

黒子「お、お姉さま……!」

「当麻きゅんただいま!部屋に居て暑くなかった?え?冷房効いてたから暑くなかったの?
なぁぁぁぁによぉぉおおおおおお!!汗ばんだ当麻きゅんのお顔ペロペロしたかったのにひどいわよ!
えええ?今履いてる靴下は蒸れてるって!!?なんだぁそーゆう事は早く言ってよもぉ!!
スーハースーーーーーーハー良い匂いだわあ!蒸れた当麻きゅんの靴下はラベンダーの香りがするね!
スーハスハァァアア!ペロペロ!ん!味は高級ミートローフって感じかな!!ん!食べた事あるから分かるの!!!
それくらいおいしいって事なのよペロペロ!クンカクンカ!!!あー当麻きゅんは本当にかっこいいわあ
なんでそんなに格好いいの?え?別にそんな事ないって?ううん、当麻きゅんは世界で一番可愛いよだってアタシの旦那さんなんだし
格好良くて当然よね!んんぅ、もっと食べたいよぉ1!当麻きゅんの靴下だけじゃ物足りないよぉおお!」

 プッャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッ!!!!

黒子「何ということですの……」



42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 18:39:54.81 ID:AShnGRA80

黒子「お姉さまの自慰行為……こんなにも素晴らしいものだったなんて……!」

固法「……まさか、中学生に負けるとはね」

初春「まるで、愛液が超電磁砲のように……」

佐天「初春、パンツ穿きなよ? 風邪ひくよ?」

上条「ようし! いい感じだぞ、御坂!」

美琴「……うん……ふうう……」

上条「御坂!?」

黒子「! 脱水症状ですわ! あれだけの潮を噴いたのですから……!」

固法「点滴の準備! 急いで!」

初春「はい!」

佐天「……だから……パンツ……」

上条「無理、させちまったな。男と女じゃ、身体の仕組みが違うことを忘れてた。すまない」

美琴「……ううん。アタシが、まだ未熟なだけ。点滴が終わったら……まだするから」

上条「御坂……! お前って奴は! オナ○ー道を志す者の鑑だぜ!」



45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 18:46:51.18 ID:AShnGRA80

美琴「もう夕方ね……」

上条「ここからが本番と言えるがな」

御坂妹「こんばんわ、とミサカはお姉さまと少年の二人組みに若干の嫉妬を混ぜて挨拶します」

上条「御坂妹……。よし、御坂よ、姉として教えてやれ! お前のオナ○ー道をな!」

美琴「オーケィ! いくわよ!」

「パンツぅぅううパンツ食べたいぃぃいい!ねぇ当麻きゅんパンツ食べさせてよ!え!!!それは流石に引くって!!??
えぇやだなあ!だってこんなアタシに靴下なんてクンカクンカさせたらそりゃあ誰だって当麻きゅんのおパンツクンカクンカしたくなるよ!
早く!!早きゅう!!ルイズたんのパンツまだぁぁああ!!!あああもお!じれったいなあ!!それじゃあ力ずくでもクンカクンカァァァアアア!!
おっほぉぉおおお!良い匂い過ぎて失禁するかと思っちゃったよぉおお!!これが!これが当麻きゅんのトランクスの匂いだなんて!!!
ぁあ!生きてて良かったぁぁ!!地球に生まれて良かったぁぁああ!!なんで早く気付かなかったんだアタシ!!!
当麻きゅんのトランクスの香りはこんなにも良い匂いだったなんて!!!死ね!!今まで気付かなかったアタシ死ね!!!!
当麻きゅん今まで気付けなくてごめんよぉおおおおおお!!ええええぇぇぇえぇ!!許してあげないんだからだなんてひどいよぉ当麻きゅん><
じゃあ殺して!!当麻きゅんアタシを思いきり蹴って殺して!!!さあ早くねぇ!!やってよ!!イマジンブレイカーで殴っても良いのよぉぉぉおおおおおお><
誰よりも愛してる当麻きゅんに殺される!!これはアタシにとって最高の思いなのよ!早く!早く殺してぇぇえええええ!!!ああ!!痛い!!
当麻きゅんに蹴られてる!!でも、きもちい!!何故なの!!氏にたいのに凄く気持ちが良いよぉお!もっとぉ!もっと蹴ってっぇえええ!!
ハウウウウウウウウウウウ!!ああ!イクッ!当麻きゅんイッちゃうよぉお~~~~!!!ああ!あぁ!イッた!!最高に気持ちが良かったよ当麻きゅん!!
靴が血塗れで凄く興奮するよぉお!!その足でぇぇえ!その足でまた蹴ってぇぇえ!!あん!ンギモッヂイイイイイィィイイイ!!
ああぁぁあ!またイクッ!うわこれは・・!イヤッホォォォォオオオオオオオオオオオ!!あぁ・・あぁあ・・最高だったわよ当麻世界で一番愛してるよ当麻^^」

 ゴボゴボゴボゴボゴボゴッ! プッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!

御坂妹「な、何という……自慰行為……、とミサカは、何も言えません……」

上条「これがお前の姉の姿だ。よく覚えておけ」



48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 18:51:39.81 ID:AShnGRA80

上条「う……御坂、俺ちょいとトイレに行ってくる」

美琴「あ! じゃあ、アタシも!」

上条「はは……どんな状況でもオナ○ーを優先。分かってきたじゃないか」

「あ、当麻きゅんどうしたの?顔真っ青だよ え?お腹痛い?トイレ行きたい? へぇ、そうなんだ
じゃあこの丼飯に当麻きゅんのビチグソカレーをぶっかけてくれる? お願い!一生のお願いだからお願いお願い!
はあ…どうしてもビチグソカレーをぶっかけてくれないんだね… あーあ。一方通行にお願いしちゃうかも…
え!いいの!ありがとう、当麻きゅん!
じゃあ丼飯に股がって! さあ、ブリッと!レベル0は勢いが大事よ!
プッ…プピッ…ピッ…
ブリュリュブリュリュリュリュブブリュリュリュブリュリュリュ
ブリリリリリブリュッブリリュブチブチブチブチムリュリュリュリュ
ビュビュビュクブリュリュリュブリブリッブッブチブチブチブチ
ビュービュームリムリムリムリムリマサノブチブチブチブリュッ
ブバブバブリブリブッブップスッブリュップープピッ
わあ!おいそうな当麻きゅん特製ビチグソカレーだぁ!
いただきまーす!パクッ
はぁ…当麻きゅん、酸っぱいよ… お腹の中で発酵したのかしれないけど酸っぱいよ…
これじゃカレーじゃなくてハヤシライスだよ…
でも うまい
うまいよ!当麻きゅん!パクパクはふはふムシャムシャ
ふう…ごちそうさま!とっても当麻きゅんの味がしたわ!
ん?あれ?アタシのお腹がグルグル言ってる…いだだだ!
アタシのビチグソカレーが出ちゃうよ!
はっ!! アタシのビチグソカレーを当麻きゅんが食べて当麻きゅんがビチグソカレーを出せば
またビチグソカレーが食べれるじゃないの!
やったよ、当麻きゅん!永久機関だよ! 人類の夢だった永久機関が二人の力で成し遂げられたよ!
ビチグソ車にビチグソ発電所だよ! アタシたちはやったのよ! やった!やった!やった! 」



