このタイトルで一番ピンとくるのは、やはり恋愛でしょう。
残念ながら私には人に語る程ドラマチックな恋愛経験は無いので、ここでは好きな恋愛映画を2本紹介させて貰います。
まずは最近観た「サイドウェイ」という、有名俳優など一切出て来ない庶民感覚に優れた映画からとします。
これは結婚を控えたプレイボーイが最後に羽目を外す目的で旅をし、それに作家志望で離婚したばかりの主人公が付き合うというストーリーです。
このプレイボーイは昔ちょっと売れた俳優で、その為多くの女性にモテて来ましたが40代となり魅力も衰え、そろそろ身を固めようとしますが結婚に迷いがあります。
主人公はセエない風貌ながら知的な魅力があり、結婚の破綻で大いに傷ついていましたが、この旅で新たな恋愛が芽生えます。
しかしそれはプレイボーイの二股がバレたコトで破綻し、コイツは無事に結婚しますが主人公は一人寂しく取り残されます。
その侘しい暮らしは見るに耐えない程でしたが、最後は彼が渡していた原稿に感動した彼女が「また会おう」と留守電を残し、彼女の家のドアをノックするところで映画は幕を閉じます。
映画の感想というのはちょっと書きづらいのですが、登場人物達のリアリティーがとても良く描かれている、印象深い名画と言えます。
次にディカプリオ映画の「グレートギャッツビー」を挙げます。 これは有名作なのでストーリーを紹介する必要はないかと思いますが、著者のフィッツジェラルドについては紹介が必要かと思います。
彼は映画の主人公として登場し、このギャッツビー氏との交友とその悲劇を描いて「失われた時代」を代表する作家と成ります。 しかしこの栄華は彼の寿命を縮めていまい、40代の短い生涯となりました。
それでもフィッツジェラルドの追従者は多く現れ、日本では村上春樹が有名です。 これはデカダン(退廃主義)文学として軽蔑される向きもありますが、唯美主義と捉えられる向きもあり、恋愛の為に命を捧げたギャッツビーは偉大だったと言えるかも知れません。