WWOOFERさん訪問記その10

2014年02月19日 | メディア紹介
二月に入って、なんと「農業したくないんだけど」という大胆不敵なWWOOFの申し込みがありました!
しかも「年だから長い時間は働けない。」と・・・一体この人は何をしたいのだ・・・

そんな謎のWWOOFERさん。連絡があった時はすでに伊豆に来ていているというので、一応来ていただくことに
なりました。

そしていろいろな謎は話を聞いて解けました。その人がバリバリの農家さんだからなのでした。
長野の塩尻で農業を営む北村さん。夏はトマトやジャガイモなど育てていて、WWOOFのホストさんもしていたそうです。
冬は寒くて野菜も育たないし、なにもすることがないというので、WWOOFにきたそうです。いやー、いろんな人が来るもんです。

こちらも農作業はあまりない季節なので、古くなった小屋の解体やら、育苗用の温床作りなどお手伝いして頂きました。

農作業の後は毎日、温泉に行ってきまーす♪

南伊豆の温泉、堪能。

本業が農業なので、毎晩農業談義。固定種の種の話やら炭素循環農法の話やら・・・
「もう、どっちがホストでどっちがWWOOFERかわからない」の図。


一週間ほどの滞在の後、塩尻に帰られた北村さん。ちょうど、そのあと日本列島に大雪が・・・
塩尻は大丈夫だったでしょうか。

WWOOFERさん訪問記その9

2014年02月12日 | WWOOFERさん訪問記
1月はとってもかわくて、とっても素敵な女子が続けて3人も来てくれました。
 
一人目は少林ガールのAちゃん。夏野菜の片づけやもうさすがに赤らまなくなったトマトで
グリーントマトのジャムを一緒に作りました。これから海外へワーキングホリデーに行くという
Aちゃん。楽しみだね~。


二人目はご実家が天然酵母のパン屋さんというRちゃん。滞在中にこんなにご実家からパンを送ってくださいました。


パン屋さんの名前は「サン・レモ」相模原市の相武台駅近くにあります。
酵母は有機玄米と米麹からつくっているこの店独自の西山式玄米酵母。材料はオーガニックのものや厳選された
こだわりの材料ばかりです。天然酵母のパンって作る人それぞれの気持ちや大事にしているものが本当に伝わってきて
どのパンも幸せな気持ちになります。サンレモさんのパンは鼻が鈴カステラのアンパンマンやカエルのパンなど
子供がメチャメチャ笑顔になるものや、お年寄りが好みそうなおまんじゅう系も充実、それに卵と乳製品を
使ってないメチャメチャ美味しいアップルパイもあったりして、本当にお店に入ったらみんなが笑顔になる
パン屋さんなんだろうなー、と思いました。いつかお店にも行きたいです。


3人目は児童養護施設で働くEちゃん。今年一番のマーマレードづくりを手伝ってくれました。子供達と遊んでいるときは
無邪気な少女みたいで、お仕事の話などしているときは物静かに愛情深く語るEちゃん。空虚な子供たちの心を満たすのは、
お金やありあまるものではなく、毎日の暖かい手づくりのごはん。調味料もきちんとしたもの日々の大事な基本の食事を
真心こめて作っているというEちゃん。私も「農=食=生きること」がしっかりと日々の生活の中でつながっていることが
本当に大事だと思います。大変なお仕事だけど、がんばってほしいです。




WWOOFERさん訪問記その8

2014年02月02日 | WWOOFERさん訪問記
今回のWWOOFERさんは、リトアニア人の男のです。なんと身長2m8cm!
うちの布団、2mなんだけど大丈夫??2枚並べて敷いて斜めに寝てもらう?
かけ布団も足出ちゃうかなー。WWOOFERさんの部屋の天井も、お風呂場の天井も低いし、
玄関の入口も部屋の入口も低いしなー、頭ぶつかりそうなとこばっかだー!などなど、いろいろ心配しました。
でも、頭にセンサーでもついてるかのように上手によけるので一度も頭をぶつけることはないようでした。

リトアニアというのはバルト3国の一つというのは知っていました。でも、もう一つリトアニアと日本にとって
とても有名なのが「杉原千畝さん」です。あのドイツ、ナチによるユダヤ人迫害によってポーランドの隣である
リトアニアに逃げてきたユダヤ人にビザを発行し、およそ6000人もの命を救ったということで知られています。
リトアニアのカナウスには「杉原ハウス」という記念館があり、日本語のクラスがあったり、日本文化との交流の場にも
なっているようです。

この杉原ハウスにも通っていたトーマスは日本の食文化にも興味を持っており、納豆なんかは自分でも作ったことが
あると聞いてビックリ。ちょうど、もうそろそろ味噌を仕込むところだったので麹づくりを一緒にしました。

料理の話で盛り上がり、トーマスの好きなリトアニア料理を作ってもらうことになりました。
リトアニアもロシアと同じく蕎麦の実をよく食べるそうです。


換気扇のフードが思いっきり邪魔><


これは蕎麦の実を炊いて、カッテージチーズをたっぷりのせて洗双糖をかけたもの。リトアニア人はカッテージチーズを
よく食べるそうです。



これは蕎麦の実を炊いて、炒めた玉ねぎ、にんじん、小麦粉と混ぜてフライパンで焼いたもの。きのこのクリームソースが
かかっています。香ばしくカリカリに焼けた蕎麦の実の生地にクリームソースがあつあつトロリ~・・メッチャ美味しい!