55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 19:00:52.97 ID:AShnGRA80

美琴「ふうっ、ふうっ」

上条「お前は潮を噴き、俺は糞を出した……つながってるんだな、どこかで」

美琴「うん」

上条「さて、と。腹減ったな。何か食いますか!」

美琴「ファミレスで良い? 奢るわよ」

上条「おいおい、俺は先生だぜ? こっちが奢ってやるよ」イケメンAA

美琴(やだ……かっこいい!)

 シャーセー ナンメイサマデスカー ニメイサマゴアンナイー

上条「ライス二つ下さい」

 ラ、ライスダケデスカ…… ライスフタツー

美琴「あら? あれって……」


打ち止め「デザートのアイス、なんにしようかなーって、ミサカはミサカは選んでみたり!」

一方通行「ンなもン、腹壊さねェ程度に欲しいもン全部頼めばいいじゃねェか」

打ち止め「うわあい! あなたは太っ腹って、ミサカはミサカはあなたのモヤシ体型を見ながら言ってみたり!」

一方通行「モヤシ言うな。とっとと選べ糞ガキィ!」



59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 19:08:02.47 ID:AShnGRA80

上条「……締めくくりはあいつらだ、御坂」

美琴「え? でもまだライス食べてないし……」

上条「馬鹿野郎! 飯とオナ○ー、どっちが大事だ!」

美琴「……そうね。うん。行きましょ」

 ザッ ザッ

一方通行「三下ァ! と超電磁砲! 一体なンの様だァ!」

上条「今日は第三位の力を見てもらいにきたのさ」

美琴「腰抜かすんじゃないわよ?」

一方通行「チィッ! 打ち止めェ! 下がれェッ!」

美琴「遅い!」

上条「打ち止めは俺が羽交い絞めにした……強制的に見させてやるさ!」

一方通行「ンだとォ……それがヒーローのやる事かよォ!」

美琴「オナ○ーに……」

上条「ヒーローなんていない!」



60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 19:08:27.43 ID:47LlRPi7P

これはだめかもわからんね



68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 19:20:13.87 ID:AShnGRA80

「うふ、うふふ、当麻きゅんの耳たぶおいしいょ、はみゅはみゅはみゅ♪
当麻きゅん添い寝してなでなではみゅはみゅ、当麻きゅんたら重くて体じゅう結構、筋肉ついてて最高だゃぁ~・・・♪
さすが幻想殺しよね、ずっと添い寝してたいょょょ、えへ、えへえへ、
あれ?どうしたの一方通行きゅん、うん、わかってるよ、別に仲間はずれにしたわけじゃないからね?
一方通行きゅんにはほっぺにいっぱいちゅーしてあげるからね
ちゅっちゅっちゅ~
あは、一方通行きゅん今日の晩御飯は缶コーヒーだけだったのかしら?コーヒーの味が残ってるわよ?
全部アタシが舐め取ってあげる、ぺろぺろぺろ
えへへへ美味しいよ一方通行きゅんのほっぺた美味しいよ、
今度アタシにもコーヒー飲ませてね、第一位の口移しで飲みたいね、うほほほ、
さぁておまたせ当麻きゅん、アタシたちのこと見ててこうふんしちゃったの?
もうおにんにんばっきばきだよ、むほほほ、だめねぇレベル0のくせにこんなにおにんにん固くしちゃって、
これはおしおきよ、ちゅぱちゅぱちゅぱ、うふ、は、当麻きゅんのおにんにんすごいねカッチカッチね最高ね
あんな現実なんてクソゲーだ、無駄に肉なんかついてないね
すべすべでうふ、汗ばんで、ぺろぺろ、しょっぱい、あは、おいし、あふぅ、ひ、ふはぁ~・・・
ふっふふっはは、もうアタシのあそこもヌルンヌルンだわ、ほら二人ともともアタシを挟んでサンドイッチにして、前と後ろのエロ穴にに入れてちょうだいね、
ふ、ふひ、あ、た、たてすじ、すじ、線、われ、われめ、ははひひ、
第一位とレベル0のおにんにん、ひ、ひひ、ふはぁ、ふひぃ~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!
うふ、入れてもないのにイっちゃったわ、うふ、でもまだこんなにヌルヌルよ、
今夜は二人とも寝かさないからね?
二人のことを、うへ、味わいつくしてやる、る、のよ、
あは、あひぃ、ひひひひひ、ふひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ」

 ドドドドドドドドドッンンンッ! ドブシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!!

上条「見たか! 第三位の超自慰砲!」

美琴「天下無敵のオナ○ーよっ!」



70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 19:23:18.29 ID:4VM1lV0+P

とある右手の自慰行為



73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 19:25:45.44 ID:AShnGRA80

一方通行「これが……超電磁砲のオナニィ……」

打ち止め「愛が……愛が感じられたかも、ってミサカはミサカは……」

上条「……一方通行。これを」

一方通行「……ン? 伝票か……授業料代わりに払っといてやらァ……」

 アーシター

美琴「これで授業は終わり?」

上条「俺の教えられるものは全部教えたつもりだ」

美琴「……そっか」

上条「ただ……俺は互いに己を高めあえるオナニストを探していた」

美琴「アタシは……」

上条「お前は、既に俺と同じ高みにある。これからは、対等な立場でオナ○ーをしよう」

美琴「……うんっ!」


美琴(少しだけど、コイツに近づけた。少しだけど、素直になれた。今はまだ、少しだけど、いつかは――)

 - END -



75:南部十四朗 ◆pTqMLhEhmY :2010/07/03(土) 19:27:05.40 ID:AShnGRA80

 終わりです。以前に 禁書「触らないでほしいんだよ、とうま」 を書いてから美琴編を書こうと思ってたのですが……
 どうも上手くいきませんでした。もっとはっちゃけたかったです。
 こんな私のオナ○ーでしかないSSにお付き合い頂き、ありがとうございました。



