遊童子のひとり遊び

日々の生活の中で心を休ませる時間と趣味を独り言の中で話すブログです

谷川岳慰霊参り

2019年07月30日 | 年中行事

おばんでがんす

もう六十年が過ぎようとしている,実兄が19で谷川岳幽の沢で遭難した

色色と将来を嘱望されていたし自分にもそれらの野望もあり、身内が言ううのも可笑しいがそんな力が有ったのでは

と思っている

然しそれ等は常に紙一重で有り失敗すれば稲荷様が日向に出る事になる

事実遭難してその遺体を引き上げ始末して葬儀を済ませたら莫大の借金が残った

其れは想像を超えた金額で其の後家族が死に苦しみで返却するのに18年かかった

その金額はいまの自分の事業にも大きなブレーキになったが見方を変えればそれがあったから頑張れたとも思う

そんな兄貴だが私にとってはたった一人の兄だ、懐かしくはあれ恨み言はない

 

此れが土合の広場にある慰霊の碑だ、60年前に涙も枯れはてて兄の遺体の検屍をするのを見ていた場所だ

此処に約千人の名前がある、勿論引き取り手のない無縁仏もいるが殆どが記名されている

長い沈黙の時間が過ぎた、雨が頻りに降っている、兄の名前を見つけてなぞらってみた

車をゴンドラ駅の駐車場に置き天神峠を目指した

雨はすっかり上がっていた、降りるとすぐしもつけの群落が迎えてくれた、もしかすると兄もこの花を、、、、、

もうそんなことは如何でもよい事だ、時計は逆にはまわらないのだ

少しピンクを残して今盛りに咲いている

ゴンドラの次のリフトが向こうに見える

少しあがれば未だ咲かない、山の気候は微妙なのだ

山吹升麻と日光黄菅が混生しているニ三日前から本格的に咲き始めたらしい

とうげで安全を見守る神社がある未だ最近作ったらしいが

秋茜が赤蜻蛉に成る為に登山している。もう少し寒くなり日が短く成れば赤腹になり、里へ下れる

四葉鵯が峠下のスキー場に群生している

未だ時期が来ないのか花が開かない

山擬寶珠が見ごろである、大葉擬寶珠に似ているが、花弁が紫なのだが

峠から少し下がった場所だ

群生して咲いている、確かに私に微笑んでいると見たが???

山紫陽花も霧を含み精いっぱい咲いている

額と花のバランスが絶妙なのだ、自然の野花にはバランスの悪い花が無いのが不思議だ

翠の花がやがて紺碧になり藍濃くなる、其のグラデェーションーが見ていて飽きない

九階草も沢山ある、輪生の葉っぱが九段あることから

夏休みの子供たちが円座になってお弁当を食べている、もう七十年も昔の場面だ

ふめい草だ、たしか「地百足」ではないかと思い検索したが、出ない、其の内思い出して判るだろう

山吹升麻や色色な野草が生えているがこれから夫夫花を咲かせるのであろう

一篇に来た夏にぞれぞれが臨機応変に対応しないとすぐ秋が来てしまう、何しろ秋茜がとんでいるのだから

雨を持つ雲が出て来た

獅子独活の突き抜けた空が暗くなってきた

兄貴に呼び止められないうちに家路に着こう

そんじゃあまたはなすべえ

遊童子

 

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2 コメント

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六十年 (チョキ、チョキ)
2019-07-31 09:57:18
お兄さんが亡くなって、六十年ですか?
遭難しても今なら保険に入っているからお金の心配はないですが、当時は凄い金額を請求されたのでしょうね?
師匠も若かったから、かなりの重圧を潜り抜けた事と思います
よく頑張りましたね
魅力的なお兄さんだったようで、今生きていらっしゃったら、どんな話を聞けたのか?残念です

谷川の花も結構咲いていますね
先日孫たちと沼が原に行きましたが花が少なくなりました
笹がはびこり、そのうち絶えてしまうかと心配になります
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沼野原 (遊童子)
2019-07-31 18:32:00
ちょきちょきさんへ
こめんとありがとうございます
貴方のお説の通りです
県にもボランティアでさ盛りに行きますから段取りをつけてくださいと言っておりますが、中中腰が太り過ぎで重くなって見通しゼロです
各地の公園でも観光地でも其れなりに手入れがしてあります、谷川岳の天神峠すら草刈りがしてありますし野反湖の周りや、白根葵の群生地など手入れの賜物です
湯の丸山や池の平など等其れなりに手が入っているのに残念です
夕菅も種から育って植えてみましたがあまり増えずに減る一方です
隈笹も刈りこめば刈りこむ程減ってくるのですが
何とかあの勢いを止めないと湿原の花達は絶滅してしまうでしょう
何とかしたいのだが、、、、
もう一度県に陳情してみようかと思っています
もう昔の事は忘れてしまい苦労をしたのかどうかも忘れて只管今を楽しんでいます
孫と行けるのも今の内其の内に洟も引掛けない様になります、そうなったら何をして過ごすか??
それが此れからの近い将来の課題です
心して取り掛かりましょう

では又



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