前回すでに、EARTH大学のバナナ プランテーションでの実践について触れてますので、まずはバナナから入って行きます。
このコラムは慣行農法(化学農法)のバナナ プランテーションの厳しい現状を伝えてくれてます。
こうした農薬まみれのバナナ プランテーションでは耐性菌や変異ウィルスも沢山生み出され、ウィルスはコウモリに感染してその糞を豚が食べてヒトにまで感染が広まる。 という映画「コンテイジョン」の筋書きにはリアリティがあります。
それは言うまでもなく、今回のコロナウィルスの変異株がコウモリから広まったからで、コウモリの中には動物に噛みついて血を吸うヤツもいるので、そんな危険な動物でウィルス兵器の研究をしていた中国は責められて然るべきと思います。
しかし一方、EARTH大学はEMによって無農薬を達成しており、その技術を南米全体に広めております。
ここでまた農聖テルヒガのブログから、アース大学の卒業生がブラジルで如何に有益な仕事をしているかを紹介します。
ブラジルは日系移民が農業分野で広く活躍しており、琉球からの移民も多くてEMは古く(40年前)から活用されています。
ここではそんな成功したブラジル日系移民の大規模農場でのEM活用例も挙げさせて貰います。
こうした大規模農場では、流石にまだ土壌全体を発酵合成土に変えるまでには至っておらず、有機肥料だけでは間に合わないので化学肥料も用いてますが、その量を徐々に減らせて行ってるコトも書かれています。
この化学肥料とEMの組み合わせも実は高く評価されており、ロシアのソフホーズ(集団農業村)でも取り入れられています。
ソ連崩壊後のロシアは酷い状態になりましたが、集団農業村ではそんなに政治的な混乱に巻き込まれる事なく、人間らしい暮らしが維持できました。
これについては岩波新書「ロシア市民」に書かれていて、私はこの本のレビューにソフホーズが新たな発展の道をEMと共に歩み出したコトを書きました。
これについて詳しく書かれたコラムがあったのですが見当たらず(本か?)、今回は新聞記事だけを挙げて置きます。
まあここで言いたかったのは、「発酵合成土」というプリンシパルは温かい地方だけでなく、極北のロシアでも実践しうる普遍的な技術だと言うコトです。