76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 19:27:41.01 ID:0QVuj7I70

上手いこと終わりやがって



77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 19:29:45.80 ID:wSHEOq1pO

いいオナ○ーだったよ乙



80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 19:38:08.60 ID:4VM1lV0+P

>>1乙

決めセリフがカッコ良かったぜ



83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/03(土) 20:28:10.65 ID:x7qWul8W0

なんだろうこの爽快感は




上条「御坂とインデックスの中身が入れ替わった!?」

2013-07-23 06:56:30 | とある
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/22 10:18:20 ID:8RsqYpK60


御坂「そうなんだよ、さっきこの短髪とぶつかった時に入れ替わっちゃったみたいなんだよ。おかげでこんなペチャパイに・・・」

イン「はぁ?ペ、ペ、ペチャパイじゃないわよ。あんたのほうがペチャパイでしょうが」

御坂「む!それはひどいかも、少なくとも短髪なんかよりは胸あるんだよ。ね、とうま」

イン「そんなことないわよね?」

上条「えっと・・・はは・・・・なんつーか不幸だぁぁぁぁぁぁーーーーーー」



















12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/22 10:30:21 ID:8RsqYpK60


上条「それじゃあ俺はこれから御坂の姿をしたインデックスと生活するのか?」

御坂「そうなっちゃうんだよ、はやくもとにもどりたいかも」

イン「そうなっちゃうってなによ!私だって早く戻りたいわよ。まったく黒子になんて説明したらいいのか・・・」

~~~御坂の寮~~~

イン「ただいま~」

黒子「おかえりなさいませ、おねいさmってあなたはいつかのシスターさんじゃありませんか?」

イン「あぁ違うの私よ私」

黒子「ですからシスターさんですよね?どうしてこんなところにいらっしゃるのですか?」

イン「だ~か~ら~私は御坂美琴よ。いろいろあってこんなすがたになちゃったのよ。はぁ~・・・」

黒子「本当においさまですの?」

イン「私が言ってることが信じられないって言うの?」

黒子「それでは質問です。御坂美琴はきょう何色のパンツをはいていたでしょうか?」

イン「白と青の絹でしょ?これで私が本物って証明できたでしょ?」



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/22 10:35:49 ID:8RsqYpK60


黒子「驚きましたわ、正解ですの。まさか本当におねいさまなのですか?」

イン「だから本当だってさっきからいって・・・・ってなんであんたが私のパンツの事なんてしってるのよーーーー!」

黒子「もちろん把握しておりますわ、おねい様の事ですもの」

イン「ったく、まぁこれで信じてもらえたならよかったわ」

黒子「まったく不思議なことがあるものですわね」

黒子(と驚きつつも実は私も白井さんじゃないんだよな~。あ、ちなみに私は佐天です。実は今日しらいさんとぶつかった時にいれかわちゃったんですよね。でもみさかさんまで誰かと入れ替わってたとは・・・)



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/22 10:41:28 ID:8RsqYpK60


イン(シスターさんと入れ替わった御坂さん演じるの楽しい♪ちなみに私は初春飾です。実は今日御坂さんとぶつかって入れ替わってしまったんですよ。そのあとシスターさんとぶつかってまた入れ替わっちゃいました♪)

黒子「今日はもうお疲れのようですからもうご就寝なさってはどうですか?」

イン「え、あぁそうねそうさせてもらうわ」

黒子「おやすみなさいませ、おねいさま」

黒子(わぁ~私って演技力すごいかも!このまま永遠にばれる気がしない!)

イン(なんか面白いからこの状況をもっと楽しんじゃおうと思います♪)



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/22 12:02:49 ID:G0WcKcrOO


イン(あ、そうだ!)

イン「黒子…寝た?」

黒子「まだ起きてますの」

イン「そっち、行っても良い……?」

黒子「ふぉお!?」

黒子(ちょ、御坂さんなんで?!まさか白井さんと既にそういう関係に…?)

イン(ふっふっふっ、さあどうします白井さん?)

イン「不安なのよ…ちょっとだけで良いから…」モゾモゾ

黒子(ああ、そっか、そうですよね)

黒子「……」

黒子(いくらレベル5でも不安にならないわけないですよね…)

黒子「分かりましたの」



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/22 12:04:51 ID:G0WcKcrOO


黒子「お姉様、今夜は手を繋いでいましょう」ギュッ

イン「ありがと…」ギュッ

イン「でも変な事したら噛むからね?」

黒子「もう一人の被害者であるシスターの肉体を傷つけたり不安なお姉さまを拐かすほど、黒子は落ちぶれてはいませんの」

黒子(ですよね、白井さん……?)


佐天宅

佐天「へくしゅっ!」

佐天「うー、何故だか今とてつもない損をした気がしますの」



26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/22 12:15:31 ID:G0WcKcrOO


上条宅

御坂「とうま、大変な事に気付いたんだよ!」

上条「みっ!? あ、ああ…そっか、どうしたインデックス?」

御坂「いい加減慣れて欲しいかも」

上条「でも声が御坂だから違和感がな…で、大変な事って?」

上条(危ない危ない、ハイハイして近寄って来る御坂って意外とクるものがある…!)

御坂「明日中に元に戻れないと私が学校に通う必要が生まれるんだよ!」

上条(うわあ良い匂い、お嬢様のシャンプーってこんな感じなんだ)

御坂「授業はどうにか出来ても、もし超能力を使う場面になったら確実にバレるんだよ」

上条(そんな不安そうなうるうるした目で見ないで下さい)

御坂「とうま聞いてる?」

上条「トリアエズ、ツチミカドニソウダンシヨウ」



27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/22 12:18:01 ID:G0WcKcrOO


上条(それに中身はインデックスだぞ、欲情なんて以ての外…いや中学生の御坂にもダメだけどさ)

上条(でもそもそも噛み付きが無いインデックスや電撃が無い御坂って、危険性0の単なる美少女だからなあ)

上条(ちょっとくらい…)

上条(ってダメだ!ダメダメダメダメ!)

上条(ペドには、ペドにだけはなるわけにはいかない!)

御坂「とうま、ねえとうま?」

上条「うっ…」バタッ

御坂「ええっ!? 鼻血出しながら気絶した!?」

御坂「とうま―!」



