オオキンケイギクが咲く初夏の港…
ここは島原半島の東部 島原市湊新地町
お天気に誘われ…
雲仙から車で30分のドライブで
島原鉄道「南島原駅」からすぐの入り江に到着です。
1864年春の夜明け
坂本龍馬が勝海舟とともに長崎に行く際
熊本から最初に上陸した場所です。
少し奥に「龍馬が上陸した階段」がそのまま残っています。
夢や希望を抱き
たくさんの逸話を残した長崎
龍馬の維新への第一歩がここと思うと
感慨深いものがありました。
銅板に刻まれた「海舟日記」には
雲仙の噴火による溶岩なのか
田畑を縫う道には大小の石が転がって
「甚だ悪し」と書かれてありました。
今では車でたった1時間強の距離を
丸二日かけて歩いたのですね。
この辺りは港の倉庫街だったところで
倉庫を改装したお店が並んでいます。
紹介されたお店は 殿様の蔵を改装した
海鮮料理「とっとっと食堂」
一歩足を踏み入れると殿さん蔵の情緒たっぷり。
新鮮料理の香りに
食欲をそそられます。
海老天丼3本♪
熱いだし汁がとても美味しい
鯛茶漬け♪
ランチが終わって 一息ついたら
行ってみたかった場所を目指します。
島原鉄道をここから北に
5番目の駅
「日本一海に近い駅」と言われている
大三東(おおみさき)駅 です。
穏やかな波の音と
潮風が迎えてくれました。
日本一干満の差の大きい有明海
満潮時にはホームのすぐ下まで海が迫り
遠くをゆっくり 小さな船が横切ります。
時刻表を見ると 1時間に1~2本
海沿いの静かな無人駅です。
「幸せの黄色い列車王国プロジェクト」の一環で
メッセージを記入した「黄色いハンカチ」が
掲げられる「幸せ祈願スポット」になっています。
お願い事が書かれたハンカチは
神社に奉納されるそうです。
青い海と空…
はためく幸せの黄色いハンカチ
駅のホームに一人待つおばあさんを
次の黄色い電車が乗せていくんだなぁ…
……
そんなことを思いながら
しばらくベンチに座っている間に
なんだか心地よく
幸せな気持ちになりました。