論語を現代語訳してみました。
述而 第七
《原文》
子所雅言、詩書執禮。皆雅言也。
《翻訳》
子〔し〕の雅言〔がげん〕する所〔ところ〕は、詩〔し〕・書〔しょ〕・執礼〔しつれい〕。皆〔みな〕 雅言す。
《現代語訳》
〈あるお弟子さんが、次のように仰られました。〉
先師(=孔子)が、 "都なまり" で述べられるのは、詩経と書経と礼法・礼式のみ。
それも完全な "都なまり" でしたよ。
《雑感コーナー》 以上、ご覧いただき有難う御座います。
この語句の意味するところとしては、孔子は普段、魯国なまりで会話をしていたと考えられており、詩経・書経・礼法・礼式のすべてが『正音』、つまりは周王朝の都(宮廷)なまりであったために、孔子はそのままに述べていた、としています。
※ 孔先生とは、孔子のことで、名は孔丘〔こうきゅう〕といい、子は、先生という意味
※ 原文・翻訳の出典は、加地伸行大阪大学名誉教授の『論語 増補版 全訳註』より
※ 現代語訳は、同出典本と伊與田學先生の『論語 一日一言』を主として参考