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/22 12:20:23 ID:G0WcKcrOO


初春宅

初春「うーん」パチッパチッ

初春「やっぱりダメね」

初春「LEVEL1相当の電気しか出せなくなってる」

初春「ソフトが御坂美琴だから電撃使いではあるけれど、ハードの脳容量は低能力者だから演算は出来ないか」

初春「『ファイルが大きすぎてこの端末では再生出来ません』みたいな状態ってのはもどかしいわね」



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/22 12:23:56 ID:G0WcKcrOO


初春「私の意思は――それこそ魂とも呼ぶべきものは――肉体や脳に存在するわけじゃなく、意思そのものとして独立していて」

初春「自分だけの現実はその意思に依存するわけで、その意思の力を放つに足る肉体によって学園都市の能力は現実世界へ干渉する……?」

初春「そんな非科学的な…」

初春「というか元に戻るにはどうしたら良いんだろう」

初春「往年のパターンとして坂道転げ落ちる、とか?」

初春「あー!頭痛くなってきた!」



31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/22 12:32:38 ID:G0WcKcrOO


初春「決めた、明日みんなを集めよう」

初春「黒子と佐天さんにも協力して貰って、何としても明日中に戻らなきゃ!」


to 御坂美琴
 佐天涙子
 白井黒子

sub 大事な話があります

本文 夜遅くごめんなさい
突然ですが明日の12:00、いつものファミレスに、来てください
忙しいでしょうがお願いします

初春「これで良し」

初春「記憶を覗いた限りじゃ風紀委員の仕事は無いし」

初春「というか持ち主の脳を覗けるって倫理的にアウトよね、そもそも何故見れるのかしら?魂が視聴者で記憶は録画番組みたいなもの?」

初春「いや……考えるの止めとこ、無駄に疲れるし」



33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/22 12:45:35 ID:G0WcKcrOO


ファミレス

初春(御坂)「……で?」

イン(初春)「ごめんなさい」
黒子(佐天)「調子に乗りました」

御坂(イン)「自分の土下座姿って新鮮かも」
佐天(黒子)「生涯見ないままでいたかったですの」

上条(……なんだこれ)

イン(初春)「使ってしまったお小遣いはちゃんと返しますので!」

初春(御坂)「どうすりゃ朝昼合わせて2万円も食べれるのよ…」

イン(初春)「なんかこの身体、お腹減っちゃって」テヘヘ

上条「……」チラッ

御坂(イン)「なにかなとうま?」

上条「イヤベツニ」



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/22 12:55:38 ID:G0WcKcrOO


黒子(佐天)「破ってしまった下着は必ず弁償しますから!」

佐天(黒子)「下着一枚くらい、大丈夫ですの」

佐天(黒子)(云万円した秘蔵の勝負下着じゃないでしょうし)

黒子(佐天)(タンスの二重底を突破した先になった、なんかキラキラしたエっロい穴空き下着だったのに……心が広いなあ)

御坂(イン)「ねえ短髪、パフェ食べて良い?」

初春(御坂)「ダメ、三杯目でしょ?それ私の身体なんだからね」

上条(暇だし紙ナプキンで名札でも作るか)

店員(なんだあのウニ頭、ハーレムかよ死ねよ)

店員(二組もハーレム居たらこちとらストレスマッハなんだよ)



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/22 13:04:30 ID:G0WcKcrOO


上条「言いたい事は色々あるだろうけど、とりあえず名札出来たからさ、着けてくれよ」

御坂(イン)「それは…流石に…」

佐天(黒子)「見分けくらいつきませんの?」

上条「つくけどややこしいから嫌なの」

イン(初春)「まあややこしいのは同意です、今だけでもやりましょう」

初春(御坂)「えーっと、じゃあ現状の把握からね?」

黒子(佐天)(みんな切り替え早いなあ…)



38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/22 13:13:54 ID:G0WcKcrOO


イン(初春)「昨日の15時頃に私と御坂が入れ替わって」

御坂(イン)「16時22分に私と短髪が入れ替わったんだよ」

佐天(黒子)「私達は昼ご飯の後だから、12時半くらい入れ替わった筈です」

黒子(佐天)「いずれもぶつかった衝撃でこうなりましたの」

上条「じゃあもっかいぶつかりあってみる?」

御坂(イン)「結構痛かったから気が進まないんだよ…」

初春(御坂)「慣れてない肉体だから最適な出力が出せるとも限らないしね」

上条「出力?」

佐天(黒子)「時速5kmで接触した時に限り入れ替わると仮定した場合、己本来の肉体ですらそんな都合よく勢いの調整は出来ませんわ」

イン(初春)「反復横飛びで毎回同じ場所に足をつけられる、ってんなら別でしょうけどね」

上条(さっぱり分からん)



39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/22 13:20:09 ID:G0WcKcrOO


初春(御坂)「操作が慣れてない上に友達の肉体を不用意に危険には晒せない、ぶつかるのは最後にやりましょう」

黒子(佐天)「でも他に何か確かめる事なんてあるかなぁ?ういは――御坂さん」

初春(御坂)「そうね、たとえば黒子」

佐天(黒子)「黒子はこっちですの」

初春(御坂)「あ、ごめん」

初春(御坂)「あんた入れ替わってから、テレポート出来た?」

佐天(黒子)「いいえ、上手く演算が出来ませんの」

黒子(佐天)「それは私の肉体が空力使いだからじゃ?」

初春(御坂)「それも考えたけど、私は電撃は出せるから違うわ」パチッ

イン(初春)(お腹空きました…この子の身体って燃費悪いんですね…)



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/22 13:31:43 ID:G0WcKcrOO


初春(御坂)「当たり前だけど初春さんの能力も私は使えなかった」

黒子(佐天)「開発されたのは確かなのに、多重能力が不可能という証明…?」

初春(御坂)「一番のポイントは、ソフトとハードが違うせいよ」

初春(御坂)「御坂美琴というソフトは電撃使い、でもこの身体は超能力者の脳と身体ではない」

初春(御坂)「だから私はレベル1相当の電撃しか出せないし、黒子は空間が曲がりきらずテレポート出来ないんだと思うわ」

イン(初春)「じゃあ何故、私や佐天さんが高レベルの能力を使えないんでしょう?演算力は上がってる筈なのに」

佐天(黒子)「脳の使い方でしょう、AT免許でMT車を乗るように、やり方が分かって無いから上手くいかないという」

黒子(佐天)「もしかして遠回しに、バカって言われてる?」

上条(あ―…こうやって見てると、みんな可愛いなあ…)



43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/22 13:45:59 ID:G0WcKcrOO


御坂(初春)「以上から、私達の――便宜上魂と呼ぶけど――魂が自分だけの現実を持ち、能力を保持している」