どれも本当に美味しくて真剣に蕎麦を栽培したくなりました。

リトアニア語で「ありがとう」は「アチュ」。トーマス、アチュ!!



写真はお料理するトーマスの横で踊るうちのアチュ(あすみ)






小麦を蒔きました。

2013年11月27日 | 季節の畑
寒~い風が吹く季節になりました。今年も小麦を蒔きました。

始めは自給程度にしか作っていなかった小麦ですが、おととしから耕作放棄地を耕すプロジェクトが始まり、仲間で小麦を作っています。



ちょっと前までは仕事の邪魔しかできなかった次女も成長して、だいぶお手伝いが出来るようになりました。





今年蒔いたのは、ミナミノカオリとライムギ。

来年収穫したらうどんに製麺したり、みんなで分けてピザやパンを焼いたり、今から楽しみです。



ちなみに、今年の小麦は製麺して現在販売中です。

製麺をお願いしているのは栃木の黒澤製麺所さん。

昔ながらの製粉機で小麦の外皮に近い部分まで、ゆっくりじっくり製粉し、昔ながらの製麺機で何度も圧延して作ります。

仕上げに自然乾燥して、美味しい乾麺になります。こちらは現在、販売中。

寒~い冬は、あつあつのうどん♪からだがぽかぽかあたたまります♪

 

干し柿、柿酢、柿床、柿ケーキ

2013年11月18日 | メディア紹介
今年は柿が「なり年」です。オレンジ色の実をたわわにつけた柿の木が、里山のあちらこちらに見られます。
お日様をたっぷり浴びて色づいた柿は見ているだけで気持ちが暖かくなります。

うちにある柿の木はほとんどが渋柿です。

渋柿はやっぱり、干し柿です!

この干し柿がまた、お日様たーっぷり浴びて甘ーくなっていく・・・

この待つ時間が楽しみなもののひとつです。



今年は柿が色づくのがいつもより早かった気がします。いつもなら11月に入って寒い風が吹き始めるころに
ちょうど柿が色づいて干し柿を作るのにもちょうどよい堅さなのですが、今年は10月の時点で柿が木の上で
どんどん柔らかくなってしまいました。

トロトロ柿といえば柿酢が定番。

でも、今年は現代農業に載っていた「とろとろ柿の漬け床」を作ってみました。

トロトロの柿の重さに7%の塩を入れ・・・

ハヤトウリを漬けてみました。



これが、びっくり!すごくおいしい~!

柿の甘味とチョット発酵した香りがべったら漬けのような、甘くて香りのいい漬物になりました。


そして・・・これだけではありません。

今年のヒット作!とろとろ柿のノンシュガーケーキ。トロトロの柿だけの甘さで、こんなにも美味しいケーキが作れるなんて!






天神原にある薪釜で天然酵母のパンを焼く「森への入り口」さんでは、このトロトロの柿を使った季節限定の柿パンを販売しています。

こちらのパン、写真はないのですが、やっぱり柿の甘味がしっかりでていて本当に美味しかったでーす!


もし食べきれなくてトロトロになってしまった柿があったら、いろいろ試してみることをおすすめしまーす。^^




空豆のあんこ

2013年10月30日 | 暮らしの手作り
地元のおばあちゃんたちに空豆のあんこの作り方を教えてもらいました。
空豆は五月にとれるので伊豆では空豆のことを五月豆(ごんがつまめ)と呼びます。
そして、ごんがつ豆でつくったあんこは、”ごんがつあん”と呼ばれています。

このごんがつあんはフレッシュな空豆で作るのではなく、収穫後に乾燥した空豆で作ります。あんこの作り方もいろいろあるのですが、今回は一晩水につけた空豆の皮をむいて作る”色むき”という方法で作りました。

色むきしないごんがつあんは食べたことがあるのですが、この色むきあんは美味しくてびっくりしました。上品な白餡のようで栗にも似た風味。



春に摘んで冷凍しておいたヨモギで草餅をついて・・・

のせて食べました。



最高に美味しくて、最高に幸せでした。

がぜん、空豆作る気アップ!

今年もたくさん種まきましたよー。

茄子ジャム作ってみました

2013年10月18日 | 暮らしの手作り
以前から気になっていた茄子ジャム、台風対策で全収穫したナスが大量にあったので作ってみました。
ナスを煮ながら南伊豆産のレモンをたっぷり入れていきます。するとどんどん色が変化してキレイな
ワインカラーに。秋の色ってかんじですねー。

気になるお味は・・・

ナス+レモン=リンゴ!・・・?

面白い味になりました。

でも、なんか優しい味なんです。レモンもきいてさっぱりしておいしい。

20日のフェスタ南伊豆で試食販売しまーす。







稲刈りスタート!

