2022年9月の観劇感想 その2
合計 23本 演劇6本 映画8本
その2のみ 合計14本 演劇6本 映画8本
9月24日
絶対福井夏 妹と姉と駅の上と妹と姉と駅の上
三鷹SCHOOL
#絶対福井夏「#妹と姉と駅の上と妹と姉と駅の上」を観劇。両親の離婚話に心が揺れる高校生の妹と、少し歳の離れた姉を描く、長尾友里花さんとの二人芝居。観客として素直に面白かった。長尾さんの一人二役の好演が作品を楽しくしてるし、加えての福井夏さんの安定の演技で独特な空気感が生まれていた。
<演者>
長尾友里花
福井夏
9月24日
シタチノ 長い夢
ウエストエンドスタジオ
#シタチノ「#長い夢」観劇。高校時のトラウマで他人の頼みを断れなくなった結婚式場で働く女を描く。途中から男作家と腐女子の妄想のような台詞と展開に時々苦笑しながらも、楽しく観てたが最後のセリフでうまくしまった。綾津ユリさんの好演が光り印象深い。天羽莉子さん浅野鼓由希さんも良かった。
#シタチノ 演技の面白さに対して、舞台の作りと照明は疑問があった。ツラ付近で主に展開する舞台のレベル低くて、席の傾斜が緩くて上からだとかなり見づらい。部屋にさす光も普通あの角度から入るのだろうか?そんなことも考えながの観劇だった。
<演者>
綾津ユリ
天羽莉子
浅野鼓由希
9月23日
NICESTALKER 新訳あわれ彼女は娼婦
スタジオ空洞
#NICESTALKER「#新訳あわれ彼女は娼婦」観劇。旧カトリックで重罪とされた兄妹の禁断の恋を描く古典戯曲を断片的に上演しつつ演劇の楽しさも伝える。工夫された本で面白かった!チカナガチサトさんのなかなか観れない役での好演や森耕作さん玉一祐樹美さんらの熱演に、笑いもシリアスも楽めた。
<演者>
チカナガチサト
森耕作
玉一祐樹美
9月23日
ザレゴト
時雨トルメンタ
#ザレゴト「#時雨トルメンタ」観劇。とある村で守られてきた晴と雨の子をめぐるファンタジー。劇団らしい作品で三上由貴さん大里結衣さん杉田のぞみさんらの演技や、衣装や劇場の高さを活かした照明を楽しんだ。本にパンチというかメリハリというか場面場面での心の揺さぶりがもう少しあると良かった。
<演者>
三上由貴
大里結衣
杉田のぞみ
9月19日
日常茶番会 ストリッパーのはなし
サンカイのLIBERTY(下北沢)
#日常茶番会 「#ストリッパーのはなし」を観劇。つかこうへいのストリッパー物語をベースに明美視点で描く那須野恵さんの一人芝居。本の楽しさと那須野さんの好演で楽しい時間を過ごした。一人芝居やる方なら観て欲しいと思わずにいられない展開とスピード感と演出のバランスの良さで参考にもなった。
<演者>
那須野恵
9月19日
肋骨蜜柑同好会 田瓶奇譚集
駅前劇場
#肋骨蜜柑同好会「#田瓶奇譚集 」怪を観劇。架空の町を舞台に3劇団が短編ホラーを上演。主宰劇団の #腸詰と極楽 はソーセージ工場で働く男が奇妙な夢から工場の真相に迫る。村山新さんが役にピッタリの好演。所属劇団でも魅了した遠くまで通る声質だけで恐怖感が増す。昔観たTV番組ぽいが悪くない。続
#田瓶奇譚集 #たすいち #隣は猫をする人ぞ はアパートに引っ越してきた女が友人らと、怪しい隣人と猫の鳴き声の真相に迫る。ファンタジーでなくホラーだけど目崎剛さんというか劇団らしさがうまく出ていて、好感が持てた。星澤美緒さん細田こはるさんらの好演に演劇もホラーも楽しめた。ラストが良い。
#田瓶奇譚集 #日本のラジオ #くるくるさん はある教師が女の子の失った指探しに取り憑かれる。安東信介さんの好演が光っていて、2作品とちがう独特の空気感に包まれていた。下北でご縁もあった沈ゆうこさん星秀美さんの二人をシモキタで久々に観れたのが嬉しい。
<演者>
村山新
星澤美緒
細田こはる
安東信介
沈ゆうこ
星秀美
9月18日
杉並ヒーロー映画祭
座・高円寺2
#杉並ヒーロー映画祭 短編8作品を鑑賞。「#ウィーアーデッド」は売れない芸人とその彼女とのお互い恋愛感情が薄れていく中での関係を描く。本はどストレートな展開だが、田口夏帆さんが表情の魅せ方など好演で作品を相当面白くしていて、印象に残る。宇乃うめのさんも良かった。野呂悠輔監督。続く。
#杉並ヒーロー映画祭「#ふたりとひとつ」は交通事故で妻子を亡くした男が、深夜の山である大学生の女を助け車で送ることになる。役者さん次第で面白くもつまらなくもなる本でだか、奥井隆一さんが好演で二人の距離感が最後まで良かった。鈴木まゆさんのタバコのシーンや表情の変化も印象深い。
#杉並ヒーロー映画祭「#長峰中村飯塚」は3人の大学時代の同級生が再会するが、行き方の価値観の違いでぶつかってしまう。短い上映時間ながらキチッとまとめているし、タイトルが的確で印象深い。間を繋ぐ北川莉那さんが好演。桂木友椰監督。
#杉並ヒーロー映画祭「#八百比丘尼の恋」は人魚を食べて不老不死になった女性3人とドキュメンタリーとして取材する男を描く。徐々にそうなるのかな?と思わせてからの一気にやっぱり!とさせる本は職人的なうまさ。笑いと怖さのバランスも良く面白かった!ひらくさんが印象深い。三浦賢太郎監督。
#杉並ヒーロー映画祭「#SADGIRL」は、酒がないと強気になれないダメな営業マンの男が、セーラー服の女の子と変質犯を捕まえようとする。笑いの部分はそんなに楽しく思わなかったが、最後のシーンの描き方は好みだった。金本真吾監督。
#杉並ヒーロー映画祭「#私はたぶん絶対にかわいい」は、ある女が別れた男を車で送る光景を切り取る。演劇で観たい作品で好みなのだが、後方席から運転者目線でみる映像で右折左折のスピードが速いため、映画を観てて車酔いを起こしてもおかしくなくもったいない。三宅理沙さんが出演!観れて良かった。
#杉並ヒーロー映画祭 「#まあるくなあれ」は、生まれ変わっても会いたい気持ちを描く輪廻をテーマにした作品。と思う。昨年の映画祭でみた作品とはまたテイストが違って。出演もされている日下玉巳監督の世界観を観た気がした。
#杉並ヒーロー映画祭「#ひどくくすんだ赤」は、戦隊ヒーローのリーダーで活躍出来ず歳とった男が仲間たちに会いにいく。シュールでインパクトはあるが、伝えるものがあるのかわからない作品だった。でも子役と中年のキャスティングは上手いし破壊力があるのは確かで田中聡監督の作品は今後も観たい。
#杉並ヒーロー映画祭 講評会は参加しなかったし、大賞とかはどうでいいが、昨年の第6回と比較して、パンチが全然なくて、1日の時間を映画に使った自分としては正直残念だった。どういう基準?感覚?で選考しているのだろう。8作品と映画祭の感想はこれで終わり。