御坂(初春)「肉体はそれを現実世界へ発現させる為の門で、演算が出来る程門を大きく開けられる」

黒子(佐天)「やっぱりバカって事じゃないですか……」

イン(初春)「待ってください、その仮説が正しければ私や佐天さんも――いやそもそも全ての能力者が保持する力に大差はなく」

イン(初春)「使い方が分かっていないだけ、つまり誰でも超能力者になれるという事になりますよ」

御坂(イン)(魔術のせいでは無いけど、ややこしいから考えたくないんだよ)

上条(どうしょう、キャッハウフフにしか見えないからさっきから息子が静まらない)



44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/22 13:54:06 ID:G0WcKcrOO






黒子(佐天)「………私でも、大能力者や超能力者になれるってこと?」

初春(御坂)「えぇ、勉強さえ頑張れば必ずね」

黒子(佐天)(あれ、でもちょっと待てよ……?)

御坂(イン)「で、結局どうすれば戻れるのかな?」

イン(初春)「そりゃあやっぱり……ごっつんこ?」

初春(御坂)「その前にドラマの方法を試しましょうよ、抱き合ってゴロゴロって坂を下りるやつ」

御坂(イン)「転校生、おれがあいつであいつがおれで、どっちがどっちのあれをやるの?」

初春(御坂)「試す価値はあるはずよ」

上条(落ち着け、両親が俺を製造した時の事を妄想して鎮めるんだ!)

佐天(黒子)(この類人猿はさっきから……多分パニックで誰が誰か分かってませんのね)



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/22 14:04:57 ID:G0WcKcrOO


黒子(佐天)(このまま白井さんの身体でも、脳の使い方さえ分かったら私もレベル4の空力使いになれるよね?)

黒子(佐天)「すいません、ちょっとお手洗いに」

イン(初春)「すいません私も」

初春(御坂)「そうね、少し休憩しましょうか」



御坂(イン)「ねえ短髪、さっきの魂の話だけど」

御坂(イン)「脳と魂が別なら、脳は記憶の保管庫の筈だよね?なんで私は自分の記憶があるのかな?」

佐天(黒子)「意味消失も無く魂に記憶が刻まれているのなら、脳はただの…」

初春(御坂)「魂が私自身で、脳はそこにあるだけなのかも」

初春(御坂)「脳はただのDVDか何かで、魂が読み込んで覚えない限りはただの円盤なのかもしれないわ」

佐天(黒子)「では何故私達は此処にいますの?そんなの、まるで私達がゲームか何かのキャラクターに過ぎないのと同義ですの」

御坂(イン)(ディーブイディー?家庭内暴力の親戚か何かかな?)

上条(しまった、記憶喪失のせいで両親が単なるカップルに見える、全く萎えやしねえ)



48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/22 14:12:37 ID:G0WcKcrOO


佐天(黒子)「そんなの、認めたくありませんの」

御坂(イン)「私達が何者かなのは哲学がやるべき事で些末な問題なんだよ、今必要なのは元に戻る事で――」

初春(御坂)「――ねえ、私の記憶、絶対に見ちゃダメよ?」

御坂(イン)「!?」

初春(御坂)「魂は肉体の記憶を見れるわ、事故とは言え私は見てしまったから」

初春「訳は言えない、言いたくないけど、絶対に見ないでね?」

御坂(イン)「……当然なんだよ」

上条「ふう………」

上条(もし頭の中を見られたら、俺は死んでたな)

上条「インデックスの言うとおりだ、議論はどうでもいい」

上条「一刻も早く魂と肉体を元通りにしよう」

上条(インデックスの脳内を覗いて廃人化とか、シャレにならないしな)

佐天(黒子)「……」

佐天(黒子)(今お姉様の肉体に頭突きをすればもしかして…と思ってしまうダメな私)



50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/22 14:25:58 ID:G0WcKcrOO


ファミレス前

食蜂「あら御坂さん達じゃない」

食蜂「……ちょーっとからかってみようかな」クスッ

トイレ

イン(初春)「っとと、手足が縮んでるからトイレも一苦労ですね」

黒子(佐天)「ごめんみんな…」ボソッ

初春が個室に消えたのを確認し、佐天涙子は飛び出した
いつ開花するか分からない自分の才能を、いち早く使える可能性が今の白井黒子の脳であると気付いてしまったから

だから、

店員「あ、お客様危な」

ウィーン

食蜂「えっ」
黒子(佐天)「あっ」



52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/22 14:33:50 ID:G0WcKcrOO


黒子(食蜂)「だいたいの事情は分かったわ」

初春(御坂)「よりにもよって……またややこしくなったわね」

食蜂(佐天)「本当にごめんなさい」グスン

初春(御坂)「怒ってないから、ただ…」

食蜂(佐天)「ただ?」

初春(御坂)「ムービー撮るから私の言うとおりに」

黒子(食蜂)「ちょっとぉ!? 私の肉体で何やらす気よ!」

初春(御坂)「土下座とか靴舐めとかボランティア活動とか」

黒子(食蜂)「はあああ?何考えてんのよ!」

初春(御坂)「さあ?読んでみれば?」ププッ

黒子(食蜂)「この子の脳は私と形が違うから上手く行かないって説明したでしょ!」

御坂(イン)「二人ともウルサいんだよ」

上条(あのけしからん身体に佐天って子の魂が……シオニーを彷彿させるな)ムクムクッ

店員(ハーレムメンバーが増えやがった…くそっくそっ!)ドンッ



53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/22 14:41:59 ID:G0WcKcrOO


上条「……ふう」

上条「佐天さん、だっけか?」

上条「友達の脳を利用して得た能力が、君の望みかい?」

食蜂(佐天)「いいえ」グスン

上条「じゃあもうバカな事は考えちゃダメだよ」

食蜂(佐天)「はい」グズッ

佐天(黒子)(お姉様達が喧嘩してる間に録画開始したのは黙っておきましょう)

イン(初春)「しかし、脳が違うと能力の演算も変わるって不思議ですね」

初春(御坂)「銃のライフリングみたいなものかもね、弾丸(のうりょく)は同じ分類でも線上痕(アウトプット)には違いがあるんだと思う」

上条「とにかく移動しよう、河原かどこかで抱き合ってゴロゴロ―っとやるんだろ?」

御坂(イン)「とうまが言うとイヤらしく聞こえるんだよ」

上条「ハッハッハ、紳士の上条さんは悟りを開いているので邪心もなければ怒りも沸きませんよ」



56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/22 14:51:18 ID:G0WcKcrOO


河原

イン(初春)「じゃあまずは、私とインデックスちゃんで」

御坂(イン)「うん」

初春(御坂)「次に私が、私の身体に入った初春さんと入れ替わって完了ね」

黒子(食蜂)「同時に私が、私の身体とやるわよ」

初春(御坂)「戻った途端に能力使われちゃたまんないからあんたは最後よ」

上条「いや、上条さんが頭にタッチしておきますのでそこは安心して下さい」

初春(御坂)「でも…」

黒子(食蜂)「信じて欲しいんたゾ☆」

初春(御坂)「黒子の身体じゃなきゃ殴り飛ばしてたわ」



57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/22 14:57:13 ID:G0WcKcrOO


