悠の食虫植物 ネペンテス普及委員会 (和名 ウツボカヅラを世に広める会)

食虫植物のネペンテスを広めていくためのブログ。

猫の地球儀

2008年09月13日 01時59分16秒 | 日常
 私は小説家志望なので

 パソコンを買ってからは

 愛用の万年筆を投げ出し

 ポチポチとキーボードを叩いてるわけですが



 物凄く便利ですね、これ。



 もうすっかり夢中ですよ。



 ブラインドタッチと言って

 画面を見ずにキーを叩いていたのですが

 逆だったんですね。


 パソコンに関してはあまりにも無知なので

 練習がてらに

 小説を書くかたわら

 ポチポチとブログを書いていたのですが

 いきなり公開して

 後から見て

 変な内容だと後悔するので

 いつも下書きを選択して

 文章を保存していました。



 で

 気が向いた時に公開するわけですが

 ブログには日付が出るので

 1日に

 いきなり三つも四つも文が乗るわけで

 


 ブログが大好きなんですね



 と

 自分でも思ってしまうくらいの

 書き込み量になってしまうわけです。



 今度の前置きは短くしてみました。



 猫の地球儀


 
 という小説はご存知でしょうか。




 いつ読んだか忘れてしまうくらい

 かなり前だった気がするのですが

 先日

 部屋の掃除をしていて

 コロン

 と出てきたので

 思い出してみることにしました。



 読み直したわけではないので

 取引先の新入社員さんの

 名前と顔くらいウロおぼえなのですが

 非常に味わいのある作品でる

 というのはハッキリおぼえています。



 ジャンルは

 SF

 になるんでしょうか。

 あ

 今回は思いっきりネタバレになりますので

 ご注意を。




 確か

 人間は一人も登場しません。

 猿の惑星

 という映画がありましたが

 それを猫に変えたような感じです。



 なんらかの理由で人類がいなくなり

 その後

 進化した猫の話し

 という内容だった気がします。


 これがですね

 よくできてるんですよ。
 



 話しの導入や

 魅せ方など

 もう尊敬であります。


 秋山瑞人さん

 という作家さんが書かれているようで

 その秋山先生が書かれた本は

 私

 ほとんど読んでるかもしれません。


 アニメ化になった作品もあるみたいなので

 聞いたことある

 という方も

 おそらくいらっしゃると思います。



 一番の魅力は

 圧倒的な描写力ですね。

 読者を巻き込んで

 グイグイと独特の世界観を

 突き進んでいきます。



 ラストは

 空白を利用した

 私的に

 かなり斬新な手法が使われていて

 ますます憧れてしまったわけです。



 私はハッピーエンド主義なので

 じゃあこれはハッピーエンドなんだね

 と言われると





 んー、どうでしょう




 となってしまいますが、

 その理由としては

 この作品は

 そう単純なものではなかった

 ということになるでしょうか。





 登場するのは

 みんな猫ちゃんと

 それを守るロボットたちなのですが

 それぞれ

 目的意識がハッキリとしているんですよ。



 目的達成には

 ある程度の犠牲はつきもの。

 


 そういうことを地で行く作品なので

 最後は

 どうやら目的は達成されるみたいなんですが

 


 つまりは犠牲はあったわけで。




 この作品を語るには

 かなり掘り下げて説明しなければなりません。

 つまり状況や

 話しの中身を逐一説明しなければならないわけで。


 そうなると

 内容が丸わかりになってしまうわけで。



 もう、もどかしいですよね。

 

 犠牲

 失望

 達成

 
 と

 大人な三原則の話しです。





 作者である秋山先生も

 かなり葛藤されて

 書かれたのではないでしょうか。




 世界観を壊したくない

 綺麗ごとで終わらせたくない

 メッセージ性を残したい




 何よりも、小説が好きである


 と


 そのような

 こだわりと言いますか

 ポリシーのような感情が

 ちらほらと散見される

 非常に考えさせられる秀作です。






 猫の地球儀




 読み終わってからが

 この物語の本当の意味を

 探すことになります。




 おすすめです。








 

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