スウィートな暇つぶし

2021年、アデラとクリンシーを相次いで亡くしたヘタレママの後悔と懺悔と感謝、そして再生のブログ

アンジュのこと。

2009-01-14 20:48:29 | 犬・猫
昨日、1月13日はアンジュの命日でした。

アンジュの死については、後悔や反省が多く
今、思い返してもとてもつらい出来事なので
今まで触れることがなかったのですが。

アンジュが精一杯生きた証。
私の大切な一年です。





2001年1月12日。雨。
会社を出てすぐに私は、東バイパスの大きな交差点の真ん中に
なにか影を発見。
すぐにそれが車に轢かれた、犬か猫ということを感じました。
その上を車が通らないことを祈り、見ていると
かすかに動いた影!
「生きてる!」

反対車線、しかも運転中の私は、あわてて会社へUターン。
男性同僚2人を連れて、ダンボール箱をかかえ現場に戻りました。

倒れていたのは猫。
夕方のラッシュ時ではあったけど、走行車を停め猫を救出。
抱えるときに血がたくさん流れました。

意識はあるようで、箱の中で鳴く猫。
私は病院に着くまで、「大丈夫だから!」と、声をかけ続けました。
私も泣きながら。



退院して、ノドの管もとれたアンジュ。おなかの傷、顔の傷が痛々しい。
横にいるのは、19年生きたスクウィーキー。


診断は横隔膜破裂と顎の骨の分裂。
手術の次の日、面会に行くと点滴と、ノドに管。
とても痛かったろうに、私が声をかけると
起き上がり伸ばした私の手にスリスリしてくれました。
その時の私の感動。
突然、天から舞い降りた天使に「アンジュ」と命名。

これからいっしょに生きようね。



2週間の入院中、私は毎日面会に行きました。
病院では部屋を空けてくださって、
そこで毎日アンジュを抱っこし過ごしました。
日に日に元気になるアンジュ。
心配だったのは家にいる、犬のフーちゃんや
猫のスクウィーキー、デイジーとうまくやれるかどうか。。。



デイジーと。
デイジーは2005年白血病で他界。


私の心配をよそに、みんなと仲良くなってくれたアンジュ。
アンジュは男の子だけどおとなしく、優しく甘えんぼでした。
しばらくは、ノドに通した管にお湯で溶いた療養食を注射器で入れるのが日課。
一回の食事に30分かけ、それを数回。
ちょっとずつ注入しないとすぐに逆流してしまうのです。
でも本当の苦難はそれからでした。




内臓のダメージも強かったのか
今まで元気かと思ったら、具合が悪くなっている。。。。
1年間の半分は病院通いだったでしょうか。

いつもアンジュの体調に注意をはらい
お風呂も外出も短時間で、いつでも病院へ行けるように。
寝ていてもアンジュのちょっとした動きに飛び起きる毎日でした。



2001年クリスマス。
アンジュはとても元気で食欲もあり、
私のチキンにもちょうだい、ちょうだい~と手を伸ばすほど。
いつまでもこの幸せが続きますように、私は祈りました。

でもそれはアンジュの最後の元気な姿で、
年が明けたとたん、部屋の隅でうずくまって動こうとしない。。。
無理に食べさせてももどしてしまうのです。

検査の数値もひどく貧血も起こりはじめました。
毎日、点滴と注射。そしてついに輸血。



アンジュと出会ってちょうど1年目の日、
中学の同窓会がありました。
危篤のアンジュを置いて行くのは忍びなかったけど
クラス幹事をしており、先生への花束贈呈もある。。。
「2時間で帰ってくるから!!」アンジュと約束をして
急変したらすぐ連絡くれるよう母に頼んで出かけました。

会の途中も母に連絡を入れ
お開きになったら飛んで帰りました。
私との約束を守り、アンジュはがんばっていました。

それから数時間後。
アンジュと出会って366日目、
アンジュは私の腕の中で、本当に天使になってしまいました。



たった一年。
アンジュを苦しめただけの一年ではなかったか。
もっと他に手立てがあったのではないか。

今も思い出すと泣いてしまうけれど
その時も泣いてばかりいました。
母からも「そんなに泣いたらアンジュが悲しむ」と言われたけど
完全にペットロス状態。



私が立ち直れたのは
「アンジュがやって来たのは、私を悲しませるためじゃない」
と思うようになったから。
いつまでも悲しんでいたら、アンジュが私のもとに来た意味がない。
そう思えるようになったからです。

今も悲しみは完全には消えないけれど
アンジュは愛されて幸せだったよね、と思うようにしてる。
私のためにも、アンジュのためにも。





たぶん、いまごろは
我が家の数多くの仲間たちと、仲良く遊んでいるはず、だね。







アンジュのおはなし、読んでくれてアリガトウ!!
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コメント (9)
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