黒子(食蜂)「あら?今気づいたけど白井さん、御坂さんの下着を被るのが趣味なの?」

佐天(黒子)「はいぃ!?根も葉もない嘘は止めて下さいな!」

黒子(食蜂)「記憶を覗くのは得意分野の私が、間違えるわけな――うぼああああ!」

イン(初春)「うわあ…綺麗な右ストレート…」

御坂(イン)「見てるだけで横隔膜の辺りがヒリヒリするんだよ…」

初春(御坂)「黒子、後で話し合いましょうか」

佐天(黒子)「ひいいっ!」

上条「落ち着け御坂!今はそんなことしてる場合じゃ――」ズルッ

上条「あっ」
初春(御坂)「あっ」
黒子(食蜂)「!?」
佐天(黒子)「ちょっと!」
御坂(イン)「待っ」
イン(初春)「きゃあっ」
食蜂(佐天)「…私が言うのもなんですが」

食蜂(佐天)「コレって最悪のパターンですね」



59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/22 15:11:51 ID:G0WcKcrOO


凝縮されたほんの一瞬の中で、食蜂の声で涙子が呟く
それが全員の耳に届いたのは、七人が転げ落ちた後だった


上条(?)「……どうなりました?」
イン(?)「いやあああ!ちょっと私の身体から降りなさい類人猿!」
御坂(?)「あははぁ…記憶も魂もごっちゃになったみたいだゾ……☆」
黒子(?)「なんですかこの実験…おえっ!」
食蜂(?)「つうか食蜂、あんた派閥の子に何やらせてんのよ…」
初春(?)「…女子は誰でもあそこがグロいだなんて知りたくなかった…」
佐天(?)「もうどうにでもなればいいんだよ……」



七人『『『不幸だー――!!』』』




芦屋「夕飯食べて行きませんか?」 千穂「え!?」

2013-07-23 06:53:43 | はたらく魔王さま

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 20:27:03.56 ID:BfqpenIMO

魔王城・夕方……

真奥「もうこんな時間か。随分長い事話し込んじまってたんだな」

千穂「本当だ。やっぱり楽しい時間って過ぎるのが早く感じますよね♪」

真奥「あはは、確かに楽しかったけどただの雑談にそれは言い過ぎだろ?」

千穂「そ、そうですかね?(苦笑」

漆原(好きな相手と一緒ならそれだけで十分楽しいだろうね……相変わらず真奥はこういう事には鈍い)

芦屋「そろそろ夕飯の時間ですね。佐々木さん、宜しければ夕飯食べて行きませんか?」

千穂「え!?」




5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 20:31:48.51 ID:BfqpenIMO

芦屋「なぜそんなに驚くんです?」

千穂「いや、だって真奥さん達何時も生活費カツカツじゃないですか? それなのに夕飯を御馳走になるなんて何だか悪いですよ!」

真奥「うわ、事実だけど改めて言われるとなんかグサリとくるな」

千穂「あわわ、スイマセン!」アタフタ

芦屋「大丈夫ですよ、それに今日は大勢で食べた方が良い物ですから」



6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 20:34:38.01 ID:BfqpenIMO

漆原「そういえば今日のご飯何かまだ聞いてなかったね。何なの?」

芦屋「フッ、聞いて驚け、漆原。今日の夕飯はな……」



芦屋「お家で楽しく焼き肉だ」ニヤリ



三人「!?」



7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 20:41:21.39 ID:BfqpenIMO

漆原「や、焼き肉! つまりお肉が食べられるの!? こ、この魔王城で!?」ドキドキ

真奥「お前から進んで焼き肉なんて……芦屋、お前頭でも打ったんじゃないのか?」

芦屋「私はいたって正常ですよ、魔王さま」

千穂「あの、それなら尚の事私いない方が……せっかくの御馳走なのに私の分だけ減る事になりますし」

芦屋「ご心配には及びません。それに佐々木さんには常日頃から大変お世話になっています」

芦屋「ですからこれはささやかなお返しと思って下さい」



9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 20:50:04.92 ID:BfqpenIMO

千穂(やっぱり悪い気もするけど……あんまり断り続けるのも逆に失礼だよね)

千穂(それに真奥さんと一緒にご飯食べられるののは正直嬉しいし♪)

千穂「分かりました。なら夕飯、ご一緒させて貰いますね」ペコリ

真奥「あ、それなら親御さんに連絡した方が良いんじゃないか?」

千穂「そうですね。ちょっと電話して来ます」トテトテ

漆原「肉……お肉……ああ、これって夢じゃないよね? 現実だよね?」ニヘラー

芦屋「漆原、ほうけてないでホットプレートの用意をしろ。この前商店街の福引きで当たった奴だ」



10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 20:57:21.43 ID:BfqpenIMO

千穂「うん、真奥さん達は大丈夫って……うん……あ、ちょっと待って」

千穂「真奥さん、お母さんが真奥さんに挨拶したいと」

真奥「え、俺? はい、代わりました、真奥です。ご無沙汰してます……はい……いえ、大丈夫ですから」

真奥「本当ですって……いえ、無理してません……はい……いえ、大丈夫ですから」

真奥(なんかウチの金銭事情を凄く心配されてる……ウチの貧乏はちーちゃんの家まで届いてるのか)

千穂(なんか申し訳ない……)



11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 21:04:36.69 ID:BfqpenIMO

…………

真奥「プレートが良い感じに温まってきたな♪」

漆原「ねえ、芦屋ー。早くお肉出してよー」

芦屋「急くな。まずはこれを食べろ」ドサッ

千穂「もやし、ですか?」

芦屋「いきなり肉を食べるとあっという間になくなってしまうかもしれませんからね」

芦屋「まずは野菜を食べてある程度腹を膨らませるのです」

漆原「そんなー。僕早く肉食べたいのに……」

真奥(やっぱりなんか貧乏くさくなるな)



12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 21:08:47.86 ID:BfqpenIMO

真奥「…………」シャキシャキ

千穂「…………」シャキシャキ

漆原「…………」シャキシャキ

芦屋「…………」シャキシャキ

真奥「…………」シャキシャキ

千穂「…………」シャキシャキ

漆原「…………」シャキシャキ

芦屋「…………」シャキシャキ

真奥「…………」シャキシャキ

千穂「…………」シャキシャキ

漆原「…………」シャキシャキ

芦屋「…………」シャキシャキ



13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 21:09:57.56 ID:BfqpenIMO

真奥「…………」シャキシャキ

千穂「…………」シャキシャキ

漆原「…………」シャキシャキ

芦屋「…………」シャキシャキ

真奥「…………」シャキシャキ

千穂「…………」シャキシャキ

漆原「…………」シャキシャキ

芦屋「…………」シャキシャキ

真奥「……もやし多くね!?」



