待ちに待った稲刈りが始まりました。まわりの田んぼはみーんなとっくに刈り終えてうちが最後です。
稲刈りが遅いのには理由があります。まず、お米の品種が早晩生のヒノヒカリという品種であること。
みなさんがよく知っているコシヒカリなどは早生(わせ)のお米で田植えが5月のゴールデンウィーク頃。
稲刈りは早いとお盆すぎです。それに対してヒノヒカリは田植えが6月はじめ、稲刈りが10月中頃です。
どうしてヒノヒカリ作っているかというと、ヒノヒカリは主に九州から西日本で作られていて南伊豆の
気候にも適しているからです。それに5月は夏野菜の定植などとかぶってしまうので、うちは夏野菜を
植え終わってから田んぼの作業に入るというスケジュールです。私たちも初めのころは早生のコシヒカリや
ミルキークイーンなども作っていました。でも、忙しいわりに一生懸命作っても味がイマイチなのです。
その理由は気候にあると思いました。お米の甘味やうまみは寒暖の差によって生まれます。朝晩が少し
寒いけど、日中はまだ暑さが残る。そんなころあいがちょうどいいのです。でも早生の品種だと稲刈りが
8月から9月のはじめ。東北や北海道ではそんな気候かもしれませんが、南伊豆は日中も気温が高く、
夜も暑さが残っていたりします。多分、そんな理由でコシヒカリがイマイチなのではないかと思うのです。
なので、朝晩が涼しくなりはじめると、ああ~お米がおいしくなるな~、とわくわくしてきます。今年も
秋晴れの気持ちのいい日に稲刈りをすることが出来ました。
今回の助っ人は、急きょ声かけたにもかかわらず気持ちよく参上してくれた農大の現役1年生Sくんです。
淳平氏はコンバイン君でバリバリと・・
今年はたくさんのWWOOFERさんたちがお手伝いしてくれました。みんな慣れない農作業を本当に
がんばってくれました。稲刈りをしながら皆で田植えをした時のこと、暑い中草取りした時のこと、
お茶飲みながら楽しいおしゃべりをして楽しかったこと、泥だらけになったみんなの笑顔、いろいろなこと
思い出しました。今年のお米もそんな素晴らしい思い出がたくさんつまったお米です。
お米作りをお手伝いしてくださった皆さんと、今年もおいしいお米をはぐくんでくれた大地と自然に
心から感謝です。