夕顔のスケッチブック

~やさしい気持ちなれる風景をみつけに行こう~

夏の地獄に咲く~シャシャンボ

2018年07月20日 | 雲仙の旅

照りつける日射しと噴気と地熱…

昼間の雲仙地獄はやはり暑いです。

 

 

こんな過酷な環境の中でも

今を盛りと咲いていてくれたのは

シャシャンボ(小小ん坊)です。

 

 

晩秋につける実が青色で

小さいことから「小小ん坊」と

呼ばれるそうです。

 

 

この地獄地帯に群生して

初夏から順番に開花する3つの白花を

今年は全部見ることができて

区別がつくようになりました^^

 

 「シロドウダン」(ツツジ科 ドウダンツツジ属)

5月中旬に開花

 

「ネジキ」(ツツジ科 ネジキ属 )

6月中旬に開花

 

 「シャシャンボ」(ツツジ科 スノキ属)

7月上旬に開花

 

 

5mほどの大きなシャシャンボも多く

よく分枝して木陰を作ってくれています。

 

 

傍らにひっそり咲き残った

紫陽花の色が綺麗です。 

 

 

立ち昇る地獄の白い噴気 …。

シャシャンボの木陰に

地蔵菩薩様がお座りになっていました。

 

 

目線の先に広がるのは

「大叫喚地獄」と「賽の河原」

 

 

今ある30程の地獄のなかで

一番活発に活動している地獄です。

 

 

路傍ではたくさんのお地蔵様を見かけます。

地獄の様子を静かに見守っておられるのでしょう。 

 

 

夕刻になると気温が急に下がり

辺りの森でたくさんのヒグラシが鳴きだしました。

夜は窓を開けて涼しく眠ることができます。

 

 

明日の朝も ヒグラシの声で目覚めるでしょう…

都会の夏にない避暑地ならではの

贅沢な朝です^^