RumichiのスピリチャルBookレビュー Vol.19 (Rumichi)
“思考は実現化する。そのために必要不可欠なのが、祈りの力”
想いによって願望を引き寄せる法則(引き寄せの法則)は昨年から出版さ
れている精神世界本の数々でお馴染みな用語となりました。今回ご紹介す
る本は、引き寄せの法則を完了させるために必要な“祈りの力”が登場し
ます。
『祈りの法則』(グレッグ・ブレーデン/ランダムハウス講談社)
著者は科学者ですが、長年にわたってチベットや太古の暮らしを営む人々
を訪れ、私たちを宇宙とひとつに結びつける“祈りの力”について調査し
続けています。
1990年代の砂漠地帯が著しい干ばつにあったときのこと、著者はアメリカ
先住民の友人から「雨乞い」儀式の招待を受けます。儀式の場であるスト
ーンサークルの中へ入っていく友人。これから雨乞いのための踊りか詠唱
がはじまるかと期待してすぐに、目を閉じただけで儀式が終了してしまい
ます。不思議に思った著者はなぜ雨のために祈らないのか聞きました。
先住民の友人は答えます、「雨のために祈れば、日照りに力を与えてしま
う。本当の祈りとは、雨はどのように感じるのかの感情を持つこと。全感
覚を働かせて雨を感じること。そしてこの創造に参加する機会に感謝する
こと」
この儀式を体験したことで、著者は大きな気づきを得ます。“考えたこと
は何でも、人生にやってくるようにお願いするのでなく、もう既に起こっ
てしまったかのように感じること”そして“祈りが聞き届けられた人生(
を創造できたことに)に感謝すること”
感じることができる私たちはすでに創造活動をしている→それは創造の意
識そのものの天と繋がっているに他ならない!なんとシンプルで、パワフ
ルな祈り!
しかし、私たちの感情には傷ついた経験から、素直な感情を持てない場合
もあります。本書では「祝福すること」を通して人生で受けた傷や未解消
の感情を開放させる方法も公開しています。これも本当に役に立つテクニ
ックばかりです。
翻訳がわかりずらい箇所もあり、最初は読みにくいかもしれませんが、太
古から伝わってきた隠された祈りの方法を知ることができるお薦めの一冊
です。