2013年10月17日 | メディア紹介
待ちに待った稲刈りが始まりました。まわりの田んぼはみーんなとっくに刈り終えてうちが最後です。

稲刈りが遅いのには理由があります。まず、お米の品種が早晩生のヒノヒカリという品種であること。
みなさんがよく知っているコシヒカリなどは早生(わせ)のお米で田植えが5月のゴールデンウィーク頃。
稲刈りは早いとお盆すぎです。それに対してヒノヒカリは田植えが6月はじめ、稲刈りが10月中頃です。

どうしてヒノヒカリ作っているかというと、ヒノヒカリは主に九州から西日本で作られていて南伊豆の
気候にも適しているからです。それに5月は夏野菜の定植などとかぶってしまうので、うちは夏野菜を
植え終わってから田んぼの作業に入るというスケジュールです。私たちも初めのころは早生のコシヒカリや
ミルキークイーンなども作っていました。でも、忙しいわりに一生懸命作っても味がイマイチなのです。

その理由は気候にあると思いました。お米の甘味やうまみは寒暖の差によって生まれます。朝晩が少し
寒いけど、日中はまだ暑さが残る。そんなころあいがちょうどいいのです。でも早生の品種だと稲刈りが
8月から9月のはじめ。東北や北海道ではそんな気候かもしれませんが、南伊豆は日中も気温が高く、
夜も暑さが残っていたりします。多分、そんな理由でコシヒカリがイマイチなのではないかと思うのです。

なので、朝晩が涼しくなりはじめると、ああ~お米がおいしくなるな~、とわくわくしてきます。今年も
秋晴れの気持ちのいい日に稲刈りをすることが出来ました。

今回の助っ人は、急きょ声かけたにもかかわらず気持ちよく参上してくれた農大の現役1年生Sくんです。


淳平氏はコンバイン君でバリバリと・・


今年はたくさんのWWOOFERさんたちがお手伝いしてくれました。みんな慣れない農作業を本当に
がんばってくれました。稲刈りをしながら皆で田植えをした時のこと、暑い中草取りした時のこと、
お茶飲みながら楽しいおしゃべりをして楽しかったこと、泥だらけになったみんなの笑顔、いろいろなこと
思い出しました。今年のお米もそんな素晴らしい思い出がたくさんつまったお米です。

お米作りをお手伝いしてくださった皆さんと、今年もおいしいお米をはぐくんでくれた大地と自然に
心から感謝です。





WWOOFERさん訪問記その7

2013年10月09日 | WWOOFERさん訪問記
朝晩がすっかり涼しくなりました。南伊豆といえど毛布をかけても肌寒く、もう一枚かけたくなります。

ちょっと時間がたってしまいましたが、9月の連休に子供連れのご家族が、WWOOFに来てくださいました。

子供連れでWWOOFは外国なんかではわりと一般的だったりします。私がWWOOFをしていたころは、
カナダ、オーストラリア、ニュージーランドとほんの数か国でしたが、今ではさまざまな国にWWOOFの
組織があるので、いつか子供を連れていろんな国にWWOOFに行くのが私の夢でもあります。

普段はお勤めのSさんご家族、子供さんは2さいのはんじくん、うちの次女と同級生です!
男の子にも決して怯まないツワモノの次女ですが、とっても穏やかでピースフルなはんじ君とすぐ仲良しになり
猫だの犬だの入り混じりながら楽しく遊びました。

作業はかぼちゃの収穫や、田のひえ取り。畑は夏の作物がどんどん片づけられ、いよいよ稲刈りももう間近。
まわりの田んぼは稲刈りが終わっている所がほとんど。うろこ雲が空高く、里山はすっかり秋の景色です。




WWOOFERさん訪問記その6

2013年09月09日 | WWOOFERさん訪問記
8月から9月にかけてWWOOFERさんが続けてきてくれました。
おかげで畑もだいぶきれいになったり、なかなか忙しくて手の回らない石垣もうつくしくなりました。

長い年月の間、激しい豪雨にも、夏の日照りにも耐え、この家を支え、田畑を守ってきた里山の石垣。

石垣と向き合っていると、開墾から畑を段に切り、重たい大きな石を組み合わせながら積み上げるという
気の遠くなるような作業に、ただひたすら畏敬の念を抱かずにはいられません。

このどこの山里にもある石垣のある日本の風景が私は大好きです。

さて、今回来て下さったのはひでさんとめぐみさん、日本人のカップルです。


静岡県のお茶所、掛川生まれのひでさんは、なんとマイ急須マイ茶葉持参で来てくれました。
じつは緑茶は入れる温度に気を使ったりということもあり、うちではフォーマルな時にしか飲まないのですが、
簡単でおいしいお茶の入れ方を教えてもらい、緑茶がちょっと身近になりました。朝晩もだいぶ涼しくなって、
あったかいお茶がおいしい~。(ああ、このあったかいお茶に焼き芋が食べたい!さつまいもが待ち遠しいです^^)

めぐみさんは、かわいそうになるくらい虫にさされながらも農作業がんばってくれました。きっと相当美味しかったのね。

動物と子供が大好きなお二人に、みんなたっぷり遊んでもらいました。今度会うときは子供も子犬も大きくなってるね。