「幸せな思い出を」 即位７０年行事始まる

英女王「幸せな思い出を」　即位７０年行事始まる

【ロンドン＝板東和正】英国のエリザベス女王（９６）の在位７０年を祝う祝賀行事「プラチナ・ジュビリー」が２日、始まった。主要行事は５日まで続き、女王の歴史的な節目を国を挙げて祝う。女王はこれに先立つ１日、国民に謝意を示し、「多くの幸せな思い出がつくられるでしょう」と喜びを伝えた。

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 初日の２日はロンドンのバッキンガム宮殿周辺で、女王の誕生日を公式に祝うパレードが盛大に開催され、１０００人以上の近衛兵や約４００人の音楽隊などが参加した。 女王は２日、長男のチャールズ皇太子（７３）や孫のウィリアム王子（３９）ら王室メンバーと宮殿のバルコニーにお目見えした。女王は最近体調の悪化が懸念されており、負担を軽減するためにパレードの参加を見送った可能性がある。 

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女王は１日に発表したメッセージで、主要行事が開催される４日間が「過去７０年に成し遂げた全てのことに思いをはせ、自信と情熱をもって未来を見据える機会となることを望む」と国民に呼びかけた。

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 主要行事開催期間の５日までは４連休となり、セントポール大聖堂で女王の治世をたたえる感謝の礼拝が執り行われるほか、バッキンガム宮殿でコンサートなども予定されている。 女王は父のジョージ６世の病死に伴い、１９５２年に２５歳で王位を継承した。２０１５年には大英帝国を繁栄させたビクトリア女王（在位１８３７～１９０１年）を抜き、歴代最長の英国君主となった。今年２月に即位から７０年を迎えたが、祝賀行事は気候が比較的安定している６月となった。

エリザベス女王　愛される理由～即位７０年の軌跡～ 木村佳乃