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真の動物福祉牧場を目指して

希望学について 弐

 今回は希望学の上の括りの、社会学について語らせて貰います。
 これは文学や音楽、政治や経済、そして科学や宗教も包括する広い学問で、希望学は如何にこの社会に希望をもたらすかがテーマなので、これらすべてと関わって来ます。

 「絶望を希望に変える文学」については前回に語りましたが、そこで最高峰とした「収容所群島」は崩壊した旧ソ連邦を社会学的に分析しており、「社会派文学」という括りを超えた「全てを呑み込むリヴァイアサン」のような文芸作品です。

 音楽もとても多くの人々に希望を与えているので、出来るだけ物語でフィーチャーしたいと思い、復活した「勝利の女神」が率いる「ライト-リバイバル-パーティー」の次回アルバムは「希望の光」にしようと思います。

 次に政治に於ける希望を描くならば、独裁でも衆愚政治でもない聖賢政治を描きたいです。
 これはブータンが有名ですが、日本もかつては天皇がトップでイギリスは今でも女王が実質的なリーダーなので、新しく生まれ変わるチベットもそんな法王が統治する国にしたいと思います。

 しかし実際問題として、経済ほど希望と深く結びつくモノは無く、いくら理想国家を描いても経済的に立ち行かなければ話になりません。
 これは'60年代の中国で顕著に現れて、理想国家を目指し進められた「大躍進政策」は3000万人もの餓死者を出し、この政策に反対した人々も1000万人ほど「収容所群島」に消えて行きました。
 これはもちろん中国経済を壊滅させ、その後も「文化大革命」などの動乱が続いてすっかり共産主義の理想はしぼんでしまいました。

 大躍進の失敗の理由は、当時のソ連から伝わった科学(農学)が間違っていたからでもあり、天国のような未来を約束した科学は宗教のごとく崇められましたが、実際に生んだのは地獄でした。
 こうした狂信的な希望を抱くコトの危険性は、教訓として次世代に伝えるべきなのですが、それは党の威信を傷つけるので出来ず、人民は何も知らされずにただ党の言うコトを聞くしかありません。

 しかし中国は北朝鮮よりもずっと経済発展しているので、人民にとってもはや党の言うコトは絶対ではなくなって来ています。
 そんな中国社会の絶望と、より善い社会を築こうという希望を描いて行きます。
 

 
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