真の動物福祉牧場を目指して

終わりと始まり Part 3

 このとてもファンタジックな信仰は、日本でもなんとなく信じられています。

 それは仏教がなんとなく信じられているからで、欧米に比べれば輪廻を意識する人は圧倒的に多いと言えるでしょう。

 

 しかし残念ながら、日本映画では輪廻をテーマとした名画は存在せず(私の知る限り、知ってる方は教えて下さい)、それに対してフランス映画では「皆さま、ごきげんよう」、アメリカ映画には「リトル・ブッダ」という名画があります。 

 この2本については以前語ったので今回は端折りますが、「皆さま、ごきげんよう」では超自然的な摂理として輪廻を描いており、「リトル・ブッダ」はアメリカのヒッピー的な夫婦の息子がブータン政府から転生者の認定を受ける話です。

 

 日本では敗戦後、こうした伝統的ファンタジーは廃れてしまい、やたらと新しい子供じみたファンタジーのみの世に成ってしまいましたが、私は芸術やファンタジーに伝統的な価値を求めるので、それを蘇らせたいと思う者です。

 ここでもう1つ芸術作品を取り上げますと、日本パンクロックの祖であるブルーハーツに「キスしてほしい」という歌があります。 そこでは「終わることなどー あるのでしょうかー」と謳われており、これは「永遠なのか 本当か 時の流れは 続くのか」に通ずる哲学的な詩と取れます。

 

 もし輪廻を本気で信じるならば終わりは始まりであり、永遠に命は流れ続けて行くという信仰が持てます。 これはどこかの神様にすがったり支配されたりする信仰よりもずっと自主的で、地に足が付いていると言えます。

 今生はより良き来世の為に善行を積む場だと心得られ、それは悪業を減らすのに有効なモチベーションを生みます。 残念ながらキリスト教やイスラム教ではそこまで有効なモチベーションは生まれない様で、互いに殺し合う悪業を絶てずにいます。

 人生は今生だけのモノではなく、もっと偉大な流れの中にあると悟れたなら、人類は戦争を無くせるかも知れないという希望を持ちます。

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