静かな朝・・

時差ぼけのせいで早く目覚めた、日曜日の朝。
７年前と変わらない・・今日は日曜！皆は教会に行っている・・
私が寝ていると思ってそ～っと出て行ってくれたんだなぁ。

借りている広～いお部屋をお掃除・・

ん？私の今回のイタリアに来た目的は？
そう・・コンサート出演。
数日、その重要な事を考える事から離れきっていた。
午前中は楽譜とにらめっこ・・集中した時間が過ごせた。

遅めのお昼「ユーーーーリーーーー」と、どっからか声が聞こえる。
長男君が呼びにきた。
お昼はお隣のおじいさん・おばあさんのお宅でランチ

この家族の会話は・・オペラブッファを観ているようだ。
まず一人が話し、二人入り込み、また一人入って皆がそれぞれ話しだし
会話の渦の中、お父さんがドーーーンと話し、一度静かになり・・
また皆がいっせいに話しだす・・
何を話しているか細かい事は分からないけど、
ものすご～～く真剣に議論している会話の内容は
どうもある食べ物の食べ方のようだった・・

なんて、楽しいんだろ～って微笑んで聞いていたつもりが
私ったらものすごい大声で大爆笑してたようで

「ユーーーりーーー」とつっこまれた。

ランチの後は声楽を勉強している長女のレッスンについていく事に。
ローマ市内に住んでいるソプラノの先生宅へ。
長女ちゃんのレッスンは基礎中の基礎だったのでとっても勉強になった。
先生はとても魅力的で、とても愛情深く指導していた・・
見習わねば・・

先生宅までの往復３時間・・長女運転の車の中では
彼女は私を小さな子供を扱うようにイタリア語の先生になっていた。

「ユリ・・あれは何？」
・・pino(松の木１本） ・・pini（松の木複数本）

「あれは？」
・・ciprossa(とんがった木）

「あれは？」
・・・lago(湖）

「benebenebenebeneーー」（ヨシヨシヨシヨシーー）

うふふ・・
夕日がとても綺麗で・・私はこの単語と一緒にあの夕日も忘れないでしょう・・

そして、夜もお隣でランチの続き・・
そして、昨日に続いてフェスタでジェラート・・
そして、夜遅くまでＰ先生が演出した舞台のビデオ鑑賞会・・

・・幸せな３日間でした。

明日は・・フィレンツェに出発だなぁ・・


つづく