アッシリアの統治がどんなモノだったかを描く上で、史料を参考にします。
ここではインダス文明を呑み込んだのはアケネメス朝だったとしていますが、これはアッシリア軍事政権の流れを汲んだモノなので同一視します。
アッシリアが古代で最大の世界征服を成し遂げられた要因は、「鉄と馬と奴隷」だったとされています。
特に奴隷の強制労働は過酷だった様で、それは「性的搾取」にまで及んだ様です。
これを容認したアッシュル-ナツィルパル二世は当然、相当な「性的倒錯」を持っていたと考えられ、それは過酷な乱世を生き抜く上ではむしろ必要なコトだったと捉えられます。
戦争などというのは所詮サイコパスが行うモノで、サイコパス集団を率いる王が屈折していないハズはありません。
そんな男だか女だか分からない一種神秘的な存在として、映画「300 vs 10000」ではナツィルパル一世を描いているので、私もそれに習おうかと思います。
セイとシバが「征」を行うのはこうした過酷な地です。 2人はナツィルパル二世がインド支配の拠点を構えたラホールまでは潜行し、シャングリラからそこまでの距離は普通の徒歩で10日間くらいです。
2人は闇夜に紛れて潜行します。 危険はオオカミ達が察知してくれるので避けられましたが、日中隠れる場所には苦心します。
特に熊のテディは大きくて目立つので、彼には離れてついて来て貰います。 しかし時には、テディが目立ってそっちに注意が向けられているスキに通過でき、雄熊の彷徨を止められる人間など居りませんでした。
何度かはアッシリア兵に見つかって狼藉を働こうとする者も居りましたが、不幸な彼等はオオカミに膝を噛み砕かれて、一生ビッコを引き摺るコトと成りました。
そうしてセイとシバは無事にラホールまで辿り着き、そこで大道芸を行って大いに注目を集めます。
シバは笛と弦楽器を見事に弾きこなし、セイは手持ち太鼓でリズムを取りながら歌います。
この旅芸人の出現はラホールの人々を驚かせますが、占領される前はそんなのは当たり前だったので、平和が戻ったと多くの人に希望を与えます。
しかし当然2人は程なくして捕まり、ナツィルパル二世の元に引き立てられます。
この王はカヤ(ハッシシ)の味を覚えて酔っ払っており、芸術に対する感受性が高まっていたので2人の芸にイタク心を奪われます。
ここまではまあフツーの展開なので、次回からはもっと物語を屈折させて行きます。