今回は小劇場での観劇料金について紹介します。
1 観劇の料金
概ね2500円~4500円ぐらいでしょうか。
3000円~4000円が中心ですかね。
〇 上演時間と観劇料金は比例関係ではありません
観劇料金が2000円~2500円では上演時間60分はしばしばありますが、3500円で60分という場合もあります。
〇 有名人やアイドルなどがいると料金は高くなります
小劇場演劇でも、テレビの有名人や2.5次元、演劇が好きなグラビアやアイドル経験の子が出演する作品が結構あります。こうした作品は一般的に観劇料金が上がり5000円を超える場合もあります。
2 前売(予約)料金と当日料金
料金には大きく2つあります。
〇 前売料金(予約料金)
「前売料金」とは予約した場合の料金です。小劇場での観劇は事前予約が基本なので前売料金が基本となる値段といえます。
支払いは当日でも「前売料金」で、前売料金で当日精算といいます。
〇 当日料金
予約をせずに当日受付にて当日券で購入すると「当日料金」を支払います。当日料金は前売料金より値段が上がるのがほとんどです。300円~500円ぐらい差があります。
<当日決めても前売料金?>
通常、前売料金となる予約サイトは前日までしか申し込みできません。
しかしチケットが残っていて観劇当日でも開演前に役者と連絡がつけば事前予約扱いで観ることができる、つまり500円を余計に払わなくて済むことができます。
なので、当日でも面識のある役者がいればその役者へ、
いない場合はリプやDMで当日でも受け付ける役者に連絡してみましょう。
また、当日券で観劇する際も、受付で応援扱いをする役者名を告げるようにしましょう。
3 高校生以下の料金など
高校生以下は1000円で観れたり、学割を設けている団体もあります。
学生証を提示しますので忘れないようにしましょう。
このほかにも、平日割りや前半割り、リピーター割り、ペア割りなど割引や、逆に最前列を保証するプレミアム料金を設定する団体もあります。
少しでも安く観たい方は、フライヤー(宣伝チラシ)で確認しましょう。
*** ここからは 考察 です ***
4 値段のこと ~高い?安い?~
よく映画の料金と比較され「観劇は高い」といわれます。
でも、映画と小劇場演劇の満足の度合い(効用)が同じならともかく、
そもそも異なるものなのです。
料金は比較するものではなく、また比較できるものではなく、「どう思うか」で決めてくれると嬉しいです。
そこで、「どう思うか」でタイプ分けしました。
タイプ1 経済的・物理的に払えない人
「お金がない!」という人、観劇代を払うと家賃や電気代が払えない人、子供の教育費が出せない人などは、値段が安いと感じてもそもそも小劇場に行ってはいけません。
小劇場は中毒性が高いので通いつづけて生活が破たんする可能性があります。
小劇場での観劇は少なからず費用がかかります。
まずは観劇などせず働いて、家賃や電気代を支払い、経済的に余裕(可処分所得)ができてから、疲れを癒したり心の豊かさを得ればいいかと思います。
タイプ2 たまには贅沢してみたい人
普段はこの金額は出せないけど「今日は自分に何かご褒美を!」という人は、是非ご褒美としてお金と時間を小劇場での観劇に使ってみてはいかがでしょうか?
・仕事がうまくいった日に観劇を、
・カップルになった記念日に観劇を、
とても素敵です。
タイプ3 安いと思った人
「飲み代と同じじゃん!」という人は、是非その飲み会1回を観劇にあててみてください。
仕事を忘れて違う世界を覗いてみることはとても新鮮です。
趣味を持たずに仕事1本で生きてきた方は特にお勧めです。気づくことがあると思います。
タイプ4 もう少し安かったらみにいくけど
「3000円は高そう!もう少し安かったら観に行くけど」という人は、このブログの読者様です。
是非、いろいろなブログの記事やツイートの役者とのやりとりを読んで判断してください。
そんな記事をこれから書きたいと思います。
そして、このブログがきっかけで観に行こうといってくれたら、コメントやツイートにリプください。
心から感謝を伝えさせていただきます!
料金に「もう少し」はありません。
価格競争をしているのではなく、これが今の演劇の価格です。
3000円を払う価値はあります、としかいいようがありません。
ところで、こういう方を対象に「初めて観劇される方は格安1000円」のような割引をする団体がありますが、必ずしもお勧めしません。
小劇場演劇の作品には、料金分を支払う価値があります。
しかし世のなかのものは、ある塊ができるとプラスとマイナスに正規分布をします。
小劇場演劇は上演数が多いので、ピッタリあてはまり、面白いものがあれば、残念ながら良さがみつけられないものもあります。
だから値段から演劇を選ぶことは、その安さが今後のすばらしい演劇との出会いを阻害することも考えられます。
観たい・興味がある作品があって、その中で最もお得な値段を選ぶことを勧めます。
繰り返しますが、素晴らしい作品は、その値段を出す価値があります。
タイプ5 その料金ぐらいは出せるけど
さてさて、少しは表現活動に興味があり、定職についている方であれば、いやそうでなくても、大部分はこのタイプの方でしょう。
そこには「出してもいいけど、つまらなかったら時間と金がもったいない」という心情があるはず。
これはお金の使い方として正論です。
ちなみに劇団四季のライオンキングが会員外で1万800円。
BUNKAMURAシアターコクーンで上演するハムレットはA席で8500円
小劇場の料金は、これらの3分の1~半額以下です。
ところで、マッサージを受けたことがある人ならわかると思いますが、10分で1000円、30分で3000円は払いますよね。
「高いなあ」と思いながらも終わってみると「良かった」しか残ってなかったりして。
小劇場での観劇も同じで「良かった」と思える作品に出合ったり、そこに立っていた役者と話した後はあとは料金のことなど忘れているものです。
じゃあ、「それだけ「良かったと思える作品」を見せてくれるのだろうな!」ということになります。
そのとおりですよね!
少なくとも、自分も含め、いま小劇場に通う観客は、その値段を払ってみることを止めません。
それだけの楽しみが作品や役者を通じて小劇場にはあります!
そして、この楽しみ方は、観劇を重ねるうちに、どんどんあがります。
観れば観るほど満足度があがる。
自分の観劇の感想はSNSで挙げていますので、参考になれば嬉しいです。
このブログを観てもらって足を運んでもらったら幸いです。
そして「観て良かった!」と思ってくれたら、
最大の感謝を送ります!
ちょっとしたことに3000円って以外と払ってはいませんか?
小劇場の舞台だけに100点満点を最初から求めていませんか?
観劇料金を出せるなら、小劇場での観劇を経験していただけると嬉しいです!
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