15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 21:18:08.99 ID:BfqpenIMO

真奥「後せめてなんか喋ろうぜ! 何処のさまぁ~ずと女子アナだよ!?」

千穂「す、すいません。なんか空気的に喋りにくくて……(汗」

漆原「せっかく立派なホットプレートあるのにもやししか焼いてないからテンションでなくて……」

芦屋「文句言うな! 今日はもやしが安かったんだ! こんなにもやしが食べられるの日なんてそうはないぞ!」

真奥「まあもやし好きなら喜ぶんだろうがな」

漆原「そうでもない相手からみると微妙な日だよね」



16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 21:23:50.15 ID:BfqpenIMO

真奥「しかしいくら安かったからって多過ぎだろ? 未だにプレートの上がもやしで真っ白だぞ?」

千穂「私、もやしだけでお腹膨れてきました」

漆原「芦屋、そろそろお肉だしてよ~」

芦屋「もやしが先だ」

真奥「いや、さすがにもやしだけだと飽きて来たし、そろそろだしても良いんじゃないか?」

芦屋「そうですか……魔王さまがそうおっしゃるなら」ガサゴソ

漆原「やった! やっとお肉に!!」



17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 21:28:02.09 ID:BfqpenIMO

芦屋「どうぞ、肉です」

三人「…………」

芦屋「ん、どうしました?」

千穂「あの芦屋さん、これは……」

芦屋「肉です」ニコッ

真奥「いや、これ赤じゃなくて灰色に見えるんだが……」

芦屋「肉です」ニコッ

漆原「どう見てもこんにゃく……」

芦屋「肉だと言っているだろ、穀潰し」ギロリ



18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 21:34:51.21 ID:BfqpenIMO

真奥「うん、なんとなくこんな展開あるんじゃないかなとは思ってた」

漆原「酷いよ、芦屋! 僕楽しみにしてたのに! 本物の肉出してよ!!」

芦屋「これが肉だ! これが肉なんだ! そう思い込め!!」

漆原「思い込めってなんだよ!」

千穂「あの、私急いでお肉買ってきましょうか?」

芦屋「いえ、肉ならここにあります。そのお気遣いは結構です」

漆原「だから肉じゃなくてこんにゃくだって!」

芦屋「シャラップ!」バシッ

漆原「ぐふっ!?」



19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 21:38:08.13 ID:BfqpenIMO

真奥「まあ食べられない事もないんだ。さあ、このこんにゃく……じゃない、肉をみんなで食べよう」

千穂「そ、そうですね。私、こんにゃくも好きですし」

漆原「酷いよ……詐欺だよ……」

芦屋「文句言うなら貴様は食べなくて良いぞ?」

漆原「……食べるよ」



20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 21:44:28.65 ID:BfqpenIMO

千穂「それにしてもこんにゃくも凄い量ですね」

漆原(こんにゃく買うならこの金で安くても良いから肉買えよ)

芦屋「こんにゃくはいろいろと応用がききますからね。買いだめしてるんですよ」

真奥「確かにこんにゃくは(料理として)意外といろんなもんに使えるよな」

千穂(こんにゃくがいろいろ使える……)

千穂(そういえば前にクラスの子から聞いた事あるな……男の人はムラムラしたらこんにゃくでも使うって)

千穂「…………」

千穂(まさか真奥さんも!?)



23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 21:49:43.89 ID:BfqpenIMO

千穂(もし、もしこのこんにゃくが真奥さんの、その、そういう事に使われていたものだとしたら?)

千穂(でもそんなものを夕飯に出すかな……いや、ありえる。貧乏な真奥さん達ならありえる!)

千穂(でももしかしたら芦屋さんや漆原さんが使ったこんにゃくの可能性もあるんだよね……それはやだな)

千穂(でももし真奥さんの使ったこんにゃくなら……私は、私は……)

真奥「ちーちゃん、何こんにゃく凝視してんの?」



24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 21:52:45.05 ID:A+5T0Jcz0

えっちーちゃん



26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 21:57:33.62 ID:BfqpenIMO

真奥「あ、ちーちゃん。このこんにゃく焼けたよ」ヒョイ

千穂「あ、ありがとうございます」

千穂(ん、今自然な流れで真奥さんにこんにゃくを取って貰ったけど)

千穂(真奥さんの箸で掴んだこんにゃく……)

千穂(つまり……間接キス!?///)



34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 22:32:33.99 ID:BfqpenIMO

千穂(こ、これを食べれば真奥さんと間接キス……)プルプル

千穂「あ……」ツルッ

こんにゃく「」ユカベチャ

千穂(ああああああああ!?!?)

真奥「あ、何やってんだよ、ちーちゃん」

芦屋(こんにゃくを落としてあれだけのリアクション……よかった、佐々木さんはこんにゃく好きのようだ)



35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 22:35:11.52 ID:BfqpenIMO

千穂(何してるのよ、私! 真奥さんのこんにゃくを落とすなんて!?)

千穂(いや、この世界には三秒ルールという素晴らしいルールがある! 急いで拾えばなんとか……)

漆原「勿体ないな、もう」ヒョイパク

千穂「」



36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 22:39:28.98 ID:BfqpenIMO

真奥「お前落ちたもんも平気で食べられるのな」

漆原「だって勿体ないじゃん」モグモグ

芦屋「出来れば無駄遣いに関しても勿体ないという認識を持ってほしいところだが……」

千穂「…………」

漆原「ん、どうしたの、佐々木千穂?」



37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 22:41:57.53 ID:ikIReYIMP

ニート終了のお知らせ



39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 22:43:09.88 ID:+Ba6j5QPi

空気読めよニート



40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 22:45:20.95 ID:BfqpenIMO

千穂「漆原さん、ちょっと左手で良いんで貸して下さい」

漆原「いきなりなんだよ。ん?」

漆原「ねえ、なんで僕の指広げてるの? で、なんでその間に箸を一本一本挟んでるの?」

漆原「まさか……ちょっと待ってよ。それやめてよ。僕が何したっていうんだよ。真奥達も見てないで止め」

ギュー!

<ギャー



