西やん中洲にいます。

西やん66歳、日々の出来事独り言

今日のいろいろ1292 【クイーンビートル】

2024-08-14 20:49:34 | 今日のいろいろ
こんばんは。

今日も人は少なく、仕事場も少なかったのですが。
私が前に所属していた会社のメンバーが10人くらい居るのですが、毎年、お盆の時期に2日の特別休暇(有給休暇以外の有給)が与えられます。それで、可能なら一斉に休むようにということで、15日、16日がその日に当たります。
なので、明日は、その10人のメンバー全員休みなので、今日よりもっと少なくなります。

その代り、本体の給与支給日が25日で、今月は日曜日。そのため支給日が23日になります。支給日の6営業日前までに銀行に給与振込のデータを送信しないといけないので、今日と明日が「給与本計算」と言って、最終の給与計算をする日です。そのため、いつもは熊本からリモートで仕事をされているSOさんが、今日と明日、仕事場に出勤です。

毎年、給与計算の担当者は「お盆は休めない」んですね。
世の中には、多くが休みの時こそ仕事が忙しくなる皆さん。曜日も何も関係ない仕事をされている皆さんいらっしゃいます。

休める方は休んで、仕事の方は頑張りましょう。

【クイーンビートル】
JR九州の子会社になる「JR九州高速船」が博多-釜山間で運行している『クイーンビートル』ですが、13日から運休になりました。再開時期は未定です。

全国ニュースにもなっているので、ご存じの方もいらっしゃると思いますが。
「亀裂による浸水を隠し、4か月間、運行を続けていた」ことが発覚しました。

最初に「浸水」の警報が鳴ったのは去年(2023年)の2月11日とのことです。その時も、クラック(亀裂)を確認して応急措置をした後、JR九州高速船は「九州運輸局」、親会社の「JR九州」に報告しないまま運行を継続しました。

2月14日に九州運輸局を訪問した際に、臨時検査が終わるまでの間運行停止を指示され、JR九州にも報告し、15日に海上保安庁に報告、国土交通省の監査を受けたとのことです。

その後、国交省から運行再開を承認され、3月5日から運行を再開しました。

今年(2024年)に入って、1月4日に浸水を確認。ただし、クラック(亀裂)を確認できる、九州運輸局に報告後、経過観察。

1月12日に、九州運輸局から状況の改善が見見られないとして運行停止と臨時検査を指示され、13日に運行停止。

その後、1月25日に運行再開。

問題はここからで。
2月12日、少量の浸水を確認して当時の社長も把握したが、「九州運輸局に報告せず」、浸水の量に関する管理簿(非公式のもの)を作成し、これ以降、浸水を確認した場合は浸水量を管理簿に記載する一方、航海日誌やメンテナンスログ(公式の書類)などには『異常なし』と虚偽の記載をして、管理表は表に出ないようにしていたとのこと。

その後、浸水が何度か起こり、浸水警報が頻繁になったため、『警報が鳴らないよう船底から40cmの位置にあったセンサーを船底から1mの位置に移して、頻繁に鳴らないようにした』とのことで、これは悪質ですね。

5月30日に浸水量が増加し、浸水警報が発動したため、九州運輸局に報告、運行停止し、ドック入り。
7月4日に臨時検査が終わり、7月11日に運行再開。

8月6日に、国土交通省がJR九州高速船に監査に入り、乗務員への聞き取りを行う名かで、浸水を九州運輸局に報告していなかったとこが発覚。
8月7日に、国土交通省がJR九州高速船の当時の社長や役員に聴取し、今回の問題を確認したとのことです。

これが経緯になります。

JR九州は「新型コロナ」前に『クイーンビートル』の建造を開始し、「新型コロナ」のパンデミック中に受領しました。
「新型コロナ」などで、入国に制限がかかり、日韓での人的交流、移動も停止した中で、なかなか運行を開始することができませんでした。

「新型コロナ」のパンデミック後に、徐々に日韓での人的交流、移動も増え始め、国交省の承認を得て、博多-釜山間の航路に就航しました。

私が思うに、まだ新造船というか新しい船です。
それが、昨年の段階で「浸水警報」が鳴り、クラック(亀裂)も見つかるというのは、何等かの「欠陥」というか「不具合」があるのではないでしょうか。
内部が区切られているので、浸水が広がることはない構造ですが、何かにぶつかった訳でもなく、浸水が起こるのは、その部分が「弱い」のではないかと思います。
構造上、浸水したからと言って、すぐに危険な状態になることはないと思いますが。ちょっと、経緯を観ているだけで、浸水が頻繁すぎます。
その部分の問題解決が重要だと思います。

ただ、それ以上に重要なのは、『隠ぺい体質』であったこと。
当時の社長の指示であったとのことで、当時の社長は「取締役」に降格し、他のグループ会社から新社長が就任しました。

「JR九州高速船」は、JR九州の船舶事業を分社化してできた会社です。
船舶事業の特化した会社として独立したため、会社単体での「営業成績」が観られることになります。
また、「新型コロナ」で、新造船の『クイーンビートル』の就航時期が大幅に遅れ、「新型コロナ」で旧型の『ビートル(水中翼船)』も止まった状態であったため、ほぼ収入がない状況が続きました。
「パンデミック」が明け、日韓間の往来も増えてきた段階で、新造船『クイーンビートル』で業績を回復することが重要だったのだと思います。

私の推測ですが。
当時の社長は、『業績』を優先し、『安全』に目をつむってしまったのではないでしょうか。
ただ、問題なのは、乗務員を含む、社員から『内部告発』などが無かったことです。会社ぐるみで、『業績』を優先してしまった。
と見ることができます。

しかし、4か月もの間、不具合を隠ぺいして運行していたことが今になって発覚し、『信用は失墜』してしまったでしょう。
結果的に、「クイーンビートル」の運行停止に追い込まれ、運行再開時期は未定。会社としての信用も失い、『業績』どころではありません。

『正直』に事業を行うこと。
結果的に、それが、多少時間がかかっても会社を維持、発展させる唯一の方法なのでしょう。

【JR九州高速船】QUEEN BEETLEプロモーション動画(PV)

では、また。


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