ネペンテス雑記帳 ４４

やってやる、

やってやるぞ！



今日は大事な会議。



ここ一番で臨んだ大事な本番！




すべての会議で居眠りをこいてきた私は、

今日こそは寝ずに会議を乗り切るぞと心に決め、

早めに出席して一番前の席を確保。


重役達の目の前、

最前列を陣取る私の姿は、

まさに背水の陣。


毎回毎回、

開始と同時に舟を漕いでいた私はすっかり目をつけられ、

もう次寝たら席はねーからという状態で、

マジで後がないよマジで。


あ、

ちなみに舟を漕ぐというのは、

居眠りして頭が揺れてる様子を揶揄したものでって、

誰でも知ってる今日この頃、


いかがお過ごしでしょうか。


こんばんは、

悠です。



日本一どうでもいい、

絶対に負けられない戦いがここ（ｒ）






と言う訳で、

取締役が到着し、

いざ開戦！






開始と同時に、

私は目の前に準備された舟に飛び乗り、

オールを担いでって、



あっぶねー！


いきなり寝るとこだったよ。



落ち着け、

落ち着くんだ。



まずは目の前の資料に目を通し、

今日は珍しく装着された帆を張り、

風向きを確認していざ出航。



快調に大海原に漕ぎ出しって、




あぶあぶあぶねー！



マジで一瞬寝てたよ。



司会進行のラリホーをもろにくらったようです。



くそ、

めまいがしやがる。



魔法がかなり効いているようです。




本年度の進捗状況が、

歌に流れて聞こえてきます。




こぉーの舟ぇを漕いでゆけぇ～、

おーまえの手で漕いでゆけぇ～、

おまえーが、



って


うおお、



マジで意識失ってたぜ。



もうこれ病気だよ絶対。



病気以外に説明がつかないよこれ。


大航海症候群だよこれ。



くそ、

なんとかしないと。




こぉーの舟ぇを漕いでゆけぇ～、

おーまえの手で漕いでゆけぇ～、

おまえーがぁ消えて喜ぶぅ、

者におまえぇのオォルを任せるなぁー！




おい、おまえ聞いてるか？



はい！

もちろんです！



そうか、

ならいい。

この税引き前の営業粗利だが……




こぉーの舟ぇを漕いでゆけぇ～、

おーまえの手で漕いでゆけぇ～、

おまえーがぁ消えて喜ぶぅ、

者におまえぇのオォルを任せるなぁー！




おい、

おまえ。



はい！



ちゃんとメモぐらいとれ！



はい！

すみません！



こぉーの舟ぇを漕いでゆけぇ～、

おーまえの手で漕いでゆけぇ～、

おまえーがぁ消えて喜ぶぅ、

者におまえぇのオォルを任せるなぁー！




おい！


はい！



疲れてるのか？


いえ、

考え事を。



考えるだけじゃなく、

行動しろ。



はい！

すいません！





こぉーの舟ぇを漕いでゆけぇ～、

おーまえの手で漕いでゆけぇ～、

おまえーがぁ消えて喜ぶぅ、

者におまえぇのオォルを任せるなぁー！





ヒソヒソ、

悠さん大丈夫っすか、

後ろから見てると、

ずっとＴ○ＫＩ○が流れてましたけど……


ヒソヒソ、

マジで？

いきなり漕ぎ出してた？



ヒソヒソ、

はい、

いきなりオール取られてましたよ。



ヒソヒソ、

ブホ、

バカ笑わせんな。



おい！

そこ！

なに喋ってんだ！




はい！

すみません！



おまえ！

状況がわかってるのか！

ふざけるなよ！

おまえみたいなやつがいるから……

…………




こぉーの舟ぇを漕いでゆけぇ～、

おーまえの手で漕いでゆけぇ～、

おまえーがぁ消えて喜ぶぅ、

者におまえぇのオォルを任せるなぁー！





以上、

悠が勇者になったときの話しでした。