夢実現研究会2009

団塊世代の生き方を考えよう。

経済的自立:投資:金

2009-03-16 13:17:13 | 経済的自立:投資
2009.2.21現在

●金の国際価格、年内1200ドルも
① 英国貴金属調査会社ゴールド・フィールズ・ミネラル・サービシズGFMSのポール・ウオーカーCEOは日経新聞社の取材に応じ、金の国際価格が2009年内に1トロイオンス1200ドルに達する可能性がある、との見通しを示した。
② 1トロイオンス = 31.1034768 グラム
③ 1米ドル = 92.8591327 円
④ 1トロイオンス1200ドル=3582円/グラム

〇見込みの根拠
① 宝飾品や産業用の需要は弱いが、投資については地金からETFまで、あらゆる分野で強い需要を喚起している。
② 株などの資産が厳しい環境に置かれる中、投資家は金のみに安全性を見出している。
③ 今後18ヶ月から36ヶ月間は、金の強基調が続く、と分析。

〇現在の状況は?
① 国際価格のNY先物は2月18日、一時、988ドルと11ヶ月ぶりの高値まで上昇。
② 昨年3月17日の過去最高1014ドルに迫っている。
③ GFMSは、6月までに金の国際価格が最高値を更新する、と予測。

メリルリンチ資産運用部門の欧州中東アジア責任者ゲーリー・デガン氏の見方
① 年金基金などが金価格に連動する上場投資信託EFT運用を拡大。
② 富裕層など個人が金を購入する動きも加速。
③ 個人まで投資の裾野が広がっているため、今回の相場高は一過性には止まらないだろう。

〇日本でも需要旺盛
① 国内で販売された地金(延べ棒)は前年同期比2.6倍に急増。
② 一方で地金を換金売りする投資家は減少し、売却量は54%減少。
③ 不足分を輸入。
④ 10月~12月に日本が輸入した金は前年同月比2.7倍の20.3トン。
⑤ 従来は過去に買った地金を売って換金する投資家が多く、余った地金が商社などを通じて海外に流出していた。


〇プラチナと金、短命の「逆転劇」
①2008年12月にプラチナの国際価格は金を12年ぶりに下回った。
②今は白金が金を若干ながら上回り続けている。
③プラチナと金がともに最高値を更新した2008年3月時点で国際価格は、プラチナが1トロイオンス2000ドル超。金は1000ドル程度。
④その後、プラチナは、世界的な金融・経済危機によって、最大用途である自動車排ガス触媒向けの需要が不振となり、価格が急落。
⑤一方、金は安定資産として底堅く推移。
⑥両者の価格差は急速に縮まり、12月の逆転劇につながった。
⑦しかし、逆転は1日だけだった。
⑧プラチナが金より高いという経験則は、プラチナの希少性による。
⑨鉱山からの年間産出量は、プラチナが200トン、金は2500トン。
⑩中古の宝飾品などの「地上在庫」はプラチナが5000トン、金の16万トン。
⑪生産コストも1トロイオンス当り、プラチナが603ドル、金が496ドル。
⑫今後は、プラチナ価格が金を大幅に下回る可能性も否定できない。
⑬理由は二つ。まず、欧州でも経済が悪化。ドイツなどで自動車の販売が落ち込めば、プラチナ市場は再度下げるだろう。また、金は経済危機で、欧米で投資対象として認知されたため、根強い投資需要が予想される。





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