41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 22:51:49.63 ID:BfqpenIMO

…………

真奥「なんだかんだで腹いっぱいになったなー」

千穂「一生分のこんにゃくともやし食べた気がします」

漆原「まあ何だかんだで美味しかったよ……左手がまだ痛いけど」

芦屋「当然だ。私がチョイスした料理だからな」

一同「…………」

一同(でもやっぱり焼き肉じゃないよな……)



42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 22:59:06.26 ID:BfqpenIMO

真奥「……いや、これはやっぱり焼き肉だよ」

真奥「もやしとこんにゃく……これが魔王城の焼き肉なんだ!」

真奥「常識に縛られるな! 俺達は俺達の焼き肉を作ればいいのさ!」

千穂「そ、そうですね!」

芦屋「さすが魔王さまです!」

漆原「無理矢理まとめてきたな~」

ドンドン

真奥「ん、こんな時間に客か? 誰だろう?」



43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 23:02:29.69 ID:BfqpenIMO

恵美「ちーす! 魔王達、様子を見にきてやったわよ!」ドアバン

真奥「恵美?」

千穂「何だか何時もと様子が違いますね?」

漆原「うわ、酒くさ!」

芦屋「お前、酒を飲んできたのか?」

恵美「ええ、さっきまで仕事仲間とね~ひくっ」



45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 23:05:41.99 ID:BfqpenIMO

真奥「お前、本当は17だろ? 酒なんか飲んで良いのかよ?」

恵美「うっさいわね。魔王が私に指図すんじゃないわよ」

恵美「でも楽しかったわよ。焼き肉屋でやった飲み会」

四人「!」



46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 23:12:21.90 ID:BfqpenIMO

恵美「やっぱり焼き肉といえば肉よね、カルビよね」

恵美「食べ放題の店だったけど凄く美味しかったわ」

恵美「そういえば食べ放題の中にこんにゃくやもやしがあったけど……わざわざ焼き肉店まで来て食べる人いないってのwww」

恵美「焼き肉はカルビとお酒があれば十分……ってどしたの、みんな? 怖い顔して?」

四人「…………」



48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 23:17:27.71 ID:BfqpenIMO

恵美「ちょっと、なんで無理矢理追い出すのよ!」

真奥「うるさい! お前はしばらくウチにくるな!」

漆原「うらやましくなんかない! うらやましくなんかないんだからな!」

芦屋「ええい、塩を蒔いてやる!」

千穂「遊佐さん、こんにゃくを馬鹿にするなんて見損ないました!」

恵美「え、千穂ちゃんまで……ちょ!?」

ドアバタン!!

恵美「…………」

恵美「……私が何したってのよ」グスン



50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 23:22:04.80 ID:+Ba6j5QPi

ワロタwww



51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 23:23:07.53 ID:+YUFJ1hQ0

勇者かわいい



52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 23:26:36.49 ID:BfqpenIMO

…………

千穂「じゃあそろそろ私、帰りますね」

芦屋「また何時でも来て下さい」

漆原「その時はお土産忘れずにね」

芦屋「漆原!」

真奥「途中まで送ってくよ」

千穂「え、いいんですか?」

真奥「もう遅いしな。ほら、いこうぜ」



57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 23:32:42.92 ID:BfqpenIMO

真奥「うわーやっぱり夜も蒸すな~」

千穂「そ、そうですね」

千穂(真奥さんと夜道を歩く。うわ~なんかそのシチュエーションだけで緊張しちゃうな~)

千穂(それにしても今日は楽しかったな。夕飯まで一緒させてもらったし)

千穂(惜しむべきは真奥さんとの間接キスのチャンスを逃した事……漆原畜生め)オクバギリリ

真奥「ちーちゃん、拳固めてどうしたの?」

千穂「え、あ、いや、なんでもないです、あはは」



58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 23:36:13.52 ID:BfqpenIMO

千穂「あ!」

真奥「どうした?」

千穂「今流れ星が流れたんですよ。あの辺りに」

真奥「流れ星ってあれだろ? 流れてる間に願い事三回唱えると叶うってやつ」

千穂「はい」

真奥「それ物理的に無理じゃね? 流れるの一瞬なのに三回とか」

千穂「ま、まあそうなんですけど」



59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 23:40:23.70 ID:BfqpenIMO

千穂「また流れないかな……」

真奥「何だ、叶えたい事願いでもあるの?」

千穂「え、あ……無いことはもないですけど」

真奥「そっか……」

真奥「よし、ならこうしよう。流れ星を見て5分以内なら願い事言っても間に合う事にしよう!」

千穂「はい?」



60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 23:46:15.33 ID:BfqpenIMO

千穂「あの、そうしようっていうのはどういう……?」

真奥「つまりだな、うまく言えないが……もやしとこんにゃくが魔王流の焼き肉であるように」

真奥「流れ星流れて5分間願い事いう猶予があるのも魔王流なんだよ!」ドヤッ

千穂「……ぷっ」

真奥「え、なんで笑うんだ? 俺なんか変な事言った?」

千穂「いえ、真奥さんらしくて良いと思います」

千穂「なら魔王流という事で今からお願いしてみますね」



61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 23:48:33.08 ID:UV0XEh0bO

魔王様イケメン



62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/22(月) 23:50:39.99 ID:BfqpenIMO

千穂(確かに私には叶えたい願いがある)

千穂(でもそれは自分の力だけで叶えたいもの)

千穂(だからここで願うのはほんのささやかな願い。それは……)

千穂「……真奥さんとこうやって一緒にいる時間が少しでもゆっくり感じられますように」

真奥「え?」

千穂「ふふ、声に出しちゃいました♪」

おわり



73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/23(火) 00:46:33.57 ID:A2tfwTP40

乙。面白かったよ。




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