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ボーカリスト・英会話講師 秋山祐吏美のブログです。https://linktr.ee/YurimiAkiyama

(英語)教育におけるユニバーサルデザインを目指して

2017-07-09 | 日記
今年の5/13(土)、神戸で開催された英語教育ユニバーサルデザイン研究会
定例勉強会に参加させて頂きました!



スクールの方のブログには投稿していたのですが、常々感じていることなども加筆しながら
私自身の記録にしたいと思い、こちらでも共有させて頂きます。


今回は、記念すべき第10回とのこと




この英語教育ユニバーサルデザイン研究会のことは以前からウェブサイト等で存じ上げており、
私自身も“ユニバーサルデザインなレッスン”を目標にし、心がけていたので
一度勉強会に参加してみたい!との念願かなっての初参加でした。

前半は、井狩幸男先生(大阪市立大学大学院文学研究科教授)による講義、
『脳科学からみた文字の習得ー英語と日本語を中心に』について。

後半は、この研究会の代表である村上加代子先生(神戸山手短期大学)とメンバーの先生による事例報告、
『通常学級に在籍する読み書き困難の小・中学生への英単語読み指導
 -音韻意識とデコーディング指導を中心に』について。

特に音韻意識と指導については、前々からもっと自分の中で深めていきたい内容だったので、
今回の勉強会ではとても学ぶことが多かったです。

英語教師/講師だけの参加ではなく、保護者の方、小学校教諭の方、
特別支援学級を担当されている方、、等々
様々な方々が参加されている勉強会で、事例を基に皆で共に考えることで、
よりよいアイディアを出し合ったり、また、自分の専門外の方の意見や世界を知ることができる、
とても有意義な勉強会でした。

こうした取り組みが、全国に浸透していくといいなぁと。
そして、学習障害(LD)あるなしに関わらず、一人一人にあった学び方、
一人一人の目標、何よりその一人一人の学びたい!という気持ち、楽しい!という気持ち、
を育んでいけるような環境を作っていけたらいいなと思います。



いつも思うのは、“環境”が“障害(者)”をつくる、ということ。
例えば、車いすで移動をしなければならない方が、階段しかない場所を通らなければならない場合、
そこに“階段”しかなければ車いすであることが“障害”になります。
そこにエレベーターがあれば、車いすであっても階段という段差は障害にはならず、
誰の助けも借りずに一人で移動できます。

私自身も視力がとても悪く、裸眼では車の運転はおろか、外出することも難しいでしょう。
でも眼鏡やコンタクトレンズをしていれば、私は運転もできます。一人で外出もできます。
なので私の場合は、視力が悪いことが“障害”にはならないのです。

そんな“眼鏡”の役割、のような、補うものがあれば、
全ての段差にスロープがあれば、
全ての道に十分な広さがあれば、
ハード面のユニバーサルデザイン(UD)を考えていくだけでも
様ざまな“障害”は、“障害”でなくなるかもしれません。
勿論ソフト面のUDも欠かせませんが。


如何なる“障害(LD)”があっても、その学習方法が一人一人に合ったオーダーメイドであれば、
たとえ学習の進む速度に差があったとしても、それは“障害(LD)”ではなくなるのではないか、
と感じたりしています。
そしてそれは、“障害(LD)”のある/なしに関わらず、必要なことなんだと。


これは、講師をさせて頂いている自分にとっては勿論の事、
日本に必要な学習方法・教育の在り方についても大きな課題であり、ヒントであると、
そう感じています。


私自身も、ご縁を頂いている皆さんの可能性を
拡げられるお手伝いがこれまで以上にできるように、
これまで以上に自分にできる努力を出来る限りしていきたいと思います。



*帰りの新幹線から見えた景色。何だかとても幻想的でした。
コメント
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