前回はテルヒガ先生をこき下ろしっぱなしにしてしまった感があり、EM研究機構とはいつかまた共に仕事をしたいと思うので、社長の先生を持ち上げて置きます。
テルヒガ先生のブログをじっくりと読まれた方はおそらく、「too good to be true」(現実には有り得ない程に素晴らしい)という感想を持たれるかと思います。
特に、近代化学農法を強く信奉する向きの方々からは多くの批判が巻き起こり、テルヒガ先生はそれに真っ向から立ち向かわれました。
この論争はアカデミックの世界では既に片が付いており、化学農法はサステーナブル(持続可能)ではなく、健康と環境を破壊するので変わらなければならない。 というコンセンサス(世論)が支配的となっております。
ここでいよいよ Terou Higa の論文を紹介するのですが、この論文の共著者はアメリカを代表する土壌微生物学者で、共生微生物学という新たな学問ジャンルを打ち立てた教祖的な方です。
この論文はプリンシパル(原理)を打ち立てるモノで、以前「理想的な堆肥の作り方」で述べた「発酵合成土」という理想的な土壌の概念を学会に提示しております。
この土壌は100種類以上の善玉菌がネットワークを築いていて、それは通常8割を占める日和見菌たちを善玉ネットワークに加えるパワーを持ちます。
こうなるともう悪玉菌も悪さはできず、むしろ悪人こそが我々の社会に進歩のヒントを与えてくれる様に、外からやって来る悪玉菌を教導する役割を担ってくれます。
発酵合成土ではレアアースの代謝(ミネラリゼイション)も活発になり、それは微生物群の酵素活性を高めて窒素固定や作物への栄養供給の効率がアップします。
そうして育った作物もレアアース(超微量ミネラル)を酵素の核として沢山もち、強健で病気なんかせずに食べるヒトにもその恩恵は受け継がれます。
こうした自然農法のプリンシパル(原理)を積極的に取り入れている国として、タイやブータンを前に挙げましたが、今回は南米のコスタリカを紹介します。
コスタリカは軍隊を持たない永世中立国として有名で、こうした立派な理念を持つ大統領によって立てられたアース大学に、農聖テルヒガが如何に貢献したかがブログに書かれています。
こんな Out Standing (他を突き放す)なブログを書けるのは、大学発ベンチャーの社長達の中でもテルヒガ先生ぐらいでしょう。
アース大学は実質的にEM自然農法を普及する拠点となり、農聖テルヒガはこの大学の実質的な Mr Principal (原理の人)と成っております。