前回で第二章「産」は終わって、第三章「参」に入ります。
これまで三位一体の女神ドゥルーガ、パールワティーと描いて来たので、次は「戦いの女神カーリー」を登場させます。
黒い肌を持つ彼女はインド出身とし、諜報機関で働く設定を考えています。
この女神を登場させる前に、まずは社会的背景を描きますが、そこではインドと中国の対立をクローズアップします。
このコラムでは、中国がチベットに侵攻して過酷な支配を行ったコトが、インドに強い反中感情を抱かせたとしています。
実際にインド軍の諜報部隊にはチベット人が多く、コードネーム「カーリー」の女主人公はインド人としますが、チベット人の同僚から強い影響を受けます。
便宜上さっそく彼女を命名しますが、リタ-メイが短くて良いと思います。
リタはボブ・マーリーの妻から取り、彼女は夫に負けないほど素晴らしいアーティストです。
メイはイギリスの才能溢れる若き黒人女性シンガーソングライター、エラ-メイから取り、クィーンのブライアン-メイも今回の物語でフィーチャーしたいと思っています。
リタは貧しい農家の産まれで、彼女がまだ幼い頃に両親は自殺してしまい、過酷な孤児院で逞しく育ったとします。
このインド農民の自殺問題はかなり深刻なので、その社会的背景を次回に詳しく語ります。
今回は「インドvs中国」の対立軸をハッキリさせて締めますが、それは「民主主義vs権威主義」で、「宗教国家vs科学国家」でもあり、または「自然崇拝vs文明崇拝」とも言え、一番よく用いられている表現は「精神文明vs物質文明」です。