悠の食虫植物 ネペンテス普及委員会 (和名 ウツボカヅラを世に広める会)

食虫植物のネペンテスを広めていくためのブログ。

ネペンテス栽培記 524 俺たち挿木組 その1

2020年02月28日 00時25分52秒 | 悠のネペンテス栽培記
どーもでーす!

しれっと再開したネペンテス栽培記、
ありがたいことに、
何事もなかったようにさっそくコメント頂きましたので、
今日はそれについて書いていきたいとー、



おおおおおおおお思いまーす(最近YouTubeばかり見てる悠)!


さて、
書く前になんですが、
実は先週からお約束のように体調を崩しまして、
昨日なんかは39度前半まで熱が上がってしまい、
いよいよ、
よし、
救急車だ、
と思ったのですが、
そのまま気を失ってしまったらしく、
気づいたらいつもの最悪な目覚めの朝を迎えていました。

なので、
超めんどくさがりの自分も、
さすがに今日は観念して病院に行ってきましたよ。

いま色々と大変な時期なので、
ちょっと心配していたのですが、
扁桃腺が腫れて熱が出てたみたいで、
薬を処方してもらい、
解熱剤も飲んで、
いま意気揚々と書いているわけです。

治るまで安静という選択肢がない男


さてさて、
いつぶっ倒れるかもわからないので、
さっそく本題を書いていこうと思います。

今日は挿し木についてです。

一応、
誤解が出ないよう、
先に申し上げておきますと、
今回のコメントで頂いた内容は、
脇芽が出てきたという案件なので、
正確には挿し木についての質問ではないのですが、
私は挿し木推進派の最前線におりますので、
そう解釈しております、
押忍。


さて、
まずなぜ私が挿し木推進派かと申しますと、
これはもやむを得ない理由でして、
単純にスペースに制限があるからです。

特に高さはどうしようもないので、
大きく成長してしまった株はバッサリと切って、
挿し穂にしてストックする、
ということになります。

ただ、
一応、
メリットもあります。

親芽は環境の変化に弱く、
いったん調子を崩すと、
そのまま枯れ上がってしまうことが多いのですが、
脇芽、
新芽という言い方が正しいかわかりませんが、
そちらの方は環境にかなり柔軟性があり、
生長の勢いもつきやすくなります。

また、
これが一番大きな要因ですが、
万が一に枯れ上がったときのバックアップができる、
ということです。

枯れるまで育てて、
あとは違うものをまた購入する、
という前提だったり、
スペース的に一鉢くらいしか置けないというのであれば、
逆に増えてしまう挿し木はデメリットですが、
それを除けば、
かなり効率よく栽培のノウハウを身に着けることができ、
醍醐味の一つを知ることができるようになります。


えー、
ここまでがですね。
悠が挿し木にこだわる、
表向きの建前、
ということになります。

悠が挿し木にこだわる理由は他にあり、
ここから先は栽培記で書いていなかったことなのですが、
まだ検証段階なので、
それをご承知頂ける方のみ、
以下を読み進めて頂ければと思います。


さて、
ここからが裏本題です。

悠が挿し木のために強制カットに踏み切った理由、
それがこれ、

いまの環境では生長源問題と、
エネルギー分岐点問題を解消できなかったら


です。


えー、
この2つはこの場で説明するための仮の造語みたいなものなので、
取り合えずイメージ的な感じでご理解ください。


初心者の方で、
疑問に思った方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

同じネペンテスなのに、
挿し木しやすい種と難しい種がある。

同じネペンテスなのに、
脇芽が出やすい種と出にくい種がある。

同じネペンテスなのに、
2本以上の生長点で大きくなる種と1本だけ大きくなる種がある。

同じネペンテスなのに、
徒長しやすい種としにくい種がある。

などなどです。


もちろん、
一個一個の解説をすれば、
着生種や他の植物に巻き付くタイプだったり、
サイズや現地の状況などで説明できるかもしれません。

が、
私が一般家庭でネペンテスを育てていく上で、
種別や原産地よりも重要視したのが、
ネペンテスの生長源問題だったのです。

ネペンテスの生長源は、
サイズや生長点の数に関係なく、
1本に1個です。


つまり、
葉がどんなに巨大化しようが、
脇芽がグングン伸びようが、
生長源の数は関係ないということになります。

じゃあなぜ、
葉をバサバサと広げ、
脇芽を何本もワサワサと茂らせ、
袋をブラブラと何個もぶら下げてる一方で、
葉を広げたと思ったら下葉が枯れ、
脇芽が生えたと思ったら親芽が枯れ、
袋が出来たと思ったらそのまま枯れ上がるネペンテスがいるのか。

