章題的にも「落陽入城」の辺りから「山」に入り、これは第13章なのでラス前の章になります。
今回は「彷徨える火車」での情景を描きますが、そこで闇っ子女子達は物語のスタートで「女子鉄道突撃隊(実在した)」が硬座車両で繰り広げたような、華やかな歌舞伎を披露します。
それは死んだとされたリーダーの徳流河(ドゥルーガ)に捧げるモノで、ルーガはこの火車での活躍によって「遊女の神」と讃えられました。

300万人もの闇っ子女子が一遍に落陽からウルムチやラサに向かえば、当然党に警戒されて妨害されるので、いったん北京や上海や広州辺りまで散らばってから、ローカルな火車を乗り継いで西域に向かうとします。
ここでは「女子鉄道突撃隊」の頃からのメンバーがそれぞれ12人くらいの隊を率いて移動するとし、このくらいのグループならば特に警戒されるコトなく乗車できて、「女子十二楽坊」のような演奏もできます。

火車は混雑していますが天井はけっこう高いので、座席の背もたれの上に座ればスペースを確保するコトはでき、席から席へ飛び回って踊るコトも可能です。
これはルーガが笛を吹いたり歌ったりしながらやったコトで、今回の「火車長征」でもそんな歌姫の女子をそれぞれのグループに1人配置します。