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真の動物福祉牧場を目指して

波乱の展開 弐

 このまま行けば達成されるかに見えた「中国女性革命」のリーダー徳流河(ドゥルーガ)の死は、世界に衝撃を与え長征軍を大いに動揺させましたが、それはルーガの計算して図ったコトでした。

 実際にルーガは香港の「イニシュフリーの島」で休養を取っており、影武者の死によって党を欺いて追跡を逃れられました。
 長征軍の大多数にそのコトを伝えなかったのは「敵を欺くには味方から」の格言どおりで、動揺した300万人もの闇っ子女子達の挙動に党の注目が引き付けられるのを計算した上でのコトでした。

 この動揺は以前にルーガ暗殺未遂の時、中国全土で「壁を引き裂け!」運動を引き起こして長征の引き金にもなったので、その誰にも計算できない「女子達の怒りのパワー」には党も警戒せざるを得ませんでした。

 このパワーをある程度コントロールする役割は、長征の軍事部門を率いる愛新覚羅傑仁(91歳)と学生部隊を率いるローラ(CIA工作員)に託され、この2人はルーガと密かに連絡を取り合います。
 ルーガがこうした「波乱の展開」を図ったのは、ウイグルの僻地で遊撃戦を続けている小規模の長征別働隊を助けるタメであり、党にとってこの数百名の国際義勇軍は軍事的には取るに足らずとも、「情報戦」では恐るべき相手でした。

 国際義勇軍を率いるパール-ソルジェニーツィンはロシア革命のリーダーで、国際的な文壇から「剣の女王」と讃えられる存在なので、党は出来れば彼女とは穏便に話し合いで決着を付けたいと思っていました。
 しかしリーダーを失った長征本隊は必然的にパールにリーダーシップを求め、長征別働隊との合流を目指すコトとなります。
 これによってパールは300万人の部隊を率いる存在となり、そうなればもう簡単に話し合いで済ませられる相手ではなくなります。

 しかし、長征本隊と別働隊との間には相当な距離があるので、まずはそれを埋めるタメに「彷徨える火車」を利用するコトとして、次回にその様相を描こうと思います。

 
 
 

 

 

 
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