これは最初、
私はずっと、
自分の栽培テクの低さと、
環境整備のレベルの低さだと思っていたんですが、
いや実際そうなんですけれども、
もう一つ、
別の要因を追加で考える必要があるんじゃないかと思いまして。

つまり、
同じ生長源が1でも、
その性能自体がまったく違うのではないか、
ということです。


まぁ、
単純に、
種類が違うだけという説明が一番なのですが、
ネペンテスはすでに、
品種不明の交配種が大量に出回っているのが現状なので、
種別の同定や交配親の特定、
もしくは長期観察による特徴のピックアップよりも、
この考え方の方が早い気がするんですよね。

車で言うなればエンジンそのもです。

軽自動車クラスの60馬力前後のエンジンもあれば、
300馬力を超すハイパフォーマンスカーのエンジンもあります。

ここで大事なのが、
オーバースペックの理論です。

130キロの速度でテストコースを走り続けた場合、
どちらのエンジンが先に性能的な部分が消耗してくるかですが、
これは簡単で、
ジョギング程度のスポーツカーに比べ、
ほぼ全力疾走の軽自動車の方が早く摩耗していくことになります。

これは厳密にはちょっと違うのですが、
ネペンテスで言うところの、
脇芽発生率やその維持につながり、
余裕のある大排気量タイプが有利、
ということになります。
(脇芽の発生などちょっと違う解説が必要があるのですが、
今日は時間がないのと具合が悪いのでまたの機会に)

ただ、
欠点としては、
サイズの点で狭い路地裏や、
燃費的に、
信号待ちからの発進を細かく刻むのが不利、
というのがあります。

軽自動車はこの点が得意分野で、
ネペンテスで言うところの、
挿し木をし易く(環境変化にある程度対応できかつ温度範囲も比較的柔軟含む)、
徒長しやすいタイプ、
ということになります。
(これも厳密にはそれぞれ別の解説が必要ですが、
これもまたの機会に)


で、
このネペンテスの生長源が厄介なのは、
それぞれの特性の他に、
規定値まで出力を上げるために、
環境を維持し続けなければならない、
というのがあります。

具体的に言うと、

温度

湿度



適応用土、

自然の風に近い空気の循環

です。


悠にはそれができなかった(おい)。


規定値までいかない、
あるいは維持できない生長源は、

大型のよくある場面として、

脇芽を出しまくるが、
全体は一向に大きくならない

生長が急に止まったと思ったら、
そのまま何か月も変化がない

大きくなる前にすぐ徒長して、
そのまま枯れ上がる

小型の場合、

下葉が黄色くなったと思ったら、
全体がすぐ枯れた

ひょろひょろと伸びて袋がつかない、
あるいは色が出ない

脇芽が出たと思ったらすぐ枯れた


という、
それぞれ訳の分からない育ち方をします。


やば、
もう寝る時間なので、
全然まとまってませんが、
この章も含めて、
今日のところはこの辺までにしたいと思います。


なんでこんなまわりくどい話しをしたかというと、
日本の一般的な流通種は、
このエンジン性能の良いとこどりだけをしたようなチート種、
ヒョウタンウツボカヅラがメインのため、
これと同じような感覚で他のネペンテスを育てること自体間違いで、
逆に言うと、
このヒョウタンウツボカヅラの近縁種、
あるいはその交配種であれば、
近い栽培ができる可能性がある、
ということなのです。


なので、
ちょっと乱暴ですが最初の結論としては、
ヒョウタンウツボカヅラっぽい、
もしくはその血が入っているっぽい感じであれば、
脇芽が出まくるのは本種の特性なのでしょうがないのと、
その脇芽をどうするかですが、
本種は障害物を避けつつ、
尚且つ他に巻き付くのに特化した性質があるので、
置き場所などの栽培に条件に支障が出ない限り、
切ってもいいし放置しても大丈夫、
ということになります。



生長源問題で悠が挿し木に踏み切った理由としては、
生長源を規定値まで上げる環境整備が不十分だった、
生長源の性能を維持する環境整備が不十分だった、
の2点です。


まぁ、
脇芽が出たことによる、
パワーロスとガス欠で、
親芽との共倒れを防ぐ苦肉の手段、
という解釈で大丈夫です。


えー、
この話しはもっと短くまとめてあとで書くはずだったのですが、
今書かないともう書かないなということと、
頭が痛いので考えがまとまらない、
という理由でこうなりました。


すみません、
エネルギー分岐点問題と言う、
最終的に挿し木に至る肝心な部分が書ききれてませんが、
限界なので明日に回そうと思います。


ではでは、
また次回、
お会いしましょう。
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